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2012年8月

2012年8月26日 (日)

『狙撃手』18話~19話 あらすじ

あらすじ


※青=国民党軍関係者,赤=八路軍,共産党関係者,緑=日本軍関係者で表しています


 八路軍のために死地に赴くことに嫌気がさした方儀球は、隊列から離れ行方をくらます。探しに行った銭国良もかえって方儀球の逃亡につき合わされることになる。

 方儀球は安定しない兵隊人生の中で、この年になっても妻子を持てなかった自分の人生を自嘲し、妻がいる銭国良がうらやましいという。しかし銭国良もまた、戦争で3年ほど家を留守にし、貯めた金をはたいて指輪を買って帰ったら、妻には別の男ができていた、という過去を語る。二人は夜の森の中で、つくづくついていなかった自分達の人生を語りあう。


 大春は、自分たちがこれから進む道には必ず芥川が待ち構えているだろうが、八路軍長官国軍の第二戦区長官・衛立煌との会談の時間に間に合わすため、道を変えることはできない、と竜紹鉄に説明する。なぜなら、衛長官は最近八路軍に不信感を持つようになっており、また国民党の会議に出席するため重慶に発つ時間が迫っている。もし八路軍の長官が会談の時間に間に合わなかったら、八路軍への不信を決定的にしたまま重慶に発つことになってしまう。だから芥川が待ち構えていようとも最短の道を突破するしかない、と。

 大春は八路軍が芥川ら日本軍と戦っている隙に、国軍が八路軍長官を護衛して突破してほしいと頼み、日本軍との戦闘を開始する。また、もし自分に何かあったら後を頼むとも言う。

 いったんはその言葉を受け入れた竜紹鉄。だが、大春らが苦戦するのを見て、石頭らに長官の護衛をまかせ加勢に加わってしまう。しかし、依然として危険な状況が続く。

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戦況を打開するため飛び出す大春

 その時、森の中から銭国良と方儀球が加勢に加わり、竜紹鉄と芥川の対決を援護する。銭国良,方儀球,九児らが負傷していく中で例の謎の狙撃手が現れて竜紹鉄を助け、国軍と八路軍は日本軍の包囲を突破し、八路軍長官を無事に送り届ける。


 竜紹鉄は負傷した銭国良と方儀球を見舞い、今までの上官と部下というよそよそしい関係を改め、二人に歩み寄るよう努めることにする。

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儀球にタバコを吸わせてやる竜紹鉄


 しかし、文軒は竜紹鉄の八路軍との共同行動を問題視し、彼を段旅本部での謹慎処分とし、体調が思わしくない蘇雲暁を案じながらも出張に出かける。

 中国の別の戦地にいる弟と手紙のやりとりをする芥川は、天皇陛下のためにがんばるよう弟を激励する。しかし、その後外で一人物思いに沈んでいた時、通りかかった子どもを思わず撃ち殺してしまう。


 出血に気づいた蘇雲暁は婦人科に行こうとし途中で倒れる。竜紹鉄は彼女のために謹慎処分を破って、日本軍が支配する県城の病院に押し入り、日本人医師に治療を要求する。

 医師は、彼女は流産しかけており子宮を除去しなければ命を落とすと告げる。蘇雲暁が二度と子どもを産めない体にしたくはない竜紹鉄は銃を突きつけて医師に別の方法を考えるよう迫るが、もはや他にどうしようもなかった。

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蘇雲暁を救うよう医者に迫る竜

 出張から帰った文軒は妻の危機を知り、部隊を率いて県城に戻る。手術を終えた蘇雲暁と竜紹鉄は軍服を脱いで県城を抜け出ようとするが、運悪く芥川に見つかってしまう。何とか蘇雲暁を連れて県城の外まで逃げた竜紹鉄だが、そのまま芥川ら日本軍と銃撃戦になってしまう。そこに文軒らが駆けつけ、蘇雲暁を連れて脱出する。


 文軒は妻が子どもを産めない身体になったことに衝撃を受けるが、己を責める蘇雲暁を必死で労わる。蘇雲暁は文軒に自分との離婚を勧めるが、文軒は同意しない。文軒は、すべては日本軍のせい戦争のせいだと言って妻を慰める。

 二人は戦争がなかったら自分たちは何をしていただろうと語りあう。文軒は教師になりたかったと言い、看護婦になりたかったという蘇雲暁に、きっと本当の天使のようだろうと言う。しか、しなぜか蘇雲暁は「自分は悪魔」だと言い張る。

 文軒は竜紹鉄を訪ね、蘇雲暁に何かあったら自分も生きてはいけなかったと言って、妻だけでなく自分を救ってくれた礼を言う。その上で、もし竜紹鉄が共産党や日本と通じ、党と国の敵となるならばそれは自分の敵であり、必ず君を殺すだろうと言う。しかし、すべての問題が解決した時がもし来たら、二人で酒を飲み交わしたいと告げる。

 回復した蘇雲暁は、戦争で両親を失った子どもを養子にしたいと言い、文軒も喜んで同意する。蘇雲暁は文軒に秘密で県城で孤児の世話をしている教会に行き、marryという少女を養子に取る手続きをしてくる。養子を取ることを心から喜んで話す蘇雲暁に竜紹鉄も彼女の再出発を喜ぶ。


 竜紹鉄と九児の関係に思い悩む大春は、つい二人のことを林団長に話してしまう。林団長は九児を呼び出して竜紹鉄とは階級的立場が違い、共産党員としてこのようなことは慎むべきだと指導するが、九児は受け付けない。

 九児は大春を非難するが、大春は竜のことを深く理解するゆえに「竜紹鉄は彼なりの固い信念を持っており、決して共産党に来ることはないだろう」と現実を諭す。


 大野連隊では、岡崎が「狙撃者は殺戮者ではない」とかつて芥川自身が言った言葉で、彼が子どもを殺したのは間違いだと芥川に指摘するが、いらだつ芥川に殴られてしまう。

 そして芥川の元には、弟の戦死の報が届いた。彼は三人いる弟の最後の一人であった。

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遺品として送られてきた最後の弟の写真とお守りに顔をふせる芥川

 芥川は弟の遺影を先に戦死した弟たちの仏壇に飾り、彼らが持っていたお守りを持って衝動的に段旅の武器庫を襲撃する。

2012年8月19日 (日)

『狙撃手』16話~17話 BL的感想(2)

 とても恐ろしいことに『狙撃手』の腐女子感想が続いてしまいました。(1)はこちら

 前回は大春と竜紹鉄の新婚夫婦ぶりにスポットを当てましたが、今回はある人物の遅すぎる(竜紹鉄争奪戦)参戦について。

 ここより先は腐界です。

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2012年8月16日 (木)

『晩鐘』後半 感想

 え~、遅れに遅れていた『晩鐘』後編の感想です。

 ほっとくといつまでも書かないので、「終戦」記念日にUPを目指して書いてみました。・・・・・・ちょっと遅刻したけど。

 

 これまでの記事は以下を参照ください・・・・・・何年越しだよ、この記事。とりあえず宿題が一つ片付いてほっと一息。

『晩鐘』総合案内

『晩鐘』前半

『晩鐘』中篇

『晩鐘』後半 あらすじ

 以下、完全ネタばれです。

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2012年8月11日 (土)

『狙撃手』16話~17話(1) BL的感想

 みなさま、コミケはいかがお過ごしでしたでしょうか? 帰国したのにお金が無くて行けないブログ主です。最近、新たなCPにはまり生活が崩壊しております。

 さて、それはともかく『狙撃手』16話~17話のBL的感想です。

 今回は無差別公開ブログとしてはかなりきわどい話もしているので(いつも以上に)ご注意ください。



 以下はものすごくBL。

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2012年8月 5日 (日)

『鉄道遊撃隊』15話~17話 感想

 はるか昔に書いたあらすじはこちら



 前回、棗庄での地下活動をたたみ、農村で公開ゲリラ闘争(←ちょっと形容矛盾みたいな感じもするが)をはじめた鉄道遊撃隊ご一行。

 15話から17話にかけては、新天地の混沌とした状況が語られる。すなわち微山湖に陣取る国民党敗残部隊、どの陣営にも属さない自衛組織・民団を組織した大地主の高敬斎、その高敬斎を取り込もうと暗躍する日本軍特務・松尾、そしてそれらとは特に関係なく気の向くままに状況を引っかき回す李九と田六たち!!

 そんなカオスな地に飛び込んだ新参者の鉄道遊撃隊だが、彼らに待ち受ける波乱は今回はひとまず置いておいて、美恵子と田中の二人の捕虜を送ったり、劉洪と芳林嫂との仲が進展したり・・・・・・。まあ、そんな嵐の前の静けさながら今回も見所が多い。一つずづつ紹介してみよう。




1、男だぜ、張駅長

 捕まった恋人・藍妮を救出するため棗庄に戻った彭亮。危機に陥った二人は鉄道遊撃隊の援軍に助けられ、みなは張駅長の運転する列車で脱出を試みるが日本軍の装甲車が線路上を追いかけて来る!! と、張駅長は突如列車あから飛び降り、日本軍の砲弾が飛び交う中を転轍機へ向かって走り出す。張駅長は転轍機を動かして線路を切り替え、装甲車の追撃をかわそうとしたのだ。

 しかし日本軍の銃撃が張駅長の身体を貫く! それでも彼は最後の力を振り絞って転轍機を切り替え、そのまま絶命!! 彼は死んでも転轍機を放しませんでした!!

 ・・・・・・と言う軍国美談は置いておいて、なかなか張駅長の男気が溢れるシーンでした。彼は鉄道遊撃隊員のような奇人超人ではなく、本当に市井の堅実な鉄道員で、そんな人が仲間の危機に勇気を奮うというのが良い。死ぬかどうかはあくまで結果論と言うか、でないと本当に殉国美談に回収されちゃうからね。

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最後の力を振り絞り転轍機を動かす張駅長





2、すぐには分かり合えません(あるいは夕焼け小焼け)

 李正と劉洪は前回の客車攻撃で捕虜にした田中と美恵子を抗日根拠地に送ることに。その任務を請け負った魯漢,小坡,林忠,黄喜二だが、本音では日本人を優待するなんてことなんて納得していない。そんな中、美恵子のせいで小坡が負傷し、怒った林忠が二人を射殺しようとしたり、黄喜二が美恵子を乱暴しようとしたり。田中と美恵子の二人は二人で魯漢たちに怯えてばかり。両者の間には歩みよりのかけらも無い。

 そんなこんなでなかなかグダグダな旅になっていたが、田中と美恵子は魯漢たちが二人にもちゃんと自分達と同じ食事を与えたり日本軍が中国人にどのような災厄をもたらしているかを知ったり、魯漢たちは日本の民衆がむりやり戦場に駆り出されている事情を知ったりと、「歩みより」とまではいかなくてもその基礎となるものはこの旅で出来上がったように思える。

  まあ、魯漢たちのふるまいにはちょっと度が過ぎているものがあったけど、抗日闘士と捕虜の日本人がそう簡単に分かり合ったり、立場を割り切ったりしないあたりがかえってリアリティがあってよかったんじゃないかと思う。凡百な抗日ドラマだと八路軍兵士は捕虜優待政策について非常に物分かりがいいし、捕虜の日本兵もあっという間に改心してしまう。それよりはなかなか分かり合えずぶつかりあった果てに仲良くなったほうがが話としてはいいんじゃね? と思うしだいです。


 でさ、笑えるのが田中と美恵子が二人で故郷のこととか話すそういうしんみりした場面で決まって流れるBGMが『赤とんぼ』なんだよ。なんでぇ!? いや、なんとなく意図はわかるんだけどね。歌詞の意味を知っているのかはわからないけど、いかにも日本的でもの悲しげな歌ってことで採用されたんだろうね。でもしんみりした場面で毎回のように「夕焼け小焼けの~」が流れるのはかなり笑えます。かと言って『荒城の月』とか流されても笑うけど。




3、李九無双

 日本軍は嫌いだが、だからといってどこかの組織に縛られて抗日するのはもっと嫌、ということで今日も一匹狼の「飛賊」として各地を旅する李九。しかし、鉄道遊撃隊の評判が「飛賊」李九よりも高くなるのはおもしろくない様子。とある街で自分の実力を思い知らせるため、日本軍の馬を盗みだしてくることを宣言する。

 まあ、変なところで子どもっぽい李九ではあるが、首尾よく日本軍駐屯地に侵入し手に入れた日本軍将校の軍服を着て盗んだ馬に乗って堂々と正門から出ていく。李九を将校だと思っている門番はそのまま彼を通してくれたが、あまりに事があっけなく終わってしまって物足りない李九はわざわざ一騒動起こすことに。

日本軍将校の軍服を着た李九、馬に乗って正門から出る。門番二人が敬礼。

(門を出てしばらく行き)李九「・・・・・・これではおもしろくもなんともない」

李九、再び正門に戻る

門番「はいっ」

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わざわざ戻ってくる李九

李九「何が、はいっ、だ。貴様らこの俺を誰だと思っている!」

門番「はいっ」

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自分から正体を暴露する李九


李九「俺は李九様だぞ!」

門番「はいっ」

李九「まったく、骨が折れる。俺は李九、今からおまえらの馬を盗もうとしている李九だ」

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日本軍の軍服を脱ぎ捨てる李九


李九、軍服を脱ぎ門番に投げつける。

李九「よく見るがいい! 俺こそおまえらの馬を盗んでいく李九だ!」

門番「この馬鹿!」

李九、笑いながら馬を走らせ逃げさる。

李九「はははは!!!」

門番「待てぇ!!」

 いやいやいや、さすが怪盗ルパン・・・・・・もとい「飛賊」李九。わざわざ戻って日本兵の前で自分の正体を自分で暴露するとはなんという火遊びを。この後、彼は街の連中に約束通り馬を盗んできたところを見せつけるが、案の定日本軍に追いつかれ包囲されてしまう。しかし、圧倒的に不利なそんな状況でもなんなく脱出してしまうのが李九という男。

 まあ、小学生男子みたいなバカをやるものの、いつでも飄々としている李九はやはりかっこいいと言わざるをえないだろう。一匹狼の義侠の徒の鑑。




4、乙男おやじ再び

 覚えているだろうか? 1話で日本軍の捕虜になっていたところを颯爽と現れた劉洪に救出された国民党軍将校のオッサンを。

Cap1281

劉洪に銃を向けられる国民党軍将校(1話)


 1話でかなり印象深く登場しレギュラーになるかと思いきやその後音沙汰がなくなってしまったあのオッサンで、まさか登場はあれっきりかと思いかけていたところ16話目にしてやっと再登場。おいおい、どれだけの視聴者がその存在を覚えているんだ? 物語の時間軸からしてもすでに1年以上が経過しているはず。せっかくあからさまな国共合作フラグ(抗日ドラマにおいて主人公の共産党員と国民党員が出会いがしらに銃を突きつけるなど衝撃的な出会いをすると後にこの両者は共同作戦を採るようになるというフラグ)が立っていたのに、もうすっかり折れてしまっていたんじゃない?


 しかし、この崔団長と呼ばれるおっさん。1話と同様、登場するなりばっちし視聴者に印象を残した。すごいのだ、彼のなまりが。

 文章では伝えることができないが、とにかくなまりがすごく田舎者丸出しの喋り方で、日本語に訳すなら「私」を「ワス」と訳さなければならないだろう。中国は地方ごとに方言があり、各地で発音が違うので違う地方同士の者が会話するのが困難なのだが、この崔団長にしてもよく周りの人々は言っていることがわかるなぁ、というレベルである。中国語よくわからない私でも明らかにイントネーションが著しく違うのはわかる。

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16話目にして再登場



 私はなんとなくこのおっさんのことを乙男だと思っているのだが、だとするとこの国民党軍将校は


おっさん+乙男+なまり

のコンボキャラということになる。前回出てきた「セーラー服」+「ざんばら髪」+「ツンツン娘」のコンボにも勝るとも劣らない。しかも彼の部隊は鉄道遊撃隊が拠点を築きたいと思っている微山湖の島に陣取っており劉洪たちは彼と連絡をとりたいと思っている。国共合作フラグの回収もうまくいきそうだ。

 まだ顔見せ程度だが今後の展開と劉洪との合作展開が楽しみなキャラである。




5、男だぜ(?)金山さん!!

 棗庄で鉄道遊撃隊にさんざん利用されたあげく、利用されていただけなのに遊撃隊の協力者とみなされ日本軍に捕まり軍法会議にかけられちゃった金山さん。まあ、彼も善人ってわけじゃぜんぜんないんだが、さすがに同情を禁じえない境遇である。

 しかし今回、日本人の想像を超える中国人の「義理人情」というものを語る特務の口から信じられない発言が、

司令官「棗庄の金山という男には王強という部下がいたが、彼は実は八路軍であり、義理と人情の心を利用して金山を騙していた。そして今に至っても、金山は王強が八路であったことを信じようとはしないのだ・・・・・・中国人の「義理人情」とはなんと恐るべきものよ」

 うえええええええ!!! 金山さんはあれだけ利用されたあげく捨てられ捕まっている身だというのにまだ王強のことを信じていたんかい!? ちょっ、王強さん、いくら何でも金山さんを救うために何かやってあげなよ、いくらなんでも可哀そうっす、って言うかいっそすげーいい人やなぁ金山さん(;´Д⊂





今週の李正様

 鉄道遊撃隊みなのアイドルであり、最強&最凶の政治委員である李正様(←なんとなく「様」をつけねばならない気がする)だが、今回は目立った活躍もなく今後のことについて思案している様子。しかし、思わぬ一面も明らかになった。

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 ↑は芳林嫂の娘をあやす李正様。なんと隊員の男たちだけでなく子どもの面倒までもみれるとは。しかも劉洪と芳林嫂の間にある感情も承知していてなかなか粋なはからいまでしてやっている。

  私は今まで彼のことを有能な政治委員だと思っていたが、どうも違ったようだ。単なる政委ではなく、政治工作も子守もできて男女の機微にも通じるスーパー政委と呼ぶのがふさわしい。

 ・・・・・・ところでこのスーパー政委、やたら子どものあやし方がうまかったり男女の機微にまで通じているのはまさかと思うがすでに結婚して子どももいるのだろか? うええええ、この「歩く革命倫理」男が?



 なんかこの3話はまだまだいろんなことが起こったけど、キリが無いので今回はここまでです。

 

2012年8月 4日 (土)

最近(?)見た映画『黄金大劫案』

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 5月頃に見たのでぜんぜん最近じゃありませんが、寧浩監督の『黄金大劫案』を見ました。きっかけはこちらのブログで賞賛されていたから。

 今回の中国滞在時にはなるべく映画館で映画を見ようと思っていましたが、結局見られたのはこれを含めて三本のみ。しかも映画館に行くまでにえらく時間がかかるのでこれと『セデック・バレ』を同じ日にまとめて鑑賞。上記ブログで賞賛されていたように確かにおもしろい作品だったけど、その直後に『セデック・バレ』を見たせいで少し印象が霞んでしまいましたが、一本の作品として充分に及第点,「当たり」の作品です。強力なハリウッド映画が公開されている時期にベスト十位内で奮闘していました。


 詳しい内容は上記のブログで確認していただくとして、題名の意味は日本語にすると『黄金大強奪作戦』とでもなりましょうか? 要するに日本軍の邪魔をするためその資金源である何トンだかの金塊強奪を狙う満映内の抗日組織とそれに巻き込まれた超ノンポリの親孝行なコソ泥のお話。これヨーロッパ娯楽映画における「ナチスの黄金を奪え!」的な話の中国版やね。そこにコソ泥,抗日組織,元義和団員のジジイ,英雄かぶれの山賊たち(!)、関東軍(奇人の巣窟)がからんできてもういったいどこに着地するのやら皆目わからない展開に(笑)


 基本コメディ路線ながらちゃんと泣かせる映画でもありました。いい人だと思った人が悪人だったりかと思ったらやっぱりいい人だったりと人物劇としてもおもしろい。

 特に注目は主人公のすっかり呆けてしまった父親。この老人は20世紀初頭の義和団事件に参加し、1940年代になってもいまだに(彼の中では)義和団の時代を生き、拳法やナイフ投げが銃に負けるというのが納得いかず周りにバカにされている。呆けているために日本軍の前で「息子は(辛亥革命の)革命党」と口走ったりなにかとトラブルを起こすじいさんだったが、息子の危機に際し義和団の血が目覚めジジイ無双を発動。バカにされ続けてきた義和団としての戦い方で近代的装備を持った敵をバッタバッタと打ち倒す。それは義和団を、引いてはそれに賭けてきた老人の人生を単なる時代おくれとして嘲りの対象とし葬り去った(映画内では日本軍に代表される)「近代」に対する意表返しの戦いであった。

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ジジイ無双!!


 内容以外の点でも俳優たちのコメディちっくな演技も素晴らしいし、それを盛り上げる音楽とカメラワークの妙も見所。特に音楽の功績が大きい。


 で、上記ブログでも特筆されているけど、敵役の関東軍特務・鳥山役を演じた日本人俳優の山崎敬一氏の演技がもうとにかくすばらしいすぎでした(上記ブログは山崎敬一の役を「横路」と書いているけどこれは間違いで「鳥山」が正しい)。

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 この鳥山という男、まあ、平常運転で頭のネジが軽く5,6本吹っ飛んでいるような人物で、何かと奇人・変人・超人な日本軍人が多い抗日映画・ドラマ界にあってもトップクラスのぶっ壊れぶりである・・・・・・って一回しか見なかったけどこの人、襲撃の場面で迷うことなく自分の上官を盾にもしていたような・・・・・・。

 抗日組織を罠にかけていっせい捕縛するシーンでは、どこから持ってきたのかジャズ音楽(?)を大音量でかけ、逃げ惑う抗日人士の逮捕を指揮棒を振り踊りながら指揮するという壊れっぷり。しかも倒しても倒してもニタニタ顔で復活してくるゾンビも真っ青の執念。って言うかくるくる回る見開いた目と底抜けに明るい笑顔が怖ぇぇ。顔芸だけでも充分すごいです、この役者さん。もちろんありとあらゆる卑怯な手を使うのはお約束。

 ストーリーももちろん面白いですが、この鳥山の壊れっぷりと役者さんの怪演(&顔芸)だけでも充分すぎるほど見る価値のある映画です。


※ちなみに一番上の写真は日本軍に追われて教会に逃げ込んだものの隠れる場所が無かったので磔キリストのふりをする主人公




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