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2013年1月

2013年1月 3日 (木)

『鉄道遊撃隊』18話~20話 感想

 というわけでやっと『鉄道遊撃隊』18話~20話です。

 今回はピックアップシーンから行ってみます。



ピックアップシーン

 なんか最近、鉄道遊撃隊の出番が少ないのですが、それに代わって大活躍なのがドラマオリジナルキャラクターの田六子。

 愛しの藍妮を振り向かせるため、一旗揚げてやろうと崔団に参加。そして田六子が「命の恩人」の情報を知っているかもしれないと思うといきなりぽ~~んと中隊長の地位をあげちゃう崔団長(汗)、いいのかおい。

 しかも中隊長になったものの部下はつけてもらえなかった田六子は、自分の弟分の20人のチンピラを集め、「おまえらは今日から正規軍だー」とか言い出してチンピラたちは「はっ? 正規軍ってなんじゃらほいい?∑ヾ( ̄0 ̄;ノ」状態になりつつも、面白がって田六子とともに「正規軍様」を目指してみるものやっぱりどこかずれています・・・・・・・もうこのへんのノリが笑えるのなんの・・・・・・

田六子「王虎、全員集めたか?」

王虎「ああ」

田六子「さあ、てめえら、今日から俺たちは国民政府軍の正規軍、つまり国軍だ!」

チンピラたち『はぁ・・・・・・・』

田六子「こいつはなぁ、遊撃隊なんかよりよっぽどすげぇシロモノだ」

王虎「あ~、六の兄貴・・・いて、中隊長! 俺たち国軍なんて無理ですぜ」

田六子「なんだと?」

王虎「俺らには今でもこの銃しかないんですし、みんなのがありませんよ」

田六子「俺の話はまだ終わってねぇんだよ、口をはさむな。それと、今後は俺に話しかける時はまず『報告します』と言え」

王虎「あ、はい!」

田六子「兄弟たちよ。今の俺たちが武器も軍服もないことは気にするな。俺らの団長と閻特派員は言った。蒋(介石)委員長はすでにそれらを用意してくれている。そう遠くないうちに俺らのとこにも届くだろう」

チンピラたち『なるほど、なるほど』

田六子「今の俺たちの一番の任務はまず部隊を立ち上げることだ。で、俺らはもう国軍だったのに、こんなだらしないことでどうする? 今から任命するぞ。王虎、おまえ第一小隊隊長な」

王虎「はい!」

田六子「二狗、おまえは第二小隊長だ。で、おまえは第三隊長」

チンピラたち『俺は!? 俺は!?』

田六子「あー、落ち着けおまえら。俺たちは十数人、まだ鉄道遊撃隊の一中隊より少ない。おまえらはもっと人を集めてきな」

チンピラたち『え~どうやってだよ!?』

田六子(一人の肩を叩きながら)「おまえもな、新しく一小隊できたら小隊長にしてやっからな。(他の男を見て)おまえもだ、わかったな?」

チンピラたち『おう! じゃあ、人集めてくるぜ』

王虎「報告します!」

田六子「ああ? おまえはまたなんだ?」

王虎「ヘヘ中隊長。俺らには一丁の銃も部隊もありますが、まだ足りないものがあります」

田六子「何が足りないって?」

王虎「姉御さんですよ」

チンピラたち『そうだよ、姉御さんがいなきゃな』

王虎「(チンピラたちに)いいか、これから可愛い娘を見つけたら連れてこいよ。俺らの中隊長に女房になってもらうぜ」

田六子(王虎を叩いて)「おまえもくだらんこと言うな。俺が好きなのは藍妮だけだ。・・・・・・・(みんなに)いいか、おまえら。現在の主要な任務は藍妮の行方を探すことだ!」

みんな『あいあいあさー』

Photo
田「俺ら今日から正規軍だぜー!」みんな「え~~??」

 その後、田六子の部下が藍妮を見つけ、彼女をかっさらってきますが、連れて来られた藍妮は怒って田六子の足を踏みつけ悠然と去っていきます。慌てて藍妮を追いかける(ついていく?)田六子と部下たち。

 その瞬間、突然京劇風の軽妙なBGMがかかり、みなの動きがスローモーションとなり、藍妮以外の人々の姿が少しぼやける。この一連の演出が本当に素晴らしい。ぜひ直に見てほしいですね。

Photo_2

悠然と去っていく藍妮。ドラマと言うよりアニメーション作品のような演出が絶妙




今回の感想


 原作や映画版は敵味方の関係がはっきり分かれたやや単純な構造の話でしたが、TVドラマ版はそれぞれの関係が複雑に絡まりあい、物語の視野がより広くなっています。

 18話以降はいよいよその人間関係が水面下でそれぞれ絡み合いはじめ、それぞれ関係無いように見える個々の縁がどのように合流しあってそれが物語をどういう方向に動かしていくか先が楽しみになっていく回となっています。


 で、どういう縁が紡がれ始めているのか個々に見ていくと



・劉洪と崔団長のニアミス

 これは1話からあった伏線がやっと形になったというか、1話で劉洪に救出されて以来ぱったり音沙汰がなく無かったことにされたのかと心配していた崔団長が16話にして再登場。

 ちょうど鉄道遊撃隊も崔団長の国民党軍が根拠地とする微山湖中の島を根拠地にし、崔団と共同戦線を張りたいと思ってたところ。この「命の恩人」の縁で崔団と鉄道遊撃隊の共同戦線はあっさり成立か!・・・・・・と思いきやどっこい、なんと劉洪が護送中の崔団長を助けたのは暗闇の中でのことだったので、劉洪も崔団長も互いの顔を確認しておらず! 微山湖で会談を持った際もどっちもあの時助けた/助けられた相手だとはまったく認識できず!! え~、じゃあ、あの1話での伏線はいったい・・・・・・

Jpg0
互いの正体(?)に気づかず再会した二人

 しかも微山湖の崔団は最近日本軍に取り込まれてしまった高敬斎とも関係があり、さらに重慶からの特派員・閻は実は日本軍のスパイ。密かに会談から戻る劉洪を襲ったあげく、鉄道遊撃隊に奇襲された、と崔団長にウソの報告。近づきかけた両者の仲を徹底的に決裂させようとする。

 だが、そんな両者を結ぶ以外な縁の糸が・・・・・



・縁結び(笑)の六子

 

 さて以外な縁の糸役になったのが、田六子。彼は単独行動をとる李九の弟子であり、鉄道遊撃隊の彭亮の恋人・藍妮に横恋慕する男。すでにこの段階で、いろいろな繋がりの萌芽があるわけですが、18話以降は大活躍。

 まず銃を盗みに高敬斎邸に忍び込んだで捕まったのをきっかけに後述のように李九と高敬斎を結びつけます。

 そして次に国軍に入って一旗あげて藍妮を振り向かせようと微山湖の崔団に志願。崔団長に出会い、彼が謎の命の恩人を探していることをしり、自分の情報網でその男を探すことを約束。一気に中隊長の地位を与えられます。

 この段階ではまだ彼は劉洪こそ崔団長の探している「命の恩人」だとは気がつかなかったが、王強のたくみな聞きだしによって、その事情を鉄道遊撃隊にもたらすのです。それによって鉄道遊撃隊はその「命の恩人」が劉洪であることに気がつき、王強はそれを利用して崔団との関係を築くべく再び微山湖島へ向かうことになります。

Photo_3

恋愛相談をしながら田六子から崔団の情報を引き出す王強

 

 でも田六子、みんなの縁を結んでいるのに自分の恋愛はからっきしだね!




・高敬斎と義兄弟に?

 そして先にも触れた田六子が紡いだもう一つの縁とは、一匹狼・李九と大地主・高敬斎の義兄弟化。

 李九には紫玉という恋人がおり彼女は生き別れの姉を探しています。一方、高敬斎には紅杏という妻がいて、彼女も生き別れの妹を探していたのです。

 高敬斎邸に銃を盗みに行って捕まった田六子を引き取りに行った李九。高敬斎はかねたから彼を自分の民団に引き入れたいと思っており勧誘しますが、どこにも属したくない李九は一顧だにしません。しかし、紫玉そっくりの紅杏の姿を見た李九は彼女こそ探していた相手だと直感し、紫玉を連れてきて姉妹は無事に再会を果たします。

 紫玉を深く愛している李九は彼女の大事な姉を保護してた高敬斎に対しても深く感謝し、両姉妹の縁により二人は義兄弟となります。相変わらず民団に入ることは謝絶する李九ですが、これにより今まで接点の無かった李九と高敬斎の間に太いきずなが完成。

Photo_4

高敬斎と杯を交わす李九



 ・・・・・・・・・・・でもこの高敬斎、すでに日本軍と通じている男。いったいこの出会いは李九・ひいては鉄道遊撃隊にどのような運命をもたらすことになるのか?



・負の因果を巡らす高敬斎


 さて、田六子が「正」の方向に縁を紡いでいるとすると、もう一人のキーパーソンである高敬斎は「負」の方向に縁を紡いでいると言えます。


 元々高敬斎は微山湖に依って抗日を堅持する崔団に経済的援助を行っていましたが(って、何も生産をしていない200名以上の集団を養う高敬斎の経済力ハンパねぇ)、その以前には身分を隠していた日本軍特務・松井と義兄弟の絆を結んでしまっており、それを盾に松井にむりやり日本軍への協力を強いられるようになります。

 松井は高敬斎に崔団に投降の説得をするよう依頼され、それに一歩遅れて鉄道遊撃隊も共同戦線を組むため高敬斎に接触。しかし李正は高敬斎がすでに日本軍に篭絡されている可能性を見抜き、そうであれば崔団の抗日体制も危ういと崔団長との交渉を急ぐことに。

Jpg3_2

高敬斎に不審を覚え辞去する李正

 その一方で高敬斎は妻の紅杏を介して李九と関係を持ちます。そのようなわけで結局高敬斎は日本軍・(李九を介して)鉄道遊撃隊そして崔団と関係を持つなかなか重要ポジションに立つことに。



 時系列順に見ると

①松井、正体を隠して高敬斎に接近(ドラマ開始以前)→②紫玉と紅杏、それぞれ李九と高敬斎に保護される(ドラマ開始以前)→③劉洪、日本軍の捕虜になった崔団長を救出(1話)→④崔団長、微山湖に拠点を築きつつ命の恩人を探す→⑤高敬斎、崔団長を援助→⑥松井、高敬斎を対日協力者として取り込む(17話)→⑦鉄道遊撃隊、高敬斎に接触(17話)→⑧高敬斎、崔団長に日本軍への投降を勧める(18話)→⑨鉄道遊撃隊、微山湖で崔団と接触(18話)→⑩李九、紫玉と紅杏を介して高敬斎と義兄弟になる(19話)→⑪田六子、崔団に入隊(19話)→⑫田六子、王強に崔団長の「恩人探し」の話を伝える(20話)

 と、伏線が回収されつつ、それが新たな物語を紡ぎだしていって、しかもそれが吉と出るか凶と出るかまだまだ不分明なあたりが見ていて心躍ります。


今週の李正様

 さて、前回政治工作もできて子守もできるスーパー政委ぶりを発揮した李正様ですが、今回も(政治工作以外の面で)大活躍。

 負傷して芳林嫂の家に担ぎ込まれた劉洪に会いに来たとき、劉洪と芳林嫂のためにちょっとした気遣いを発揮。

 王強と二人していかにも困っているといったふうに大げさに以下のようなことを実にわざとらしく大声で言います。

Photo_5

わざとらしいやりとりをする李正と王強

李正「なあ、王強よ。(劉洪)大隊長のこの傷はどうやらちょっとやそっとじゃ治らないみたいだなぁ。ああ、いったいどこで彼を療養させればいいものか

王強「まったくだ。いったいどこで彼を療養させるべきか頭が痛い問題だ

芳林嫂「何を悩むことがあるんですか。彼は我が家で預かります」

こっそり顔を見合わせて笑う李正と王強。

王強「なんだって、あなたの家で?」

芳林嫂「なんですか、まだ私を仲間の一員として扱うつもりがないんですか」

李正「い、いや」

王強「そういう話なら、実はな、大隊長はあなたの家で療養すれば気分も快適だろう。そして気分が快適ならそれだけ傷の治りも速いというものだ

 とまあ、実にうまく劉洪を芳林嫂の家で療養させる方向に持っていきます。さすが鉄道遊撃隊きっての(唯一の)策略家コンビ。もうこの二人のわざとらしいやりとりが笑える。



※それでは以下はちょっと腐向け内容になります。でも微腐なのでOKな人はぜひ。

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