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2011年10月 8日 (土)

『鉄道遊撃隊』6話~7話 感想

感想


『鉄道遊撃隊』6話~7話の感想です。あらすじは
こちら



 う~ん、何と言ったらいいだろう。あいかわらず安定した面白さをキープしたドラマ。もう、「義和炭焼き場」開業のくだりなんか、ワクワク感が物凄いのだが・・・・・・そういうのはやっぱり実際に見てもらわないとわからないだろうな、と思う。このワクワク感を言葉で伝えるのは困難だ。それでも少しでも伝わるように、がんばって書き出してみよう。


 度重なる列車襲撃でそのような事態を許した失態を上官から批判された岡村は、棗庄の停職に就いていない男達を洗ってみることに。抗日地下組織のリーダー、近隣の荒くれ者どもの親分とはいえ、
傍から見たら王強の家に居候している穀潰し無職男の劉洪の元へも当然岡村が調べにやってくる。

 その時は王強の対応で事なきを得たものの、このままブラブラしているだけでは疑われる、と劉洪は商売を始めることにする。しかも商売をすれば日本軍の疑いを避けられるだけでなく、稼いだ金は抗日活動に利用できると一石二鳥なわけだ。


 しかし、商売を始めるにも金がいる。
と言うわけで、劉洪は三度日本軍の輸送列車から物資を奪いそれで儲けた金を元手にすることに

 しかも今度の物資奪取は今までとは規模が違う。新しく仲間に入った黄喜二の親戚である張駅長に協力を頼み、さらに「洋行」の労働者たちや近隣の若者たちまで荷物の運搬役として参加。

 それにしてもいつの間に「洋行」の労働者たちに事情を打ち明けたのか。彼らも劉洪と王強は「漢奸」と思い込んでいただろうから、実は日本軍の輸送列車ドロをやっていた、と知って二人を見直したことだろう。彼らが協力を承諾した場面は描かれていないが、日本軍に一泡吹かせられる&手伝った報酬に魅かれてきっと快諾したことと思われる。



 決行当日、張駅長は当直の日本軍士官を酒に誘い、女の子の存在もちらつかせ、そしてあっさり職務放棄して酒を飲みに行く日本軍士官。

 今回は必ずしも<爬車(走っている列車に飛び乗る)>が得意でない者たちもいるということで、まずは<爬車>名人の劉洪と彭亮が先に飛び乗り機関室へ。張駅長から話を聞いていた運転手と石炭をくべる男は二人を歓迎、運転手は彭亮に運転を代わらせる。彭亮はわざと列車のスピードを少し落とし、仲間たちが飛び乗りやすくしてやる。

 闇の中からいっせいに列車に向かって走り出し、次々飛び乗る男たち。BGMの「爬車のテーマ」(←私が名付けた)とあいまって、このシーンの痛快ぶりがものすごい。何回見てもワクワクするシーンだね。

Cap1313

闇の中から次々列車に飛び乗る男たち

 彼らが飛び乗り、次々物資を列車の外へ落としている車両からすぐ近くの車両には日本軍が乗り込んでいるわけだが、その数メートル先での大胆の犯行ってのもおもしろい。列車のわずかな陰から日本軍の様子を見張る王強の緊張感が、視聴者に伝わってくるような作りもいい。

 そういうわけで、奪った物資で大もうけした劉洪らはその金で「義和炭焼き場」を開業。鳴らされまくる爆竹、華やかな楽隊・・・・・・と、このシーンは「へぇ~、新規開業のお祝いってそうやるんだ」と当時の風俗もわかって興味深い。

Cap1316

たぶん時代考証のきっちりした開業シーン

 と、同時に劉洪と仲間たちが大っぴらに結集する拠点ができたわけで、こういう「場・拠点」がドラマ中に存在するのもポイント高いと思う。冒険活劇モノではこういう「特別な場所」は必須要素だと思うんだよね。

 そして棗庄には、「義和炭焼き場」と対立する意味で、もう一つ重要な「場」として「洋行」とがある。小説『鉄道遊撃隊』の国民的大ヒットによって、「義和炭焼き場」と「洋行」、そしてそれらを包括する舞台である「棗庄」という地は、ある種の特権性を帯びる伝説的・伝奇的な地となった。ちょうど『水滸伝』の「梁山泊」が単なるある特定の場所の地名というのに留まらず、特別な意味を帯びた地になったのと同じように。(う~ん、やっぱりこのへんうまく説明できないな・・・・・・)


 さて、その後も劉洪一味は昼間は炭を焼いてそれを売り、夜は機会を見ては日本軍の列車から物資奪取という日々を送ろうとするが、さすがに日本軍も輸送列車の警備を厳重にし、劉洪たちは自分たちにはまずもっと武器が必要だった、と考えるようになる。

 ここで林忠が、国民党の兵士が武器を横流ししているのを知っているのでそれを買うことに。国民党、と言うから、第一話で劉洪が助けたあの乙男(おとめん)っぽい士官が出てくるのかと思ったが違った。・・・・・・おいおい、彼の再登場を待っているのに、いつになったら出て来るんだよ。早くしないと劉洪に忘れられちゃうぞ。

 ともかく、開業資金を得るために列車ドロしたり、開業して働いたり、武器が足りないことに気づいてそれを調達したり・・・・・・と、一つずつ問題をクリアし足りないものを補いながら彼らが少しずつ力をつけていくのが見ていてわかる。こういう一歩一歩基礎を固めていくのが大切なんだよね・・・・・・ちょっと何かに似ていると思ったらあれか、ドラクエとかでモンスター倒してレベルアップしつつ、稼いだ金で武器とか買い集めていくのに似ているのかも。



ピックアップ場面

 張駅長や「洋行」の仲間たちも手伝っての大規模な物資奪取の時のこと。

 仲間達に先立って列車に飛び乗り、機関室に現れた劉洪と彭亮を運転手や石炭夫は歓迎し、呉運転手は運転席を変わってやる。

石炭夫「やあ、亮の兄貴」

呉運転手「おお、亮か」

彭亮「呉さん、あなたは休んでちょっと俺に運転させてください」

呉運転手「おまえと来たら、また俺の列車から荷物をちょろまかそうってんだな」

彭亮「仕方ありませんよ。兄弟達が飢えているんでね、協力してくださいな」

 事前に話がついていたとはいえ、まるで友人が家に遊びに来た感じで彭亮を迎える二人がいいね。しかも呉運転手の「また俺の列車から荷物を~」というセリフは笑いながら言っているんですよ。彼も運転手という立場とは言え、それ以上に彭亮たち、列車ドロで食ってきた貧乏人たちと心は一つなのだろう。食うために(今回は抗日のためだが)<爬車>の兄弟たちが自分の運転する列車から貨物を盗んでいくのを今までもずっと黙認していたようだ。

 さて、呉運転手は今回は黙認どころか、操縦室にまで来た彭亮に運転席まで譲ってやる。彼は彭亮が小さい頃から運転手になりたかったのを知っていた。

呉運転手「おい、亮。おまえはガキの頃から運転手に憧れていたよな。なのに去年小鬼子(日本軍)が運転手の募集をかけた時、なんで来なかったんだ?」

Cap1314

彭亮「ふん、どうもこうも! 日本兵の顔を見てイライラしながら過ごすより、<吃二条(列車ドロ)>の方がよっぽどましだからさ」

呉「そうだな、俺だって女房子どもがいなかったら何を好き好んで日本軍の下で働くかってもんだ」

彭亮、笑い出す。

 このシーンもけっこう好きだ。家族のこともあって抗日闘争に参加できず、日本軍の占領下で働く人も、劉洪たちと気持ちは一つでやれることをやっている。


 さて、こうして稼いだ金で「義和炭焼き場」が開業され、劉洪が社長,「洋行」を辞めた王強が副社長となる。「洋行」社長の金山も王強の退職を残念に思いながらも、「義和炭焼き場」の開業祝いに駆けつけ、ちゃっかり王強と商談。

王強「もう俺は「洋行」で働けませんが、これからは滑子が俺の代わりを務めますから大丈夫ですよ」

金山「滑子は単に苦力の管理ができるだけだ。私が必要としているのは、王さんのような頭の回転が早く、私の金儲けを手伝えるような人材なんだがね」

王強「社長、実を言いますと、私こそあなたに学んだのですよ。あなたの頭の良さには恐れいります」

金山「王さん、そう褒めるな。今後、君達の炭は「洋行」がすべて買いとろう」

王強「おお・・・ヨシッ! ヨシッ!(この部分日本語)。社長、感謝いたします!」

 ますますしたたかさに磨きがかかった王強。この時の二人の顔は「へへへ、三越屋お主もワルよのぉ」「いえいえお代官さまこそ」みたいな顔だったよ! 王強さん!

 しかも「洋行」との結びつきを強めておくのは、単に商売上有利になるだけじゃなくて、日本軍の猜疑からかばってもらうためでもある、というわけだ。

 さて、そんなこんなで「義和炭焼き場」の商売は繁盛したものの、劉洪は稼いだ金の多くを抗日の資金として貯金する。事情を知らない(!)魯漢たちは、儲かっているわりには自分達の給料が少ないことに疑問を持ち、さらに賭博上や酒場に出入りしては特務隊と問題を起こしかけていることを劉洪に怒られ、ついに切れてしまう。

魯漢「洪兄貴! あんたは社長だ。だからいいタバコ吸っていい酒飲むのもいいだろうさ。だが、王強はなんだ!? あいつまでいいタバコといい酒楽しみやがって」

黄二喜「洪兄貴。魯の兄貴の言う通りだ。俺たちにも経営がどうなっているかはっきりさせてくれよ」

林忠「そうだな。経営は公明正大にしてくれ」

劉洪「・・・・・・おまえら、言いたいことはそれで終わりか? あっ!?(劉洪、引き出しから札束を取り出し投げつける) タバコが吸いたいならもっていけ!! 俺のやり方が不満な奴は出て行け!!」

みな「・・・・・・」

王強「・・・・・・老洪。言うことが気にくわないからって彼らは兄弟だぞ。そう怒るな。・・・・・・兄弟たち、今後俺がいいタバコや酒を手にいれたらおまえたちに渡すよ。ただ、これだけは忘れないでほしい。俺たちが兄弟の契りを結んだ時のことを。(劉洪を見る)」

劉洪「・・・・・・俺たちはみな、ともに育った兄弟だ。一緒に石炭がらを拾ったり、炭鉱にもぐったり、列車に飛び乗ったりしてきた。一日だって腹の減らない日は無かったな。今は、日本軍の支配化で、また俺たちは一緒に仕事をしている。何のためだと思う? 大儀を成すためなんだ。・・・・・・おまえたちは俺がここを出て行ってから何をしていたか知りたがっているだろ? 今日、それを教えよう」

王強「老洪!」

劉洪「ここにいるのは兄弟たちだ。彼らは知る権利がある」

王強「・・・・・・」

劉洪「俺と王強は、山区の八路軍だ」

みな「!?」

劉洪「今回戻ってきたのは、部隊を組織して日本軍の鉄道輸送を破壊するため」

 ついにみんなに正体を明かした劉洪・・・・・・ってそういう超大事なことはもっと早く言えよ。・・・・・・え、俺らいつのまにか八路軍? ってみんな思うよ!

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