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2010年12月29日 (水)

『井崗山』24話~29話

あらすじ

 失敗した楊如軒に変わって、新しい井崗山討伐軍の指揮官を任命する朱培徳。紅軍は激しく抵抗し、多大な犠牲を出しつつ井崗山を死守する。袁文才王佐は地元の者しか知らない道を使って敵の拠点としている街に攻め込む。袁文才らは慌てて敵が撤退した拠点から情報を掴み、紅軍は総力を挙げて龍源口という場所を攻め、大勝利を納める。

Cap1137

敵の拠点を攻略した毛沢東&朱徳

 蒋介石は敗退した朱培徳らを冷たくあしらい、新しく何鍵を司令官に任命する。

 新しく獲得した地方の主席に任じられる袁文才。彼はついに毛沢東賀子珍を嫁に迎えるよう提案するが、敵との戦いが絶えない中で結婚はできないと断られてしまう。

 毛沢東は賀子珍らとともに農村調査に向かい、賀子珍は村民らに革命の意義を説く。

 一方、袁文才の地方政府では財源が多いに不足していた。この問題を解決するため彼らは紅軍の造幣局を作ることにする。

  中央の決定として毛沢東の元に再び湖南省委から手紙と人がやってくる。湖南省委から派遣されてきた杜修経は、再び中央の方針として湖南省を革命の中心地とするべく、井崗山から打って出るよう命じる。皆は反対するが、杜修経は反対する者には党籍剥奪もちらつかせて黙らせる。毛沢東は現実離れした都市攻撃論を情理を込めて批判し、皆の賛同を得ていったんは杜修経を引き下がらせる。

 そこに国民党軍侵攻の報が入り、朱徳陳毅らが紅軍の二十八団と二十九団を率いて迎撃に行く。しかし、その先で杜修経は、湖南出身者で固まれた二十八団の兵士たちの望郷の念を煽り、故郷に帰るためには都市を攻略し湖南を革命根拠地に変えるしかない、と説く。

 その頃、別方面からも井崗山に侵攻してくる敵があり、朱徳の元に毛沢東から救援要請が来る。しかし、すっかり都市を攻略し故郷に帰るという考えに憑かれた兵士たちの士気は低く、井崗山に戻りたがらない。朱徳は説得を試みるが兵士らの不満は解消されず、つい二十八団は湖南に向かい、朱徳も二十九団を率いて後を追わざるをえなくなる。

 毛沢東は戦いを困難な時期に入ったことを認識し、井崗山防衛のために残存部隊と住民を組織して敵に抵抗する。朱徳ははるか先に行った二十八団が自分達の恩人である范石生軍と交戦していると知り、怒りのおまり卒倒する。

 無謀な都市攻略による「八月失敗」によって、紅軍は兵力の半分と井崗山の大部分を失い、周辺では白色テロが吹き荒れる。杜修経は兵士達の屍の山を前に、自分の過ちを懺悔する。

Cap1227

「八月失敗」で甚大な被害を出した紅軍

朱徳らは井崗山に戻ることを決定し、井崗山の残された根拠地からは毛沢東が彼らを迎えに来る。

 しかし、不満が募っていた二十八団の袁崇全は、密かに部隊を率いて敵への投降を図る。彼と同郷で同じ黄埔卒業生である王尓琢は説得に赴くが、逆に袁崇全に射殺されてしまう。

 毛沢東らは王尓琢の死を悼み、林彪を袁崇全に代わる新たな二十八団団長として昇格させる。朱徳らの部隊は戦いの中で国民党軍に寝返っていた袁崇全を捉え、朱徳自ら処決する。一方、井崗山・黄洋界にも敵が攻め入ってきたが、紅軍は地の利を生かした戦術で逆に敵に損害を与え撃退させる。

 方小鳳は無事男児を出産し、毛沢東らは皆で紅軍病院で初めて生まれた子どもを祝福する。張子清は小鳳の夫の死を隠し続けるため彼に代わって手紙を書くが、小鳳は自分もすでに夫が死んでいることは悟っていた、と告白する。

 蒋介石は失敗続きの江西の朱培徳と湖南の何鍵を叱責し、湖南ではさらに彭徳懐が暴動によって紅軍を立ち上げたことを伝える。その彭徳懐も毛沢東・朱徳との合流を願い、井崗山へ向かおうとするが部下の中から強硬に反対する者が現れる。




感想

・・・・・・・いや、まあ、なんと言ったらいいか・・・・・もういろいろツッコミどころが多いな・・・・・・。とりあえず、あくまで毛沢東や朱徳、陳毅らに傷をつけないことをモットーにしているなら、まあこういうつくりにもなるだろう。

 とにかく、ここで深くつっこんでもしょうがないので、各キャラの見所シーンをやることにします。



戦士・林彪

 このドラマではまだ20歳前後の若々しい、と言うか少年の面影を残す、と言うかぶっちゃけ少年にしか見えない林彪と言うレアなものが見られる。

 それだけではなく戦場を駆け回って自ら敵と戦う林彪というこれまた実に珍しいものまで見られる。林彪はこれ以降急速に出世してしまうので、指揮所で地図を見ながら作戦を練る姿は見られても、自ら拳銃片手に馬にも乗らず戦場を駆け回ることはない。

 
 しかもまだ20歳前後で、少年の面影を残す小柄でやせっぽちの林彪が拳銃片手に戦場を駆け回る姿は・・・・・・非常にサマになっている。

 その小柄な身体で、走る、跳躍する、一瞬の機会を捉えて撃つ・・・・・・いやぁ、小柄な身体の少年少女が敏捷さと機転で動き回る姿って大好き!

Cap1140

けっこう機敏な林彪

 私、前から(根拠なく)思っていたのだけど、若い頃(10代後半~20代前半)の林彪って、絶対に敏捷な動きができる子だったと思うんよ。持久力とパワーは無かったかもしれんが、やっぱり小柄で痩せっぽちな子は、そこを機転のきく頭とその頭の回転に応えられる敏捷な身体でカバーするべきだよな~、とか。・・・・・・なんとなく、私はどこかで林彪のことを「男装の少女」のようなイメージで捉えている面があるのだけど(汗)、若い頃は内面的だけでなく、外見的にもそうだったという話。


 ・・・・・・って、ここで私の林彪語りになっても仕方ないので、本編に戻ると、今回も林彪の(自分の才能に立脚した)ナマイキぶりが炸裂していて萌えな感じでした。

 まず、苦しい戦況に腹を立てた林彪が紅軍幹部たちのところに駆け込んでくるシーンでのこと。

林彪「こんな戦法じゃだめです! もう三時間も戦っているのに、一歩も前進できない! 戦えば戦うほど損害を出すだけです!」

朱徳「そうだな。おまえたち、何かいい案はないか?」

(略)

幹部「一つ案があります。作戦経験の多い幹部や古参戦士で決死隊を組織し、代わる代わる敵を攻撃するのです」

(略)

王尓琢「肖頚、君がその部隊を率いてくれ」

肖頚「はいっ!」

林彪「待ってください。俺の部隊に茅官坳(地名)を攻めさせてもらえませんか? そこを占領すれば、砲撃を用いて肖大隊長の攻撃を側面から支援することができます」

王尓琢「それはいいな。だが、どうやって茅官坳まで行くつもりだ」

林彪「どうやって行くかなんて、俺にまかせておけばいいことです!」

 ・・・・・・いや、そこは上官からのもっともな質問なんだから答えてやれよ(ちゃんと方法は考えていたらしいから)。しかも怒鳴りつけるように言ってるんですけど、参謀長に対して。

Cap1135

戦闘時になるといきなり自己主張が強くなる林彪

 続いて「八月失敗」で朱徳軍の皆が意気消沈し、井崗山に戻るかどうかで林彪は同じ大隊長の袁崇全と口論になり、黄埔軍校(中国初の近代的な軍校。林彪はそこの出身)の先輩である袁崇全がそのことを振りかざしたことに対し、林彪は一言。 

林彪「あなたはもう何度も、自分が俺の教師であることを強調されますね。でも、「反面教師」なんてものでも嬉しいんですかね?」

 ・・・・・・うわっ。教師は教師でも「反面教師」ときましたか・・・・・・

 もう『井崗山』の林彪は普段無口なくせに、たまに口を開くたびにきっつい一言が。ちなみにこの「反面教師」のところは実際には「愚かな教師は聡明な学生の教えになる」と言っているのでよけいキツク聞こえる(これが中国における「反面教師」の成語らしい)。

 

 ちなみにその後、紅軍から離脱しようとした袁崇全を王尓琢が説得に行くわけなのだが、その場で袁崇全が紅軍に対する不満を王尓豕にぶつける中にこんな言葉が

袁崇全「おまえ(王尓琢)は、林彪、あのガキ(ちなみにこの時、袁崇全28歳、林彪20歳)がどんななまいきなマネをしようとかばってやりやがって!」

 やっぱりそう思われましたか! 確かに(いくら実力あるとは言え)ナマイキだもんね、そりゃ嫌われるなぁ。そこがいいんだけど。

 って言うか、王尓琢って林彪のことかばっていたの? 確かに林彪と袁崇全が口論していた時、仲裁に入っていたけど・・・・・・で、いつのまにか王尓琢と袁崇全が口論になったのに、最初の当事者である林彪はもう完璧に知らんぷりして豆を食べてたな・・・・・・

 どちらかと言うと、林彪は王尓琢を無能だと思って、王尓豕もやたらナマイキな林彪のことを嫌っているように思えたのだけど、でも朱徳が怒りで卒倒(笑)して皆が駆け寄ってきた時に、二人は隣同士にいたし(←ここでもあれっ?と思った)あれでも意外と仲は良かったのかもしれん。袁崇全のセリフからして、王尓琢の方は林彪の才能を理解してあげて、あちこちで敵を作ってくる林彪をさりげなくフォローしてあげていたのかと思う。・・・・・・大人だなぁ~。

 林彪は(この頃から、そしてその後も)皆に嫌われながらも一部の大人でこういうタイプを放っておけない(決して好きなわけではない)世話焼きさんのお世話になって大きくなったんだなぁ、としみじみ思ったり。



 あと、袁崇全との口論時に、袁崇全が「第一大隊長(林彪のこと)は自分が連隊長の接班人(後継者)だとでも思ってんのか」ってセリフがあった。

 接班人・・・・・・ここで林彪相手にそのネタを出すとは、脚本家さんの遊び心だろうか? 毛沢東の接班人@文革ネタですね、わかります。ちょっとウケました。



 なぜ当たらん?

 
 24話~25話で大勝利を収また紅軍。このエントリーの一番上にある画像は、その時砲弾飛び交う橋の上から、一気に敵の拠点に攻め込む紅軍を眺める毛沢東&朱徳の図・・・・・・。

 ・・・・・・って、まだ全然戦い終わってなくて、敵が最後の抵抗のために砲弾撃ちまくっている中でなにやってんの? しかもなぜかそんな狙い撃ちされやすいとこに突っ立ているというのに、一発も当たらない二人・・・・・・(橋の周りの川にはバンバン砲撃落ちてるのに!)

それはそうと、この場面では実に生き生きと二丁拳銃で敵に突撃していく賀子珍が印象的。

Cap1138

 ・・・・・・もうめちゃくちゃ楽しそうだな、彼女。




毛家兄弟ケンカ

 基本、お兄ちゃん子ながら、言うことはけっこうズバズバ言っている毛沢覃。最近は、ちょっと反抗期に戻ったみたいでお兄ちゃんの毛沢東も「ハハハ、可愛いやつめ」状態。

毛沢覃「あなたはいつもあんなに多くの人に気を配っているのに、俺にだけ少しも気を遣ってくれないんですね!」

毛沢東「なんだ? おまえは私がおまえには甘く当たるとでも思っているのか? 長兄とは父にも等しい、それが家法(家父長制化におけるその家独自の伝統的な法、家父長が他の家族の生殺与奪を握るようなものが多い)の道理だ」

毛沢覃「俺たちは二人とも共産党員だろ? 共産党員は党規律に従うんであって家法に従うもんじゃない」

毛沢東「口答えする気か、どうやら俺はおまえを少し甘やかしすぎていたらしいな」

毛沢東、毛沢覃の耳を掴んで持ち上げる

毛沢覃「あ、いたっ! 痛い! 兄さん、耳がねじれたら俺には嫁の来てもなくなっちゃうじゃないか!」

毛沢東「はは、そうだな。おまえが嫁を見つけられない時は、兄さんが探すのを手伝おう」

Cap1191

毛主席が実践する弟の正しい持ち方

  ううう、不覚にも萌えてしまった・・・・・・。って言うか、なんてことやってんだ、監督&脚本家!




お電話介石

 井崗山討伐のために電話で討伐部隊に指示を出す蒋介石。ちゃんと地図を確認しながら、電話で指示します・・・・・・なのはいいのだけど。

Cap1130

 なんか微妙に可愛い蒋介石の図だな。

 んで、この後も蒋介石は電話で話しながら部屋の中をぐるぐる歩き回っていたりするのだけど・・・・・・

Cap1131

人間電話台

 蒋介石が動くたびにその動きに合わせて電話機を持って移動する人間電話台の兵士A。見事に動く電話台となっていてなんか笑える。




俺たち負けました

 蒋介石に井崗山討伐をまかされながら大敗北してしまった朱培徳ら三司令官。ほうほうのていで前線から逃げ帰って、蒋介石に敗戦の報告。

 その「水に落ちたような犬」のような三人の様子と静かに激怒している蒋介石の図が↓これ。

Cap1139

三人「いやぁ~負けちゃいました、ハハハ・・・・・・」蒋介石「・・・・・・(怒)」

 なんか真ん中の人が包帯姿なのが微妙にもの悲しい。

 蒋介石はその三人を立たせたまま子ども(蒋緯国かな?)と黙々と将棋をしているが、静かに激怒している模様。この後、いきなり将棋版を引っくり返し(ってかブチ切れた蒋介石にも全然動じないこの子どもはなかなか大物だ)、三人に片づけをさせます。

 なんか毎回主人公たちに負けるおバカな悪の秘密結社幹部とその首領の図のようだ。





鳩が・・・・・・。

 一方、ソ連では中共の第六回全体大会(六大)が開催されている。その中で中共指導部の李立三と旧友の劉安恭(新キャラ)の二人は、ソ連の港で久々の再会。二人は革命の展望を語り合った後、やおら熱烈抱擁を交わすのだが・・・・・・

Cap1230

 なぜか抱擁の瞬間を見計らったように二人の周りを十数羽の鳩が飛び交いだす!

 しかも他に場所もあろうにわざわざ二人の周りを旋回する個体までいます。(↑ちょっと画像見えにくいけど、影のようなものはすべて鳩です)

 このドラマほどあからさまではないけど、中国のドラマでは何気にここぞというシーンで無数の鳩が飛び交い出すという演出がかなりの頻度にある。・・・・・・日本のドラマでも登場人物が傷ついた時とかに見計らったように季節も気圧配置も無視して「冷たい雨」が振り出すことが良くあるけど、それの中国版なんだろうな、「鳩が飛び交う」ってのは・・・・・・。


 さて、中国ドラマと鳩の関係も判明したところで、今回はここまで。

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