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ランキング

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2011年1月 1日 (土)

勝手に中国ドラマ・映画ランキング2010

 さて、年の瀬ということで(今年は日本だから年末気分が味わえるぜ、仕事だけど)、今年一年に見た中国ドラマ・映画の総括をかねて、ランク付けとかちょっと中学生みたいな遊びでもやってみようと思います。・・・・・・う~ん。

 今年の総括と言っても、今年放映された中国ドラマ・映画にすると・・・・・・まあ、ほとんど該当がないので、あくまで今年私が見たドラマ・映画ってことにしときます。評価基準も超私的基準で行きます。(そして当然ながら革命or抗日もの中心)



対象作品

 見終わっていなくても評価が可能なくらいなものは含みました。なのでこれ以外でランキングに引っかかっていない作品があっても、評価に値しない作品というわけではありません。


映画
:『十月囲城』『風暴』『陳賡脱険』『馬賊的妻子』『小二黒結婚』『地道戦』『回民支隊』『太行山上』『晩鐘』『建国大業』『天安門』『高考一九七七』『白救恩 一個英雄的成長』

ドラマ:『井崗山』『西安事変』『延安頌』『八路軍』『狙撃手』『陳賡大将』




作品部門

 総合的に見てよくできていた作品。


1位:『狙撃手』

(2009年/TVドラマ/抗日戦争/オリジナル人物/監督 高希希/主演 佟大為,于濱,矢野浩二)

A12

 抗日戦争中の国民党軍の狙撃手と日本軍の狙撃手の運命の対決を描いた一大戦争スペクタクルドラマ。

 思えば、中国での生活を(多少)変えてしまったほど骨の髄まではまってしまった(私にとって)運命の作品。なのでこの私的ランキングの場では文句なしに一位贈呈。・・・・・・まあ、私の個人的(と言うか腐女子的趣味)を離れると、そこまで素晴らしいドラマかというと疑問があるけど、確実にベスト3位くらいには入る出来の良さ、おもしろさだと思う。

 とにかくキャラ立ちがすごい。ここまで明確にキャラ萌えまたは関係萌えを狙った(ある意味日本のオタク向け作品のような)戦略的配置は見事としか言いようがない。そして監督が「テーマは『反戦』」と宣言しているように、徹底的に容赦なく「戦場の狂気」を描いてくれる。これに比べたら最近の日本ドラマなんて児戯にも等しいよな・・・と思う。




1位:『地道戦』

(1959年/映画/抗日戦争/オリジナル人物/監督 任旭東/主演 朱竜広)

Cap929

 抗日戦争中の華北平原を舞台に、地下道を活用して日本軍と戦う話。 

 『狙撃手』とどちらを1位にしようか悩んだ末、両方1位という玉虫色な結果に(笑)。

 話の筋は単純と言えば単純であるのに、なぜか無性にわくわくしてしまう不思議な映画。やはり「地下道」を使って強敵と戦うという素材自体に胸躍るものがあるし、その素材をうまく料理して躍動感溢れる作品できたからだろう。中国映画「黄金の17年」時代と呼ばれる文革前の中国映画の底力を見せてくれる。

『地道戦』総合案内




3位:『晩鐘』

(1989年/映画/抗日戦争/オリジナル人物/監督 呉子牛/主演 陶澤如)

Cap879

 戦争終結にも関わらず洞窟にこもって投降を拒む日本兵と投降を呼びかける八路軍兵士の極限でのやりとりを描く。

 やや印象優先で映画として無駄が多い描写が多いものの、テーマも演出もすばらしい。特に「罪と罰、そして赦し」「加害と被害」について深く掘り下げられているし、何も動きがないのに「静寂」さえも利用して息もつまるような緊迫感を作り出した演出は秀逸。また、日本人としては「洞窟に篭り続ける日本兵」の度し難いまでの自己憐憫と無責任さに、まるで戦後日本の加害忘却と被害者意識,無責任さを見るようでなんともいろいろ考えさせられる映画。

『晩鐘』総合案内




4位:『西安事変』

(2007年/TVドラマ/辛亥革命~抗日戦争/歴史人物/監督 葉大鷹/主演 胡軍,劉交心)

 中国近代史の一大転回点と言われる西安事変、その主役たる張学良と楊虎城が西安事変を起こすまでの歴史的過程を描く。

 中国近現代の大事件である西安事変をここまでうまく料理し、おもしろい歴史ドラマとして完成させた監督の手腕が見事すぎる。毎回毎回楽しんで見られるきちんとしたエンタメ作品でありながら、歴史ものとしてもしっかりした造り。また、登場人物も主役級の二人が魅力的なのはもちろん端役にいたるまで不思議と印象深く造形され、それでいて主役,重要キャラ,端役のバランスを崩すことがないのも素晴らしいと思う。




5位:『延安頌』

(2003年/TVドラマ/辛亥革命~抗日戦争/歴史人物/監督 宋亜業 シナリオ 王朝柱/主演 唐国強,劉勁)

 毛沢東を主人公に1930年代後半の国共双方の人物の波乱に満ちたドラマを描く群像劇。

 共産党の指導者たちを主役にした革命ドラマでは異例のおもしろさ。キャラ萌えしほうだいな点が勝因。



次点
(惜しくもベスト5位に入れられなかったけど良作、5位と交換可能な作品):『十月囲城』『風暴』『小二黒結婚』『回民支隊』『天安門』





エンタメ部門

 戦争問題とか人間はどう生きるべきか、とか難しいことは特に考えずに楽しく見られる作品。または深く考えさせられるものはあるが、エンタメ性も重視されている作品。そのエンタメ性の度合いで評価。


1位:『西安事変』

Cap029

 監督のその徹底的にエンタメに徹する姿勢に敬意を表して。




2位:『十月囲城』

(2009年/映画/辛亥革命~抗日戦争/監督 陳徳森/主演 謝霆鐸,王柏烈,胡軍)

 1906年、清朝打倒の革命を起こす打ち合わせをするため、英領香港にやってきた孫文に対し清朝は刺客を放つ。数百人の刺客に対し、わずか八人の義士が孫文を守るために香港中でカンフーバトルを繰り広げるが・・・・・・。

 あらすじだけ見るとギャグ&単なるカンフーアクションものに思えるが、実は超シリアスな物語、泣ける。それでいてカンフーファンにも充分楽しめる濃厚なアクション映画でもある。




3位『狙撃手』

 テーマは『反戦』だけど、エンタメ性にも優れている。ある意味ガンダム的?



次点
:『天安門』『地道戦』『陳賡大将』





文芸部門

 エンタメ性?なにそれ?、的にひたすら人間の生き方や歴史の根源について追求あるいは考えさせられるドラマ。見ると暗い気分になるかもしれないけど、でも見て損はなし。



1位:『晩鐘』

 上記の通り、『罪と罰』『赦し』『被害と加害』について深く考えさせられる。



2位:『白救恩 一個英雄的成長』

(1991年/映画/歴史人物/監督 フィリップ・ボーソス,王心剛/主演 ドナルド・サザーランド,郭達)

Cap307

 抗日戦争中、八路軍を医療的に支援するため中国にやって来たカナダ人医師・ベーチュン(実在人物)の苦悩に満ちた生涯と黄土高原の中での死を描く。中国・カナダ・フランス合作映画。

 中国で知らぬ人はいないというカナダ人医師・ベーチュン。映画では彼を模範的人物ではなく、酒好き女好き派手好きでありながらいつも満たされずどこへ行ってもトラブルを引き起こす性格破綻者の面に目を向けている。名も無き八路軍兵士が次々倒れ後に続く者は黙々と戦地へ向かう光景,そしてベチューンの死は、まるで死は長い旅路の始まりに過ぎないことを示唆しているようで非常に感慨深い。



3位:『回民支隊』

(1959年/映画/抗日戦争/歴史人物/監督 馮一夫,李俊/主演 里坡,胡朋,買方)

  抗日戦争中に活躍した回族の部隊(回民支隊)の指導者とその母を描く。

  やはり馬本齋の母の描写がとても良かったので、3位に。


次点:『風暴』





俳優部門



 素晴らしい演技を見せてくれた俳優さんを紹介。なお、特定の役の演技で判断しますので、例えばAというドラマで素晴らしい演技だったけど、Bというドラマではダメダメだったというのは関係ありません。あくまであるドラマのある役の演技で判断。



1位:矢野浩二(役名:芥川拓石@『狙撃手』)

18a5

 役者さんが日本人だからひいきしているわけではない(ぶっちゃけ中国の役者と日本の役者の平均的なの見たら、中国の役者のほうがよっぽどすごいと思う)。本気でドラマ中で圧倒的な存在感,演技力を誇っていた。そもそも私が『狙撃手』に注目したのも矢野浩二の演技に目が引かれたのがきっかけ。




2位:劉鑑(役名:袁文才@『井崗山』


Cap126

 袁文才の哀れ,虚栄心,愛そして存在の哀しさのようなものまで演じきったすばらしい役者。 特にちょっとした動作で役作りに気を配るのと表情が良い。




3位:毛孩(役名:石頭@『狙撃手』)

168

 演技は確かにうまいです。まだ十代くらいなのに、すごい演技力だな~、と思ってみていました。ドラマ中の役も17歳なので、だいたいそのくらいの年の子だと思ってました。

 ・・・・・・・・・が、中国のネット上でプロフィールを見てみると・・・・・・この毛孩・・・・・・1977年生まれとか出てきて・・・・・・えっ? つ、つまり・・・・・・30代!? あれ↑が!

Cap1230

うう、↑これの左の役者さんが29歳(作中年齢20代半ば)なのに右の人が31歳(作中年齢17歳)・・・・・・・・・。あんまりすごいので3位にしときました(演技ももちろん良いですよ)。

次点:于濱(役名:洪大春@『狙撃手』)

Cap1015

毛孩の衝撃がなければ彼が3位だったと思うので貼っておきます。




 歌曲部門

 映画・ドラマに使われた曲で良さげなものを。うちのブログの映画・ドラマ選定基準により、当然革/命/歌っぽいのばっかです。(リンク先に飛ぶ人はウイルス対策をしてください)


1位:『延安頌』ED「山丹丹開花紅艶艶」

 陜北の郷土音楽を取り入れて躍動感に富んでいるのがいい感じ。

http://www.tudou.com/programs/view/kUfrUawxP1Y

(↑途中で途切れています。でもこれ以外見つからない)


2位:『地道戦』主題歌「地道戦」

 ↓下のはカラオケ用みたいですね。

http://www.tudou.com/programs/view/s5w-GiBgcR0


3位:『建国大業』主題歌「追尋」

http://www.tudou.com/programs/view/wU8y1FdXQvg/





ワースト作品部門

 最後に「これはひどい」的な作品を紹介。・・・・・・とりあえず、中国政府が力を入れて作ったものにはなんの期待もしないほうがいいことをこの一年で学びました。


1位:『太行山上』

(2005年/映画/抗日戦争/歴史人物/監督 偉廉,瀋東,陳建/主演 王伍福)

 文句なくひどい作品。・・・・・・まあ、ところどころ良い点はあるけど(林彪が可愛いとか、太行山の自然がすばらしいとか)。どうにも見るに耐えない作品というのはあるのですね。詳しくは↓こちら。

http://red-theatre.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-1cc2.html




2位:『八路軍』

(2005年/TVドラマ/抗日戦争/オリジナル人物/監督 宋業明,董亜春 シナリオ 王朝柱/主演 徐光宇,[イ冬]駿,王伍福)

 まあ、好意的に見てそこまでだめだめというわけではないけど、(八路軍スキーなので)期待が大きかった分失望も大きいのでワースト2位。でもまだ途中だけど、持ち直してくる気配もあり。とりあえず「貸せ、私が作る」と言いたくなる作品。




3位:『井崗山』

(2007年/TVドラマ/辛亥革命~抗日戦争/歴史人物/監督 金韜/主演 王霆,王伍福)

 とりあえずみんなが毛沢東大好きすぎてキモイ。ストーリー展開も冗長でこれといっておもしろくもないし・・・・・・ただ歴史上の人物がまだみんな若々しくて可愛らしい(笑)のでその点で救われているが・・・・・・普通の視聴者はそんなんで救われないだろう。


次点
:『建国大業』。ぶっちゃけ、ワースト2位~次点はそれぞれ入れ替わっても特にかまわない。ただ『建国大業』はストーリーはどうしようもないものだったけど、映像(撮影技術)が飛びぬけて良かったし、『井崗山』よりは毛沢東ラブ史観と距離少し置いていたし、アイドルを起用したのもおもしろい試み。なのでワースト3位からははずした。

 さて、仕事に戻ります。

 あとで余裕があったら腐女子&オタク的ランキングもやってみようかと。 


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