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2012年8月 5日 (日)

『鉄道遊撃隊』15話~17話 感想

 はるか昔に書いたあらすじはこちら



 前回、棗庄での地下活動をたたみ、農村で公開ゲリラ闘争(←ちょっと形容矛盾みたいな感じもするが)をはじめた鉄道遊撃隊ご一行。

 15話から17話にかけては、新天地の混沌とした状況が語られる。すなわち微山湖に陣取る国民党敗残部隊、どの陣営にも属さない自衛組織・民団を組織した大地主の高敬斎、その高敬斎を取り込もうと暗躍する日本軍特務・松尾、そしてそれらとは特に関係なく気の向くままに状況を引っかき回す李九と田六たち!!

 そんなカオスな地に飛び込んだ新参者の鉄道遊撃隊だが、彼らに待ち受ける波乱は今回はひとまず置いておいて、美恵子と田中の二人の捕虜を送ったり、劉洪と芳林嫂との仲が進展したり・・・・・・。まあ、そんな嵐の前の静けさながら今回も見所が多い。一つずづつ紹介してみよう。




1、男だぜ、張駅長

 捕まった恋人・藍妮を救出するため棗庄に戻った彭亮。危機に陥った二人は鉄道遊撃隊の援軍に助けられ、みなは張駅長の運転する列車で脱出を試みるが日本軍の装甲車が線路上を追いかけて来る!! と、張駅長は突如列車あから飛び降り、日本軍の砲弾が飛び交う中を転轍機へ向かって走り出す。張駅長は転轍機を動かして線路を切り替え、装甲車の追撃をかわそうとしたのだ。

 しかし日本軍の銃撃が張駅長の身体を貫く! それでも彼は最後の力を振り絞って転轍機を切り替え、そのまま絶命!! 彼は死んでも転轍機を放しませんでした!!

 ・・・・・・と言う軍国美談は置いておいて、なかなか張駅長の男気が溢れるシーンでした。彼は鉄道遊撃隊員のような奇人超人ではなく、本当に市井の堅実な鉄道員で、そんな人が仲間の危機に勇気を奮うというのが良い。死ぬかどうかはあくまで結果論と言うか、でないと本当に殉国美談に回収されちゃうからね。

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最後の力を振り絞り転轍機を動かす張駅長





2、すぐには分かり合えません(あるいは夕焼け小焼け)

 李正と劉洪は前回の客車攻撃で捕虜にした田中と美恵子を抗日根拠地に送ることに。その任務を請け負った魯漢,小坡,林忠,黄喜二だが、本音では日本人を優待するなんてことなんて納得していない。そんな中、美恵子のせいで小坡が負傷し、怒った林忠が二人を射殺しようとしたり、黄喜二が美恵子を乱暴しようとしたり。田中と美恵子の二人は二人で魯漢たちに怯えてばかり。両者の間には歩みよりのかけらも無い。

 そんなこんなでなかなかグダグダな旅になっていたが、田中と美恵子は魯漢たちが二人にもちゃんと自分達と同じ食事を与えたり日本軍が中国人にどのような災厄をもたらしているかを知ったり、魯漢たちは日本の民衆がむりやり戦場に駆り出されている事情を知ったりと、「歩みより」とまではいかなくてもその基礎となるものはこの旅で出来上がったように思える。

  まあ、魯漢たちのふるまいにはちょっと度が過ぎているものがあったけど、抗日闘士と捕虜の日本人がそう簡単に分かり合ったり、立場を割り切ったりしないあたりがかえってリアリティがあってよかったんじゃないかと思う。凡百な抗日ドラマだと八路軍兵士は捕虜優待政策について非常に物分かりがいいし、捕虜の日本兵もあっという間に改心してしまう。それよりはなかなか分かり合えずぶつかりあった果てに仲良くなったほうがが話としてはいいんじゃね? と思うしだいです。


 でさ、笑えるのが田中と美恵子が二人で故郷のこととか話すそういうしんみりした場面で決まって流れるBGMが『赤とんぼ』なんだよ。なんでぇ!? いや、なんとなく意図はわかるんだけどね。歌詞の意味を知っているのかはわからないけど、いかにも日本的でもの悲しげな歌ってことで採用されたんだろうね。でもしんみりした場面で毎回のように「夕焼け小焼けの~」が流れるのはかなり笑えます。かと言って『荒城の月』とか流されても笑うけど。




3、李九無双

 日本軍は嫌いだが、だからといってどこかの組織に縛られて抗日するのはもっと嫌、ということで今日も一匹狼の「飛賊」として各地を旅する李九。しかし、鉄道遊撃隊の評判が「飛賊」李九よりも高くなるのはおもしろくない様子。とある街で自分の実力を思い知らせるため、日本軍の馬を盗みだしてくることを宣言する。

 まあ、変なところで子どもっぽい李九ではあるが、首尾よく日本軍駐屯地に侵入し手に入れた日本軍将校の軍服を着て盗んだ馬に乗って堂々と正門から出ていく。李九を将校だと思っている門番はそのまま彼を通してくれたが、あまりに事があっけなく終わってしまって物足りない李九はわざわざ一騒動起こすことに。

日本軍将校の軍服を着た李九、馬に乗って正門から出る。門番二人が敬礼。

(門を出てしばらく行き)李九「・・・・・・これではおもしろくもなんともない」

李九、再び正門に戻る

門番「はいっ」

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わざわざ戻ってくる李九

李九「何が、はいっ、だ。貴様らこの俺を誰だと思っている!」

門番「はいっ」

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自分から正体を暴露する李九


李九「俺は李九様だぞ!」

門番「はいっ」

李九「まったく、骨が折れる。俺は李九、今からおまえらの馬を盗もうとしている李九だ」

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日本軍の軍服を脱ぎ捨てる李九


李九、軍服を脱ぎ門番に投げつける。

李九「よく見るがいい! 俺こそおまえらの馬を盗んでいく李九だ!」

門番「この馬鹿!」

李九、笑いながら馬を走らせ逃げさる。

李九「はははは!!!」

門番「待てぇ!!」

 いやいやいや、さすが怪盗ルパン・・・・・・もとい「飛賊」李九。わざわざ戻って日本兵の前で自分の正体を自分で暴露するとはなんという火遊びを。この後、彼は街の連中に約束通り馬を盗んできたところを見せつけるが、案の定日本軍に追いつかれ包囲されてしまう。しかし、圧倒的に不利なそんな状況でもなんなく脱出してしまうのが李九という男。

 まあ、小学生男子みたいなバカをやるものの、いつでも飄々としている李九はやはりかっこいいと言わざるをえないだろう。一匹狼の義侠の徒の鑑。




4、乙男おやじ再び

 覚えているだろうか? 1話で日本軍の捕虜になっていたところを颯爽と現れた劉洪に救出された国民党軍将校のオッサンを。

Cap1281

劉洪に銃を向けられる国民党軍将校(1話)


 1話でかなり印象深く登場しレギュラーになるかと思いきやその後音沙汰がなくなってしまったあのオッサンで、まさか登場はあれっきりかと思いかけていたところ16話目にしてやっと再登場。おいおい、どれだけの視聴者がその存在を覚えているんだ? 物語の時間軸からしてもすでに1年以上が経過しているはず。せっかくあからさまな国共合作フラグ(抗日ドラマにおいて主人公の共産党員と国民党員が出会いがしらに銃を突きつけるなど衝撃的な出会いをすると後にこの両者は共同作戦を採るようになるというフラグ)が立っていたのに、もうすっかり折れてしまっていたんじゃない?


 しかし、この崔団長と呼ばれるおっさん。1話と同様、登場するなりばっちし視聴者に印象を残した。すごいのだ、彼のなまりが。

 文章では伝えることができないが、とにかくなまりがすごく田舎者丸出しの喋り方で、日本語に訳すなら「私」を「ワス」と訳さなければならないだろう。中国は地方ごとに方言があり、各地で発音が違うので違う地方同士の者が会話するのが困難なのだが、この崔団長にしてもよく周りの人々は言っていることがわかるなぁ、というレベルである。中国語よくわからない私でも明らかにイントネーションが著しく違うのはわかる。

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16話目にして再登場



 私はなんとなくこのおっさんのことを乙男だと思っているのだが、だとするとこの国民党軍将校は


おっさん+乙男+なまり

のコンボキャラということになる。前回出てきた「セーラー服」+「ざんばら髪」+「ツンツン娘」のコンボにも勝るとも劣らない。しかも彼の部隊は鉄道遊撃隊が拠点を築きたいと思っている微山湖の島に陣取っており劉洪たちは彼と連絡をとりたいと思っている。国共合作フラグの回収もうまくいきそうだ。

 まだ顔見せ程度だが今後の展開と劉洪との合作展開が楽しみなキャラである。




5、男だぜ(?)金山さん!!

 棗庄で鉄道遊撃隊にさんざん利用されたあげく、利用されていただけなのに遊撃隊の協力者とみなされ日本軍に捕まり軍法会議にかけられちゃった金山さん。まあ、彼も善人ってわけじゃぜんぜんないんだが、さすがに同情を禁じえない境遇である。

 しかし今回、日本人の想像を超える中国人の「義理人情」というものを語る特務の口から信じられない発言が、

司令官「棗庄の金山という男には王強という部下がいたが、彼は実は八路軍であり、義理と人情の心を利用して金山を騙していた。そして今に至っても、金山は王強が八路であったことを信じようとはしないのだ・・・・・・中国人の「義理人情」とはなんと恐るべきものよ」

 うえええええええ!!! 金山さんはあれだけ利用されたあげく捨てられ捕まっている身だというのにまだ王強のことを信じていたんかい!? ちょっ、王強さん、いくら何でも金山さんを救うために何かやってあげなよ、いくらなんでも可哀そうっす、って言うかいっそすげーいい人やなぁ金山さん(;´Д⊂





今週の李正様

 鉄道遊撃隊みなのアイドルであり、最強&最凶の政治委員である李正様(←なんとなく「様」をつけねばならない気がする)だが、今回は目立った活躍もなく今後のことについて思案している様子。しかし、思わぬ一面も明らかになった。

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 ↑は芳林嫂の娘をあやす李正様。なんと隊員の男たちだけでなく子どもの面倒までもみれるとは。しかも劉洪と芳林嫂の間にある感情も承知していてなかなか粋なはからいまでしてやっている。

  私は今まで彼のことを有能な政治委員だと思っていたが、どうも違ったようだ。単なる政委ではなく、政治工作も子守もできて男女の機微にも通じるスーパー政委と呼ぶのがふさわしい。

 ・・・・・・ところでこのスーパー政委、やたら子どものあやし方がうまかったり男女の機微にまで通じているのはまさかと思うがすでに結婚して子どももいるのだろか? うええええ、この「歩く革命倫理」男が?



 なんかこの3話はまだまだいろんなことが起こったけど、キリが無いので今回はここまでです。

 

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