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2012年8月 4日 (土)

最近(?)見た映画『黄金大劫案』

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 5月頃に見たのでぜんぜん最近じゃありませんが、寧浩監督の『黄金大劫案』を見ました。きっかけはこちらのブログで賞賛されていたから。

 今回の中国滞在時にはなるべく映画館で映画を見ようと思っていましたが、結局見られたのはこれを含めて三本のみ。しかも映画館に行くまでにえらく時間がかかるのでこれと『セデック・バレ』を同じ日にまとめて鑑賞。上記ブログで賞賛されていたように確かにおもしろい作品だったけど、その直後に『セデック・バレ』を見たせいで少し印象が霞んでしまいましたが、一本の作品として充分に及第点,「当たり」の作品です。強力なハリウッド映画が公開されている時期にベスト十位内で奮闘していました。


 詳しい内容は上記のブログで確認していただくとして、題名の意味は日本語にすると『黄金大強奪作戦』とでもなりましょうか? 要するに日本軍の邪魔をするためその資金源である何トンだかの金塊強奪を狙う満映内の抗日組織とそれに巻き込まれた超ノンポリの親孝行なコソ泥のお話。これヨーロッパ娯楽映画における「ナチスの黄金を奪え!」的な話の中国版やね。そこにコソ泥,抗日組織,元義和団員のジジイ,英雄かぶれの山賊たち(!)、関東軍(奇人の巣窟)がからんできてもういったいどこに着地するのやら皆目わからない展開に(笑)


 基本コメディ路線ながらちゃんと泣かせる映画でもありました。いい人だと思った人が悪人だったりかと思ったらやっぱりいい人だったりと人物劇としてもおもしろい。

 特に注目は主人公のすっかり呆けてしまった父親。この老人は20世紀初頭の義和団事件に参加し、1940年代になってもいまだに(彼の中では)義和団の時代を生き、拳法やナイフ投げが銃に負けるというのが納得いかず周りにバカにされている。呆けているために日本軍の前で「息子は(辛亥革命の)革命党」と口走ったりなにかとトラブルを起こすじいさんだったが、息子の危機に際し義和団の血が目覚めジジイ無双を発動。バカにされ続けてきた義和団としての戦い方で近代的装備を持った敵をバッタバッタと打ち倒す。それは義和団を、引いてはそれに賭けてきた老人の人生を単なる時代おくれとして嘲りの対象とし葬り去った(映画内では日本軍に代表される)「近代」に対する意表返しの戦いであった。

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ジジイ無双!!


 内容以外の点でも俳優たちのコメディちっくな演技も素晴らしいし、それを盛り上げる音楽とカメラワークの妙も見所。特に音楽の功績が大きい。


 で、上記ブログでも特筆されているけど、敵役の関東軍特務・鳥山役を演じた日本人俳優の山崎敬一氏の演技がもうとにかくすばらしいすぎでした(上記ブログは山崎敬一の役を「横路」と書いているけどこれは間違いで「鳥山」が正しい)。

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 この鳥山という男、まあ、平常運転で頭のネジが軽く5,6本吹っ飛んでいるような人物で、何かと奇人・変人・超人な日本軍人が多い抗日映画・ドラマ界にあってもトップクラスのぶっ壊れぶりである・・・・・・って一回しか見なかったけどこの人、襲撃の場面で迷うことなく自分の上官を盾にもしていたような・・・・・・。

 抗日組織を罠にかけていっせい捕縛するシーンでは、どこから持ってきたのかジャズ音楽(?)を大音量でかけ、逃げ惑う抗日人士の逮捕を指揮棒を振り踊りながら指揮するという壊れっぷり。しかも倒しても倒してもニタニタ顔で復活してくるゾンビも真っ青の執念。って言うかくるくる回る見開いた目と底抜けに明るい笑顔が怖ぇぇ。顔芸だけでも充分すごいです、この役者さん。もちろんありとあらゆる卑怯な手を使うのはお約束。

 ストーリーももちろん面白いですが、この鳥山の壊れっぷりと役者さんの怪演(&顔芸)だけでも充分すぎるほど見る価値のある映画です。


※ちなみに一番上の写真は日本軍に追われて教会に逃げ込んだものの隠れる場所が無かったので磔キリストのふりをする主人公




購入可能なショップ

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クイックチャイナ

 

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コメント

Sさん、お久しぶりです。こちらにコメントどうもありがとうございました!
そちらもお元気そうで良かったです。

実はこのブログのコメント欄は今年から承認後公開制に変えたのですが、私信っぽかったのでいったん公開は控えておくことにしました。もし公開してもかまわないようだったら連絡ください。


お返事はまた今度、そちらのサイトかメールにしておきますね。
とりあえず一言だけお返事。
『黄金大劫案』、私のあんな紹介でも面白そうに見えましたか(笑)。確かに良作ですよ。でも内容的に日本公開は難しいでしょうね。もっといい作品でも抗日関係の公開は難しいようですし。上記に日本で購入可能な通販サイトをあげておきましたが、日本人役以外のセリフも字幕も中国語です・・・・・・まあ、鳥山役の人の演技見ているだけでも楽しいですが・・・・・・。
ちなみに磔キリストのふりしている主人公に日本軍は気づきませんでした(笑)

帰国してからSさんのサイトにも遊びに行けるようになったので、ちょっとのぞかせてもらいました。いろいろ懐かしいです。

あいかわらずお忙しいようですが、また当ブログを見てくださり嬉しかったです。わけのわかないことを延々と書いているだけのブログですが、良かったらまた遊びに来てください。
それでは。

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