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2012年1月10日 (火)

最近見た映画その他と新作情報

 去年はせっかく中国にいるのにまったく映画を見る時間が無かったので、今年からちょっと意識して映画館に通おうと思いさっそく話題の『金陵十三釵』(張芸謀監督による南京事件の映画)を見に行ったら・・・・・・チケット代90元・・・・・・

 誰が払えるか!!!そんな大金(←貧乏な日本人)

 あれ? 前は映画もっと安かったはずだけど?? 日曜だからか?  『建党偉業』なんて30元くらいだったのにぃ(でも客が入らなかったのに)


 というわけで、さっそく映画館通いは挫折。『金陵十三釵』もいまだ見れずじまい。・・・・・・う~ん、なんとか安い日を探していくしかないな。

 まあ、それでも安く見られた映画もあったので、以下、その簡単な紹介でも。




・『鴻門宴伝奇』

 近くの図書館でやっていた上映会で見た映画。1回4元。ちなみに当時この映画はまだ映画館で上映中(って言うか始まったばかり、たぶん50元くらい?)の映画なのだが・・・・・・まあ、なにか深い事情があるのかもしれないし、映画館と違って1回きりだし音響悪いし、ポップコーン売ってないし、それでこの値段差なんだろう。

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劉邦が武田信玄みたいだ


 この映画は秦末の劉邦と項羽の戦いの一幕である有名な『鴻門の会』を中心に構成されている。・・・・・・が、とりあえず史実の『鴻門の会』と劉邦VS項羽のことはきっぱり忘れて見たほうがいいだろう。

 最大の見所は


・妖術(または中国五千年の気孔)で戦っているのかと思ったら、実は碁を打っていたシーン


だろう。これだけ聞くとなんのことかわからないだろうか、書いている通りの意味である。

・・・・・・もう少し詳しく言うと、鴻門の会の場でなぜか劉邦陣営と項羽陣営で碁を打つことになったのだが(劉邦陣営にとっては命がけ)、この時の指し手たちの激しい動き、特に手と指のポーズの決め方がまるで魔術師(中国の場合だと法力士かな?)が互いに術をかけあっているかのようなポーズなのである。「碁を打っている」で、「激しい動き」や「ポーズ」などという言葉が出てくるのもおかしいが、本当にそうなので仕方あるまい。


 まあ、悪くはないが、要するに全編これいかにはったり派手でむだ華麗な動きをするか、に全力をかけている映画と言える。

 あとは戦場シーンで劉邦(正確には韓信か)の逆転奇襲作戦が行われる場面が俯瞰で描かれているので、凄く壮大でカタルシスを感じさせる場面になっているのが良かったかな。それと、范増が仕かけたちょっとしたしかし恐ろしい罠の発動により韓信が(泣)・・・・・・の場面はその「罠」の周到さと陰険さにぞくぞくする。・・・・・それくらいかな?  

 全体的には悪くない(でも特別良いとも言えない)及第点映画。派手で華麗な歴史映画が好きな人にはお勧めかも。


 あと、上映会場は満杯だったが、明らかに笑いを取る場面ではない箇所でなぜか中国人観客達がみんな爆笑していたのが印象的だった(汗)。・・・・・・特に受けていたのが、老いた范増の死を張良が見取るシーンで、范増が張良の胸に抱かれながら息を引き取るシーン・・・・・・え?いや、ここはどう見ても(制作人的には)感動する場面のはず? ・・・・・・もしかしてみんなジジイやおい萌えなのか? 確かに二人の顔が近すぎたが、中国人はそんなにジジイ801萌えが多いのかぁぁ!?





・『武則天与狄仁烈』(晋劇)

 こちらは山西省(晋)の伝統演劇形態である晋劇という舞台劇。京劇の地方バージョンと言えばわかりやすいと思うけど、京劇のような大立ち回りは無い・・・・・・って、京劇を見たこと無いのでいまいち違いがわからないのだけど・・・・・・。


 日本にいた頃からオペラやバレエ、演劇(それも良質のもの)を見たい見たいと思っていたのだけど、なにしろ地方だからあんまり公演なんてないし、何より高くて貧乏人にはとても手が出ず、見たことはなかった。中国に来てからも京劇を見たいと思っていたのだけど、なかなか手を出せず。・・・・・・で、いきなり晋劇である。ちなみにこれは人からタダでチケットをもらったおかげ(汗)。

 で、初めて見たこういうちゃんとした生公演はかなり感動モノだった。華やかな舞台、役者たちの派手で大げさなすばらしい演技・・・・・・特に晋劇はいかに無意味に長く声を出せるかという点が評価のポイントらしく、役者さんたちが「あああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁアアアアアァァァァァァァ!!!!!!」(←本当にこう言っている)と叫ぶたびに客席から歓声が沸きあがってくる・・・・・・って本当にあの「ああああああああぁぁぁぁぁ!!!」っていう叫びの大盤振る舞いは何だったの? とりあえず登場人物が感極まった時に叫ぶのだけはわかったが・・・・・・・。


 肝心の内容だけど、中国初にして唯一の女帝にして漢を一時期滅ぼし「周」を建国した武則天(則天武后)とその忠臣・狄仁烈の物語。話の筋としては「民を思う忠臣がまさしくそれゆえに奸臣に落としいれられるが、最後は英明な君主によって救われ奸臣は排除され民は救われハッピーエンド」というありがちなものだが、まあ、こういう劇は話の奇抜性より舞台の華やかさや役者の立ち回り(この場合、叫び声か)を楽しむものだから、むしろストーリー自体は誰でも安心して見られるものが良いのだろう。


 で、主役の一人である武則天がものすごい英明な理想的な君主として描かれていたのはちょっとびっくりした。まあ、従来の「悪女」としての武則天像が最近だいぶ見直されているのは知っていたけど、とにかく今回の舞台では君主としても人間としても理想的な存在として描かれていたわけです。

 そして何よりこの武則天、かわかっこいいのなんの。「男勝りの女傑」と「可憐な少女」が同居しているようなキャラになっていた。公的な場では威厳があり法を厳格に執行する皇帝として振る舞いながら、プライベートな面では細やかで柔和かつ聡明な女性で、年上の古参部下のことを「兄」と言い、彼の前では自分を「妹」と言う・・・・・・いや、この「兄」「妹」の呼称はちっと萌えた・・・・・・。しかも優しいのだけどあんまりあんまり甘えた感じを出さないのもかえって良い。

 武則天のそんな両面性を象徴するのが彼女の側近の女官・腕児だ。彼女は武則天のプライベートな場面では、女官として側に侍っているが、武則天が皇帝としての職務を遂行する時は男装の官僚となり補佐をする。女官姿はともかく官僚に男装した時の「美少年」ぶりがまた萌えである。


 終盤近く、ついに忠臣・狄仁烈は奸臣に陥れられて死罪に処せられそうになる。狄仁烈は武則天への忠義ゆえにかえって真相を口にしない。そこで武則天はある芝居を打って真実を明らかにし、死刑執行のどたんばで狄仁烈を無罪とする。で、愚直な狄仁烈はかえって「執行の直前で判決を翻した前例はありません!!」とか自分の身も顧みずに言っちゃうのだが、ここで武則天は一言



「わらわは誰もおこなったことが無いのをするのが好きじゃ!」


と、堂々の宣言。もうこの時の武則天のかっこよさが物凄かった、惚れる。まさしく中国で初めて皇帝にまでなってしまった女性が言うから生きる台詞と言えよう。





・『金陵十三釵』

 張芸謀監督が手がけた南京事件ものとして話題の一作。主演のアメリカ人俳優が自宅軟禁中の人権活動家を訪ねたら公安に殴られたことでも話題をさらっている(って、この人権活動家が取り扱っている事案は本当にひどい、もっと周知されるべき)。


 映画としては、虐殺下の女学校の女生徒たちの物語らしい。女性が主人公ということから、当然性暴力の問題にけっこう焦点が当たっているらしい。・・・・・・私自身は(このブログを見れば分かる通り)「抗日モノ」が好きなのだけど、南京モノはあんまり・・・・・・「南京!南京!」もまだ見ていない。どうもこの題材は、作る方も見る方も変な気負いがある気がして嫌なんだよね。しかも、性暴力が前面に出ると女性としてはかなり精神的にキツイものがある・・・・・・。まあ、そのうち安い上映日を見つけたら見て、こちらで報告します。

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 で、主演俳優の一人になんとあの(『狙撃手』の主役・竜紹鉄役の)佟大為が!! 今回も国民党軍の兵士役!! いやぁ、『狙撃手』の時は、その演技に対し「こんな女々しい(総受けだもんね)のが軍人役やるな!」とか「中国軍人のイメージを壊した!」とか「アイドル映画がお似合いだよ」と中国のネット上では非難ごうごうだったのだけど・・・・・・張芸謀監督がその騒ぎを知らぬはずはなし、たぶんそういう「中国軍人のイメージを破壊した」という評価(?)も折込済みで彼を再び主演の軍人役に抜擢したのではないかと個人的には思っている。

 そういう張芸謀監督の試みはもちろんおもしろいと思うけど・・・・・・いざ映画を見たらどうしても竜紹鉄にしか見えなかったらどうしようかと今からちっと心配(笑)





・TVドラマ『亮剣』再び

 残念ながら私はまだ見ていないが、近年の抗日ドラマの中で名作と名高い作品に『亮剣』というドラマがある。放映は2006年。

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 今年はこれが紅色経典でも無いのにリメイクして登場。まだ見ていないがわりと期待が持てそうな作品なので、ちょっとここに書いておこうと思う。



 それでは、今回はここまで。

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