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2011年6月 8日 (水)

『狙撃手』6話~7話 BL感想

 今回のあらすじ。

 竜紹鉄の元へ夜這いに行った芥川君。しかし、こんな深夜に段旅長が竜の部屋にいることに激怒した芥川君は旅長の殺害を計るものの、やっぱり夜這いにやってきた大春と鉢合わせし人の家(段旅本部)で銃撃戦に・・・・・・。



 という話ではありません。

 まあ、本質はさほど間違っている気もしませんが(←えっ)、今回で竜紹鉄争奪戦のメンバーがすべて出揃い、戦況はますます混迷していく模様。順に見て行きましょう。




・旅長→竜

 
 前回、総受けの自覚がまったくない竜は深夜に自分の部屋に旅長を入れてしまいました。まったく、難攻不落っぽく見えて変なところで無防備なのだから。大春に「なんでそんな警戒心がないんだー!!」って怒られてください。

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 それにしてもこの時の竜紹鉄は(ただ座って話を聞いているだけなのに)破壊的なまでに色っぽいな。やっぱり竜はちょっとボッーとしている時や気楽にしている時が一番可愛いかと。よく段旅長は理性がふっとばなかったと思うよ(ふっとぶ前に芥川君に襲撃されたのか?)。さすが老軍人!(←?)




・文軒→竜紹鉄
 

 夜遅くまで仕事をする文軒がちょうど書類を持って事務室から出てきた時、竜紹鉄の部屋から二人が談笑する声が聞こえてくる。それを聞いた文軒は、しきりに竜紹鉄の部屋のほうをちらちらみたり、何とも微妙な顔でちょっとそのへんをうろうろしてみたりと挙動不審な行動を取ります。あげくにそのまま事務所に戻ってしまうのだが・・・って、あんたその書類を持ってどこかに行くはずだったのになんで戻っちゃうの?

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竜と段旅長が二人で会っているのが気になって仕方がない文軒

 はっ! もしかして竜か段旅長の所に行く予定だったけど、とても二人が仲良く談笑している場には行く勇気がなかったのか!? 

 もし竜の元へ行く予定だったら、昼間厳しくあたりすぎてしまったことを何とか謝りたかった、とか? でも文軒はツンデレなので素直に謝ることはできず「べっ、べつに、おまえへの疑いを解いたわけじゃないし、悪いと思っているわけでもないんだからなー!!」とか言っちゃって、またマイナスポイントを更新するだけだっただろうが。





大春→竜紹鉄(1)

 日本軍の駐屯地へ向かう途中で、段旅へ急行中の九児と行き会った大春。その時の会話。

九児「あなたたち、何をしているの」

大春「ああ・・・任務を執行中だ」

九児「それは重要な任務?」

大春「あのなぁ~、任務に重要も重要じゃないもないだろ

九児「そう、なら、私一人で行くからいいわ」

大春「あ、まてまて、何があったのか教えてくれよ」

九児「我が軍は日本軍が段旅を襲い、旅長を殺害しようとしているとの情報を得たの。団は私にその報を段旅に伝えるよう命令したのよ」

大春「・・・その情報は確かか?」

九児「確かよ」

大春「よしっ、俺も一緒に行く!」

九児「でもあなたにも任務があるのでしょ!」

大春「ああ、おまえの任務ほど重要じゃないからいいよ

 ……誰か政治委員呼んでこい(←や、すでにもう勝手な行動している最中なのですが)

 まあ、本当の任務中でも、竜の危機を救う以上に大事な任務などない! って言い切りそうだが。大春は竜の危機にはいついかなる時も駆けつける白馬の王子様なのです(←実際、白くなかったけど馬に乗って駆けつけたし)


 さて、大胆にも竜を襲おうとした(←違う)憎っき芥川を、その竜と一緒に撃退した大春。足を撃たれた九児が収容された病院で改めて竜と再開。

 もう、この時の大春の笑顔がね・・・・・・ものすごっく幸せそうなんだよね。もう竜に会えてそして彼が無事で嬉しくて嬉しくてたまらない、笑顔が元に戻らないぜって感じ。もう竜紹鉄もなんでそんなに嬉しそうなのか引くでしょうね。

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やたら嬉しそうな大春

 そんな嬉しさを隠しきれない大春に対して竜紹鉄は

竜紹鉄「君にはまた借りができた。礼を言う。この借りはいつか返す」

と、いつもの無表情でそっけない口調、そして九児にも礼を言ってさっさとその場を去ってしまう・・・・・・もう、竜って照れ屋なんだから!

 って、これじゃ、竜紹鉄が大春に感謝しているかどうか全然わからなかったんですけど。でも大春は竜が無事ならとりあえずそれでオケなのか、相変わらずの満面の笑顔でその後ろ姿を見送るのだった。・・・・・・大春はBLバージョンでも完全に恋の奴隷らしい。




九児→竜

 しかし、大春が惚気ている間に大変な事態が勃発。

九児「あの人、なんだか可哀想な人に見えるわ

という笑えるセリフとともに、九児の竜紹鉄対する恋愛フラグが立ってしまったのです。この一言でやっと事態に気づいた大春とそして何故か石頭も驚愕。

 一目で女八路(←いや、男の八路も一目で恋の奴隷にさせてしまったのだが)を恋させてしまった竜のフラグ率は本当に驚異的です。

 しかも今回は、多くの相手から一方的に慕われるだけだった竜紹鉄の方も九児のことがかなり気になっている様子。戦闘終了後、改めて顔を合わせたその瞬間,まったくなんの予兆もなく唐突に突発的に取ってつけたように、二人の間に恋が芽生えてしまいます。この時のBMGが実にわざとらしくていやです(どんな鈍い人間も二人の間にフラグが立ったことに気付かざるをえません)。


 それにしても25話ドラマでヒロインが6話になってから出てくるってどういうことですかね? もう、制作側は女性キャラなんてどうでもいいと思っているけど、さすがにTVドラマで女がいまだに一人しか出てこなかったらいい加減視聴者から苦情がきそうだし、それ以前にそろそろ竜紹鉄と女キャラを絡ませておかないと、このドラマがBLだってばれて各方面に差しさわりが発生しそうだからですかね? 

 たしかに、蘇雲暁と竜紹鉄といい、九児と竜紹鉄といい、男女関係のリアリティの無さに比べて、よっぽど竜紹鉄と大春やら竜紹鉄と石頭やら竜紹鉄と文軒の関係の方が深い何かを感じますものね。この九児と竜紹鉄の出会いよりも、よっぽど1話の大春と竜紹鉄出会い頭に銃を突きつけられるという運命的かつロマンティック(?)な出会いでしたし。

参考『狙撃手』1話


 で、その九児ですが。

 実はすさまじいまでの萌え声なのです。

 や、先に言ってしまうと私あんまり九児のこと好きになれないのですが・・・・・・この声だけはすごい、初めて聞いた瞬間ノックアウトされました。「可愛い声」でも「愛らしい声」でもなくきっぱりと「萌え声」以外の何者でもありません。日本で声優でもやった日には、初仕事のその日から熱狂的なファンがつくことを保障します。

 そしてさらに萌えを加速させるのが、戦闘時とそれ以外の声のギャップです。戦闘時、少年兵と間違えられるほど(やや高めの声でしたが)勇ましい声だったのでてっきり男勝りの娘なのかと思ったら、戦闘が終わるととても同一人物の声とは思えないほど可愛らしい萌え声になるのです(やっぱりこんなに声の使い分けができるんだったら絶対声優に向いていると思うよ)。ギャップ萌えです。
 


 その九児は登場したばかりなのに次々と竜紹鉄攻略作戦を展開していきます。

 まず段旅の病院に見舞いにきた竜紹鉄の前で眠ってしまう。この無邪気で無防備な態度はポイントが高い。

Untitled

いきなりいい雰囲気になる二人

 そして林団に帰る際には「いつか私に会いに来てね」と約束。彼女の純朴さに心魅かれた竜紹鉄も段旅長と林団を訪れた時に、彼女を探して二人で畑の道を散策。やっぱり興味があるのか「どうして八路軍に入った?」「その銃の腕はどこで学んだ?」と大春には聞きもしないことを尋ねます。そして彼女の前であからさまにぎこちない様子の竜に九児は実に可愛らしい笑顔と声で「まじめな人なのね」「私にはあなたがとても優しい人に見えるわ」「あなたってまるで小さな子供みたい」「あなたは私に関心があるの?」と対応します。

 さらに竜の部隊と八路軍が共同作戦を取る時に、ちゃっかり先頭にいる竜紹鉄の隣をゲットします、この竜紹鉄争奪戦においてはいかに竜紹鉄の隣を確保し、他のライバルが竜に近づくのを阻止するかがたいへん重要になってきます、今まではそこは石頭の特等席でしたが・・・って、あんた、八路軍の同志たちと一緒にいなくていいのか? 

 と、七話の中盤ですでにすっかり竜と仲睦まじくなっています。

 かあいそうなのは二人の間に恋愛フラグが立つのを目の前で目撃してしまった大春です。しかもなんか竜と大春が七話かけて交わした会話より、九児と竜がこの一話の間に交わした会話の方が多いし・・・・・・。

 二人の急接近にただならぬ危機感を覚えた大春は妨害工作を展開。

 九児に

 大春「彼は国民党の士官だぞ。もっと警戒心を持て」

と釘を刺しますが……おまえどの口がそれを言うか!?

 大春の↑のデレデレぶりのいったいどこに「国民党の士官に対する警戒心」なんぞというものが存在したのでしょうか? 



  ここでちょっとBLバージョンにおける大春と九児の関係について私見を。

 公式設定では大春は九児にベタ惚れしていますが(や、それでも大春が本当に惚れているのは竜紹鉄にしか見えないが)、裏設定(←裏設定って・・・)でも竜紹鉄に出会って恋に落ちるまでは九児のことが一番好きだったし、彼女と結婚したいと思っていたと思いますよ。ただその内実はちゃんとした恋愛感情もあったけど、妹のように思っているような家族愛的な感情の方が強かったのではないかと思います。

 あと孤児である大春はやっぱり「家族」が欲しかったんじゃないかと思う。八話で「九児は俺と結婚するんだ。そんで九人の子供を生んでもらうんだ」とか言っていますしね。大春の死んだ家族の中に妹がいたかどうかはわからないが、いた場合、九児がその死んだ妹と似ているところがある、とかだったらさらにいい感じだ。

 で、竜紹鉄と恋に落ちてしまってからは、九児に対する思いはちょっと保留状態にしてしまっているっていうのが妥当かな? 竜のことが好きだけど、時々九児に対する思いも甦ってくるみたいな。なんにしろ竜と恋に落ちても少なくとも妹的存在として九児をとても大切にしているのは確かだと思う。

 そんでこの仁義なき対竜紹鉄攻略戦でもついつい彼女には手加減してしまうんだな。九児のほうはまったくしないけどね。



石頭→竜紹鉄



 今回も(可愛らしい容姿を利用して)竜紹鉄とラブラブの石頭。ちゃっかり竜に自ら手取り足取り狙撃の訓練をしてもらっています。つーか、竜は本当に石頭には優しいなぁ~。

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 そして芥川討伐作戦では、老兵だけ同行するように言ったのに石頭も一緒に行こうとする。竜紹鉄は「新兵は連れていかない」と怒ったが、石頭は「長官! 私はすでに兵士になって4ヶ月です。新兵ではありません!」と主張され、あっさり「俺のそばを離れるなよ」と同行を認めてしまう・・・・・・甘い。

 しかもその許可をもらった後、それまでひどくまじめで切実な顔をしていた石頭は「やったねー!」とばかりに一瞬にやりと笑います、竜の見ていないところで ・・・・・・・やっぱりこの子、腹黒の素質が充分あるのかも。





大春→竜紹鉄(2)または大春×竜紹鉄(?)

 さて、再び大春と竜紹鉄。

 九児と竜紹鉄の急接近に気が気でない大春。しかしその後、大失敗を犯して降格された時に竜が思わぬ言動を・・・・・・。

 芥川を討つために合流する竜の部隊と八路軍。ところが、竜の前に現れたのは大春ではなかった。

鄒文「竜参謀。指導員の鄒文です。現在、代理連長を務めています」

 竜はほんの半瞬ほどとまどった後、その「代理連長」と握手しそつなく挨拶を交し合う。しかし、心がほんの少し上の空らしい様子で「連長」のはずの大春の姿を探すと、彼はその視線から逃れるように顔をそむけていた。

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竜の視線から顔をそらす大春

 なんだな、この時の大春は、人としてどうか(笑)という失敗を犯して、本当に自分が恥ずかしくて竜紹鉄にあわせる顔がなかったんだろうな。むしろ今はこんな自分を一番見られたくなかったのは竜だと思うよ。しかし竜はそんな大春の様子がますます気になる様子。

  そして、大春は竜が鄒文と実にそつなく円満に作戦の打ち合わせをしているのを実に複雑そうな顔で眺めます。自分の失敗を深く反省し降格処分を受け入れているので不満を持つ資格はないとはわかっていても、本当ならあそこで竜と作戦会議を開いているのは自分だったのに……、とかはどうしても思いたくなってしまう様子。

 しかも自分に対してはいつもそっけなかった竜紹鉄が鄒文とは特に問題なく円満に作戦会議をしているのを見て、どうしても嫉妬してしまっているのかもしれません。って言うか、大春と竜の会話数は、九児どころか今でてきたばかりの鄒文と竜の会話数にさえ抜かれてしまった気が・・・。


 しかしその後、竜紹鉄はちゃっかり自分の隣を歩く九児に実に何気なく尋ねます。

竜紹鉄「……………………洪連長は何があったんだ?」

 この時の声がものすごくそっけなくてまるで言い捨てるかのように言い、しかも言った後に彼女の答えなんて待っていないかのようにあさっての方向を見ます

「いや、べつにあいつのことなんて気にしているわけじゃないんだけどな、いやいや、ほんと、もうまったくこれぽっっっちもあいつが連長でなくなったこととか落ち込んでいるみたいだとか気になっているわけじゃ微塵もないから」ということを全身全霊でアピールするかのような何気ない聞き方です。


はい、すっっっごく大春のことが気になっているのですね、わかります。

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「洪連長は何があった?」と聞いた後、あさっての方向を向いて<べつに気にしているわけではない>をアピールする竜

 つーか、九児と並んで歩きながら実は大春のことを考えていたんだな。そして

竜「……洪連長」
大春「………………俺の名前は洪大春だよ」
竜「洪連長」

 うおおおおおーーーー萌え!!!!

 大春はすでに自分は「連長」ではないのだから「連長」と呼ばないよう求めますが、竜はそれを無視して強引に「連長」と呼び、しかも代理連長ではなく大春に意見を求めます。

 これは例え降格されてしまっていても自分は大春を「連長」と認め、そう呼ばれるにふさわしい実力があると認めている、という一種の宣言ですね。

 結局、九児は大春の降格の詳しい理由を話さなかったのですが、竜紹鉄にも彼が落ち込んでいるのはわかったのでしょう。これは彼なりの大春に対する気遣い、励ましだと思います。大春もこの遠まわし(すぎる)竜の気遣いに少しだけ慰められたっぽい。


 ・・・・・・いや、これがもしかして

竜「・・・・・・洪連長」

大春「(連長なんてそんな他人行儀な! 名前で呼んで☆)俺の名前は洪大春だよ」

竜「・・・・・・・・・・・・(誰が呼ぶか、キモいんだよ、ボケ!!)洪連長」

 という内実だったら笑える。


 まあ、ともかく。

 なんだ、竜は大春に優しいじゃん、と思ったら、その少し後に驚愕の心中独白が

「俺は最初の最初から、この目の前の、野暮ったい上にごろつきのような男嫌いだった。彼らも軍人には違いない、だからといって何故われわれが土八路と一緒に戦わなければならないのか」

 最初から大春のことが嫌いだった!! 


 
しかも田舎もののごろつき扱いしていますよー!!

 実は土八路なんて思っていたらしいですよーー!!(土八路の意味については歴史解説で)

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 いやいや、竜はどんだけお高くとまっているんでしょうか、さすが国民党のお姫様(←違う)。まあ、ドイツ留学までした中央軍の若手エリート士官からしたら、ビンボーで貧弱な装備で文字も読めない農民出身の兵士たちで構成されている八路軍は、ごろつき集団と五十歩百歩くらいにしか見えないかもしれませんが。

 でもこの心中独白の前半は、八路軍と言うより大春個人への嫌悪感を示していますね。・・・・・・えっ? 大春、なんかそんなに嫌われるようなことしたか? 「最初の最初から」って大春との出会った時は助けてもらったのにいきなり竜の方が銃をつきつけたんじゃなかったけ?

 しかも「嫌い」という感情と、つい先刻の落ち込んでいる大春に対する気遣いがまったく繋がらないんだけど・・・・・・。

 これは確実にアレですね。ちょっと潔癖症気味の竜は実際「野暮ったいごろつき」な男は嫌いでしょうから、そんな自分が大春に少しでも好意的な感情を有していることは当然認められない(そもそも竜は誰かに魅かれてしまうことを恐れているふしがあります)。だから大春のこと気遣ってあげるのに、その彼に対する感情を「嫌い」と総括し、しかもそれを強調しなければいけないのです。すばらしいツンデレです

 なにはともあれ竜は大春のことを最初の最初から気になって仕方なかったということが判明しました。(無関心ならそもそも嫌いだのなんだのさえ感じないはず)



 以下、小説版『狙撃手』からも萌え描写をいくつか

 大春の目には、竜紹鉄は貴族的で模範的な職業軍人に見えた。米国式の軍服に身を包み、詰襟のホックはきつく締められ、ズボンの縫い目もまっすぐで、ネクタイと白シャツは明らかに洗われたばかりであり、革靴に至っては新しく磨かれたばかりのようで少しの汚れもない。

 ・・・・・・いや、大春、なに全力で竜のこと観察しているんだよ・・・・・・。って言うか、貴族的な軍人って意味不明だよ・・・・・・。

 なんか別世界の人みたいに見えるのかもね。八路軍なんてなんか薄汚れているし(笑い)、軍服はつぎはぎだらけだし、革靴どころか布靴しか履くものないし・・・・・・。

 こんな「貴族」みたいな人をゲットできるのか不安になったかも(まあ、かえってここまできっちりしていると脱がせがいが・・・・・・落としがいがあるかも)。がんばれ、土八路!





今週の芥川君

 大胆な行動(本部への夜襲)で竜紹鉄と(距離的に)急接近を果たした今週の芥川君。でも竜の激しい抵抗にあって計画は未遂に(←って書くとちょっとやらしいな)

 しかし、せっかく愛しの竜紹鉄の家に押しかけたというのに、竜の殺害は部下にまかして、自分は段旅長の殺害に専念したのはさすが元特殊部隊。・・・・・・まあ、部下ごときに竜紹鉄がやられるとも思っていなくてまたの機会に改めて自分が殺してやろうと考えていたのかもしれんが。


 それにしても闇にまぎれて見張りを音も立てずに暗殺するなど、射撃術だけじゃなくそういうのにも優れているらしい。

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見張りを暗殺する芥川




空気の読めない日本兵

 本来は段旅長を秘かに暗殺して逃げるつもりだったのだろうけど、旅長が竜紹鉄といたために銃撃戦になり、侵入に気付いた文軒率いる中国軍とも交戦することになってしまう芥川君たち。芥川君は

芥川「五分持ちこたえろ!!」

と命令し、一人旅長を狙いに行き、竜・九児・大春との銃撃戦に。その最中に部下から無線連絡が。

日本兵「少佐! もう五分経ったけど、このままでは我がほうに不利だ! どうします?」

 芥川君はきっとこう思っただろう。

 「『五分』と言われて本当に『五分』だと思う奴がいるか!! 空気読めよー!!!」(←空気読め、とか芥川君にだけは言われてたくない)

 しかも何気にタメ口だし。・・・まあ、「○○時まで堅持!」とか「30分!」とかなら言葉通りに捉えてもいいが、「(あと)5分」は「=300秒」じゃないからな。この場合、空気の読める日本兵なら、5分堅持は当然としてさらに5分くらいしても芥川君から何もなかったら連絡してみるかな。

 これ聞いてぶち切れた(?)芥川君は「突っ込めー!!」とか命令するけど、てっきり決死の突撃を敢行すんのかと思ったら、みんな撤退していた・・・・・・「突っ込め」って言ってなんでみんな撤退するのよ?

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 そんなこんなで作戦は大失敗。しかも九児を竜紹鉄に近づけてしまうという泣ける結果に。

 大野旅団に戻ってきた芥川君は大野旅団長と二人だけの反省会・・・なんかこれが今後パターン化しそうな気配。そして芥川君を慰める大野の表情はどこまでも優しい・・・あいかわらず芥川君は見てもいないけどな。




追記



 大事なこと忘れていた。

大春「大少爺(だーしょおいえ) !」

 芥川撃退戦の中で、大春は竜紹鉄のことをこう呼びます。記念すべき大春の竜を「大少爺(若旦那、道楽息子)」呼ばわりの始まりです。

 ・・・・・・大少爺。これは中国語で「(金持ちの家の)若旦那、道楽息子」という意味。大春は愛しの竜紹鉄をこんなふうに呼びまくるのですよ。貧農の出身で共産党員である大春の大地主のボンボンである竜紹鉄への複雑な感情がこの一言に込められているような気がしますね。一見、からかい半分の軽口程度に言っているように聞こえますが、けっこうさまざまな感情が絡み合っていると思われ。


 しかしここで疑問が。

 大春はいつどうやって竜紹鉄が大地主の息子だって知ったんだ?

 この後、九児が八路軍を訪れた竜との会話で、彼がドイツに留学した話題に触れ、竜がどうしてそれを知っているのか問うと

九児「あなたに関する資料を読んだわ」
竜「・・・・・・なぜ?」

 と、九児が何故自分に関心を持っているのか疑問に思っているが・・・

 いや、竜、そこはなぜ八路軍が自分に関する資料を集めているのか気にするべきだろう。

 まあ、神業的な射撃の腕を持つ若くして指揮能力も高い竜に注目した共産党が彼の情報を集めていたのだとしたら、もちろん大春は超熱心に資料に読み込んだことだろう。むしろ情報を集めてきたのは彼かもしれない、好きな人のことはいくらでも知りたいだろうしね(笑)。

 それで彼が地主の息子だって知ったんだろう。・・・でもほんと、竜が地主階級だって知ってどう思ったかね?






 歴史解説

・政治委員(指導員)

 中共の軍は、ソ連の赤軍に倣って連隊以上の部隊に政治委員というポストを置き、それ以下の単位の部隊には指導員を置いている。

 政治委員(指導員)は直接党と繋がり、部隊内の生活・政治工作の管理を担当する。純軍事的なこと以外は、当該部隊の軍事指導者(連隊長・師団長など)よりも大きな権限を持っており、軍事指導者の作戦命令も政治委員と連名で発したものでなければ無効。政治委員の目的は、革命の軍隊として兵士一人一人の政治的自覚を高めることおよび軍事力の暴走を抑制することである。軍事指導者の監視も任務のうちだが、ふだんは軍事指導者を補佐し協調して部隊を運営することが求められている。

 ドラマ中では、大春の部隊は連(中隊)なので政治委員ではなく、鄒文という名の指導員がついている。大春が降格された際には、代理で連長を務めた。

・土八路

 「土」は中国語で「土着」「地方」「野暮ったい」「古臭い」という意味を持っており、またこの場合「田舎者」「粗野」「貧乏」などの意味も含んでいると思われる。

 装備が貧弱で、教養の無い地元の農民出身の兵士で構成され、みすぼらしい格好をした八路軍に対する蔑称。または、八路軍の正規部隊が一般的に「老八路」と呼ばれていたのに対し、彼らを支援する抗日根拠地の民兵や遊撃区の遊撃隊などの非正規兵・部隊をまとめて「土八路」と外部(日本軍・国民党軍など)は呼んでいた、という話も聞く。

 しかし、『狙撃手』では大春らは明らかに八路軍の正規部隊であるにも関わらず竜紹鉄は(内心で)「土八路」と呼んでいるから、侮蔑の意味を込めて使っていると思われる。

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