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2011年12月10日 (土)

『鉄道遊撃隊』8~9話感想 李正が来た!

 またしても間が開きましたが、『鉄道遊撃隊』8~9話の感想です。あらすじはこちら



 さてさて、今回は原作ファン(日本人で私だけだと思うが)が待ちに待った部分まで話が来ましたよー。



 何って? 劉洪たちの元に八路軍から政治委員として李正が派遣されて来たのです!


 ここで政治委員(政委)とは何か簡単に説明すると、共産党の連隊(中隊)以上の部隊に設けられるポストで当該部隊の運営管理に責任を負う人のこと。これは元々ソ連赤軍が始めた制度だが、むしろ中国共産党の紅軍の方が制度としては発展している。「党」は革命のために暴力装置である「党の軍(中共の場合、紅軍→八路軍→解放軍)」を適切に制御する必要があり、政委はそのために当該部隊のリーダー(連隊なら連隊長,師なら師長)と協力しつつ監督し、兵士たちの政治意識を高め、党の政策を軍内部で貫徹させる役目を担う。政委は当該部隊のリーダーと同等またはそれ以上の権限を持ち、部隊のリーダーが発するいかなる命令も政委と連名でなければ無効である。

 で、そんな重要で特殊なポストである政委がどんなキャラに設定されているか、そしてその役職ゆえの部隊リーダーとの基本的に良好ながらもどこか微妙で危うい関係も中国戦争ドラマを楽しむ上で要チェックのポイントだ。


 そして『鉄道遊撃隊』の李正だが、原作の『鉄道遊撃隊』も50年代に作られた革命題材作品の限界として、登場人物が画一的で深みが無いと批判されている。中でも「評『鉄道遊撃隊』」(招明(王西彦)『文芸月報』1954年5月号)では以下のような書かれていたという(この論文が手元に無いので記憶だけで書いてみる)。

 李正は『鉄道遊撃隊』の中で最も重要な人物であり同時に最も(人物設定が)失敗している人物である。彼の存在はもっぱらみんなに正論を話すためだけにあるようだ。


 確かに原作では李正が登場してから物語の様相が変わった。それまで水滸伝的冒険活劇の世界が階級闘争も交えた革命物語へと変わり、「義侠の徒」であり擬似家族的な絆で結ばれていた劉洪たちのグループは、李正によって政治的に目覚め共産党の「同志」となっていく。李正は没個性的な優等生的存在と言った印象しか無かった・・・・・・。

 でも、↑の批評を見て考えがガラリと変わったよ。


 
「正論を言うためだけ」の存在。つまり正しいことしか言わない男!


 いや、むしろそれってある意味おもしろいキャラじゃねぇ? しかも荒くれものの「政治?なにそれおいしいの?」的な劉洪グループにそんな歩く革命論理な男がポッと混ざるんだよ? どんな波乱が起こるか・・・・・・って言うより、不良グループの中に優等生が混ざるとむしろその優等生の方が変人に見えるんじゃね?

 単なる没個性の優等生政委と考えているよりもいっそ↑の批評くらいまで突き抜けた見方をすればいろいろと何だかおもしろい展開になりそうだ。ここまでドラマ『鉄道遊撃隊』は原作の雰囲気を壊さないままエンターテメントとして充分成功していた。「人物設定が浅い」と評されがちな50年代革命小説の登場人物たちにも一人一人豊かな個性を与えている。その制作陣が、最も重要な人物でありならが最も設定が失敗している男、没個性の極み、正しいことしか言わない優等生あるいは歩く革命論理である李正をどのように料理するか・・・・・・否が応にも期待が高まるというものである。

 おそらく制作陣にとってもこの「李正」をいったいどうイジるかは最大の課題の一つにしてリメイクものの腕の見せ所だったんじゃなかろうか。



 さて、そんなわけで期待が高まる8話中盤。劉洪の元に山岳地域の八路軍から「政委を派遣してあげるよー」との通知が。先にも書いた通り、政委は「連隊以上」の部隊に設けられるポストだから、正規軍の体を成しておらずしかも隊員も実質7人しかいない部隊に政委が派遣されるとは破格中の破格な扱いである。

 喜び急いで待ち合わせの食堂に向かう劉洪。地下連絡員である食堂のおばさんは劉洪の「派遣されてくる政委ってどんな人?」という質問に

「私もよく知らないけど、何でも聞くところによると二丁拳銃の使い手らしいわよ」


 
李正のスキルがアップした!! いや、原作では確かそんな設定無かったような気がするが・・・・・・林忠が「ナイフ投げの名人」って言う設定も無かったし、やっぱりドラマ化にあたってそれぞれスキルアップが施されているのね・・・・・・でも先に言っちゃうと今30話あたりまで見終わったんだが、李正が「二丁拳銃」で活躍する場面なんて皆無だったけどね。


 そしてたっぷりと(ドラマの流れが)もったいつけて李正登場。

 ところが、李正の姿を一目見たとたん、それまで期待で満面の笑顔だった劉洪の顔が強張ってしまう・・・・・・。原作では、李正は八路軍だとばれないように羊飼いのようなかっこうに扮してやってくるのだが、山岳地域なら問題ないが炭鉱の街である棗庄ではそんなかっこうは目立ちすぎる!むしろ「自分は八路軍の抗日根拠地からやってきた怪しい人間です!」と全力で日本軍にアピールしているようなかっこうだったので劉洪は困ってしまった、というような説明があるんだが、TV版ではいっさいそんな説明が無いので、どうして劉洪の態度が急変してしまったのか原作読んでない人にはよくわからない。

Cap1318

こんなかっこで現れました

 まるで李正が予想以上に美人さんだったから、劉洪は恥ずかしくて目を合わせられない! ・・・・・・っていう展開にしか見えないんですけど!? 


 え? って言うかこの李正
なんか可愛くない? いや、冷静に見ると「可愛い」というふうには見えないだろうが、ちょっと冷静じゃない気分で見るとなんか可愛いよ?




 その後、劉洪とともに「義和炭焼き場」に向かう李正。しかしそこで「義和炭焼き場」でこれから自分が政委を務める部隊のメンバーたちのごろつきぶりを見て唖然としてしまう。そりゃあね、農村部で規律正しく清い生活している八路軍から来たら、賭博と酒にまみれている男たちが「同志」って言われてもちょっとハードル高いわ。まじで不良校に赴任した元エリート進学校の教師の気分。

 そして不良校になぜかやって来た美人転校生(教師説は捨てた)にさっそくちょっかいをかける魯漢。

魯漢「老洪、なにが会計係だ。この男ときたらまるで羊飼いみたいななりじゃないか」

劉洪「李先生、彼は魯漢。「黒い旋風」って呼ばれています」

李正「「黒い旋風」、それはいい名前だ」

 李正、魯漢と握手する。

魯漢「あいよ! あんたの手、すげぇ柔らけぇな! こりゃ羊飼いってより、娘さんみたいな手だ

 ・・・・・・柔らかい・・・・・・娘さんみたい、って(汗) どんな手だよ、思わず腐女子が喜んじゃうようなことサラリと言わないでくれ。

 そして、娘さんみたい、と言われた李正・・・・・・怒っている、明らかに静かに怒っている・・・・・・目が笑っていない。

 握手していた手を強く握り返し、そのまま無言で腕相勝負をはじめる李正。おもしろがった魯漢はそれに乗る。ところがバカ力では人にひけを取らないはずの魯漢が、まったく李正を倒すことができない! それどころか李正は逆に魯漢を机の上にねじふせてしまう!

 TV版李正強ぇぇー!! って言うか可愛い顔して怒らせると怖ぇぇぇーー!! (このへんですでに「李正様」の片鱗を見せていたわけか)。



 さて、この夜棗庄にやって来たのは実は李正だけではない。棗庄で抗日地下活動と輸送列車への攻撃が止まないことに業を煮やした山東の日本軍司令部から
特務の大物・山口大佐がやって来たのだ。

 もうこの山口大佐が棗庄の駅に到着した時のドラマの緊迫感が凄いことになっていた。山口大佐は(たぶん戦争のケガで)足が不自由で二本の松葉杖を使って歩くハゲのおっさんなのだが、なんとも禍々しい雰囲気をまとっており、なんだか「やばいのがやって来た!」という気分になる。

Cap1320

「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」な山口大佐

ちょうどRPGゲームで、まだあんまり強くなってないのにラスボスと遭遇してしまった! っていう感じかね。とりあえず「今までの(マヌケな)敵とは格が違うのだよ格が」という有無を言わさぬ緊張感が画面から溢れている。

 こういう視聴者を絶対に飽きさせないシナリオとか、そういう見せ場を盛り上げるカメラワークと音楽とかが絶妙に絡まりあっていて、やっぱりこのドラマって凄いなぁ、って思える。



 そんな危険が迫っているとも知らず、劉洪たちは何はともあれ宴会宴会。李正を歓迎してみんな彼との乾杯を求めるが・・・・・・李正は「いや、ちょっと・・・・・」と皆から勧められた酒を断ってしまう・・・・・・あああ、一番やっちゃっいけないことを。こういう「炭鉱の男たち」にとって、自分の勧める酒を断られるのはもう自分を拒絶されたのと同義なのにね(彼らには「アルハラ」なんて通じません)。

 宴も一応終わり、李正は皆と会議を開こうとするが、皆は会議の席上でも酒と食事を止めない・・・・・・そしてついに李正がぶち切れた、まあ共産党の会議の場で酒を飲んでいたら(共産党の擬人化のような李正的には)ぶち切れたくもなるだろう。


 だが、そんなこんなで劉洪と王強以外のメンバー(特に魯漢)の李正に対する印象はかなり悪化。しかし李正の方は自分が失点を重ねているという自覚が無く、日本軍に山口大佐という強敵が現れたことと、隊員たちの政治的自覚の無さを憂いて夜ごとに「政治授業」を開くことに。

 わけもわからぬまま授業に出席させられる魯漢たち。席にじっと座っていること自体苦痛な魯漢たちに対し李正はまず「世界ファシズム戦争情勢」について話始めるが、このあたりがかなり笑えるのでちょっと長いが引用してみよう。

Cap1326

授業をはじめます

李正「同志たち。今、ファシズムの形成について話したが、次に枢軸国の形成について話そう。皆も知っている通り、ドイツのナチスの党首はヒットラーという。彼は政権を握った後、実にすばやくドイツをファシズム国家へと変え、続けて第二次世界大戦を引き起こした。

 反ファシズム国家に対抗し、世界をファシズムで覆うため、ドイツのファシストヒットラーとイタリアのファシストのムッソリーニ、そして現在中国を侵略している日本政府はファシズムの同盟を結ぶことにした。これを枢軸国という」

皆「・・・・・・」

Cap1327

李正「これらの国家は国内的には軍事独裁制をとり、対外的には軍事力を行使する。侵略の魔の手を世界各地に伸ばし、手をとりあって世界を制覇しようとしている。それについて中国の話をする前に、欧州の情勢について説明する」

皆「・・・・・・」

Cap1328

 魯漢、いびきをかき始める。

Cap1329

李正「欧州の情勢は極めて厳しい。ポーランドに続いてフランス、チェコ、スペインが相次いで陥落し、現在の欧州は・・・・・・」

 李正、魯漢のいびきに気づく。皆が魯漢を見る。

小坡「魯兄さん・・・・・・兄さん・・・・・・魯漢、酒を飲むよ!」

 魯漢、目を覚まし皆が笑い出す。

魯漢「誰が酒を飲むって?」

小坡「ヒットラーが一緒に酒を飲みたいって」

魯漢「<シットラー>って誰だ?」

王強「ヒットラー」

魯漢「あいっ、俺は知らない奴とは飲みたくないよ。で、ヒッなんとかって?」

 と、李正がにらんでいるのに気づいて魯漢縮こまる。


 と、誰もついてきてなかった授業だが、李正は気にせず次の日も夜も「政治授業」を開講。今夜のお題目は「
中国の抗日戦争」について。

Cap1330

カッカッカッ!と音が聞こえる勢いで黒板に書き込む李正。特に最後の「争」のハネ部分を書く手の動きがまるでテニスで球を打ち返すような激しさ。やる気に満ち溢れている李正だが・・・・・・

Cap1331

「じゃ、今日の授業は・・・・・・」と振り返ると

Cap1332

・・・・・・・・・・・・・・・・・。李正、絶句。


 いやぁ、このあたりの流れが最高すぎる。ベタな展開ながらテンポのつけ具合が絶妙で爆笑ものなのだ。

 後からやって来た王強によれば、他の皆は昼間のうちに親戚が来るだの急に腹が痛くなっただの言い立てて早退してしまったとのこと。

 さすがにショックを受けた様子の李正に、王強は「じゃ、じゃあ、自分がちょっとみんなを連れ戻してきます!」と、言いつつ体よくこの重い雰囲気の場を逃げようとしたが、李正は劉洪と王強に尋ねる。

李正「・・・・・・私の話は少し難しかっただろうか? もしかして皆は聞きたくなかったのかい?」

 うん、まあ、誰もついてこれなかった程度には難しかったね。

Cap1333

緊急発足した「政委を慰める会」


 ともかく落ち込む李正を見かねた劉洪は明日こそ皆を逃がすまいと決意。翌日、「今日、仕事が終わったらボーナスを出すぞ」と皆をだまし、のこのこ現れた連中をそのまま「政治授業」に出席させる。騙されたことを知った皆は当然ブーブー言うが、「政治授業に出ない奴は給料をやらん」と労働基準法もへったくれもないようなことを劉洪に言われ、しぶしぶ授業に参加。

 かなり最悪な雰囲気の中で李正は初歩的なマルクス主義について講義することに。私もあまり詳しくないが、マルクス・エンゲルスの著作には「人間と労働」の関係を述べるために進化の話をするものがあるらしい。李正は教条主義者らしくまずそこから話を始めるが、進化論のことなどもちろん知らない魯漢らは「人間はサルから進化した」という話にバカにされていると感じ、今での李正への不満もあって怒りを爆発させてしまう。彼らの怒りはあくまで李正をかばう劉洪にも向かい、ついに魯漢らは「こんな仕事辞めてやる!」と出ていってしまう・・・・・・。


 そんな失敗続きの李正に劉洪は「彼らとうまくやるためには、まず彼らの友人にならなくては」とみなを「ボーナスを出す」と騙して授業に参加させた人とは思えないようなアドバイスをする。



 というわけで李正は、林忠が賭博に金をつぎ込んでしまったため困窮している彼の妻に金と食糧を渡す。また賭博をやってしまって妻に会わす顔が無い、と落ち込んで帰ってきた林忠は李正のこの厚意に感動し、彼に対して心を開きもう2度と賭博はしないと誓う。


 金で解決したようにしか見えないが、ともかく林忠の心をゲットした李正は、次に最大の問題児・魯漢の元へ。賭博中毒で困窮している林忠の家には現金と現物であったが、アル中の魯漢の元へは酒を持参。

 魯漢は(お決まりな展開だが)「この酒瓶2本を飲み干せたらおまえを仲間と認めてやるぞ!」的なことを言い出し、捨て身の覚悟で来た李正は受けて立つ! その映像がこれ↓

Cap1334


 (明らかになるのは10話だが)
実は李正は酒が全然飲めない人なのだ! だから最初の宴会でもみんなの酒を断ってしまった。しかし、今は政治委員としてみなをまとめるためそんなことを言っている場合ではない。顔をしかめたのもこの一瞬だけ。あとは笑顔で酒豪・魯漢の酒につきあっていくのである。なんという共産党員の鑑! 



 というわけで、TVドラマ版の李正は原作とはまた別の意味で強力なインパクトのあるキャラになったようだ。なにか不気味な強敵・山口大佐も加わってますます目が離せない展開になってきた。


 ちなみに私、この8話を見ていた時まだ日本にいたのでtwitterというものにちょっと手をだしていて(今は中国なのでできない)、この8話見た時思わず
「ちょっっっ!! 「正しいことしか言わない男、李正」かわぁぁいいい!!」とか誰にもわからないことをつぶやいてしまっていたわけですが、この先の話を見ていると李正はただ可愛いだけのキャラじゃなかったね。30話まで見た段階で、今は畏敬を込めて「李正様」って呼んでるよ、ブルブル。





ピックアップ場面


 日本軍の捜索を逃れ一緒に「義和炭焼き場」へ向かう劉洪と李正。その途中で特務隊と行き会い・・・・・・

特務隊「やあ、劉社長。どちらにおいでで?」

劉洪(笑って)「なに、ちょっと散歩だよ。兄弟達、お仕事ご苦労さま」

(略)

李正「・・・・・・老劉、君はどうしてあんな連中と親しくしているんだ?」

劉洪「こんな狭い地域では、『西で屁をすれば東で聞かれる(何も隠すことはできない)』ってやつですよ」

 そこにさらに検問所の偽軍(対日協力の中国人部隊)兵士が二人を止める。

偽軍兵士1「おい、ちょっと待て。良民証(日本軍が占領地の中国人に所持を義務付けた身分証明書、日本軍や検問所で要求されたら見せなければならない)を出せ」

劉洪「あ? 兄弟、もしかして君は新入りかい?」

偽軍兵士1「よけいなことを言ってないで早く出せ」

偽軍兵士2(四狗子)「劉社長!」

劉洪「おお、四狗子! なんだい、君の兄弟(偽軍兵士1)は、この俺のことさえ知らないのか?」

四狗子「その二人は新入りですよ。後ろの男は誰ですか?」

劉洪「ああ、彼は俺たちの炭焼き場で会計係に雇った先生だ。・・・・・・四狗子、これ受け取ってくれ」

Cap1319

偽軍のみなさんともすっかり仲良しの劉洪

劉洪、金のつまった袋を四狗子に投げ渡す。

四狗子「毎度どうも、劉社長!」

(中略)

四狗子「二柱(偽軍兵士1)、その二人を通らせてやれ」

劉洪「今度この新入りたちも呼んで、うちの炭焼き場で一杯やろや」

四狗子「いいですね!」

劉洪と李正、検問所を通りすぎる。(中略)

劉洪「鬼子の目の前で活動するなら、毎日演技しなくてはいけません。俺はさっきあなたを『会計係』と言ってしまったから、あなたは今からうちの『会計係』です」

李正「私が・・・・・・(李正、自分のボロボロの牧人スタイルを見て)そう見えますかね?」

劉洪「大丈夫ですよ」



 どうやら劉洪は炭焼き場(と日本軍から奪ったもの)で儲けた金を気前よく特務隊や偽軍にばらまき、すっかり彼らを懐柔しつくしていたようだ。白昼堂々賄賂を渡したり、兵士たちも気前の良い劉洪にすっかり甘く接したりと実にゲンキンなもの・・・・・・まあ、実際対日協力者の下の兵士たちなんてそういう感じだったと思うよ。別に本気で日本軍に忠誠つくしたい奴は少数派だったろうし、お金をくれた、とか、ちょっと形勢がヤバそう、と思ったらどんどん日本軍からの命令なんてドブに捨ててしまうよね。そんないいかげんな感じが良い。

 そして、劉洪が対日協力者たちと親しげに話すことに驚く李正。このへん、日本軍の占領都市で地下活動をする劉洪と抗日根拠地である農村部で日本軍とガチンコで戦ってきた李正の意識のギャップがうまく表現されていていい。李正にとって日本軍と一緒に部隊を攻撃してくる偽軍はただ戦って倒す相手だけど、劉洪にとっては真の目的貫徹のために時には一緒に酒を飲んだり賄賂を贈る相手なんだよね。


 で、いきなり「会計係」ということになってしまった李正。自分のズタボロなかっこう見て(「会計係」なんて学校出のプチインテリがやるもの)、 
「見える?」とかちょっと上目づかいで劉洪に聞く李正がかなり可愛いんですけどー!! なに、この李正、やっぱり可愛いよ。



 そして「義和炭場」に到着した翌日、劉洪から「会計係らしく見えるように」と、それなりに立派な服を着せてもらう李正。そしてなぜかその服の横側についているボタンをはめてあげる劉洪・・・・・・なんでわざわざボタンはめてあげているんだろ? やはり李正にさりげなく触りたいのか劉洪隊長? 

 そして人に服のボタンはめてもらうという状況を特に疑問も感じず受け入れている李正。なんかまるで使用人に服の着替えを手伝わせるお嬢様のようにも見える。

Cap1323

 着替え終わった李正は自分のなりを見て「こんな立派な服、私には似合わないよ」といいつつかなり気に入っているもよう。内心はしゃぎぶりを抑えた笑顔がなんとも可愛い。しかもちょっと恥じらいもある。・・・・・・すばらしい、すばらしいお仕事だよ制作陣と役者さん!

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