『金陵十三釵』総合情報&あらすじ
・・・・・・・いろいろと滞っている記事が多いですが、某所で紹介を約束した映画なので、先に概要とあらすじだけでも紹介しときます。感想はまた後日(←いつになるだろう)。
放映:2011年
監督:張藝謀
脚本:厳歌芩・劉恒
原作:厳歌芩『金陵十三釵』
英語名:The Flowers Of War
主要俳優:張歆怡(孟書娟)、倪妮(玉墨)、クリスチャン・ベール(ジョン・ミラー)、[イ冬]大為(李教官)、黄天元(陳喬治=ジョージ)
評価:
ストーリー:★★☆☆☆
キャラクター:★★★☆☆
エンタメ度:★☆☆☆☆
文芸度:★★★☆☆
萌え度:★★☆☆☆
総合評価:★★☆☆☆
・・・・・・まあ、これでもだいぶ甘い評価だと思います。しかし、撮影技術とクリスチャンベール&[イ冬]大為の演技と張歆怡の目力に免じて総合評価は星二つ。キャラクターと萌え度&ストーリーの星の大半は、[イ冬]大為演じる李教官の活躍の賜物です。
取り扱いショップ:現在見つからず(2012.2.5)
以下、ラストまで完全ネタばれのあらすじ紹介となります。
1937年12月13日。日本軍により陥落した霧深い南京の街を逃げ惑う書娟たちクリスチャン系学校の女学生たち。その逃亡途中に、死化粧師であるアメリカ人のジョン・ミラーと出会い、行動をともにすることになる。
一方、李教官率いる国民党軍小部隊は、あと少しで南京を脱出しようとしていた。しかし、日本軍に追われる女学生らを見た李教官は、部下の制止を振り切って彼女らを助けるため日本軍を攻撃。女学生たちが逃げたの確認して撤退しようとするが、日本軍は戦車を繰り出してくる。
李教官の部下らは身体に爆弾を巻きつけての特攻などで対抗する。しかし、日本軍の圧倒的な火力の前に兵士たちは次々倒れていく。李教官は神業的な狙撃術で電線を倒して戦車を止め、唯一生き残ったしかしすでに虫の息の少年兵・浦生を連れて近くの廃墟に隠れる。その時、彼らの戦いに巻き込まれて爆死した一人の女学生の靴を拾っていく。
教会に逃げ込んだのは、14名の女学生とその引率である中国人神父のジョージ(喬治)、そしてジョン・ミラーであった。ジョンは彼女らの本来の保護者であり、すでに日本軍の空襲で死亡していたその教会の神父を埋葬して埋葬代をせしめようと計画していたが、爆弾の直撃したその神父には埋葬すべき身体さえ残していなかった。神父の養子であり、彼に代わって女学生たちを守るジョージは、彼女たちを南京から逃がすために壊れたトラックを直すのを手伝ってほしいと頼むが、ジョンはタダではだめだと取り合わない。
その教会に付近の妓楼から娼婦の一団が避難してくる。ジョージは彼女らを追い払おうとするが、娼婦たちのリーダー格である玉墨が壁を越えて強引に中に入り、他の娼婦たちを引き入れる。ジョンは娼婦たちを歓迎し、娼婦達も珍しい外国人の男に大いにはしゃぐ。厳格な女学生たちはそんな娼婦たちやジョンに嫌悪感を抱くが、書娟は彼女たちの持つ艶美な雰囲気にどこか魅かれるものを感じる。
書娟は割れたステンドグラスから外界を眺める
夜、娼婦たちは教会の地下室を陣取り、また厨房でジョンと戯れる。ジョンは特に英語を話せる玉墨と良い雰囲気になって部屋に誘う。しかし、玉墨が要求したのは金ではなく、自分たちが南京から逃げるのに協力することだった。アメリカ人であるジョンが一緒なら逃げることができるのではないか、と玉墨は言うが、ジョンは無理だと断り、玉墨は帰ってしまう。
ジョン(左)と玉墨(右)
そんな教会に李教官が瀕死の少年兵・浦生を連れてやってくる。ジョージは軍人を中に入れることはできないと拒否するが、李教官は彼を脅迫して中に入り、地下室の娼婦たちの所に行く。娼婦たちはあんたたち軍人がだらしないから自分たちがこんな目にあっているのだ、と口々に非難するが、李教官は反論せず、浦生を彼女らに預けていく。彼の望みはこの少年に暖かな最期を迎えさせてやることだった。娼婦の一人・豆蒄は、浦生が生き別れの弟とそっくりなのを見て興味を覚える。
地下室から出た李教官は、女学生たちが祈りを捧げている様子をそっと眺め、爆死した女学生の靴を置いていく。書娟は彼に気づくが、黙っていかせてやる。
女学生の靴をそっと置いていく李教官
玉墨は出て行こうとする李教官を呼び止め、娼婦たちの罵倒を謝罪する。そこに酔っ払い酔狂で神父服に身を包んだジョンも現れ、玉墨に強引に絡もうとしたあげく李教官に止められる。李教官は、彼女らを守って死んだ部下たちの死が無駄にならぬようあの女学生たちを日本軍の手に渡さないでほしい、と二人に告げて自身も教会を守るために廃墟に戻る。
翌朝、女学生と娼婦たちの間でけんかが発生するが、突然窓から飛び込んできた銃弾で一人の女学生が撃ち殺される。日本兵たちが教会を捜索に来たのだった。娼婦たちは慌てて地下室に逃げるが、書娟たち女学生は娼婦たちの隠れ場所が見つかることをおそれたために逃げ遅れ、日本兵たちに見つかってしまう。
若い女を見つけた日本兵たちは大喜びで彼女らを追い回す。一方、日本兵の存在に気づいた李教官は、計算しつくした配置で周辺に手榴弾を置き戦いに備える。ジョンは女学生らの危機に神父を名乗り、彼女らを保護しようとするが、逆に日本兵に殴り倒されてしまう。階上に逃げた女学生の一人は抵抗の果てに3階から墜落し、ジョンの目の前で頭を割って死亡する。
ジョンは神父を名乗り、赤十字の旗で日本兵を止めようとするが
書娟も日本兵の捕まるが、その時、李教官の狙撃により日本兵が次々と撃ち殺されていく。
狙撃手・李教官・・・・・・だめだ竜紹鉄@『狙撃手』にしか見えない
狙撃手の存在に気づいた日本兵たちは外に飛び出していくが、李教官は配置しておいた手榴弾を狙撃で撃ち抜いて日本兵を爆死させるなど、巧みな狙撃によって日本兵らと戦っていく。
たった一人、ただ冷静に最大限の効率で黙々と敵を倒していく李教官
しかし、それでもついに日本兵に追い詰められ重傷を追うが、それも彼が計算していた罠の一つだった。重傷の彼の元へ日本兵が近づき、最後の攻撃を浴びせた時に爆薬が爆発し、李教官は日本兵たち諸共爆死した。書娟も教会の割れたステンドグラスからその様子を見守る。
ジョンは脳髄を飛び散らして死んだ女学生の手をとり、彼女の無念と自分の無力さをかみ締める。娼婦たちは自分達を隠すために危険な目にあったことに対し書娟に礼を言う。
日本兵に抵抗して3階から墜落した女学生を目のあたりにしてジョンは・・・
その後、教会には長谷川大佐率いる日本軍の一部隊が訪れ、神父のふりを続けるジョンに兵士たちの乱暴狼藉を謝罪する。長谷川は、自分は音楽を愛する者であり二日後に女学生たちの賛美歌を聴きたい、と申し出る。また、二度とこのような不始末が起こらぬよう教会入り口に警備の兵士を配していく。ジョンは長谷川の礼儀正しさに好感を覚えるが、やはりジョージの言うとおりトラックを修理して南京を脱出すべきだ、と決意を固める。
また、対日協力者になっていた書娟の父が、娘を連れていこうとするが、書娟は彼を「売国奴」と罵り拒絶する。ジョンは彼が娘の安全のために対日協力者になったことを悟り、トラックの修理に必要な部品と通行証を手配してくれるよう頼む。
一方、李教官が預けていた少年兵・浦生をすっかり弟同然に見なすようになっていた娼婦の豆蒄は、彼に琵琶を聞かせたいと今や南京でも有数の安全地帯となった教会から抜け出して琵琶を取りに妓楼に戻ってしまう。仲間の一人の娼婦も翡翠のイヤリングを忘れた、と同行する。
二人が抜け出ている間に少年兵は亡くなる。彼を埋葬したジョンは、妓楼に戻った二人を助けてほしいと玉墨らに頼まれ、門番の日本兵らに頼んで外に出る。途中、南京を脱出しようとするアメリカ人の友人・テリーと出会い、一緒に脱出するよう誘われるが、ジョンはその申し出を断る。
その頃、豆蒄たちは日本兵に見つかり、一人は撃たれて死亡。豆蒄は捕まって輪姦された後、斬殺されてしまう。二人の無残な遺体を見つけて戻ったジョンは、豆蒄たちは流れ弾に当たって死んだが苦しい最期では無かった、と娼婦たちに嘘をつく。その夜、ジョンと二人で語らう玉墨は、自分も昔はクリスチャン系の学校に通う書娟と同じ女学生だった、と打ち明ける。
二日後、生き残っていた12人の女学生は、長谷川の前で賛美歌を披露する。娼婦の一人が彼女らの中に混じってしまったが、書娟は彼女も学生の一人だとうまくごまかす。長谷川は師団本部でも彼女らの歌を披露してほしい、とジョンに要請する。日本軍の真意に気づいたジョンは頑なに固辞するが、長谷川は「軍命」として、明日の午後に女学生「13人」を一人も欠けることなく連れていくことを告げて去る。ジョンは長谷川が教会を警備を置いたのは女学生の安全のためではなく、彼女らを逃がさないためであったか、と彼を非難する。
ジョンは修理を終えたトラックで女学生たちと南京を脱出しようとするが、教会の門の外は日本兵たちが警備を固めていて動くことができない。ジョンは玉墨に豆蒄らが流れ弾に当たって死んだわけではないことを告白し、嘘をついたことを謝罪する。玉墨は自分が女学生に化けて師団に赴き、少なくとも一人を救う方法を提案するが、ジョンにはとても承認できないことであった。
※以下、ラストシーンまでのネタばれのため反転
自分達が日本軍の慰安婦にされることを悟った女学生たちは、今夜のうちに教会の屋根から身を投げて死ぬことを決意する。それに気づいたジョンらは必死で止めに入り、玉墨は娼婦たちが女学生全員の身代わりになることを約束する。
その提案を不満に思う娼婦もいたが、玉墨の説得により女学生の身代わりになることを全員が承諾する。ジョンは死化粧師としての腕を駆使して、妖艶な彼女たちを清純な女学生に化けさせる仕事を請け負う。しかし、その準備をしながらジョンは「神は皆を平等に創られたはずなのに、こんなことが許されるのか」と苦悶する。
「神の前で皆は平等ではないのか」という疑問をジョージ神父にぶつけるジョン
娼婦たちに対しすまない気持ちでいっぱいの女学生たちは、彼女らの変装を手伝いながら今までの態度を詫びるが、娼婦たちは変装を楽しんだり歌を披露したりと務めて明るく振舞う。娼婦たちは鏡を割ってナイフ代わりに懐にしのばせる。
玉墨と二人きりになって抱き合うジョンは、戦争が終わったら必ず迎えに行く、と誓う。玉墨は、少女の頃義父に強姦されたことがあり、それがきっかけで幸せな女学生から娼婦にまで堕ちてしまった、だから書娟らには自分と同じ目にはあわせたくない、と告白する。ジョンは自分が死化粧師になったのは、死んだ娘が臨終の前に美しい姿で葬ってほしいと願ったからで、その娘は書娟らと同じくらいの年だからどうしても彼女らを守りたい、と告白する。
朝、娼婦たちの変装を完璧に終えたジョンとジョージだが、彼女らが12人しかいないことに気がつく。日本軍は絶対に「13人」を要求しているのにどうしたらよいかと悩むジョンに、ジョージは彼の技術を使って自分を女装させてくれるよう頼む。皆はジョージを止めるが、ジョージの決意は固く、ジョンは小柄で中性的な彼を女学生に化けさせる。ジョージは師団本部に着く前に車から飛び降りて逃げるよう勧めるが、ジョージは最後まで日本軍を騙し女学生たちが逃げる時間を稼ぐ決意を語る。
「13人目」の女学生を引き受けたジョージをジョンは女装させる
約束の時間になり、長谷川とは違う日本軍人が女学生を迎えに来る。書娟の父は全財産を投げ打って娘を見逃してくれるよう頼むが、日本軍将校は取り合わない。ジョンは日本軍のトラックに乗る女学生に化けた娼婦一人一人を無言で見送る。土壇場で娼婦の一人が行くのを泣いて拒み出すがが、ジョンは心を鬼にして彼女をなだめてトラックに乗せる。日本軍将校は、去り際に様子を見に来た書娟の父親をいきなり射殺する。
土壇場で行くの拒否する娼婦をジョンはなだめ・・・・・・
日本軍のトラックが出て行くと、ジョンは女学生らをトラックの荷台に隠し、書娟に彼女の父親は立派な人だったと告げる。トラックは警備の解かれた教会を後にし、書娟は路上に放置された父親の遺体を目撃する。
ジョンの運転するトラックは書娟の父の用意した通行証によって無事日本軍の検問を通過し、12人の女学生とジョンは南京脱出に成功する。
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