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2012年2月

2012年2月28日 (火)

2万アクセスありがとうございます。

 タイトル通り、こんなゲテモノブログも2万アクセスに達しました。来ていただいた方、ありがとうございました。定期的に来てくださる方もおり、たいへんありがたいです。

 本当は1月半ばくらいには2万に達していたのですが、お礼記事はこんなに書くのが遅れました(汗)。去年1万になった時も結局忙しくて書く時期を逃したので、2万に達した時は絶対書こうと決めていました。


 で、うちのブログにはどんな検索で来る人が多いのか記録に残る4ヵ月分をちょっと晒してみると・・・・・・

  • 1位 中国映画 ランキング
  • 2位 中国ドラマ ランキング
  • 3位 建党偉業
  • 4位 抗日戦争映画
  • 5位 金陵十三釵 あらすじ
  • 6位 張学良
  • 6位 中国ドラマランキング
  • 6位 金陵十三釵
  • 9位 宋美麗
  • 10位 太行山上
  • 10位 中国語 字幕 ドラマ

ってなふうになりました。「中国映画/ドラマ ランキング」でうちのブログ来てしまった人かわいそー!ちなみに次点で「地道戦」で来られる方も多いです。かなり謎なのは「太行山上」で来る人が多いこと・・・・・・どこかで有名なのこの映画?

 これらの単語で検索するとやはりうちのブログが検索サイトの上位に来ているものばかりですね。抗日戦争映画で来る人が多いのは個人的に嬉しいことですが、できれば「抗日ドラマ」も検索で上位に表示されるといいなぁ~と思っています。


 次に来る人が多いページは

  • 1位 トップページ
  • 2位 勝手に中国ドラマ・映画ランキング2010
  • 3位  『金陵十三釵』総合情報&あらすじ
  • 4位 中国映画・ドラマ私的ランキング2011(抗日・革命ものオンリー)
  • 5位  听不懂ですよー(中国映画・ドラマの字幕)
  • 6位  『晩鐘』(カテゴリ)
  • 7位 中国各省擬人化動画
  • 8位 中国各省擬人化設定集紹介
  • 9位  『建党偉業』が意外におもしろかった(そして蒋介石はナースシスターだった)
  • 10位  『建党偉業』レポ2(タイトル詐欺映画)

 と、これまた順当な結果。まあ、どのくらいの方がうっかり検索で辿りついてアクセスして速攻で逃げたかはわからないのですが・・・・・・。

 それでは来月からまた更新スピードが(さらに)落ちますが、今後ともどうぞよろしくお願いします。

2012年2月21日 (火)

『狙撃手』16話~17話 あらすじ

※国軍・国民党の人物・組織=青,八路軍=赤,日本軍=緑で表記しています。



16話 あらすじ

 潜伏し福山中将の到着を待つ竜紹鉄洪大春の国共両部隊。中将を迎えるため日本軍が陣地一帯の捜索を行うが、見つからずに済む。しかし芥川はその捜索方法に不満で火炎放射器を用いるよう指示する。

 中将が到着し激励式が行われる中、大春の隠れていたあたりが火炎放射器の炎を浴びてしまう。大春は火に包まれ苦しみながらも、助けに来ようとする仲間を制して一人耐え続ける。大春の決意を感じた竜紹鉄は、彼を見殺しにするかもしれない苦悩を抑え隠蔽を続ける。

Cap964

炎に焼かれてしまう大春

 中将に狙いをつける竜紹鉄だが、寸でのところで芥川に気づかれる。国共両部隊の戦士たちは銃撃で芥川を牽制するものの、胡子叔が額を打ち抜かれて戦死する。芥川は竜紹鉄に狙いを定めるが、身体の火を消した大春の銃撃で阻まれ、その間に竜紹鉄は逃げようとする中将の射殺に成功し撤退する。

Jpg0

ただ一心に標的に狙いを定める竜紹鉄

 竜紹鉄の成功を聞いた文軒は、彼がスパイである可能性を完全に払拭せざるをえなくなる。段旅に戻った竜紹鉄は段之凡旅長の賞賛を受ける一方、今回の作戦における林団の損失を思いやる。一方、蘇雲暁の元には切断された人間の手首が入った箱が送られてくる。

 林団の医務室で目覚めた大春は胡子叔の死を知り、九児とともに悲しみにくれる。胡子叔の遺品を整理していた九児は、二勇が胡子叔に預けていた母親宛の手紙がそのままになっているのに気づく。大春は、実は二勇の母親はすでに日本軍の爆撃で死亡していたのだが誰も真実を二勇に告げることができず胡子叔は手紙を届けるふりをしていた、と打ち明け、これから二勇を騙す役は自分が負う番になったと言う。

 大野連隊では、芥川が自分を罰するため冷水につかり、大野は芥川の不手際を叱責する。

16

冷水行(?)の芥川

 苦手な夜間射撃を克服するべく、目隠しでの射撃練習を行う竜紹鉄の元に蘇雲暁が訪れ、二人は久しぶりに穏やかに語り合う。竜紹鉄は蘇雲暁と文軒の間にはすでに子どもがいたがその子は幼くして死んだことを知り、かつての不用意な発言を詫びる。竜紹鉄は蘇雲暁が文軒と幸福な家庭を築くことを願う、と言い彼女への気持ちにけりをつける。

 蘇雲暁が去った後、二人の様子を見守っていた文軒が意を決して竜紹鉄の前に現れる。文軒は竜紹鉄の任務完成を賞賛し、また張脆は死んだが段旅内にはまだスパイがいる可能性を話す。文軒はすでに竜紹鉄を疑っていないことを告げ、彼をいつも助けに現れる謎の狙撃手を疑うものの、「あの狙撃手は我々の味方だ」と竜紹鉄が言うと、それ以上言い争おうとはしなかった。家に帰った文軒は蘇雲暁の暖かい配慮に改めて彼女に対する愛を確認する。



17話 あらすじ

 一方、段旅林団が接近しすぎなのを危険視する重慶の軍統本部は、文軒の師である呉局長を段旅に派遣する。段之旅長はしばらく八路軍の者たちと会わないよう竜紹鉄を諭すが、竜は抗日よりも共産党対策を優先する中央に全く納得がいかない。やって来た呉局長に共産主義に対する考えを質問された時も非友好的な態度で「彼らの抗日に対する姿勢はたいへんすばらしい」と答える。文軒は竜紹鉄を弁護しようとするものの、呉局長は文軒に今後も竜紹鉄を監視するよう命じる。

 竜紹鉄に再び任務を与えてもらえない日々が訪れる。文軒は竜紹鉄に退役を勧めてくれるよう蘇雲暁に頼む。「無実の千人を殺しても一人の共産主義者を逃がすな」な軍統に目をつけられた以上、竜紹鉄の命は風前の灯火だからだ。事態の深刻さを理解した蘇雲暁は必死に説得するが、以前は退役したがって竜紹鉄も今では「段旅の仲間を置いてはいけない」と拒絶する。

 大春九児は段旅の周辺にスパイが出没するという情報を得て付近で待ち伏せる。ちょうど見回りにやってきた竜紹鉄は突然何者かに狙撃されるが、相手が殺す意図が無いことを見抜く。九児は逃げる狙撃犯の左肩を撃つが、相手は段旅の駐屯地のある方角へ行方をくらます。竜紹鉄は段旅の兵士たち全員を集めさせ負傷している者を探すが該当者は一人もいなかった。

 一方、八路軍の長官が第二戦区(『狙撃手』の舞台は山西省南部であり、中華民国の戦区では第二区にあたる。戦区全体のトップは衛立煌)トップの衛長官と会談するため、林団の担当区を通過することになった。林団長は大春と九児に八路軍長官を護衛する任務を与え、竜紹鉄にも協力を要請する。文軒は共産党とのつながりを疑われている最中にとんでもないことだと反対するが、 竜紹鉄はこころよく引き受ける。

 この国共高級会談の情報はスパイによって大野連隊にももたらされ、芥川は先日まんまと福山中将を射殺された恨みをはらし中国軍の戦力を挫くため、移動中の八路軍長官を襲うことにする。

 再びともに行動する竜紹鉄と洪大春の部隊。休息中に大春は竜紹鉄に食事を勧めるが、竜紹鉄は、任務中は食事を取らなくても大丈夫なように訓練されている、と答え大春は驚く。大春は、自分だったら一日でも食べなければとても耐えられない、と言うが、そこに含まれる意味をいまいち理解していない竜紹鉄に対し、大春は彼が地主の息子であることをもちだしてからかう。

 それに辟易とした竜紹鉄は、大春の家こそどんな家で両親はどうしているのか尋ねる。しかし、大春の両親は彼が8歳の時に共産党狩りの国民党軍に殺され、10歳の時には唯一の親族であった姉も殺され、孤児になった大春は胡子叔について紅軍(八路軍の前の共産党軍)についていくしかなかった、ことを知ってしまう。途中から思わず泣き出してしまった大春を傷つけてしまったことを悟った竜紹鉄は、自分の両親も村の人間もすべて日本軍に殺され、自分は死体の中から這い出してきた人間だと話す。

Cap1057

昔のことを話すうちに思わず涙ぐんでしまう大春

 行軍を続ける国共両部隊だが、方儀球大刀の間でけんかが発生する。竜紹鉄と大春が仲裁に入るが、方儀球と銭国良はスパイも発見されていない状況下で八路軍のために危険な任務を手伝う不満をぶつける。不満が収まらない方儀球はいつのまにか行方をくらまし、竜紹鉄は銭国良に探しにいかせる。

 芥川はスパイの情報に基づき、ある地点で竜紹鉄らを待ち伏せることにする。岡崎は、中国人スパイからの情報など信じられない、と言うが芥川は耳をかさない。

2012年2月14日 (火)

『狙撃手』14話~15話 BL感想編(あるいは修学旅行の夜)

 バレンタインです!! 腐女子の皆様、もうお好きな二次元キャラにチョコは用意しましたか?

 『鉄道遊撃隊』か『金陵十三釵』の感想でも書こうと思っていましたが、せっかくの恋人たちの記念日ですので、『狙撃手』のBL感想編でもあげておこうと思います。いやぁ、あれは本当にいい「恋愛もの」ですねぇ。

 それでは、以下全面的に腐女子話。

続きを読む "『狙撃手』14話~15話 BL感想編(あるいは修学旅行の夜)" »

2012年2月10日 (金)

『狙撃手』14話~15話 感想

感想


 今回は前回までの「戦場の悲惨」さから変わって、再びエンタメモードに。まあ例えばガンダムで言えば序盤の騒動が一騒動し、主人公がさまざまな敵や困難に遭遇しつつ仲間と絆を深めていく、いわゆる二クール目に相当すると思えばいいか。

 とりあえず各人物に見せ場があります。




文軒のショック


 今回、長年、段旅を苦しめてきたスパイが張脆だとついに判明する。(ただし彼の他にもまだ段旅内部にはスパイがいることが示唆されている)

 誰よりも漢奸を憎む文軒は、他ならぬ自分の部下がスパイであったことが相当ショックなようだ。普段は気強く振舞っているが、蘇雲暁と二人の時に思わず心情を吐露してしまう。

文軒「こんなことってあるか。私が重慶から連れてきた部下の中で、張脆は最後の一人だった。私はこの目で、彼が党と国に忠誠を誓う宣誓をしたのも見たんだ。彼の家族にも日本軍に殺された者がいる。なのになんだって裏切って漢奸になったんだ! 私には本当にわからない」

 う~む、張脆のことをおべっか使いの部下その1くらいにしか思ってないように見えていたけど、実は文軒なりに張脆を部下として大切にしていたんだなぁ。特に自分と同じく「家族を日本軍に殺されている」という過去があるから、よけい信頼していたのかもしれない。

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 「最後の一人だった」という言葉から、文軒は今まで軍統の過酷な任務の中で多くの部下を失ってきたのだろう。そして最後の一人である張脆も、日本軍へ駆け込むのを防ぐため文軒が撃ち殺してしまった・・・・・・




大春と胡子叔


 欠点も多いが、(時々狭くなるけど)度量も大きく人間的にタフで、二勇たちの兄貴分な大春だが、今回はちょっと人に甘える弱さもかいま見せた。

 九児と竜紹鉄がくっつくのではないかと気が気ではない大春はその悩みを胡子叔に打ち明ける。最初は「馬鹿なことを言うな」と相手にしないが、大春が本気で悩んでいるのを見て励ましてやる(私から見ると、この励ましはちょっと的がはずれているように思えるが)


 で、重要なのはここでの二人が、まるで親子のよう、少なくとも大春の方は胡子叔のことを親のように思っていることが伺えることだ。また胡子叔は時々大春を「春児」と子どもを呼ぶように呼び、3話では大春に

「おまえは確かに今は隊長さまかもしれないが、俺の中じゃいつまでもちっこいガキだよ」

と言っている。二人は大春が幼い頃からの知り合いで、孤児であった大春にとって親代わりだったのだと思う(今後の話で大春の過去と胡子叔との関係はよりはっきり語られる)。

 しかし、だとすると気になる胡子叔のセリフがある。

「このガキ! おまえに戦い方と銃の撃ち方を教えたのは俺だぞ」

 胡子叔が、そのような兵士としての教育を大春に施したのはいつなのか? それはまだ大春が幼い時ではないか?(私はいくつかのセリフから大春の年を計算してみたが、確実に十代前半で兵士になったと思われる)

 つまり頑是無い年の孤児を兵士にするために教育した、とも解釈できる。

 胡子叔は粗野な人間ですぐに怒鳴り散らす人間に描かれている。おそらく幼い大春が泣こうが嫌がろうが、厳しく兵士としてしつけたのだと思う。

 客観的に見ればずいぶんひどいことのように思えるが、胡子叔からすれば大春のために最善を尽くしただけだろう。今後の展開で明らかになるが、大春には幼くして兵士になる以外に生きる道はなかった。ならば胡子叔としては、あえて大春を兵士にし、しかも生き残れるように教育することこそ彼のためだと信じていたに違いない。どんな境遇であれ、生きていることは何にも勝ることだと。

「甥よ、叔父の言うことを信じなさい」

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 大春を励ます胡子叔

 胡子叔は偏屈な性格ですぐに大春のことを怒鳴りつける一方で、親のような愛情を抱いているのは明らかだ。だからふだんは弱音を吐かない大春も、胡子叔になら人に言えない悩みを打ち明け、ちょっと甘えたくもなる。中国語において血縁関係にない自分と相手を、家族関係を表す言葉で表現するのは、相手に家族に準じる情を抱いていることの表れである。




苦痛を分かち合う


 竜紹鉄と九児の仲に嫉妬する大春。だが、竜が毎夜、戦争の悪夢に苛まれていることを知ると、そんな嫉妬もどこかに行ってしまい、彼を心配するようになる・・・・・・このへん、大春、すごく強くていい人だ。マジで惚れるくらい素敵。

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悪夢にうなされる竜を起こす


 悪夢に苛まれていることを大春に知られ、一人、別の場所で眠れぬ夜をすごす竜紹鉄。早朝、大春はそんな彼を探しあてる。来るのに時間がかかったのは、いったいどうすれば竜をこの苦しみから救うことができるか、考えていたからだろう。

 しかし、彼の苦しみが戦争ゆえだとしたら、いったいどんな言葉であれば、彼を慰められただろう、彼を救えたであろう。そしていかなる言葉でも彼を救い得ないことは、大春もよくわかっていたであろう。

 だから少しためらいながらもその傍によりそうように座った大春は、静かにこう切り出す。


 「俺もいつも悪夢に苛まれている」のだと。


 それから彼はとつとつと自分の体験を語りだす。

 連長になったばかりの時、人数も装備もこちらよりずっと優勢な日本軍部隊との戦いを行った。自分は部下たちに命じた。「死ぬまで戦え」と。その結果、自分の連隊はほとんどすべて戦死した。最小の戦士はまだ15歳であった。それから半月の間、まともに眠ることができなかった。

 大春は半分泣き出しそうになりながら、続ける。

 かつて「小さな鏡がついた銃」に目がくらんだばかりに、日本軍の武器を盗みに行って仲間を二人死なせてしまったこと。あの後は、目を閉じると死んだ二人が出てきてこう尋ねてくるという。「連長、あの銃は手に入った?」と。

 これは・・・・・・特に後者はかなりキツイ。


 大春は、なぜ突然このような、話すのもつらいことを竜紹鉄に語りだしたのだろう?

 おそらくそれは、自分が竜紹鉄の苦しみを理解していることを伝えるためだ。彼を苛むのと同じ苦しみに自分もまた苛まれているのだから。そして、竜は闇の中にいるが、決して一人でそこにいるわけではないとわかってもらうためだ。

 はっきり言えば、私はこのような方法(自分の経験を語り、自分と相手が同じだと見なそうとする)が有効だとは思えない。

 だが、大切なのは、大春がこの方法を通じて何をしようとしているか、だ。

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 竜紹鉄の苦しみを救うことは誰にもできない。

 だからその痛みに寄り添う。そして、それに気づいてもらわねばならない。己が一人ではないことを知ってもらうために。そして、その痛みを消すことはできないが、分かち合うことが可能だと理解してもらうために。

 大春は、まさしく竜の重荷を分かち合うために、自分が傷つくことも厭わず過去を語ったのだと思う。そしてそれこそ、話の内容自体よりもその行為自体が「苦痛を分かち合う」ために必要なことであった。

 その己が傷つくことも厭わず手を差し伸べる無償の行為にこそ、竜は多少救われたのではないかと思う。


 そして大春は続けて言う。「この痛みは、時間とともに慣れてくるものだ」と。

 これはかつて段旅長が言った「時間がすべてを解決する。経験をつめば強くなれる」というのと同じではないだろうか? そして竜はその時「強くなるですか? それは冷酷になることでは?」と言って、その考えを受け入れることを拒んだ。

 なのにここでまた大春から同じような言葉が出てくることに、違和感を覚えた。結局、このドラマは「強くなれば戦争の痛みを感じなくなる」というところに落ち着いてしまうだろうか? もしここで竜紹鉄が一度は拒んだその考えを受け入れるのだったら、それはなんかいろいろと後退してしまっていると思うが。


 とりあえず、現段階では竜はまだ結論を出していない。(そもそも結論を出すこと自体が一種の後退だと思うが) 

 そして大春は、なぜ自分たちは強くならなければならないか、段旅長が言わなかったその続きを語った。

 かつて大春の部隊に学生が参軍しに来た。しかしその学生は戦場の残酷さに耐えることが出来ず、ある日、銃で自殺してしまった。

大春「おまえは彼と同じようになってはいけない。死ぬのには確かに勇気がいる、だけど生き抜くのはさらに勇気のいることだ」

 大春は竜紹鉄に死んでほしくなかった。だからこの傷に耐えるほどに強くなれ、と言いたかった。そうなのだと思う。




竜紹鉄と九児


 さて、再び一緒に任務をすることになった竜紹鉄と九児は微妙な関係に。

 ・・・・・・もうこのへん、見ていて心臓がかゆくなるような、赤面せずにはいられないような二人だ。このこっ恥ずかしい展開は、もう少し何とかならなかったのか、と脚本家に言いたい。・・・・・・監督のせいか脚本家のせいか知らないが、どうしてこのドラマの男女関係の描写はこうも見るに耐えないレベルなのだろう(男同士の関係はあんなに萌え・・・・・・いやうまいのに)。


 とりあえず九児との会話で竜紹鉄が国民党員ではないことが判明。自由であるためにどこの党派にも属したくないのだという。前回、大春も竜が絶対に共産党に来ないことを悟り、その意志を尊重して八路軍への勧誘をやめた。

 しかし、竜はどう見たって国民党に忠誠を誓っているわけでも反共なわけでもないのに何故頑なに共産党を拒んでいるのか? その答えは彼が従うのは自由と個人主義そして自身の基準、そのための代価として孤独であってもかまわないというスタンスだからのようだ。・・・・・・う~ん、こういうノンポリが実は一番手ごわいかな? 




芥川の哲学


 段旅のスパイから、竜紹鉄たちは「前山口」という地点で中将を狙撃するという情報をつかんだ芥川。しかし、それでも中将には予定通りその地点を通過してもらい、竜らを返り討ちにする作戦を立てる芥川。

 芥川としては、中将が前線に視察に来ることを向こうが知って狙撃する決意でいる以上、中将の行動を秘密にすることでどこで狙ってくるかわからない状態にしているよりも、公開して襲撃地点の予測を立てておくほうが合理的に思えたのだろう。

 しかし、中将の命をおとりに使う作戦に大野は激怒。だが、芥川はこう反論。

芥川「中将が前線に来ることを選択した以上、大日本帝国の軍の威厳を振るうことを選んだ以上、危険は伴うんですよ。これは、彼の天皇に対しての職責です」

 いやぁ、戦場に来る以上、覚悟はできているんだろ。しかもこれは彼の職責でもある。なのでおとりにもなってもらう。

 芥川の論理は(とても賛成する気になれないけど)すさまじい。しかもこの「中将」は皇族出身なのだが、そんな相手の身分にも彼の哲学は惑わされることもないらしい。これが「芥川」という人間なのだなぁ~と印象深い。




ピックアップ場面


 大春は字の読み書きができない二勇に代わって、彼の母宛の手紙を代筆しているらしい。しかし大春もそうスラスラ字が書けるわけではなく、傍らの字典を見ながら二勇の言う言葉を書いているのだが、二勇はどんどん喋る上に、難しい漢字まで使い・・・・・・

二勇「母ちゃん、腰はよくなった?」

大春「(書きながら)『腰はよくなった?』」

二勇「体を冷やしちゃだめだよ」

大春「『体をひ』・・・・・・『体を冷やしちゃだめだよ』」

二勇「あんまりケチケチしないで」

大春「『あんまりケチケチ』・・・・・・ええっと『ケチケチしない』・・・・・・」

二勇「ちゃんとしたものを食べてください」

大春「・・・・・・『ケチケチしないで』」(←漢字が分からないので字典をめくる)

二勇「俺は給料をもらえたので」(←かまわず先を続ける)

大春「(字典を見て)『ケチケチ』・・・ええっと、おい、おまえもっと簡単な漢字の言葉で話せよ!」

20100522033041

字典を引きながら手紙を代筆

 なんか微笑ましい。・・・難しい漢字(「攒」とか・・・)が必要な言葉で喋るな! って言われてもそもそも二勇は漢字を知らないので、何が難しいかそうでないかもわかりません(笑)


 それでも大春は続けて手紙を書いてやるが、二勇がためた給料の使い道について指導が入った。

二勇「まず牛を買って」

大春「『まず牛を買って』」

二勇「それから家を買って」

大春「『それから』・・・・・・おい、二勇。牛を買うより先に家を買ったほうがいいんじゃないか?

二勇「先に牛だよ。だって牛がいれば畑を耕せるし、作物育てて、それで食い物買って生活できるだろ」

大春「・・・・・・いいや、家のほうが重要だ。家がなかったら人も牛もどこにいればいいだよ。二勇、兄貴の言うとおりにしろ。貯金で先に家を買え」

二勇「ううん、じゃあ、先に家! 家買ってそのあと牛を買う」

大春「おうっ、先に家だ、家」


 いやいやもう兄貴風を吹かせちゃって、実に微笑ましい(笑)

2012年2月 7日 (火)

『鉄道遊撃隊』10話「囚われた小坡」11話「洋行、再襲撃」12話「魯漢、酩酊」あらすじ

※鉄道遊撃隊員=赤、日本軍人・中国人特務隊員=緑、その他人物=青、地名・会社名=太字で表記しています。



10話あらすじ

 山口大佐を追い返した「義和炭廠」に魯漢が酔いつぶれた李正を担いで戻ってくる。魯漢は自分に引けを取らなかった李正の飲みっぷりを褒めるが、王強に李正は酒が飲めないと言われ驚く。魯漢はそこで小坡黄喜二と日本軍の物資奪取作戦を計画していたことを思い出し、劉洪らは慌てて二人を探しにいく。

 日本軍の列車から物資を奪った小坡と黄喜二。しかし小坡は途中で足をくじいて動けなくなり、黄喜二は先に自分の荷を運んでから迎えに行くことにする。しかし、その間に小坡は日本軍に見つかって憲兵隊に連行され、抗日組織との繋がりを質される。

Jpg1

日本軍に取り込まれてしまう小坡

小坡はあの荷は誰かが放置していたのを拾っただけと言い、拷問を受けても仲間の秘密は喋らず、単なる泥棒と判断されて奴隷労働力としてどこかに連れて行かれる。李正は勝手な行動がいかなる被害を生むか皆に諭し、小坡の行方がわかり次第救出に行くことにする。

 李正は次の「政治授業」で世界を作るのは資本家ではなく労働者であり、この棗庄の富も一人一人の底辺の労働者が日夜炭鉱を掘り、鉄道を動かすことによって作られたと教える。魯漢をはじめ皆は李正の話を喜び、今までこき使われ貶められてきた自分たちの価値や労働の意味を知る。次の日、劉洪は王強が「洋行」との繋がりも深い滑子を「義和炭廠」に雇っていることを知り懸念するが、王強はあくまで滑子をかばい雇ってやる。

 山口は収賄や不正取引の容疑で「洋行」の金山を免職し、「洋行」を完全に日本軍の管理下に置く。金山は岡村に訴えにいくが、彼も山口と同じ意見だと知り愕然とする。

 特務隊副隊長・二牛を訪ねた王強は、彼を抗日分子だとは疑っていない二牛から「義和炭廠」が山口に抗日組織として疑われていることを知る。李正と劉洪は先手を打って再び「洋行」を襲い山口を始末すべきだと決定する。

 王強は客を装って「洋行」を偵察に行くが、今は特務隊になっているかつての部下・陳四に入館を阻まれる。王強は金山の案内で中に入れてもらい、武器やここに宿泊している日本兵の配置を確認する。王強は民衆の憎悪を買うから特務隊など辞めろと諭すが耳を貸さない陳四をわざと金山を怒らせて暴力を震わせ、日本に忠誠を尽くしても報われないことを教える。

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金山を使って対日協力者の報われなさを教える王強

 その頃、遠くの地で強制労働をさせられていた小坡は、隙を見て近くを通る列車に飛び乗り、脱走する。


11話あらすじ

 「義和炭廠」では7人の中心隊員の他にも従業員らを鉄道遊撃隊に組織し、「洋行」夜襲の準備を整える。そこに小坡が帰還し、みなは再会を喜んだ後、襲撃に出発する。休んでいるように言われた小坡だが、強引にみなについていく。

 鉄道遊撃隊は闇にまぎれて外壁を壊し、「洋行」敷地内に侵入。銃声をたてるのを避け、刀などで駐屯していた多数の日本兵を殺害する。混乱の中で林忠は高価な懐中時計を見つけ、懐におさめる。

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ついに対峙する山口大佐と劉洪 

劉洪山口大佐を襲うが、杖を駆使して足が不自由とは思えない戦闘能力を発揮され苦戦に陥るものの、王強の助けを得てやっと倒す。

 しかしみなで「洋行」から撤退しようとした時、魯漢が銃を使ってしまい、外の日本軍に異変を気づかれてしまう。皆はいくつかに分かれて離脱し、無事落ち合ってそれぞれ奪った銃を隠しもっておくことにする。自宅に帰った黄喜二は銃を弄んでいるところを、滑子に見られ固く口止めをする。

 李正は襲撃の成果を評価しつつ、棗庄での地下活動は潮時として、今後は棗庄を出て公開でゲリラ闘争を行うことを決める。劉洪はせっかく軌道に乗っている「義和炭廠」を閉めることをしぶるが、自分たちは金儲けのために商売をしているのではないと諭され、同意する。

 山口大佐を殺された岡村はますます「義和炭廠」への疑惑を深め、捜査に来る。あやうく隠してあった武器が見つかりそうになるが、小坡の機転で発見は免れる。李正はもう一刻の猶予もない、と三日後の撤退を決めるが、他の仲間たちはぜいたくができる町を出て、貧しい農村で厳しい闘争を行うことを渋り、まだ大丈夫だろうという。しかし、滑子が特務隊副隊長・二牛の夫人と喧嘩した時に、義和炭廠の銃でぶっ殺してやる、と口を滑らせてしまう。それを知った李正は即刻棗庄からの離脱を決定。劉洪は王強に滑子や隊員の家族を棗庄から脱出する任務をまかせ、隊員たちを連れて町から離れる。

 「義和炭廠」内に武器が隠匿されていると二牛からの情報で知った岡村はただちに「義和炭廠」を襲撃。しかし、すでに内部はもぬけのからであった。

 滑子は病気の母を抱えて王強の元へ急ぐが、途中で憲兵隊に捕まり連行されてしまう。滑子は二牛らから激しい拷問を受けるが、劉洪らの行方を漏らすことはなかった。


12話あらすじ

 新しい落ち着き先となる農村に向かう途中、案内役の馮老人はある家に立ち寄り、劉洪に自分達の戦いを支援する女性連絡員・芳林嫂を紹介する。劉洪と芳林嫂は、互いにあの葬式で会った者だと気づき驚く。

 岡村は「義和炭廠」で発見した写真により鉄道遊撃隊の隊員の顔を把握する。一方、山口が殺されてまた自分が「洋行」の主人になれると喜んでいたが、八路軍である王強に協力していた罪に問われ、岡村に逮捕されてしまう。

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可哀そうと言えば可哀そうな金山

 数日後、新拠点である農村・李庄で劉洪らは当地で活動していた申茂率いる遊撃隊と合流する。この合流で鉄道遊撃隊の規模はさらに大きくなったが、また武器の不足が問題になる。李正は民間人に所有する銃を提供してくれるよう皆で説得することにする。

 一方、棗庄では滑子の見せしめ処刑が行われる。日本軍は八路軍に協力すればどうなるか住民に教えようとするが、滑子は自分は最後まで日本軍に屈しなかったと叫び殺されていく。

 李庄には隊員の家族たちを避難させる役目の王強が、家族に加え累が及びそうな炭廠関係者を連れて合流する。しかし、滑子は救うことができなかったと知って、劉洪らは彼の仇を撃つことを誓う。また、王強に連れられてやってきた人も鉄道遊撃隊への参加を希望し、受け入れられる。

 芳林嫂は、今まで貯めていた金を劉洪に渡し、改めて夫の仇討ちを依頼しようとする。しかし、劉洪は金銭の受け取りは拒みつつ、改めて仇討ちを約束する。

 当面、農村で人々の農作業などを手伝いながら暮らす鉄道遊撃隊。しかし、黄喜二は仕事をさぼり、村の女と遊んでいたところを魯漢に咎められ、銃の収集を手伝わされる。

 魯漢,黄喜二,林忠は銃の提供を拒んだ地主を暴行し、殺害しようとする。駆けつけた李正は地主を救出し謝罪するが、三人は地主に対しても丁寧に対応する李正に大いに不満を覚える。三人は決まりを破って酒を飲み、李正の注意にも耳を貸さないばかりか、魯漢は李正にも暴力を振るおうとする。

Jpg13

李正に殴りかかる魯漢と止める黄喜二・林忠

 

 

 

2012年2月 5日 (日)

『金陵十三釵』総合情報&あらすじ

 ・・・・・・・いろいろと滞っている記事が多いですが、某所で紹介を約束した映画なので、先に概要とあらすじだけでも紹介しときます。感想はまた後日(←いつになるだろう)。

Photo

放映:2011年

監督:張藝謀

脚本:厳歌芩・劉恒

原作:厳歌芩『金陵十三釵』

英語名:The Flowers Of War

主要俳優:張歆怡(孟書娟)、倪妮(玉墨)、クリスチャン・ベール(ジョン・ミラー)、[イ冬]大為(李教官)、黄天元(陳喬治=ジョージ)

評価

ストーリー:★★☆☆☆

キャラクター:★★★☆☆

エンタメ度:★☆☆☆☆

文芸度:★★★☆☆

萌え度:★★☆☆☆

総合評価:★★☆☆☆

 ・・・・・・まあ、これでもだいぶ甘い評価だと思います。しかし、撮影技術とクリスチャンベール&[イ冬]大為の演技と張歆怡の目力に免じて総合評価は星二つ。キャラクターと萌え度&ストーリーの星の大半は、[イ冬]大為演じる李教官の活躍の賜物です。


取り扱いショップ
:現在見つからず(2012.2.5)

 以下、ラストまで完全ネタばれのあらすじ紹介となります。

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2012年2月 2日 (木)

中/国/映/画/・/ド/ラ/マ/萌/え/的/キ/ャ/ラ/ク/タ/ー/ラ/ン/キ/ン/グ2011

 え~と、昨年もやった「自分が好きな中国映画・ドラマのキャラ&属性ランキング」という明らかにどこにも需要のない企画を今年もやります。「日本のアニメキャラ人気ランキング」とかだったら、多くの人が共通の知識があって需要もあるでしょうが、ただでさえマイナーな中国映画・ドラマ(しかも抗日・革命ものオンリー)のさらに出てくるキャラクターのことを語られたってみんな困るとは思いますけど・・・・・・まあ、個性的なキャラクターをさまざまな観点(「最強」とか「ツンデレ」とか)から紹介することで、中国映画・ドラマに興味を持つ人もいないとはお釈迦様でも言えないだろう、と自己納得して、やります。

 ちなみに「キャラクターランキング」は私の好きなキャラというミもフタも無いもので、属性というのは「最強」とか「熱血」とか「ツンデレ」とか痛々しいオタク的観点に基づくものです。「可愛い」キャラ部門なのに当然のように男しかいない点も気にしないでいただきたい。


対象作品(私が2011年に見た作品、2011年に放映されたものとは限りません)

映画:『建党偉業』『鉄道游撃隊』(1956年)『金陵十三釵』

TVドラマ:『中国1921』『鉄道游撃隊』(2005年)『地道英雄』『解放』『鋼鉄年代』


※注:以下の文章には極めてオタク的感性が充満しています。映画・ドラマとはいえ、実際の歴史を題材にした作品をそのような目で見ることに嫌悪感を感じる人はご注意ください。ちなみに下に行くほどひどくなります。一部腐女子的とも思える表現もあります。

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