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2011年7月14日 (木)

『狙撃手』8話 BL的感想(2)

 ・・・・・・恐ろしいことに続きました。

 あんなに気が違ったことを書いて(文章量だけで気が違っていますが)まだ満足しないか・・・・・・

 まあ、一度やると決めたことは最後まで貫き通すということで。




以下はタイトル通り腐
 

 八路軍の病院に担ぎこまれた竜紹鉄。しかし手術は終わったものの医者は「彼には生きようとする意志が弱い」と言い、それを聞いた大春,九児,石頭はショックを受ける。




泣き虫大春

 ・・・・・これは特に大春にはきついな。あれだけ、死なないで、という自分の心をむき出しにするほど竜紹鉄の生還を願ってがんばったのに、それでもまだ当の竜紹鉄に生きる意志がないなんてことは・・・・・・。

「いい加減にしてよ! あなたがいなくなったら哀しむ人がいるってどうしてわからないの! あなたを守ろうとがんばっていた人はどうなるの!」

 と某アニメまどか☆マギカかのほむほむの叫びがちょっと重なる気分だ(わかんない人、すいません)

 そして彼を励ましてやることが必要だという医者のアドバイスで三人は病室へ。

 で、その三人の配置が上のよう。つーか、あんたらそんな泥まみれのかっこうで手術が終わったばかりの患者のそばに来るなよ!

B86

 石頭はとてもこられきれず、柱に額を押し付けて泣いています。とりあえず泣いていない大春と九児も気持ちはすでにいっぱいいっぱいっぽい。

 大春は意識のない竜にいろいろ話かけます。その時の台詞はTV版・小説版ともほぼ同じですが、小説版では一点重要な点が違いますので小説版より。

 大春は血の気のまるでない竜紹鉄の顔を眺め、彼の手を握って独り言のように話かけた。(P78)

 
手を握りましたか! TV版では手は握っていませんでした(まあ、映像にするとけっこうインパクト強くなるし)。女性作家はTV版での自主規制の鬱憤を存分に晴らすようです。

 大春は涙で声を詰まらせながらも話し続けた。
「おまえは軍人だろ! 中国の軍人なんだろ! そんな軟弱なことでどうする! なんてだらしがないっ!」
 竜紹鉄を見てもやはり何の反応もない。大春はもはや耐えられなかった。
「おまえがそんなに死にたいって言うなら、さっさと死んじまえ!」
 大春は竜紹鉄の手を離すと、身を翻して部屋を出ていった。涙を流すところを皆に見られたくなった。

 大春かわいそー。大の男をこんなに泣かせるなんて、竜も悪い男だな。





石頭、八路組に宣戦布告→瞬殺

 さて、大春が出ていってしまった病室では竜紹鉄と二人きりになりたい九児が石頭に出ていけ、と・・・・・・もとい他の国軍兵士はすでに全員帰り石頭もこれ以上林団に留まるのは不都合なことになる、と段旅に帰るように勧めます。

 が、愛しの長官(竜紹鉄)のこととなると石頭も一歩も引きません。

Cap150

石頭(泣きながら)「俺は帰りません、長官と一緒にいます」

九児「石頭、あなた先に帰りなさい。早く帰らないと、いろいろめんどうなことが起こるわ」

石頭「俺は帰りません、長官には俺が必要なんです。俺は長官のそばにいなければいけないんです」

九児「石頭、あなたは軍人でしょ? 規律を守らなければいけないわ」

石頭「……九児姉さん。段旅では、ただ長官だけが俺に良くしてくれたんです。長官がいないのなら、戻ってもしかたありません


・・・・・・って、「俺には長官が必要なんです」ではなく、「長官には俺が必要なんです」か?!

 いや、あんたらいったいどういう仲なんだろう。はあ、石頭もほんと、可愛い顔して大胆だよなぁ。

 この大胆な台詞に九児、そしてこの場にいたなら大春も心底思ったことだろう。

 それは俺らに対する宣戦布告と受け取っていいか?

と。いやいやガキの分際で竜紹鉄に対する権利(?)を主張するとは命知らずな。

 それはそうと、この「俺には長官が必要なんです」ではなくて「長官には俺が必要なんです!」ってすごく的を射ている言葉だと思います。

 そうなんだよね、石頭が竜紹鉄を尊敬して頼っているように見えて、実は竜紹鉄の方が石頭みたいな弱くてけなげに自分を慕ってくれる存在に依存するタイプだと思う。

 石頭みたいに無条件で慕ってくる新兵(少年)は自分が守ってやらなきゃいけない→自分の立ち位置の確保

 しかも石頭は弱くて小さい→自分を決して脅かさない存在である

という点が大きいと思う。それは九児に対しても同じで、九児は狙撃の名手で弱いとは言いがたいが、やはりその外見が「可憐な少女」であるし、(竜紹鉄に対しては)素直だし、彼女もまた自分を脅かさない存在でしょう。

 対して文軒や大春は一人前の男であり軍人。特に大春は竜紹鉄と拮抗する一種対等な立場の成人男性であるわけで、石頭や九児と違い竜紹鉄を傷つけ脅かしうる存在であるわけだ(大春本人が竜を傷つけたいかどうかはこの場合問題ではない)。

 竜紹鉄のあのツッパリ具合と他人を拒否する態度が一種の自己防衛だとすると、自分に近づいたり無視できない存在である大春や文軒に抱く嫌悪感の正体も理解できるというもの。でも竜は寂しがりや(笑)でもあるので、自分を傷つけず自分の庇護を必要とする存在はいてほしい。

 で、そのあたりのことをちゃんと理解している石頭である、と。

 さて話を元に戻すと、その後、石頭は看護士の小梅からお湯とタオルを受け取って、「長官は任務から帰ってきたらいつもこうしていた」と意識のない彼の足を拭いてあげます。

B87

竜の足を拭いてあげる石頭・・・・・・う~ん、エロい

 なんか聞いた話では、中国人にとって「足」というのは、ある種の性的な意味合いがあるとかないとか・・・・・そう思って見るとなかなかエロティックなシーンですな。

 しかし、この後、石頭は八路の兵士たちによって、国軍の兵士がこれ以上ここに留まってはいけない、と追い出されてしまいます。泣きながら柱につかまってでも連れ出されないよう抵抗する石頭を、兵士達がむりやり連れ出すシーンはかなりむごい。

 九児も石頭に同情するもののどうすることもできず・・・・・・

 って、でもこのシーン対竜紹鉄争奪戦的観点から見ると、こういう裏の展開があったのかも。

 すなわち、だいたんにも宣戦布告した石頭に大春(この場にいなかったけど、どこかで聞いていた可能性はある)と九児がぶち切れ、本来は恋敵同士だが石頭という共通の敵の前に同志的連帯感(笑)が生まれ、臨時に統一戦線を結成。

 大春は部下を動員して(だって・・・・・この時、石頭をつまみ出しに来た八路軍兵士ってみんな大春の部下なんだよ・・・・・・)、九児は石頭を油断させておく役を負った・・・って感じで。

 石頭も段旅本部では、すっかり竜の隣を確保するなどなかなかの力をはっきりしているけど、でもここは「八路の手中」。アウェーで、しかもホームグランドであれば120%の力を発揮する八路軍の二人に対して宣戦布告するとは、石頭もまだまだ甘いな。

 そして石頭は成すすべも無くつまみ出されてしまったのでした。(←九児の言っていた「めんどうなことになる」ってこのことか? あれはやっぱり警告だったか)
 

 ・・・・・・って言うか、大春も九児も二人して超大人げない。





へたなホラー映画より怖い
 

 さて、以下、少々(どころではなく)ホラーな画像があります。











Cap151

 怖ええええええぇぇぇーーー!!

 べつに何かのホラー映画の画像が混入したわけではないです。

 竜紹鉄が死んだという知らせにショックを受けた蘇雲暁です。

 で、彼女が何をやっているかと言いますと、

B89

 自分の腕をナイフで切り刻んでいる最中です。

 ああ・・・へたなホラーより怖かった。これがチャイニーズホラーって奴ですか?





今週の芥川君

 芥川君は今回のキーパーソン。

 ついに念願が叶い竜紹鉄に愛の一撃を。

 特に今回は、竜を密かにつけ狙い続け、存分にその姿をライフルのミラーごしに眺めることができて至福の時間を味わったことだろう。

 ミラーごしに標準を竜の胸から頭部へとわざとゆっくり移動させていく様子は、彼を仕留める悦びを少しでも長く感じていたいためだろうか? 彼なりの射程に収めた標的に対する一種の愛撫みたいで・・・・・・なんかエロいな。

 ・・・・・・でもそれが逆に破局寸前だった大春と竜紹鉄の関係を修復する手伝いとなってしまったことは実に皮肉なことです。

  でも意識不明の竜が芥川の名前だけに反応するなど、芥川の存在を意識の深いところにしっかり植え付けてしまっている模様。もはや芥川にすっかり憑りつかれている、といってもいいだろう。 これは芥川にとって一種の勝利である。

 それにしても大春もあれだけ一生懸命だったのに、竜紹鉄は自分の呼びかけに反応しなくても芥川の名前で意識を取り戻したり、大春に背負われながら実は考えていたのは蘇雲暁のことだったりで・・・・・・なんかかわいそうだな。

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