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2012年4月

2012年4月24日 (火)

『晩鐘』後編 あらすじ

Cap1016

 映画『晩鐘』、実に一年半ぶりの更新です。この映画は感想をちゃんと書きたい、または「あらすじ」と「感想」の間に時間を置かず一気に書き上げたかったのですが、いくらなんでも中篇を書いてから時間が経ちすぎているので、あらすじだけでも先に書いておきます。感想はいつ書けるかわかりません・・・・・・。

 前半と中篇のあらすじ&感想は以下。たぶんこれを先に見ないと何がなんだかわからないでしょう・・・・・・。

http://red-theatre.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-736f.html(『晩鐘』前半 あらすじ&感想)

http://red-theatre.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-10fc.html(『晩鐘』中篇 あらすじ&感想)




※以下には、映画『晩鐘』のラストまでのネタばらしがあります。

続きを読む "『晩鐘』後編 あらすじ" »

2012年4月16日 (月)

鉄道遊撃隊13話~14話 感想

 長い間ご無沙汰していました。中国を西に東に移動しておりました(南に北にはあんまりしていない)。何とか再開していきたいところですが、まだ西に東にしなければならないので更新は遅れまくると思います。って言うか、中国ってやたら移動に時間かかるから嫌だよね。しかも移動中はほとんど何もできないし!・・・・・・まあ、日本の私の老郷は狭いとこなんだけど田舎なんでバスが来なくて結局ある意味中国並みに移動に時間がかかるんだけどさ。

 で、中国の列車に苦しんでいる現状にふさわしく『鉄道遊撃隊』13話~14話感想行ってみます。



役割分担からが遠足です

 今回は『鉄道遊撃隊』の中でも見せ場の一つ「客車の戦い」が描かれた。これは乗客として遊撃隊メンバーが客車に乗り込み列車の日本兵(何か警備のためなのかなんなのか、いつも列車には数名の日本兵が乗り込んでいるらしい)をぶっ殺すというたまたま乗り合わせた一般乗客にはなかなか迷惑な作戦。実際に、作戦が終わった後、一般乗客を降ろして「乗客のみなさん! ご迷惑をおかけして申し訳ない!」って李正が言ってたもん(でもその後、鉄道遊撃隊の宣伝)。・・・・・で、列車が止まってしまったので乗客たちは次の駅まで歩いていったんだろうね。

 まあ、そういう現実的な問題は置いておいて、やっぱり見せ場らしく(今回も)満足な出来。とは言っても、客車の戦い自体は結局やることは目の前の日本兵を列車の窓から突き落としたり撃ち殺したりといったいつも通りの単純な殺戮アクションで、しかもチートキャラである李九のようにアクションそれ自体だけで魅力になるほどの切れ味はない。

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列車内アクション!


 今回の見所は「客車で日本兵を襲う」という企画を立て、そのために各々役割分担をしたり、情報を収集したり、いざ客車に乗り込んだ時に一般乗客としていかに怪しまれず日本兵に近づき一斉攻撃の合図を待つか、そういう準備過程が楽しみ所なのではないかと思う。

 まずは企画立案。今回の作戦は鉄道遊撃隊が公開闘争となったことで、民衆の前でその活躍ぶりを披露し支持を取り付けるという大目標がある。実際、客車に乗っている数名の日本兵を殺したところであまり意味はないが、民衆の前で派手な戦いぶりを披露することは宣伝効果抜群というわけだ。しかもこの作戦により山岳部の抗日根拠地を包囲している日本軍のかく乱もできる。

 企画を立てたら次は情報収集。これは女性で怪しまれにくい芳林嫂が担当。乗客として列車に乗り込み、日本兵は各車両に一人ずつ乗り込んでいるほか、専用車両にさらに数名が乗っているとのこと。

 情報も収集したところで次は役割分担だ。まずは何はなくても列車に乗り込んで日本兵を襲う役を選定。この刺客役に選ばれたのは王強、魯漢、小坡、黄喜二。彼らがそれぞれ各車両に乗り込み一人づつ日本兵を襲う作戦。そして列車を運転できる彭亮が、列車を乗っ取た後の運転士役をやることに。

 と、ここで一つ問題発生。それぞれが別々の車両に乗り込んだら、どうやって一斉攻撃を行うのか。もしどこかの車両の人間が先に攻撃を始めたら別の車両の日本兵が駆けつけて来て作戦はダメになってしまう。そこで劉洪が彭亮とともに運転車両に乗り込み、銃を撃ってその音をもって攻撃開始の合図とすることに・・・・・・一番戦闘能力の高い劉洪が単なる合図係りとはちょっと配置に問題があるような気もするが。

 ところでこの劉洪が合図の銃声を放つシーンは映画で最も有名な構図のシーンとなっている。

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1956年映画版

 で、映画をリスペクトしている(もしくは映画『鉄道遊撃隊』のファンへのサービスを心得ている)ドラマ版でもこのシーンはしっかり同じ構図で再現。どちらかというと映画の方が良いが、こういう押さえるべきところはちゃんと押さえる心遣いはポイント高い。

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2005年TVドラマ版

 さて列車乗っ取り&攻撃組が決まったが、襲撃をより確実にするために別働隊も組織することに。彼らは残りの鉄道遊撃隊一般隊員ら数十人で、指揮は李正がとる。所定の場所で列車が彭亮によって止められたら一斉に列車に乗り込み列車組の加勢に入る役だ。ここで李正が花形の列車組に加わらず、あくまで戦闘役からは一歩引いて全体の司令塔的な役を負うのもなんかほっこりconfidentする。純戦闘員で無い李正にはぴったりの役どころだし、そもそもこういう後方から攻撃部隊をサポートする役ってのが昔から好きなんだよね。

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司令塔&サポート役が似合う李正

 そして役割分担の最後。そもそもこの襲撃は鉄道遊撃隊の名を民衆に知らしめ、日本軍に大部隊の仕業かと誤認させてかく乱することが目的である。宣伝は大事だ。そこで芳林嫂が襲撃と同時刻に街にこっそり抗日標語を書いたビラを貼りまくるという役を引き受ける。この時、抗日ビラを焼餅(小麦粉を薄く延ばして焼いた中国のパン)の中に隠して街に持ち込むというアイデアが良い。

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パンの中に抗日ビラを隠す


 こうしてさまざまな打ち合わせや準備の果てに「列車乗り込み組(襲撃組&運転・合図組)」+「加勢組」+「宣伝組」という役割分担が出来上がっていく過程がおもしろい。

 次は列車乗り込み組の4人がいかに怪しまれず合図の時まで標的の日本兵に近づくかの問題だが、これは後述する。



新キャラセーラー服美少女登場!!

 さて、この回では原作に無いオリキャラが数名登場する。一人は女性従軍記者・美恵子。そしてこの「客車の戦い」で鉄道遊撃隊の捕虜になる日本兵・田中。まあ、この二人はいろいろと重要な役回りをすることになるのだが、当分特に活躍しないのにその二人より強烈な印象を与えたのが、美恵子の友人で女学生の松尾櫻子。後に彼女は日本軍大物特務・松尾の娘と判明するが、とりあえずそんなことよりも大事なのは彼女のビジュアル&キャラ設定である↓。

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左が記者の美恵子、右が女学生の櫻子

 セーラー服! 長身!!(ってか並べるとマジででかいよ) プチザンバラ髪!!!

 いや、これはすげぇーよ。中国でも実はセーラー服(とそれを着ている女学生)は人気なんじゃないかと思うけど、それに長身ザンバラ髪少女という組み合わせがすごい。一つ一つはたいしたことなくてもそれらが融合すると化学反応が起きていっそ斬新な可愛さをかもし出している。ってかマジで不思議に可愛いよ、この娘。


 で、その性格だけど、実にお高くとまったツンツン娘だったりするのだ。例えば中国人と親しく接する美恵子に対し「支那人なんか相手にすんのやめなさいよ」と傲然と言い放ち、「そんなこと言わないでよ」と美恵子に言われてもフンっとそっぽを向く。中国人に対する差別感情もあるだろが、彼女自身もキツイ性格のツンツン娘なのだろう。

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 いや、セーラー服+長身+プチザンバラ髪+お高くとまったツンツン娘って、制作陣はどんだけ萌え要素を理解しとるんですか!? しかもこれは単なる萌え要素の詰め合わせではなくて、単体では必ずしも萌えとはいえない要素を融合させるという高等テクニックではないですか!? ほんとすばらしいよ。

 残念ながら櫻子ちゃんのセーラー服姿はこれで見納めとなり、しかもしばらく登場が無いが、ドラマ中盤でこれをはるかに上回るインパクトある「姿」で再登場する。・・・・・・いや、ほんと天井知らずのインパクトなのですよ・・・・・・。

 もう一人の新キャラ美恵子について。彼女は実は山東における日本軍の総指揮者・山本の姪という設定。従軍記者見習いだが軍の報道規制を嫌って、お付きの日本兵や櫻子の隙をついて列車に乗り、自由な取材の旅に出ようとしていたところで鉄道遊撃隊の列車襲撃に遭遇してしまう。

 彼女は小坡と李正に殺されかけていた若い日本兵・田中君を勇敢にもかばい、彼を捕虜として扱うよう頼み、李正もそれを受け入れる。民間人である美恵子は解放されることになるが、田中君が心配な彼女はかなり強引に鉄道遊撃隊に同行する。この時、あの李正さえも「私も一緒に行く!!」という美恵子の決意に一瞬圧倒されてしまう。いや、あの李正様を一瞬とは言え黙らせるとはこの女ただものではない。

 しかし、李正も負けてはいない。続いて美恵子が「あなたたちの列車襲撃に強く抗議する」と言うと、怒りを抑えた声で「そもそも中国を侵略し、民衆のすさまじい災厄をもたらしているのは誰だ」と彼らしく理論整然と反論。今度は美恵子が何も言えなくなる。

 でさ、この李正と美恵子の出会いから一連のやりとりがなぁぁぁんかおいしく感じるんだよね。カプ厨としては、これからの二人の間で恋でも始まるんじゃないかと妄想してしまう。だって鉄道遊撃隊の政委で筋金入りの堅物で歩く革命倫理な李正と日本軍山東司令官の姪で開明的で勇敢だけどミーハーな美恵子とか、それってなんて禁断デコボコカプ! 超おもしろいと思うんだけどね。

 実際、美恵子は列車襲撃の前に知り合った藍妮と恋バナで盛り上がった時、「まだ恋人はいないけど、いつか素敵な人と出会いたい」とか言っていたから、やはりこれは李正とのカプフラグか!?

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「抗議」する美恵子に毅然と反論する李正

 で、この美恵子もだいぶただ者じゃない。鉄道遊撃隊が勝利集会をしていたら日本軍が報復にやって来てその砲弾が炸裂するなか彭亮が危険を顧みず行方不明になった藍妮を探しに行く場面。田中君が「彼はいったい・・・・・」と言うと、美恵子はうっとりとした顔と声で「愛のためよ」と言う。

 ・・・・・・・・・・・・いや、(自分の意志とは言え)列車強盗まがいの集団に捕まっていて、しかも周囲には日本軍の砲弾が炸裂している状況で、いかにも「なんてロマンチック!」とばかりに陶酔するとは!!(田中君もちょっと引いているよ!) やっぱりこの女ある意味李正とお似合いなんじゃないの?(でこぼこカプ的な意味で)

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↑そんなうっとりしている場合ではないが・・・・・・




ピックアップ場面

 今回は列車に乗り込んだ襲撃組がどうやって各車両の日本兵に近づき、攻撃の時を待ったかについて。このやり方にも各人の個性が現れていておもしろい。

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一般客のふりをして列車に乗り込むメンバー


 まずは王強。彼は日本兵の向かい席を確保し、炭坑の経営者を名乗って持ち込んだ徳洲焼き鳥(山東の名物料理)を勧めて歓談する。その様子は経営者が強者に取り入る姿そのもので、近くの中国人乗客は思わず眉をひそめるレベルだった。

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乗客1「なぁ、あれでも中国人と言えるのかね?」

乗客2「中国人の面汚しだな」

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乗客1「まったくだ!」

乗客2「しっ、聞こえるぞ」
 

 魯漢は持ち込んだ酒を日本兵に勧めて上機嫌にさせる。

 彭亮はやはり持ち込んだ卵でちょっとした曲芸を演じ、日本兵の注意を引く・・・・・・って彼のナイフ投げの才能はこんな応用も聞くのか、いやその前になんで列車でこいつはいきなりこんなことをしているのか誰も疑問に思わんのか!?

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こんなことを無表情のまましているから笑える

 黄喜二はハンカチを使った手品で日本兵の気を引く。

 そして小坡は琵琶をつま弾き、その音色に魅かれて一人の若い日本兵が近づいてくる。彼が後に捕虜になる田中君だ。純粋に音楽が好きで、年の近い小坡にてらいなく近づく人懐っこい性格というのが短い場面でうまくわかるようになっている。

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なかなかいい光景だったんだけどねぇ・・・・・・

 なんかこんなにお互い親しげにしていたのに、いざ攻撃の合図があったら小坡は一転してこの琵琶をも使ってほんの少しの容赦もなく田中君を殺しにかかるんだから、むごいというかなんというか・・・・・・

 さて、以下は腐ネタなので大丈夫な人は続きを読むからどうぞ。

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