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2010年12月

2010年12月31日 (金)

紹介中国ドラマリクエスト募集

 『西安事変』もどうにかこうにか終わりましたので、今後に紹介するドラマは以下のようなものを考えています。

  1. 『井崗山』(残り話数)
  2. 新しい紹介ドラマ『狙撃手』
  3. 『八路軍』(残り話数)またはその他のドラマ



 基本的に、このブログでは一度に二つのドラマを同時に紹介していく予定です。


  今回、以前から紹介したかった(腐女子向け)抗日ドラマ『狙撃手』を新たにはじめますが、実はこれ、すでに記事自体はほとんどできているため、後は順次アップしていくだけ。

 
 なので、もう一本紹介できるわけで、順当に言ったら途中で止まったきりの『八路軍』の続きをやるべきなのですが・・・・・・。


  ・・・・・・・ちょっと別のドラマもやってみたいというか(『八路軍』レベルのドラマをまた長期間紹介するのは私的につらいというか・・・・・・)、あと、このブログの読者はそもそもどんなドラマを紹介してほしいと思っているのかという点も気になる点でして(革命・抗日モノの範囲で)。



 水木的には、当初は私個人の好みに左右されず、革命・抗日モノを羅網的に紹介したい、と思っていました。そういうふうに玉も石も選択せず取り上げることで、中国のこのジャンルの平均的で中立的なレベルが日本にも紹介できるだろうと思って。


・・・・・・・でも、一年ほどやって、そういうやり方はキャパ的に無理だったなぁ~というのがわかってきました(遅い!)。

 やっぱり一年で2,3作の紹介が限界だとすると、限られた時間を有効に使うためにも、玉石混合はやめて、おもしろくて、出来が良くて、萌えられて(笑)、ニーズがあるものを紹介するほうが有意義だと思うのですよ(そもそも革命・抗日モノは誰も求めていない、というツッコミは無しの方向でお願いします。)




 と、いうわけで、一応、(私から見て)おもしろくて、出来が良くて、萌えられる作品をあらすじ、PV(予告映像,OPEDなど)と一緒に下にピックアップしましたので、この中から見たい作品を教えてください。(また、どうしても他にやって欲しい作品がある場合は、これ以外でもOKです)。ほとんどのドラマが私もまだ冒頭や半ばしか見ていないものですが、中国のドラマには冒頭がおもしろければずっとおもしろい、という法則があるようなので、以下の作品はどれも一定レベルを保証できると思います。


  リクエストはコメント欄よりお願いします(投稿コメントは公開されません)。できましたら、見たい理由も一言つけてくれると助かります。1月10日まで受付しています。




※PVは中国のサイトのものです。ご覧になる方は、必ずウイルス対策をしてください。あとヘッドフォン必須。





リクエスト対象作品



辛亥革命~抗日戦争/歴史人物

1.延安頌(2003年・全40話)

冒頭あらすじ:長征の果て、陝西省北部にたどり着いた毛沢東ら中央紅軍。討伐に来た張学良率いる東北軍を迎撃した毛沢東は、反革命で粛清されかけていた劉志丹を救い出し、新たな革命根拠地作りに邁進するが、妻の賀子珍との仲が何やら不穏なことに・・・・・・。

解説:革命ドラマに革命をもたらしたドラマ。毛沢東生誕110周年おめでと企画で製作。毛沢東の革命聖地・延安での日々を中心に、共産党・国民党の有名人物が豪華オールスターで出演。革命指導者を模範的に描くのではなく、その個性的な魅力を強調(つまりキャラ萌え)し、低迷を続けていた革命ドラマでは異例の視聴者投票の賞・金鷹賞で1位という快挙を成し遂げた。後の革命指導者人物像に与えた影響は大きい。

PV:EDより(冒頭にCM。最後も途中で切れちゃう(泣))。EDも革命歌と郷土音楽を融合させているが、陜北の風情溢れる風土や民俗をうまく取り込んだのもこのドラマの魅力の一つ。

http://www.tudou.com/programs/view/kUfrUawxP1Y



抗日戦争/オリジナル人物


2.八路軍(2005年・全25話)

  いいからさっさと『八路軍』の続きを書け、という人はこちら。

http://red-theatre.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-afa7.html




3.鉄道遊撃隊(2005年・全35話)

冒頭あらすじ:炭鉱と鉄道の街・山東省棗庄。日本軍に占領されて以来、この街の炭鉱も鉄道も日本軍をバックに持つ日本企業企業に摂取されてしまった。ある日、棗庄に炭鉱夫らのアニキ分・劉洪が帰ってくる。帰還を歓迎する炭鉱仲間たちから幼馴染の王強が日本軍の手先になったと聞かされるが、劉洪はそれを信じず、あえて王強に日本軍の武器を奪う手助けを頼む。王強からもたされた情報と得意の汽車飛び乗りで、日本軍の輸送列車に忍び込む王強。しかし列車が運んでいたのは武器ではなく、国民党軍の捕虜であった。なりゆきで彼らを解放し、日本軍の手から逃げ切った劉洪は、裏切りの落とし前をつけに王強の元へ行くが、そこで驚くべき事実が明らかになる・・・・・・

解説:抗日戦争中、山東省で実際に行われた抗日闘争に取材し脚色して描かれた同名小説が原作。1954年の発売された原作小説は驚異の大ヒットを記録し、新中国成立後の最も有名な大衆小説の一つとなり、文革前に映画も撮影されたことがある。水木も原作を小説を読んだことがあるが、文革前の型にはまった小説と思って読んでいたら予想を超えるおもしろさに驚いたことがある。大ヒットしたのもうなずける。(入手困難だが、日本語訳書もある)

 ドラマはエンタメ性とキャラクターの個性をさらに強化。オリジナル要素も加えているらしい(すでに冒頭部分からして少し展開が違う)。またワイヤーアクションが売り、だそうだ。

PV:OPより。

http://v.youku.com/v_show/id_XMTE1NzA1NDU2.html




4.我的兄弟叫順溜(2009年・全25話)



冒頭あらすじ:新四軍(華南担当の共産軍)の軍区に新しく設立された分区の司令官に任命された陳大雷は、分区視察中に日本軍を待ち伏せていた新兵の順溜に敵と間違えられ狙撃されてしまう。窮地を脱した陳大雷は、かえって猟師の家系の出である順溜の神技的な射撃の腕を認め、彼を一人前の戦士のしようと考える・・・・・・

解説:実はまだ1話も見ていません(汗)。でも中国のネット上での評判がすごいので、おもしろいと思われ。実際、PV見たらかなりおもしろそう。何しろドラマなら3%で高視聴率という中国で、平均視聴率5.7%という驚異的な数字を挙げたくらいである。大まかなあらすじとしては、射撃の腕は神業的だが、戦士としていろいろダメダメな順溜が、戦火の中で成長していく話。・・・・・・しかし、ラストで戦争ゆえの破滅が順溜に訪れてしまうらしい。



PV:クレジットなしED。

http://www.tudou.com/programs/view/6LyeMpg0vS0/




第二次国共内戦/歴史人物


5.解放(2009年・全50話)

解説:建国60周年記念ドラマ。第二次国共内戦の始まりから建国までの戦いを描く。とりあえず、これをリクエストした人は鬼。

PV:主席ばっかの予告映像。

http://www.tudou.com/programs/view/w4JOpNgDoPw/




建国後/オリジナル人物



6.小姨多鶴(2010年・全34話)

冒頭あらすじ:満州国の崩壊により家族を失い一人大陸に取り残された16歳の日本人少女・多鶴は、とある中国人老夫婦に救われる。老夫婦の愛で心身の傷を癒し、失われた家族の幻影をそこに見る多鶴。しかし、その老夫婦から、子どもの産めない身体になった嫁に代わって息子の第二夫人になり、跡取りをもうけて欲しいと懇願され・・・・・・

解説:残留日本人女性の数奇な運命を描いた異色作。・・・・・・・なんか、これにリクエストが集中しそうで怖い。(水木的にはこれより別のやりたい)

PV:EDより。

http://www.tudou.com/programs/view/_TvbUhaOKWc/



7.七十七封陣亡通知証(2009年・全30話)

冒頭あらすじ:1999年、解放戦争にも参加した老戦士・曹立も今では長年連れ添った妻,息子夫婦,孫に囲まれ、そこそこで裕福な幸福な老後を送っていた。しかし、彼の胸にはいつもある無念があった。それは、自分を残して全滅した部隊の戦友たちが、戦後その戦死を証明する「陣亡通知証」が行方不明になったため、「逃亡兵」という不名誉な扱いを受けていること。しかし、ある日、曹立は意外な場所から行方不明だった戦友らの「陣亡通知証」を発見する。半世紀も革命烈士に不当な扱いをしていた不祥事を隠そうとする役所に不信感を抱いた曹立は、自ら戦友たちの遺族に「陣亡通知証」を渡しに行く。病と役所の妨害を乗り越え旅を続ける曹立の見たものは、戦後、悲惨な運命を蒙った革命烈士の遺族たちの姿だった・・・・・・

解説:映画『集結号』のTV版とも言われるドラマ。

PV:OP。停めないと次々再生されていきます。

http://v.iqilu.com/content/index/236999




 リクエストはあくまで参考、なので必ずしもお答えできないこともあります。あらかじめご了承ください。





 






 



   

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2010年12月29日 (水)

『井崗山』24話~29話

あらすじ

 失敗した楊如軒に変わって、新しい井崗山討伐軍の指揮官を任命する朱培徳。紅軍は激しく抵抗し、多大な犠牲を出しつつ井崗山を死守する。袁文才王佐は地元の者しか知らない道を使って敵の拠点としている街に攻め込む。袁文才らは慌てて敵が撤退した拠点から情報を掴み、紅軍は総力を挙げて龍源口という場所を攻め、大勝利を納める。

Cap1137

敵の拠点を攻略した毛沢東&朱徳

 蒋介石は敗退した朱培徳らを冷たくあしらい、新しく何鍵を司令官に任命する。

 新しく獲得した地方の主席に任じられる袁文才。彼はついに毛沢東賀子珍を嫁に迎えるよう提案するが、敵との戦いが絶えない中で結婚はできないと断られてしまう。

 毛沢東は賀子珍らとともに農村調査に向かい、賀子珍は村民らに革命の意義を説く。

 一方、袁文才の地方政府では財源が多いに不足していた。この問題を解決するため彼らは紅軍の造幣局を作ることにする。

  中央の決定として毛沢東の元に再び湖南省委から手紙と人がやってくる。湖南省委から派遣されてきた杜修経は、再び中央の方針として湖南省を革命の中心地とするべく、井崗山から打って出るよう命じる。皆は反対するが、杜修経は反対する者には党籍剥奪もちらつかせて黙らせる。毛沢東は現実離れした都市攻撃論を情理を込めて批判し、皆の賛同を得ていったんは杜修経を引き下がらせる。

 そこに国民党軍侵攻の報が入り、朱徳陳毅らが紅軍の二十八団と二十九団を率いて迎撃に行く。しかし、その先で杜修経は、湖南出身者で固まれた二十八団の兵士たちの望郷の念を煽り、故郷に帰るためには都市を攻略し湖南を革命根拠地に変えるしかない、と説く。

 その頃、別方面からも井崗山に侵攻してくる敵があり、朱徳の元に毛沢東から救援要請が来る。しかし、すっかり都市を攻略し故郷に帰るという考えに憑かれた兵士たちの士気は低く、井崗山に戻りたがらない。朱徳は説得を試みるが兵士らの不満は解消されず、つい二十八団は湖南に向かい、朱徳も二十九団を率いて後を追わざるをえなくなる。

 毛沢東は戦いを困難な時期に入ったことを認識し、井崗山防衛のために残存部隊と住民を組織して敵に抵抗する。朱徳ははるか先に行った二十八団が自分達の恩人である范石生軍と交戦していると知り、怒りのおまり卒倒する。

 無謀な都市攻略による「八月失敗」によって、紅軍は兵力の半分と井崗山の大部分を失い、周辺では白色テロが吹き荒れる。杜修経は兵士達の屍の山を前に、自分の過ちを懺悔する。

Cap1227

「八月失敗」で甚大な被害を出した紅軍

朱徳らは井崗山に戻ることを決定し、井崗山の残された根拠地からは毛沢東が彼らを迎えに来る。

 しかし、不満が募っていた二十八団の袁崇全は、密かに部隊を率いて敵への投降を図る。彼と同郷で同じ黄埔卒業生である王尓琢は説得に赴くが、逆に袁崇全に射殺されてしまう。

 毛沢東らは王尓琢の死を悼み、林彪を袁崇全に代わる新たな二十八団団長として昇格させる。朱徳らの部隊は戦いの中で国民党軍に寝返っていた袁崇全を捉え、朱徳自ら処決する。一方、井崗山・黄洋界にも敵が攻め入ってきたが、紅軍は地の利を生かした戦術で逆に敵に損害を与え撃退させる。

 方小鳳は無事男児を出産し、毛沢東らは皆で紅軍病院で初めて生まれた子どもを祝福する。張子清は小鳳の夫の死を隠し続けるため彼に代わって手紙を書くが、小鳳は自分もすでに夫が死んでいることは悟っていた、と告白する。

 蒋介石は失敗続きの江西の朱培徳と湖南の何鍵を叱責し、湖南ではさらに彭徳懐が暴動によって紅軍を立ち上げたことを伝える。その彭徳懐も毛沢東・朱徳との合流を願い、井崗山へ向かおうとするが部下の中から強硬に反対する者が現れる。




感想

・・・・・・・いや、まあ、なんと言ったらいいか・・・・・もういろいろツッコミどころが多いな・・・・・・。とりあえず、あくまで毛沢東や朱徳、陳毅らに傷をつけないことをモットーにしているなら、まあこういうつくりにもなるだろう。

 とにかく、ここで深くつっこんでもしょうがないので、各キャラの見所シーンをやることにします。



戦士・林彪

 このドラマではまだ20歳前後の若々しい、と言うか少年の面影を残す、と言うかぶっちゃけ少年にしか見えない林彪と言うレアなものが見られる。

 それだけではなく戦場を駆け回って自ら敵と戦う林彪というこれまた実に珍しいものまで見られる。林彪はこれ以降急速に出世してしまうので、指揮所で地図を見ながら作戦を練る姿は見られても、自ら拳銃片手に馬にも乗らず戦場を駆け回ることはない。

 
 しかもまだ20歳前後で、少年の面影を残す小柄でやせっぽちの林彪が拳銃片手に戦場を駆け回る姿は・・・・・・非常にサマになっている。

 その小柄な身体で、走る、跳躍する、一瞬の機会を捉えて撃つ・・・・・・いやぁ、小柄な身体の少年少女が敏捷さと機転で動き回る姿って大好き!

Cap1140

けっこう機敏な林彪

 私、前から(根拠なく)思っていたのだけど、若い頃(10代後半~20代前半)の林彪って、絶対に敏捷な動きができる子だったと思うんよ。持久力とパワーは無かったかもしれんが、やっぱり小柄で痩せっぽちな子は、そこを機転のきく頭とその頭の回転に応えられる敏捷な身体でカバーするべきだよな~、とか。・・・・・・なんとなく、私はどこかで林彪のことを「男装の少女」のようなイメージで捉えている面があるのだけど(汗)、若い頃は内面的だけでなく、外見的にもそうだったという話。


 ・・・・・・って、ここで私の林彪語りになっても仕方ないので、本編に戻ると、今回も林彪の(自分の才能に立脚した)ナマイキぶりが炸裂していて萌えな感じでした。

 まず、苦しい戦況に腹を立てた林彪が紅軍幹部たちのところに駆け込んでくるシーンでのこと。

林彪「こんな戦法じゃだめです! もう三時間も戦っているのに、一歩も前進できない! 戦えば戦うほど損害を出すだけです!」

朱徳「そうだな。おまえたち、何かいい案はないか?」

(略)

幹部「一つ案があります。作戦経験の多い幹部や古参戦士で決死隊を組織し、代わる代わる敵を攻撃するのです」

(略)

王尓琢「肖頚、君がその部隊を率いてくれ」

肖頚「はいっ!」

林彪「待ってください。俺の部隊に茅官坳(地名)を攻めさせてもらえませんか? そこを占領すれば、砲撃を用いて肖大隊長の攻撃を側面から支援することができます」

王尓琢「それはいいな。だが、どうやって茅官坳まで行くつもりだ」

林彪「どうやって行くかなんて、俺にまかせておけばいいことです!」

 ・・・・・・いや、そこは上官からのもっともな質問なんだから答えてやれよ(ちゃんと方法は考えていたらしいから)。しかも怒鳴りつけるように言ってるんですけど、参謀長に対して。

Cap1135

戦闘時になるといきなり自己主張が強くなる林彪

 続いて「八月失敗」で朱徳軍の皆が意気消沈し、井崗山に戻るかどうかで林彪は同じ大隊長の袁崇全と口論になり、黄埔軍校(中国初の近代的な軍校。林彪はそこの出身)の先輩である袁崇全がそのことを振りかざしたことに対し、林彪は一言。 

林彪「あなたはもう何度も、自分が俺の教師であることを強調されますね。でも、「反面教師」なんてものでも嬉しいんですかね?」

 ・・・・・・うわっ。教師は教師でも「反面教師」ときましたか・・・・・・

 もう『井崗山』の林彪は普段無口なくせに、たまに口を開くたびにきっつい一言が。ちなみにこの「反面教師」のところは実際には「愚かな教師は聡明な学生の教えになる」と言っているのでよけいキツク聞こえる(これが中国における「反面教師」の成語らしい)。

 

 ちなみにその後、紅軍から離脱しようとした袁崇全を王尓琢が説得に行くわけなのだが、その場で袁崇全が紅軍に対する不満を王尓豕にぶつける中にこんな言葉が

袁崇全「おまえ(王尓琢)は、林彪、あのガキ(ちなみにこの時、袁崇全28歳、林彪20歳)がどんななまいきなマネをしようとかばってやりやがって!」

 やっぱりそう思われましたか! 確かに(いくら実力あるとは言え)ナマイキだもんね、そりゃ嫌われるなぁ。そこがいいんだけど。

 って言うか、王尓琢って林彪のことかばっていたの? 確かに林彪と袁崇全が口論していた時、仲裁に入っていたけど・・・・・・で、いつのまにか王尓琢と袁崇全が口論になったのに、最初の当事者である林彪はもう完璧に知らんぷりして豆を食べてたな・・・・・・

 どちらかと言うと、林彪は王尓琢を無能だと思って、王尓豕もやたらナマイキな林彪のことを嫌っているように思えたのだけど、でも朱徳が怒りで卒倒(笑)して皆が駆け寄ってきた時に、二人は隣同士にいたし(←ここでもあれっ?と思った)あれでも意外と仲は良かったのかもしれん。袁崇全のセリフからして、王尓琢の方は林彪の才能を理解してあげて、あちこちで敵を作ってくる林彪をさりげなくフォローしてあげていたのかと思う。・・・・・・大人だなぁ~。

 林彪は(この頃から、そしてその後も)皆に嫌われながらも一部の大人でこういうタイプを放っておけない(決して好きなわけではない)世話焼きさんのお世話になって大きくなったんだなぁ、としみじみ思ったり。



 あと、袁崇全との口論時に、袁崇全が「第一大隊長(林彪のこと)は自分が連隊長の接班人(後継者)だとでも思ってんのか」ってセリフがあった。

 接班人・・・・・・ここで林彪相手にそのネタを出すとは、脚本家さんの遊び心だろうか? 毛沢東の接班人@文革ネタですね、わかります。ちょっとウケました。



 なぜ当たらん?

 
 24話~25話で大勝利を収また紅軍。このエントリーの一番上にある画像は、その時砲弾飛び交う橋の上から、一気に敵の拠点に攻め込む紅軍を眺める毛沢東&朱徳の図・・・・・・。

 ・・・・・・って、まだ全然戦い終わってなくて、敵が最後の抵抗のために砲弾撃ちまくっている中でなにやってんの? しかもなぜかそんな狙い撃ちされやすいとこに突っ立ているというのに、一発も当たらない二人・・・・・・(橋の周りの川にはバンバン砲撃落ちてるのに!)

それはそうと、この場面では実に生き生きと二丁拳銃で敵に突撃していく賀子珍が印象的。

Cap1138

 ・・・・・・もうめちゃくちゃ楽しそうだな、彼女。




毛家兄弟ケンカ

 基本、お兄ちゃん子ながら、言うことはけっこうズバズバ言っている毛沢覃。最近は、ちょっと反抗期に戻ったみたいでお兄ちゃんの毛沢東も「ハハハ、可愛いやつめ」状態。

毛沢覃「あなたはいつもあんなに多くの人に気を配っているのに、俺にだけ少しも気を遣ってくれないんですね!」

毛沢東「なんだ? おまえは私がおまえには甘く当たるとでも思っているのか? 長兄とは父にも等しい、それが家法(家父長制化におけるその家独自の伝統的な法、家父長が他の家族の生殺与奪を握るようなものが多い)の道理だ」

毛沢覃「俺たちは二人とも共産党員だろ? 共産党員は党規律に従うんであって家法に従うもんじゃない」

毛沢東「口答えする気か、どうやら俺はおまえを少し甘やかしすぎていたらしいな」

毛沢東、毛沢覃の耳を掴んで持ち上げる

毛沢覃「あ、いたっ! 痛い! 兄さん、耳がねじれたら俺には嫁の来てもなくなっちゃうじゃないか!」

毛沢東「はは、そうだな。おまえが嫁を見つけられない時は、兄さんが探すのを手伝おう」

Cap1191

毛主席が実践する弟の正しい持ち方

  ううう、不覚にも萌えてしまった・・・・・・。って言うか、なんてことやってんだ、監督&脚本家!




お電話介石

 井崗山討伐のために電話で討伐部隊に指示を出す蒋介石。ちゃんと地図を確認しながら、電話で指示します・・・・・・なのはいいのだけど。

Cap1130

 なんか微妙に可愛い蒋介石の図だな。

 んで、この後も蒋介石は電話で話しながら部屋の中をぐるぐる歩き回っていたりするのだけど・・・・・・

Cap1131

人間電話台

 蒋介石が動くたびにその動きに合わせて電話機を持って移動する人間電話台の兵士A。見事に動く電話台となっていてなんか笑える。




俺たち負けました

 蒋介石に井崗山討伐をまかされながら大敗北してしまった朱培徳ら三司令官。ほうほうのていで前線から逃げ帰って、蒋介石に敗戦の報告。

 その「水に落ちたような犬」のような三人の様子と静かに激怒している蒋介石の図が↓これ。

Cap1139

三人「いやぁ~負けちゃいました、ハハハ・・・・・・」蒋介石「・・・・・・(怒)」

 なんか真ん中の人が包帯姿なのが微妙にもの悲しい。

 蒋介石はその三人を立たせたまま子ども(蒋緯国かな?)と黙々と将棋をしているが、静かに激怒している模様。この後、いきなり将棋版を引っくり返し(ってかブチ切れた蒋介石にも全然動じないこの子どもはなかなか大物だ)、三人に片づけをさせます。

 なんか毎回主人公たちに負けるおバカな悪の秘密結社幹部とその首領の図のようだ。





鳩が・・・・・・。

 一方、ソ連では中共の第六回全体大会(六大)が開催されている。その中で中共指導部の李立三と旧友の劉安恭(新キャラ)の二人は、ソ連の港で久々の再会。二人は革命の展望を語り合った後、やおら熱烈抱擁を交わすのだが・・・・・・

Cap1230

 なぜか抱擁の瞬間を見計らったように二人の周りを十数羽の鳩が飛び交いだす!

 しかも他に場所もあろうにわざわざ二人の周りを旋回する個体までいます。(↑ちょっと画像見えにくいけど、影のようなものはすべて鳩です)

 このドラマほどあからさまではないけど、中国のドラマでは何気にここぞというシーンで無数の鳩が飛び交い出すという演出がかなりの頻度にある。・・・・・・日本のドラマでも登場人物が傷ついた時とかに見計らったように季節も気圧配置も無視して「冷たい雨」が振り出すことが良くあるけど、それの中国版なんだろうな、「鳩が飛び交う」ってのは・・・・・・。


 さて、中国ドラマと鳩の関係も判明したところで、今回はここまで。

2010年12月12日 (日)

『西安事変』36話(最終回)

祝『西安事変』全話見終わり!

西安事変勃発の12月12日にこの記事を書けるようがんばりました。

あと、総合評価の未完成部分に書き足しました。

http://red-theatre.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-8af7.html



※以下には、TVドラマ『西安事変』の最終話すべてのネタばれがあります。

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2010年12月11日 (土)

『西安事変』34話~35話

あらすじ

 
 宋子文は共産党が西安入りしているのを聞き蒋介石の救出を絶望視するが、彼らも蒋介石の生存を望んでいることを知り、いったん洛陽に戻る。洛陽で合流した宋子文,宋美齢載笠ウイリアムは共に西安へ赴く。

 宋美齢は、多くの人の恨みを買っている載笠を同行させるのに難色を示すが、戴笠は蒋介石とともにいたいと主張する。また、美齢はもし張学良たちが自分も捕らえようとする時は自分を射殺してくれ、とウイリアムに頼むが断られる。

 西安についた宋美齢は張学良楊虎城に出迎えられまず張学良公館へ。宋美齢の身支度を手伝っていた趙一荻は、二人の関係に心を痛めながらも張学良と宋美齢を二人きりにする。宋美齢は起こしてしまったことについては言及せずこれからのことを話し合う。また張学良に一定の理解を示しつつ、毅然とした態度を崩さない。

Cap1203

張学良と面会する宋美齢

 また、蒋介石と面会した戴笠もその場で土下座し、蒋介石を守れなかったことを謝罪する。

Cap1204

(美齢より早く)蒋介石の監禁場所に飛び込んで土下座する戴笠

蒋介石と宋美齢は再開を涙ながらに喜ぶ。蒋介石は殉国の覚悟を告げるが、美齢は最後まで諦めてはだめだと諭し、周恩来と会談しに行く。

Cap1205

再会を喜ぶ蒋介石と宋美齢

 周恩来,宋美齢,宋子文の三人は話し合い、正式な談判を行うことに同意する。蒋介石は国家元首の権威を守るため、宋兄妹に全権を委任して自身は臨席せずその結果の承認は口頭のみとすることを条件に談判を認める。

 12月22日~24日にかけて、張学良・楊虎城,周恩来ら共産党代表,宋兄妹の三者が話し合い、政府の改造,内戦停止,言論の自由など抗日に向けての態勢作りの合意を見る。

 周恩来は蒋介石に会い、旧交を温めようとする蒋介石を牽制しつつ、今後のことを話し合う。

 自分の要求が叶った今、張学良は一刻も早く蒋介石を解放しようとする。しかし、東北軍内部では口頭のみでの承諾で蒋介石を解放することへの不満がうずまく。

 張学良は、自分も蒋介石を送って南京に行くことを提案するが、部下や周恩来に反対される。特に楊虎城には合意にサインしなければ蒋介石を解放すべきではないと主張され、すっかり頑なになった張学良は彼と決裂してしまう。

 また、東北軍・西北軍内部には、蒋介石を帰すまいと街の警備を強化する動きも出てくる。刻一刻と不安定になる西安内部と迫る何応欽との停戦期限終了を前に、張学良は今すぐ蒋介石と宋兄妹を南京に帰すことにする。

 趙一荻は、父を殺され故郷を失い不抵抗将軍と罵られてきた張学良の長年の苦難を理解するものの、彼との別れに嘆き悲しむ。張学良は自分が生まれて間もない頃に父・張作霖が作ってくれたお守りを一荻に贈り、彼女だけが自分のことを本当に理解してくれた、と言う。

 張学良は楊虎城を呼び出し、今から蒋介石とともに南京に行くことを告げ、さらに自分が帰らない場合は東北軍の処遇を楊虎城に一任するとの委任状を押し付ける。驚き抗議する楊虎城だが、そこに話を聞きつけた張学良の部下たちも入ってきて東北軍20万の兄弟を見捨てないでくれ、と張学良に嘆願する。しかし、張学良は拳銃を差し出し、自分を行かせるか今ここで射殺するか選べと迫り、呆然とする部下たちの横を通り抜け、楊虎城と空港に向かう。

 空港にて、蒋介石は南京に戻ったら自分にもおまえを守ってやることはできない、と言うが、張学良はやはり同行を願う。飛行機に乗り込もうとする張学良の腕をとっさに楊虎城が掴んで止める。張学良はしばしその場に留まるが、静かにその手をはずしタラップを上がっていく。自分の名を呼ぶ楊虎城に敬礼を残し、飛行機の中に消えていく。



感想

 いきなり急展開(しなきゃドラマが終わらんのだが)。

 とりあえず周恩来が来て美齢が来て、問題は解決しました・・・・・・みたいな。今までの蒋介石の抵抗はなんだったんだ? 的なものがあるが、美齢が張学良と蒋介石、二人の男の態度を軟化させたということなのだろう。しかし、美齢の登場が張学良の余裕をなくさせ、視野を狭めてしまった面もあるようだ。

 そして、ばたばたと話し合いが終わって、そしたら蒋介石の解放を巡って東北軍内に不穏な空気が流れ初めて、張学良はそれを何とかすることもせず蒋介石を送っていく! とか言い出して、共犯者の楊虎城の承諾を得ることもせず空港に行っちゃって(一応、直前には言ったが・・・・・・もはや後戻りできない段階で告げられてもね~)。

 25話目にして突然張学良の態度がここまで頑な、いや意固地になってしまって視聴者もとまどうんじゃないかと思う、しかもその理由も不明だし。蒋介石を抱えたまま何応欽と一戦交えることも厭わなかった張学良だが、一転して蒋介石の解放を急いだのも美齢までが西安に来てしまって、彼女を戦火に巻き込むわけにはいかないとでも思ったのか?・・・・・・ってだいぶエゴイスティックな論理だな。

 と言うか、29話から33話にかけてあれだけ堂々巡りに話数かけるくらいなら、この談判やら西安内部の不穏な空気やら張学良と楊虎城の決裂やら張学良の南京行き決断の経緯やらをもっと時間をかけた方が良かったんじゃないかと思うが・・・・・・。

 しかし、これも一種の製作者の苦肉の策だったのかもしれない。やはり西安事変のクライマックスは、張学良が南京行きの飛行機に乗り込むシーン。・・・・・・・だが、根本的な問題は、史実上のこの張学良の行動が意味不明という点だ。ドラマでは東北軍内部の不穏な動きとか、停戦期限の終了とかがもっともそうな理由付けが少しされているが・・・・・・やっぱり意味不明なものは意味不明だ(まずトップなんだから自分の軍の動揺を抑えろよとか、停戦何々だって蒋介石だけ帰せばいいじゃん・・・・・・)。

 それを長々と書いたりもっともらしくしようと小細工すればするほど破綻することを、この賢い製作者はわかっていたのかもしれない。だからスピーディーな展開でその変をごまかすという一種の力技に訴えたのかも・・・・・・。


 まあ、それはともかく、理由は不明だがこの時期に張学良がひどく頑なであったのは史実。その頑なぶりを(理由も不明なのに)シナリオ、役者さんともによく表現できていたと思う。

 あと、可哀想なのは趙一荻。彼女は張学良の宋美齢に対する気持ちを充分すぎるほど理解した上で、美齢の身支度を手伝ってあげたり、空気を察してさりげなく部屋を出ていった二人きりにさせてあげたり・・・と、すごく傷ついているのにあくまで笑顔で何事もなかったように対応。その「従順な愛人」ぶりがまた切ない。




ピックアップシーン

 今回は、張学良と楊虎城のやりとりが良かったのでそこ中心で。二人が蒋介石の釈放を巡ってケンカし、張学良が飛行機で行っちゃうまでの流れを。

張学良「虎城。解放しないわけにはいかない。南京にはもうすぐ王精衛も帰国してくる。日本も何か動き始めている。このままにしていては、きっと状況は悪くなってしまう」

楊虎城「ああ、漢卿。私だって決して彼の解放に反対なわけではない。しかし、それには条件が必要なんだ」

張学良「じゃあ、どんな条件ならいいというんだ?」

楊「委員会は三つの条件を提案している。一、委員長がこの西安から命令を発する 二、合意書にサインする 三、彼個人が声明を発表する。私としてはこのうちどれか一つでも実現できれば、解放していいと思う」

張「委員長はすでに自分の人格を担保に約束した。我々はそれ以上のことを彼に迫ることはできない。それに夫人と子文と保証人となってくれている」

楊「人格で保証? 言わせてもらうが、委員長には信頼に値すべき人格なんてものはないんだ。私は君よりもいくらか長く委員長と付き合っている。1929年から、彼のやりくちというものをさんざん見てきた。あいつは政治的なごろつきなんだ! 中国のいかなる軍閥、私や君も含めてだがね、彼にはかなわない。・・・・・・蒋介石にもし礼節や恥というものがあったなら、中国は今日のようなものではなかった! 漢卿、「虎を野に放せば、将来必ず人を傷つける」ということだ。蒋介石は南京に帰れば、すぐさま約束を反故にするに決まっている!」

張「私たちが今回事を起こしたのは、委員長に抗日の指導者になってもらうためであって、私たちがどんな結果を蒙ろうとそれは重要ではない。現在、彼はすべての条件を飲んでくれた。なのに、君はまだ何が必要だっていうんだ!」

楊「彼が帰ってしまえば、私たちの首はすぐに落とされると言っているんだ!」

張「楊虎城! 兵諌の前に、君は言っただろう。すべて私の指示に従う、と。その私が決めたことなんだぞ!・・・・・・事を起こす前、私たちは自分の利害や危険のことは顧みない決意だった。私も今回のことの指導者としてすべての責任を負うつもりだ」

楊(諭すような口調で)「・・・・・・張漢卿。君はきっと後悔する」

張学良、無言で背を向けて立ち去ってしまう。

 互いが感情的になってしまって、なんともまずい話し合い(この場合、内容が問題ではなくて互いに妥協点を探ろうとしていない点が感情的)。それでもどんどん頑なになるばかりの張学良に対して、最後にちゃんと冷静になるのが楊虎城(相手に感情的になられると、冷静になってしまうタイプか?)。

 「後悔する」という言葉も脅し的な意味ではなく、視野の広い楊虎城にはそれが既定のこととして予見できるのであり、激昂する張学良を諭し心配しての言葉というのもいい感じ。 

 しかし、ここでいったん二人は(と言うより張学良が一方的に)決裂してしまうのだが、後で張学良は楊虎城を呼び出し、

張学良「虎城、ここ数日、私もいらいらしていてね、君に当り散らしてしまったこともあると思う。あとでぶつなり罵るなり好きにしてほしい」

楊虎城(軽く苦笑)

Cap1206

張学良「でも今は時間が無い。君の助けが必要なんだ。(張学良、机から書類を出して渡す)これを」

楊「『東北軍の各軍長各師団長へ。私が陝西を離れた際に万一事故が発生した場合は、各自楊虎城の命令を聞き、その指示に従うこと。私は楊虎城を私の職務の代理に任ずる』・・・・・・漢卿、なんだこれは?」

張「・・・・・・ああ。君に私と一緒に空港に行って、委員長を送ってほしい。そして私も委員長と一緒に南京に行く」

楊「なにっ?・・・・・・漢卿、おまえ・・・・・・漢卿! 私は、どんなに止めても君が蒋介石を解放するつもりであることはもうわかっていた。だが、一緒に南京に行くのはだめだ! おまえはなんて奴なんだ。私に君が死に行くのを黙って見ていろと言うのか!漢卿!」

張「・・・・・・・私は他の誰も巻き込みたくないんだ。これは私がやったこと。だから私が行くべきなんだ」

 
 
 
 最初に、さっきは言い過ぎてごめんね、的なことを言う張学良をあっさり笑って許す楊虎城・・・・・・そんなに甘やかすからだめなんだよ、と言いたくもなるが・・・・・・次に張学良の一方的な宣言および20万の将兵押し付けに対して・・・・・・

「私に君が死に行くのを黙って見ていろと・・・・・」。

 これだけやられて、怒るポイントそこかよ!・・・・・・もう、なんていい人なんだ・・・・・・。

 そして張学良の部下の乱入もあって、いろいろうやむやのまま結局一緒に空港へ行くことに。その西安事変クライマックスの張学良蒋介石同行シーンをノンストップで再現。

空港に着き、蒋介石夫婦の後をついていく張学良。ふいに、楊虎城がその腕を掴む。

Cap1207

楊虎城「漢卿。ここまでだ」

張学良「・・・・・・」

Cap1208

蒋介石「・・・・・・そうだな。漢卿、ここまでにしておきなさい。南京に行ったら、ある者たちはおまえを罰するよう求めるだろう。向こうに行ったら、私もおまえを守ってやることはできない」

Cap1209

張学良「・・・・・・学良には、兄を送っていく義務があります。その後に何が起ころうとかまいません」

Cap1210

蒋「・・・・・・漢卿。それならこれだけは私の言う通りにしなさい。洛陽で飛行機を乗り換えろ。私と一緒の飛行機に同乗するな。南京の空港では、私の歓迎を準備しているだろう。おまえが私と一緒に飛行機から降りてきたら、彼らもいろいろと怪しむだろう」

張「・・・・・・」

蒋「美齢はどう思う?」

美齢「・・・・・・私もそれがいいと思います」

張「・・・・・・はい、ならば私はそのようにします」

(略)

蒋「よし、それでは行こうか」

(蒋介石、宋美齢飛行機へ。付き従う随員らとともに張学良も歩みだすが、再び楊虎城に腕を捉えられる)

Cap1211

楊「漢卿!」

Cap1213

張「・・・・・・」

Cap1196

 張、楊の手をはずし、タラップを上る。それを見つめる楊虎城。

Cap1214

楊「張学良!」

Cap1215

 張、振り返り、しばし見詰め合った後、ゆっくりと敬礼。

Cap1200

Cap1201

その後、飛行機の中に入り扉が閉ざされる。

 いやぁ~、もう感動的な場面ですね。楊虎城(泣)・・・・・・当たり障りの無い感想は書けないので、以下反転で当たり障りのある感想を(ここまで読んで嫌な予感がしている人は見ないでね☆)。

続きを読む "『西安事変』34話~35話" »

2010年12月 9日 (木)

「我演林彪」(林彪の中の人のお話)

 今回は、「林彪お誕生日お祝い企画」記事で、とある中国の記事を翻訳引用します。


 革命(を題材にした)映画・ドラマの林彪は、『大決戦 遼寧戦役』の馬紹信を皮切りに意外と多くの役者が演じ、毛沢東と言えば唐国強,朱徳と言えば王伍福などのように絶対この役者というのは無い。役者さんは絶対この人! と言うのもいいが、やはりいろんなバージョンの林彪が見られるのはかなり楽しい(『八路軍』の林彪除く)

 そして最近林彪を演じた役者さんに「立平」という人がいる。彼は2009年の建国60周年を記念して作られた映画『建国大業』とTVドラマ『解放』(全50話!)で、林彪役に抜擢された。


 『建国大業』は、「共産党・国民党・民主党派の主要メンバーを全員出場させる!」という意気込みを感じさせる映画だったが、おかげで「全員出場するが、全員に見せ場(+セリフ)がない」という残念な結果、と言うか、必然的な結果になってしまった。共産党サイドなんて、ストーリーに絡むのは毛沢東,周恩来,朱徳,張聞天だけ。それ以外の人物のほとんどが、画面の前を通り過ぎるだけという中、林彪は出番が2回・セリフが二言というなかなか良い扱いを受けました(・・・だって、他の人なんて会議に出席するため通路を歩くシーンが最初で最後の登場という憂き目にあっていたんだし)。

 TVドラマ『解放』は、中国のある腐女史が「十話で陳毅と栗祐が(以下略)!」と騒いでいたので十話だけ見て、彼女の言うとおり栗祐が お花ちゃん で陳毅と栗祐が熟年夫婦であることがわかって悶えましたが、まだ林彪がどこに出てくるのかは発見してません(50話もあるし)が、こちらもけっこう出番があるようですね。


 で、その林彪役の立平氏が、林彪役裏話を書いています。訳してみましたが、私の翻訳能力がなくて読みにくくてすみません。正確でもないかもしれませんが・・・・・・まあ「大意」だとでも思って。



「我演林彪」(立平)

 林彪は当時を代表する軍事家で、十大元帥の中でも最年少の元帥である。彼の美談は数多い。林彪の名を世界に知らしめた平型関の大勝利は、日本の中国侵略戦争において中国が勝利した最初の戦いである。解放戦争の時期には、彼は危急存亡がかかる中、東北局の書記,東北民主聯軍総司令官(1)兼政治委員に赴任し、第四野戦軍を統率して遼瀋,平津戦役を戦い抜き、続いて南下(2)して海南島を解放するに至る。彼の中国解放における功績は、消すことができないであろう。

 私は幸運にも二つの献礼作品(3)において、林彪を演じさせてもらった。一つはTVドラマ『解放』、もう一つは映画『建国大業』。党の文化映像作品の撮影へ参加した私は、いわば一介の新兵(4)にすぎない。だから、当時の林総(5)を正確に理解し、この威風堂々とした人物を演じるのは、一介の新兵にとって挑戦であった。それで、私は林彪に関する大量の文献と写真資料、および林彪と接触した人の彼に関する回想を調べ、当時の林総の考えたこと思ったことを感じ取り、彼の内心へと入ろうとした。なぜいつもあんなに物静かだったのだろう? なぜいつも地図の前に座って(6)いたがったのだろう? なぜあんなにもやつれていて、鬱々として、孤独だったのだろう? なぜあんなにも注意深かったのだろう?(略)林彪は痩せ細っていた。解放戦争の時期もそうだった。彼の身体に近づくために、体重が65キロに満たない私も苦労してさらに10キロ減量した。その体重になって、私の心理もやっと落ち着いてきた。体型が似てきただけでなく、減量を通じて私の思考にも変化が現れた。当時の彼が受けていたプレッシャーが理解できるようになったのだ。あの頃、私はいつも林総の写真を見つめ、彼の当時の考えを研究し、確実に彼の内面世界を理解しようと尽くしていた。とても多くの人が彼を軍事の天才だと見なしている。私もまた、本当の意味で理解することができた。いわゆる天才とは、勤勉という基礎の上に築かれるものなのだと。

 林総を演じるのは難しい。なぜなら、彼は人から寡黙でとても内向的な人物だと見なされていたからだ。彼の日々の様子に目を向けてみても、地図の前に座っているのが好きだったとか黄豆が好物だったという話くらいしかない。しかし、大量の資料を調べるうちにわかったことがある。解放戦争の時期の林彪はすでに黄豆を偏食する習慣は改善していた。彼が好んだのは、マッチを擦ることで、その煙の匂いを味わうことだった。TVドラマ『解放』の撮影をしていた時、私はいつもマッチ箱を出す機会を探していた。しかし、規則のために最後までできなかった。後に映画『建国大業』の撮影に入った時、私の願いはついに叶った。それは、林彪が中央軍委によって入関(7)するよう促されたシーン。当時、林彪の部隊は遼瀋戦役を終えたばかりで、まだ力を回復しておらず、疲労も耐え難いものであった。しかし、彼はやはり軍委の決定を尊重した。そのシーンは東北野戦軍指揮部でのシーンで、監督のシナリオ通りの撮影が終わった後、私は提案をした。カメラを一台、机の前にセットして欲しい、道具係りに机の上に黄豆とマッチを用意してほしい、と。私は、林彪のこの判断と決定を彼の生活が細かく再現された中で行わせたかったのだ。監督は私の提案に賛同してくれた――羅栄桓が電報を読み上げ劉亜楼の分析を聞き終わった後、林彪はゆっくりと机に近づき、数粒の黄豆をつかもうとしたが止めて、その手でマッチ箱をいじり、話しながら無意識にマッチに火をつける。そして話が終わった時に、ほとんど無意識にマッチを吹き消し、その煙を匂いを味わう・・・・・・私がこういうふうにしたかったのも、次のシーンが砲火が飛び交い山をなぎ倒し海を覆すような勢いで林彪部隊が戦うシーンに繋がるからだ。 私のこの考えは林彪の人物像を損なうものであろうか? 監督の黄新建は一言言った「それだ!」。私はとても満足した。ああ、私はついにマッチを擦ることができた!

(略)

  多くの人がさまざまな方法で私に聞いてくることがある――林彪を演じるのと他の人を演じるのでは何が違う? どんな感想? 私が思うに、役者が自分の役と付き合うのは恋愛結婚の過程と似ている。まず、彼(彼女)と知り合う。だんだん彼(彼女)のことが好きになってくる。その後は必然的にもっと彼(彼女)のことを理解したくなるし、彼(彼女)の内面に入り込みたくなる。そして彼(彼女)を占有したくなるだろう。私が今回林彪を演じるに当たって考えたこともそれと一緒だ。感情移入をしないことは、不可能である。今回、私のこの感慨はよりいっそう深まった。たぶん、私が軍人の家庭で生まれたという縁もあって、私は軍人を演じることに大いに関心がある。演じれば演じるほどに、彼の感情に引き寄せられ、それに感染し、だんだんと理解できてくる。私が向き合っているのは一人だけではない、すべての時代を代表する軍事家への敬意の心そのものと向き合っているのだと。




 以上、引用終わり。

 いやぁ、熱い熱い。ここまで熱烈に林彪演じてくれるのは、なんだか嬉しいですね。私が発見しただけでも、この立平氏以外にも林彪を演じることを熱く語ってくれた役者さん(それに映画監督も)はまだいます。いつかその方の苦労話も紹介したいですね。

Cap1163

『建国大業』立平演じる林彪

 「役を理解するのは恋愛結婚に似ている」というのもすごいですが・・・・・・これは同人屋にとっても共感できる言葉ですね(特に同人女)。まさしく彼女らはキャラを愛しているがゆえに深く理解しようとし、さらに新しい自分にとっての物語とキャラ像(BLとか・・・)まで構築してしまうのです。小説にしろ漫画にしろその他表現物にしろ研究にしろ、何かを表現する(研究する)という行為は、その対象を占有するための行為だという話を聞いたことありますが、中でもそれがあからさまなのが同人女と学者という人種なのではないでしょうか?



 ・・・・・・まあ、それはともかく。

 ・・・・・・・・・・・・なんですか? 林彪の趣味「マッチを擦ること」って? 「火柴」という中国語を辞書で調べたら「マッチ」って出てきてびっくり! 「マッチを擦って煙を~」と訳しながら大爆笑! 私、実は解放戦争の頃の林彪ってよく知らないんだけど(どうも解放戦争時代は、私にとっての萌えポイントが少なくてね~。兄弟ネタとか某初代国防相との絡みとか・・・・・・)、そんな趣味があったとは! ますます変人ぽくなったじゃないか! って言うか、霞を食う仙人じゃないんだからさ・・・・・・そんなんだからよけい痩せ細るんだよ。偏食でもいいから、固形物食べようよ・・・・・・。

 ・・・・・・・・・・・・・・あとさ、・・・・・・そのマッチ擦るシーン、『建国大業』の本編に無いんだけど・・・・・・・(汗)。たぶん、中国の映画ってとりあえず撮るだけ撮って後で情け容赦なくカットしていくってのがあるらしいので・・・・・・たぶんそこもカット? まあ、命がけで撮ったシーンも予告編ですでに流したシーンもずばずばカットしていくらしいので、たぶんそうかな?






解説

(1)東北民主聯軍総司令官:後の東北野戦軍→第四野戦軍の初期形態。

(2)先に担当地区である東北を解放した第四野戦軍が、まだ戦いの終わっていない南方の野戦軍を手伝うため、南に進軍したこと。

(3)何かの記念のために作られた作品。この場合、建国60周年を祝って作られた作品のこと。

(4)新兵:よくわかんないけど、この種の作品で演じた経験があまり無い=新人であることを言いたかったのかも

(5)林総:林彪総司令官の役

(6)林彪はよく地図を見つめ続けたまま何時間も微動だにしないことがあったそうです。

(7)入関:万里の長城の北(東北地方)からその南側に渡ること。万里の長城の北を「関外」、南を「関内」と言った。

2010年12月 7日 (火)

12月7日、林彪生誕103周年

・・・・・・えっと、今日は林彪の誕生日ですね。林彪は1907年の今日、生まれました。生まれる前に母親が竜の夢見た、とかいうありがちな逸話もあります。

 生誕103周年だからなんだというわけではないですけど。

 うちのブログを見ている人は薄々気付いているでしょうけど、私は「林彪萌え」でして・・・・・・。毎年、毎年、この時期はコミケの締め切りと重なってうっかり林彪の誕生日を忘れていましたが、今年はちゃんと覚えていた! ということで。

 今はちょっと時間がありませんが、後で関連記事上げておきます。

 この記事を翻訳紹介してみようと思っています。

我演林彪

 まとまりのない記事ですみません。

 後は『井崗山』の林彪張っておきます。

Cap1132

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