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2010年11月17日 (水)

『西安事変』29話~31話

あらすじ

 張学良楊虎城は、捕らえた中央高官たちの前で南京政府の改組や西安に臨時軍事委員会を発足する宣言を下し、同意の署名をさせる。

 西安に連れて来られた蒋介石に面会する張学良。張学良は抗日を迫るが、蒋介石は彼を罵るばかりであった。続いて楊虎城が面会に来るが、彼が事件に関わっていないことを最後の希望としていた蒋介石は、楊虎城と西北軍も共犯であることを知り、絶望する。

 一方、西安市内では学生達が蒋介石の処刑を求めて集会を開いていた。

 12日の夜、蒋介石の妻で上海に滞在していた宋美齢や兄の宋子文の元にも西安の事件が伝わり、二人は居合わせたアメリカの友人・ウィリアムとともに南京へ向かうことにする。

 また陜北の共産党も張学良からの電報で事件を知り、彼らが蒋介石を捕らえたことを喜ぶが、今後の対応を巡って会議が紛糾する。

 南京でも何応欽らを中心に残っていた政府高官らによって対応策が話し合われる。張学良らと話し合うべきか、断固とした対応をするべきかで会議は紛糾するが、最終的には全会一致で蒋介石を危険にさらしても西安に対して軍事行動をとることを決定する。

 陜北の共産党支配地域でも蒋介石逮捕の報が広まり、蒋介石の処刑を求めて民衆が共産党に押し寄せてきた。

Cap1187

蒋介石の処刑を求めて中共中央に押し寄せる農民たち(羊付き・・・と言うか羊が可愛い)

 いったん自宅に戻ってきてくれた張学良を迎える趙一荻。彼女はためらいながら「このようなことをして、蒋介石夫人がどう思うか考えたか」と張学良に尋ねる。

 一方、要所を守る馮鉄哉らの裏切りによって西安の軍事的危機は一気に高まった。張学良らは紅軍と連携を図ろうとするが、その間にも中央軍の一部が東北軍と戦端を開く。

 南京に着いた宋美齢ら宋家の人々。西安の空爆が決定したことを告げられた宋美齢はそれに反対し、何応欽と激しく対立する。宋美齢は、蒋介石の夫人ではなく公人の立場から国内を混乱させるだけの軍事解決案を批判し、自分が西安に乗り込んで張学良らと交渉する、と主張する。

Cap1188

軍事行動を主張する中央高官と対決し、西安行きを宣言する美麗

 自宅に戻った楊虎城は、養女の趙文青が恋人の青年と行方不明になっていることを知ってショックを受け、妻を責め立ててしまう。

 張学良は再び蒋介石の元を訪れ、自分達が宣布した宣言を見せてその志を理解してもらおうとするが、蒋介石は聞く耳を持たなかった。

 張学良と楊虎城はホテルに軟禁中の中央高官を見舞う。雷剣邦は前非悔いていることを張に告げ、一人釈放してもらう。蒋介石は楊虎城だけを呼び出して、自分を南京に帰してくれればおまえの罪は問わないと持ちかけるが、楊も自分達の案に同意しない限り解放はできない、と言う。

 宋美齢、宋子文、戴笠らは何応欽らの軍事行動を抑えるため、黄埔軍校の卒業生である軍幹部たちに命令に応じないよう働きかけたり軍事費の支出を止めたりと対策をこうじる。また、美麗が乗り込む前に張学良の友人でもあるウイリアムに西安に行ってもらうことにする。

 張学良らは事件を報じる各国の新聞を読んでそれぞれの国の反応を分析する。しかし、ソ連の機関紙が思いもよらず西安事変を親日派と結託した陰謀と断じているのを知り、驚愕と怒りにとらわれる。

 ソ連の機関紙の社説は毛沢東ら中国共産党も知るところとなる。西安事変は日本の陰謀,ソ連は蒋介石を中国の唯一の指導者と認める,中国共産党は蒋介石を救うため尽力すべきとの主張に毛沢東は怒り狂い、張学良らに向けて中国共産党はあくまで今回の行動を支持する旨を伝える。

 一方、山西省閻錫山は張学良と南京の双方から協力を求められ困っていた。結局、それまで張学良の「内戦停止、一致抗日」を支持していた立場を捨て、そのため西安はますます孤立することになった。

 西安入りしたウィリアムは、蒋介石と面談し、宋美齢から預かってきた手紙を渡す。その手紙には、故郷を失った東北軍の抗日の主張には道理があり彼らと話し合うこと,自分も西安に行くことなどが書かれていた。蒋介石はウイリアムに宋美齢は決して西安に来てはいけない、と伝言を託す。

 何応欽は警備の名目で憲兵隊を宋美齢の家に配置し、彼女を軟禁しようとするが、戴笠ら復興社によって彼らは追い払われる。



感想

 今回は、宋美齢の独断場という感じ。と言うか、西安事変も起こしてしまって張学良サイドは逆にこれといった動きがなくなってしまった感じ(連合政府に向けていろいろ準備こそしているが)。

 皮肉なことだが、蒋介石を捕らえても蒋介石があくまで翻意しない限り、実は何も変わらない。事件を起こす前は、どこか事を起こせばすべての問題は解決するかのような雰囲気がドラマや西安サイドにはあったが、実際起こしてみれば逆に閉塞状態になってしまった。

 張学良は蒋介石という「切り札」を手に入れたが、「切り札」は適切な時に適切な相手に対して切らなければ意味がない。中国内外を震撼させ、主導権を握っているかのような張学良だが、実は彼も相手のリアクションを今は待つしかないという受身の立場に逆に置かれてしまったのだ。


  とりあえず、以前は対日問題でさんざん張学良に連携の意思を見せていた閻錫山が(やっぱり)速攻で裏切ったのが笑える。まあ、それこそ閻錫山らしいか。

って言うか、羊可愛いよ羊!




ピックアップシーン

 今回は国民党の恐怖の特務・戴笠の活躍(?)を。

 西安に軍事行動を起こしどさくさにまぎれて蒋介石を亡き者にしようとする軍事部長・何応釣とあくまで和平解決を主張し、交渉のため西安行きを計画している蒋介石夫人・宋美齢は激しく対立。何応欽は美齢の動きを封じるため、「身辺警護」の名目で美齢の自宅周辺を憲兵隊で封鎖。

 まさしく憲兵隊が美齢を軟禁状態におこうとした時・・・・・・数台の黒塗り高級車から黒服に身を包んだ男達が降りてきて、憲兵隊に「ここは我々の管轄になった」と告げて退去を要求。

 怒った憲兵隊の隊長は黒服の男を殴りつけるが・・・・・・そこに上海マフィアもかくやというような雰囲気で国民党の恐怖の特務組織・復興社のボスにして蒋介石の忠実な僕の戴笠が登場!

Cap1189

マフィアのドンのような登場の仕方をする戴笠

 彼はごく穏やかな雰囲気で憲兵隊の隊長に話しかけるのだが・・・・・・

憲兵隊長「戴、戴処長」

(戴笠、帽子をとってホコリをはたく)

戴笠「銃」

隊長「・・・・・・えっ?」

戴笠「おまえの銃のことだ」

Cap1190

隊長「あっ・・・銃ですね」

(隊長、とまどいながら自分の拳銃を戴笠に渡す)

Cap1191

戴笠「手」

隊長「・・・・・・えっ?」

戴笠「おまえの手だ」

Cap1192

隊長「は、はい」

(隊長、とまどいながら自分の片手を出す。戴笠、その手を取るといきなり拳銃を彼の手のひらに押しつけ、引き金を引く)

Cap1193

隊長「ぎゃああああ!!」

(手を打ち抜かれて倒れ、もがき苦しむ隊長)

戴笠「おまえの部下を撤収させろ。今後は、好き勝手に人を殴るな。よく覚えておくように」

(戴笠、歩きながら血で汚れた白手袋を捨てる)

 さすが戴笠! 隊長さんも額じゃなくて手を打ち抜かれただけで済んでよかったね!

・・・・・・・・・・・・じゃなくて。

 戴笠怖えぇぇーー!!

 いや、もう「おまえの銃」あたりで嫌な予感はしていたのだけど、「おまえの手」とか言いだいたら、隊長さん逃げて逃げてぇ~(←どこに?)、と心の中で叫んでしまった。もう、隊長さんが撃たれるまで何も気づいていないのに、バックに怪しげなBGMが流れていて、ほとんどジョーズが迫っているのに船の上の人が何も気づいていないシーンみたいだった。(戴笠はジョーズか?)

 確かに先に戴笠の部下を殴ったのは隊長さんだけど、殴られたなら殴り返すまでで止めておこうよ。殴ったら手を銃で打ち抜くって、いったい何倍返しだよ。

 ・・・・・・まあ、戴笠も大切な蒋介石があんなことになってしまって、冷静な顔をしつつも実は腸が煮えくり返っているんだろうな。


 ちなみに中国のTVドラマっていろいろ容赦ないので、手を撃ち抜かれて穴をあけられるシーンもばっちし画面に映ってましたが・・・・・・ここでは割愛させてもらっちゃうぞheart

 あと、中国のドラマでは反抗する部下を問答無用で撃ち殺すシーンとかけっこうあるのだけど(たいてい額を撃たれて殺される)、命に別状は無いにも関わらず、こっちのシーンの方が怖い。「おまえの手」って・・・・・・。


 もう一度、羊を見て癒されよう。

Cap1194

 

 

 

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