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2011年4月

2011年4月24日 (日)

中国ドラマのトラコミュ作ってみた

 参加しているブログランキング『ブログ村』でトラコミョ「中国ドラマ」を作ってみました。

 トラコミュとは『ブログ村』のサービスの一つであるテーマ(例えば「ペット」「フランス映画」「登山」など)を管理者が設定して、それに関連ある記事を書いたらTBを送ってもらい同好の士が記事を探しやすくするサービス・・・・・・かな?

中国ドラマ ブログコミュニティ

 (ブログ村に参加していることが前提みたいですが)中国ドラマに関する感想,評論,俳優,語学学習への利用などなど、その他中国ドラマに関することでしたら何でもいいのでTBを送っていただけたら、と思っています。

 本当は中国映画&ドラマのトラコミュにしたかったんですが、中国映画に関してはすでにいくつかトラコミョが存在しているので除外しました。

 中国ドラマについても実は「華流」というキーワードでいくつかトラコミュがありましたが・・・・・・・・・・・・まあ「華流」の定義はよくわかりませんが、イメージ的に例えばうちのブログで取り扱っているような記事が、果たして「華流」の範疇に入るものなのかどうかという激しい疑問がありまして(汗)・・・・・・例えば革命ドラマやら抗日ドラマやら、毛沢東や林彪役の俳優さんがどうのこうの・・・・・・という記事を名前も華々しい「華流」カテゴリの中に入れるのはたいへんしのびないです・・・・・・


 というわけで、新たに「中国ドラマ」というカテゴリのトラコミュを作ったしだいです。 

 べつに革命・抗日ドラマのTB、というハードルの高いことは望んでませんので、「中国ドラマだけど、どうも「華流」ではないな」という行き場に困る感じの中国語(圏)ドラマの話題を書かれた方は、どんどんTBして面白いドラマを教えてください。大陸,台湾,香港と放送地域は問いません。俳優さんの話(中国語ドラマで活躍する日本人俳優含む)や業界裏話もOK。もちろん正統派「華流」ドラマの話題も歓迎ですよ。

2011年4月22日 (金)

『狙撃手』4~5話 あらすじ

あらすじ


※国軍(中央軍)の人物と組織名=青,八路軍(共産党)の人物と組織名=赤,日本軍の人物と組織名=緑で表記しています。

 竜紹鉄は何者かが狙撃で自分達を助けてくれていることに気づく。しかし、そこにさらに
日本軍
の増援が来る。日本軍は謎の狙撃者の居場所に向かうが、そこにはすでに誰もいなかった。

 八路軍も竜紹鉄たちを援護するが、日本軍の圧倒的な火力の前に両部隊は劣勢に立たされる。駐屯地の段旅長は、竜紹鉄に撤退許可の無線を送るが、それは塹壕に届かなかった。竜紹鉄は当初の予定通り、あと三時間ここを堅持することを決心し、新兵は老兵の助手役に徹せさせて塹壕内に潜ませ、老兵たちとともに日本軍に応戦する。

 

続きを読む "『狙撃手』4~5話 あらすじ" »

いろいろ試し

 仕事で何日か缶詰になって、今日しばらくぶりに昼間外に出てみるとついこの前まで裸だった木々がすっかり緑に染まっていました。う~ん、この前も2,3日ぶりに外に出たら、周り中花満開になっていて、私の住むあたりはなんとも自然の動きが速いです。この前までまだまだ冬だったのに。

 で、外を歩いていたら何かふわふわした白い綿状のものが飛んでるなぁ~と・・・・・・柳絮!?(゚0゚) もしかしてこれがかの有名な中国の春の名物柳絮(柳の種,たんぽぽと同じく綿付で風に乗って飛んでいく)! あの中島みゆきの「EAST ASIA」で歌われていた柳絮!! おお、1×年前に中島みゆきの歌で聞いて以来見てみたいと思っていたやつがやっと見れた。まだあんまり飛び交っていないけど、確かにきれいですね。春の雪って感じ。



 さて、『狙撃手』と『鉄道遊撃隊』の紹介についてですが、どうも記事がバカ長くなる傾向があるので、ちょっとしばらく分割掲載でやっていこうと思います。例えば今は2話ずつ紹介していますが、そのエントリーをあらすじ,感想そしてBL的感想(ある場合)と分けて掲載しようかと・・・・・・書く方も大変だけど、読む方もああも長くては嫌になりますもんねぇ。

 まあ、この方法でしばらくやって、どうもうまく行かないようだったらまたやり方を戻すか別の方法を探すかします。



 ところで今紹介している二作品ですが、『狙撃手』を私が始めてみたのは2009年のこと。そこで一気にこの作品に堕ち、今でも変わらず萌えていますが、いかせん一昨年去年の萌えテンションと同じテンションを維持しているかというと、やはりそういうのは無理ですね。言うなれば、激しい萌えの時期が過ぎ去って、今は安定期。愛は変わらないけどある程度落ち着いている、という感じです。

 かたや『鉄道遊撃隊』は、放送こそ2005年ですが今リアルタイムで見ている作品です。『狙撃手』ほど萌えはないけど(むしろ「萌え」というより「燃え」)本当におもしろくてねぇ。自然とテンションも上がってくるというものです。

 そんなわけでどうも二作品の紹介の中でどうしてもテンションに差が出てきますが・・・・・・決して『狙撃手』が『鉄道遊撃隊』よりプッシュできない、とかそういうわけではないのですよ?


 あと、今パソコンの都合で画像の取得ができません。ストックで対応していきますが、そういう理由のため、一部の記事には画像を使用できません。



 

2011年4月14日 (木)

中国と地震を巡る報道あれこれ

 ちょっといろいろ忙しく長らく更新できませんでした、べつに規制されていたわけではありません(←っていちいちこう言わなくちゃならん状況って・・・・・・)。

 あと、「ココログが規制された時用の避難先ブログ用意する!」とか言っていてものの見事に忘れていました(汗)。トップエントリーに避難先アドレスを用意しましたが、現状避難する必要はなさそうです。長期間更新が途絶えた時は、そっちをのぞいてみてください。

 今回は、なかなか更新できなかったことでタイミング的に遅くなってしまいましたが、ちょっと気になる報道がありましたので、それの検証とその他雑多な話しでも書いていきます。




英BBC放送の「中国の地震報道」記事は本当か?

  3月16日とだいぶ前の記事になってしまいましたが、中国関係のニュースを配信する『レコードチャイナ』というサイトに以下のような記事が載りました。

中国メディアが「9.11」上回る報道、在日中国人の安否に焦点当てつつ――英メディア

 上の記事はレコードチャイナ独自の記事ではなく、英BBC放送の中国語版ウェブサイトをそのまま翻訳したというもの。

 しかし、・・・・・・「在日中国人の安否に焦点を当てつつ」。

 ?????? そんな事実あったけ? というのが率直な感想です。『近況報告』でも書きましたが、海外で災害や事故があると現地の人やその他の国の人やそのできごとの背景問題もスルーして日本人の安否報道ばかり報道する(もちろんこれは日本の家族にとって重要な情報ですが、それによって他の問題が報道されなくなるのも問題ですね)日本で育った私には奇妙なくらい在日中国人の安否関連報道が少なかった印象を受けたのですが・・・・・・。

 記事本文を見るとさらに?感は深まります。

 だが、報道の中心は在日中国人に向けられている。ちょうど少し前に中国政府が内戦状態のリビアから3万人を超える中国人を脱出させたことが、「愛国」の格好の宣伝材料に利用されたばかりだが、今回の報道もこの手法を踏襲している。特に重点が置かれているのが日本にいる中国人の安否情報と中国大使館の迅速な対応ぶり。在日中国人が倒壊した建物の中から救援信号を送ったというニュースが地震関連の報道の中で最も大きな扱いを受けていた。

 ???????・・・・・・えっと・・・・・・これが中国の報道の話しだとすると、私がいるのは中国ではなかったのでしょうか? そんな報道が行われたという事実がどのへんにあったのか?

 しかし、私も震災後中国のTVニュースに張り付いていたわけではありません。繋がりにくくなっていたものの日本語のネットに張り付いており、 中国のTVニュースは少ししか見ていませんでした。

 でもそんな私でも最後の一文だけは、即座に否定できますね。

在日中国人が倒壊した建物の中から救援信号を送ったというニュースが地震関連の報道の中で最も大きな扱いを受けていた。

 これが津波の映像や原発事故の報道を抜いて「最も大きな扱い」ですか?

 ありえるわけないでしょう。

 これが「最も大きな扱い」という表現ではなく、「大きな扱い」という表現だったら私の見ていないところでそういう報道もあったかもしれない、ぐらいにしか思いませんけど、「最も」なんて書くなら否定も簡単ですね。


 少し検証が必要なのが

・「だが、報道の中心は在日中国人に向けられている。」

・「特に重点が置かれているのが日本にいる中国人の安否情報と中国大使館の迅速な対応ぶり」

の2点(リビアの件については私には検証しようが無いので触れません)。

 

 私の「印象」ではそのような事実はなかったのですが、なにしろTV報道をあまり見ていなかったので、私の見ていない時にそういう報道が大量にあった、ということは否定できません。

 しかし、新聞は過去のものを確認することができます。普通、TV報道で報道された項目の比率と新聞での報道の比率が大きく異なるということもあまり無いのではないのか、と仮定すると、新聞の地震に関する報道内容から中国の地震報道に関するバランスを十分に知ることができると思います。手元の新聞には地方紙も混ざっていますが、「日本の地震」という海外のニュースを伝えるのに中央も地方もそう報道バランスが変わることもないでしょう。

 
 というわけで、以下地元紙の「○○晩報」(○○の箇所には地名が入りますが、今自分が住んでいる地域を知られたくないので伏字にします)と「環球時報」の3月12日~15日の地震報道の様子です。カウントの仕方は以下の通り。

・基本的に各記事ごとにおおまかな内容とそれが一つの面に占める割合を示します。

・合計分量は特集コーナーの紙面数+経済・文化面などに飛び地している記事面積の合計

・個々の紙面の計算において、広告と写真の面積ははぶくので、一つの面の記事の合計は必ずしも「1」になりませんし、合計の記事分量とイコールにならない場合があります。

・検証対象である在日中国人安否確認&大使館の活動関連記事は赤で示します。



「○○晩報」
3月12日報道(地震報道の分量は計4面)

・地震の被害そのもの(震度,津波,交通機関への影響)→1/3面

・日本政府の反応、自衛隊の派遣など→1/4面

・温家宝首相の日本政府への慰問と救援隊派遣について→1/4面

・原発に生じた異常→1/6面

・世界各地へ到達した津波について→1/4面

・地震の日本経済への影響→1/4面

・在日中国人の安否と大使館の活動について→1/6面

・中国への影響(中国でも大地震が発生するか、日本への便への影響)→1/8面

・香港と台湾の動き→1/8面

・在日中国人記者の現場レポート→1/4面

・なぜ日本で地震が頻発するのか→2/3面



「環球時報」3月12日報道(合計1.5面)

・地震の被害,各国への津波到達,冷静な日本人など

※この日の「環球時報」の地震報道は記事を区切らず、1.5面におよぶ長文を掲載。うち在日中国人の安否については6行ほどで報道


「○○晩報道」3月13日報道(合計2面)

・福島原発の事故について 1面

・死傷者と行方不明者の現状について 1/6面

・中国および各国の救援隊について 1/3面

・今回の地震の分析と今後の大地震発生の可能性について 1/3面



「環球時報」3月13日(休刊日)




「○○晩報」3月14日報道(合計4面)

・地震の被害 1/2面

・中国救援隊 1/4面

・日本の政府・行政の外国人被災者対策 1/4面

・日本経済への影響(輪番停電,生産停止など) 1/4面

・福島原発事故 1面

・地震の科学的分析 1面

・在日中国人の安否情報(地元人を中心に)と大使館の活動 1面


「環球時報」3月14日報道(約5面)

・地震への対応と福島原発事故,原発事故に対する各国の反応,日本人の冷静さ 1.5面
※一括長文

・中国人留学生・記者の話による被災地と東京の様子,在日中国人安否確認,大使館の活動 4/7面

・地震と管内閣 1/7面

・記者の仙台レポート 1/7面

・各国の救援状況 1/7面

・自衛隊と米軍の救援活動 1/2面

・日本の地震警報システムと地震対策 1/2面

・日本経済と世界経済への影響 3/5面

・福島原発事故について 1面

・台湾の反応 1/5面

・日本のスポーツ界・文化活動への影響 1/2面

・社説で日本への慰問文掲載 1/3面

・各界(主に大学教授・研究者)の日本への慰問コメント 2/3面



「○○晩報」3月15日報道(合計1面)

・被害の実態(被害者数,地震・津波の威力など) 1/4面

・経済への影響 1/4面

・福島原発事故 1/2面


「環球時報」3月15日報道(合計2.1面)

・輪番停電と買占め 1/3面

・在日中国人の安否と大使館の活動 1/4面

・経済への影響 1/3面

・福島原発事故と世界の原発政策への影響 3/4面





 と、なっています。

 一目してわかるように突出しているのが福島の原発事故関連について。次に今回の地震のメカニズムや日本と地震の関係などを分析紹介する記事やもちろん地震・津波による日本の被害実態を扱った記事も比較的多いです。経済への影響も注目している模様。

 さて、検証対象である「在日中国人の安否&大使館の活動」記事ですが、14日に比較的扱いが大きいもの、全体として<通常の範囲>もしくは<わりと少ない>と言えるのではないでしょうか。特に「報道の中心」「特に重点が置かれている」という表現は15日以前であってさえ不適切な表現です。「報道の中心」「特に重点が置かれている」のは明らかに福島原発事故なのですから。(ちなみに「大使館の活動」については、「在日中国人の安否」関連記事に付随する形で書き込まれている)


 と、いうわけで二紙の報道内容を検証するかぎり(=TV報道そのものについては留保)、BBCの報道は間違いであると言えるでしょう。





官房長官が・・・・・・

 で、中国の新聞見ていたら、こんな衝撃の写真が掲載されていました。

http://news.ifeng.com/photo/hdnews/detail_2011_03/16/5185253_0.shtml



Rdn_4d803bc4bb159

・・・・・・・え~と・・・・・・これは日本のネット民が作ったものだけど、何でも震災発生してから数日間、枝野長官はまったく睡眠をとっていないらしく、(日本の)ネット上では「枝野、寝ろ」という声が上がっているとか。上の画像はその一環として枝野長官作られたらしいコラ画像。中国のネット民が作ったという情報もあるけど、たぶん日本のネット民作だよね? 

 で、実はこれ(紹介の都合上、ネットの画像を張っているけど)、「日本のネット民がこんなの作っているよ~」と中国の普通に街角で売っている新聞で報道されていまし・・・た。


 
・・・・・おいおい、中国のネット民だけでなく、ネットと縁のない老人層とかにまでこの官房長官の寝顔がさらされてしまったのか!? (私はその新聞でこの写真を知り、慌てて検索してしまいました。)

 新聞では「日本のネット民はこのような画像を作り、枝野長官に敬意を表している」って紹介されていまふ・・・・・・ははは(汗)

 

首相官邸は危険がいっぱい?


 時々(一部で)何かと話題の新聞・「環球時報」。そこの17日付けの記事にこんな疑問が呈されていました。

 注意深い人は気がついているだろうが、日本で地震や災害が発生するたび、首相官邸の特別対策室のメンバーたちは誰もが特殊な作業服に身を包み、厳粛な表情で公衆の面前に現れる。平時のスーツと革靴姿に比べ、この種の服装は尋常でない雰囲気をかもしだしており、十分に人の注目を集める。

 なぜ災害が起こるたび、日本の政府要人はこのような服を着るのだろう?

 ・・・・・え~と。つまりですね、この記者は、日本では災害が起こるたび政府要人が作業服姿になるのか? と疑問を呈しているわけです。

 まあ、言われてみれば最もな疑問です。記事では記者がなぜそんな疑問を持ったか明示していませんが、合理的に考えたみれば、被災地に視察に行くならともかく、首相官邸内でまで首相が作業服を着ている意味がわからないでしょう。

 確かにスーツよりは作業着の方が何かと動きやすいだろうが、いくらあちこち走りまわるからといって、首相官邸内や都内で服装の違いによってそこまで大きく行動に差が出てしまうことも考えがたい。それこそ、作業服を着なければならないほど震災の影響で首相官邸内も危険な状況なのか? 泥まみれなのか? という話です。

 ・・・・・・え~日本には合理性より大切な世間の目というものがありまして・・・・・・大災害後に例え作業服でいる意味はなくても、首相がスーツ姿でマスコミの前に現れたら、その後に起こるであろう反応は考えるだに恐ろしいのですよ・・・・・・と、記者の疑問に答えておきます。ははは(汗)

 ちなみに該当の記事では結論として

 日本人は何かをする時”形式”に気を使う。運動をする時には運動服、休閑時には室内服、災害対策時には災害対策用の服、といったぐあいに。これはおそらく日本人の性格、何かをするにはまず形から、と関係するのであろう。また、みなが同じ服装をすることによって容易に連帯感が生まれ、団結が強まる。

と、書いています。ははは・・・・・・(そしてその後に日本の作業服の質がいかにいいか語りだした)。

※以下、地震被害者の方には心理的負担を感じるかもしれない記述があります。(映画「唐山大地震」について)

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2011年4月 8日 (金)

『鉄道遊撃隊』1話 劉洪、棗庄に帰る

あらすじ

※中国人=青,日本軍・日本人=緑で表記しています

 1937年の盧溝橋事件を機に日本軍は中国に全面侵略を開始。炭鉱と鉄道の街・山東省の棗庄も日本軍の支配下になり、華北の重要な鉄道の一つ・津甫路も日本軍の管理下に置かれる。 

  数年後のある夜、その津甫鉄道を走る列車に一人の男が飛び乗る。列車の屋根から様子を伺うとそこには「先客」がいた。お互いの姿を認めた二人はそのまま走る列車の屋根の上で格闘を開始。しかし、相手が誰なのか気づき、鋒をおさめる。

 列車に飛び乗った男は劉洪。何年かぶりに故郷の棗庄に帰ってきたところだ。「先客」の男は劉洪の古い知人の。李九は、最近日本軍の警備が厳しく思うように【両条】をやって(両条=二本の線路、鉄道の意味。ここでは列車に忍び込んで運搬物資を盗む列車どろぼうの隠語)ができないとグチを言う。二人は日本兵の発見されたので、それぞれ列車を飛び降りて別れる。

 列車の中にいた日本軍の高官は騒ぎを聞き、棗庄駐屯部隊の隊長・小林と憲兵隊長の岡村に八路軍の115師が山東に進出してきたという情報を伝え、日本軍の大陸での戦いにおける津甫鉄道の重要性を説き、何としても鉄道の安全を保持するよう命令する。

 翌日、久しぶりの棗庄を散策していた劉洪は、ある薬局の店主が日本軍の憲兵に連行されていかれるところを目撃する。偶然、そこに弟分である魯漢小坡が通りかかり、三人は再会を喜ぶ。

 魯漢と小坡は、日本軍のバックアップを受け退役した日本軍人が経営する商社「洋行」で一労働者として働いていると近況を話す。また、幼馴染の王強がその洋行の中国人労働者に対する管理人として日本軍の手先になってしまっていると言うが、劉洪にはとても信じられない。

 件の王強は、「洋行」の会計係である金山に高価な置物を送るなどして歓心を買い、金山も王強に目をかけてやっていた。

Cap1278

日本人経営者・金山(右)に取り入る王強(左)

「洋行」には金山の他にも二人の日本人がいてそれぞれ経営者と副経営者をやっている。しかし二人は金山をのけ者にして洋行の金を着服しており、自分も私腹を肥やしたい金山は労働者たちの給料をピンはねすることを思いつく。王強は「これ以上減らされたら彼らは生きていけない」と諌めるが、金山は「辞めたい奴は辞めればいい、代わりはいくらでもいる」と取り合わない。

 給料が減らされた魯漢ら労働者は直接の管理者である王強に猛然と抗議し、洋行は騒然となる。怒った金山が銃を取り出すが、王強は両者の間に入って大事になるのを防ぐ。その夜、王強は帰宅中に魯漢らに襲われ「日本人の手先」としてぼこぼこにされる。何とか帰宅すると自宅にも魯漢たちは来ていたらしく、めちゃくちゃにされた部屋を老いた父が片づけていた。

Cap1279

夜道で魯漢らに襲われる王強

  魯漢たちから話を聞いた劉洪は王強を訪ねる。王強はかつて劉洪の育ての親代わりである姉夫婦が日本軍に殺された件を気遣う。劉洪はなぜ日本人の下で地位のある仕事に就いているのかと問うが、王強は「金が儲かる」というばかり。劉洪は、自分は魯漢たちと違いおまえを漢奸(民族の裏切り者)だとは思っていないと言って協力を求める。日本軍が鉄道を使って武器を輸送する時は自分に知らせてほしい、と頼み、王強は理由を尋ねるが劉洪は答えない。

 翌日、ちょうど日本軍の武器輸送がなされることになり、王強は汽車が通る時間とどの車両がそうか教えてやる。劉洪は、魯漢と小坡に見張りを頼み、自分は得意の【爬車】(走っている列車に飛びつき、乗り込む技術)で列車に侵入し、目的の貨物車両をこじあける。

 しかし、そこには武器ではなく十数人の軍人たち。予想外のことながら、そのうちの数名の日本兵と劉洪は拳銃で交戦し、なんとか彼らを倒す。そして残りの十数人は日本軍の捕虜になった国軍の将兵たちであった。異常に気づいた日本軍は列車を止め、劉洪は捕虜たちの拘束を解いて逃がしてやり、自らも日本軍の追撃を振り切って魯漢たちの元へ戻る。 

Cap1283

国民党軍の捕虜たちを逃がす劉洪

 偽の情報を摑まされた劉洪は王強の裏切りを確信し、三人で「落とし前」をつけに行く。しかし王強は誤解だと主張し、さらに劉洪と二人で話をしたいと懇願する。その願いを聞き入れられた王強はふいに「薬屋の店主は日本軍に殺された」と話し出し、劉洪がその店主に会おうとしていたこと、彼の墓参りをしたことを指摘する。劉洪は棗庄に帰って以来、王強が自分の跡をつけていたことに気づき尋ねる。

「おまえは何者だ」と。

Cap1284

王強の「正体」に気づきはじめる劉洪




感想


冒頭

 文章だけだといまいち伝わらないかもしれないが、なかなか期待を持てそうな出だしである。やや問題ある原作の出だし(なにしろ冒頭が回想と会話だけで話が進められるのだから)と違い、ドラマはリアルタイムの進行で主人公の劉洪が何年かぶりに日本軍占領下の故郷・棗庄に帰ってくるところから始まる。その他にも原作とは大きく違う箇所があり(重要なネタばれになるので今後のエントリーで書きます)、小説既読の視聴者も先が気になる造りになっている。

 物語の重要なキーとなる【爬車】も冒頭から早々に披露。

 【爬車】とは何かと言うと、走っている列車に飛び乗ったり飛び降りたりする技術のこと。なんでそんな技術が必要かというと【二本の線路で食う(吃両条)】のため。【吃両条】とはなにかというと、早い話が貨物どろぼうである。【爬車】によって気づかれずに貨物列車に潜入し、めぼしい貨物を列車から外に放り投げ、また走っている列車から飛び降りその貨物を拾うというわけ。

 原作では、線路沿いに住む貧しい炭鉱労働者や鉄道労働者が食うに困った時にこの【爬車】によって石炭を盗み、糊口をしのいでいることが説明されている。主人公の劉洪は子どもの頃からこの列車飛び乗りというスリルにはまり、いまや棗庄周辺で有数の【爬車】使い(?)となっている。

……まあ、冒頭で劉洪が【爬車】を披露する物語的な必然性と、しかもその後、列車上で李九と車上バトルを繰り広げる物語的必然性がよくわからないのだが……まあ、制作陣が何かとサービス精神旺盛なのはわかった。

Cap1277

サービスサーービスな車上アクション


 あと、この【爬車】というのは現実に存在した技術であり、誰にでもできるわけではないが、運動神経や腕力,度胸などに優れていればできないことはない言わば「人間技」の範疇に入る技術なのだが……冒頭の劉洪の【爬車】は完全に物理法則を無視しているようにしか見えん(汗)……明らかに重力とか慣性の法則に何メートルか逆らって空飛んでる……。全部こんなノリだったらどーしようかと思ったが、次の【爬車】ではちゃんと現実的な描写で安心した。ほんと、サービス精神旺盛なのね。
Cap1280

現実的だった二度目の【爬車】描写




王強の日本語


 棗庄に帰ってきた劉洪は幼馴染の王強が、日系商社「洋行」で中国人労働者の監督官「二頭」となり、街のみなから「漢奸」と陰でののしられていることを知る。


 で、その「日本人の手先」となった王強が「洋行」の日本人経営者や憲兵隊に媚びているシーンがあるのだが、ここでおもしろいのは王強がつたない日本語、例えば「トモダチ トモダチ」「ゴクロウサマデス」「コンニチワ」などを要所要所で使い、それが日本人経営者の一人・金山の気をよくしている点。

時々、抗日ドラマで描かれる日本兵の日本語がおかしい(例えば「メシメシ」とばかり言っているとか)という日本人の意見をネットで見るけど、ここではそのおかしい日本語を媚日の中国人が使いそれを日本人がおもしろがって喜ぶという構図になっている。

 たぶん、実際そうだったのだろうと思う。占領地の民衆や傀儡軍が、恭順の証として発音も用法も間違っている日本語(しかも「コンニチワ」とか「トモダチ」とか決まりきった日本語)を使うのを少なからぬ日本兵がおもしろがって喜んでいただろう。だから中国人の側も日本兵の気を損ねないためにこのおかしな日本語を繰り返すという構図。

先の抗日ドラマの日本兵は「メシメシ」とばかり言っているという話も(……しかし、私はそんなふうな抗日ドラマ見たことないんだけど)根は同じだろう。簡単で中国人にも言いやすい単語であるから、唱和して日本兵を笑わせ喜ばせていたということが普遍的にあったと思う。なにしろ当時の中国人にとって日本兵の気分を損ねないことは生きるか死ぬかに関わる問題だし。(そういう意味で「兵隊支那語」も同様。日本兵が間違った中国語を使っても誰もあえて正そうとはせず、むしろ積極的に唱和している様子がドラマ中でも描写されている)



今週のフラグ

さて、それでも王強を信じる劉洪は、日本軍の武器を奪取するための協力を依頼。王強は日本軍が武器があるのはどこの車両か教え、劉洪は再び【爬車】で汽車に潜入する。

しかし、その車両にいたのは数名の日本兵と彼らに連行される国民党軍の捕虜たちだった。予想外の事態だったが劉洪はすばやく状況をつかみ、一瞬で日本兵を倒し、ついでに捕まっていた国民党軍の捕虜たちを解放してやる。


国共合作フラグキタッーー!!


 って感じですな。いやいや、ここ数年の抗日ドラマは猫も杓子も国共合作万歳でいやはやって感じです。劉洪と国民党軍捕虜たちは日本軍の追撃でバラバラに逃げていったんお別れしたけど、もちろん後でこの恩義が物語りの絡んでくるんですね、わかります。(劉洪が共産党員だとは1話でまだ明らかになってませんが、まあ、だいたい皆わかっているでしょう)

それにしても時代は変わりました。1956年発売の原作にはもちろんこんなシーンありません。国民党軍は基本的に反共で協力できないどころか有害な存在として書かれています。って言うか、山東の国民党残存部隊は基本そんな感じだったのではないかと思いますけどねぇ。


 さて、日本軍の武器を狙っていた劉洪は思わぬ危険に直面させられてさすがに王強の裏切りを確信。落とし前をつけようとするが、ともかく話を聞いてほしいとの王強の懇願に応じてやるが、そこで王強は「六月の脚の傷は治ったか」と謎の言葉を発し……で次回に続く。

 というわけでいろいろつかみはOK。今後の展開にも十分期待が持てる第一話でした。

 

歴史解説

洋行

 実はあんまりよく知らないんで、間違っている箇所もあるかもしれないけど、『鉄道遊撃隊』前半の重要なキーとなり「洋行」について。

 辞書によれば「洋行」とは、旧時の中国で活動した外国商社のこと。ただ、日中戦争時代の日系「洋行」を現在の外資系商社と同じに考えてはいけないのは、それが日本軍の侵略と多かれ少なかれ関わっているという点(そういう意味でその他列強の「洋行」も似たようなものと言っていいだろう)。そもそもその日系「洋行」の進出は日本軍の中国占領を背景にしているし、また「洋行」の業務自体が日本軍の物資輸送や華北の資源収奪であることもあるし、さらに実は日本軍の特務機関を兼ね備えている場合もある。一応、表向きは「民間」という体裁を採っているが、実態は実際に民間主導である場合から公にも軍が経営を握っていることがはっきりしている場合まである(このへん詳しい話は防衛庁『北支の治安戦』や笠原十九司『日本軍の治安戦』に載っていたような気がするが、今は海外なので確認できない)。なんにしろあくまで「民間」という体裁を採っているため、軍は責任逃れをしやすいため性質が悪い。

 ドラマ中では、ただ「洋行」とのみ呼ばれているが、原作小説および実際の棗庄には「正泰洋行」という名の日系商社が実在し、小説と史実の魯南鉄道大隊初期の活動と深い因縁がある。ドラマおよび小説で「正泰洋行」は地元の中国人労働者を人夫として雇い、主に貨物の運搬をさせている。ドラマではこの後の話であるが、三人の退役軍人日本人が経営し、日本軍の武器輸送も請け負う他、実はこの三人が特務であり棗庄の抗日分子を探し憲兵隊に報告している、という設定である(史実上も「正泰洋行」には三人の日本人経営者がいて、彼らは特務であったという)




以下、いつもの通り腐女子話


 

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