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2010年11月 5日 (金)

『井崗山』18話~23話

あらすじ

 毛沢譚は、両軍が合流するために部隊を派遣してほしいという朱徳からの伝言を毛沢東に伝える。その時、井崗山の一部が国民党軍に襲われ奪われたという知らせが届く。王佐らは井崗山に引き返すよう訴えるが、毛沢東は大局を考えて朱徳軍との合流を優先する。

 袁文才は怒りの収まらない王佐に、毛の妻が殺されたことを告げる。てっきりすでに毛が知っているものと思い込んだ王佐は袁が止めるのも聞かず、哀悼の言葉を言ってしまう。毛沢東は隠していた袁文才に問い詰めるが、袁は口にだすことができず、毛沢譚が兄に真相を告げる。妻は殺され、三人の息子は行方不明と知り、毛は弟にすがって泣き、倒れてしまう。

 紅軍幹部は毛を療養のため、井崗山の安全な場所へ送ることを決定。井崗山の一部を支配する国民党軍は毛の帰還に驚き、撤退を決める。しかし、その頃毛沢東は、再び前線の部隊に戻っていた。・・・・・・国民党軍が見た「毛沢東」は敵軍を混乱させるために毛が自分の代わりに井崗山に行かせたそっくりの弟「毛沢譚」であった・・・・・・。

 

 都市攻略という中央の無謀な命令のせいで大打撃を受けた朱徳らは井崗山の毛沢東と合流することを決定する。だが周魯は反対を貫いて朱徳軍から離脱し、敵に襲われ殺されてしまう。

 そして毛沢東と朱徳は歴史的な「井崗山会師」を成し遂げ、革命は新たなる段階を迎える。

Cap1115

手を握り合う朱徳と毛沢東

 毛沢東部隊と朱徳部隊は会議を開き、両軍を併せて紅4軍を創設。自分はすでに中央から党籍を剥奪されているという毛沢東に対し、朱徳らは自分たちが直接見た中央の決議文にはそのようなことは書いていなかったと言い、毛沢東は職務に復帰する。

 袁文才と妻の梅香は、18歳になった賀子珍に結婚を勧める。しかし、怒った賀子珍は袁が勧める男の名を聞かずに去ってしまう。

 一方、毛沢東は軍の再編に伴って朱徳軍の中隊長である林彪を営長(大隊長)にするよう提案するが、朱徳や陳毅は不服気味であった。夜、毛沢東は皆が寝静まった後も一心不乱に用兵を勉強する栗祐と出会い、彼を励ます。紅四軍誕生初の大会が持たれ、毛沢東・朱徳はそこで演説し両軍の団結を説く。

 紅四軍の誕生を知った蒋介石は、朱倍徳何鍵に討伐を命じる。毛沢東と朱徳は敵の駐屯地・永新の動向をさぐるため、永新出身の賀子珍を偵察にいかせることにする。しかし毛沢東の秘書になりたかった賀子珍は、毛がそのことをまったく考慮していないことに腹を立てたまま永新に向かう。

 永新に入った賀子珍は毛のために新聞を集める途中で疑われ、国民党軍に追われてしまう。

Cap1111

自分の正体を見破り、通報しようとした男に銃を向ける賀子珍

国民党軍は賀子珍らが逃げ込んだ山に火を放つが、賀子珍は何とか井崗山まで帰りつく。

 賀子珍のおかげで敵の楊如軒軍の作戦変更を知った紅軍は、作戦を立て直して出撃。さらに林彪は敵部隊の陽動作戦を見破り、逆に奇襲をかける。楊如軒軍はいったん永新に引き返そうとするが、そこはすでに毛沢東の別働隊に占領されており、むなしく撤退するしかなかった。

Cap1112

先回りして敵の拠点を占拠し、戻って来た敵軍に銃を向ける紅軍

 しかし毛沢東は永新を放棄する。楊如軒は共産党の不可思議な行動を不審に思いながらも永新に戻るが、そこを再び襲われ命からがら脱出する。曹士峨羅栄桓は規定に基づいて帰郷したい捕虜には路銀を渡して解放するが、朱徳軍出身の袁崇全は毛沢東軍のそのような規定が不満で、曹士峨を罪に問い連行しようとする。しかし、羅栄桓はこの危機を政治工作のチャンスとし、曹の身代わりに袁崇全に連行されていく。

 一方、モスクワでは中共の全体会議・六全大会が開催されることになり、毛沢東は出席を考える。

 毛沢東と朱徳は袁崇全の件で両軍の間の溝を改めて認識し、一時的に二人の間で口論になるものの、解決策を話し合う。王尓琢は袁崇全と話し合うが、態度を改めないため彼を逮捕する。両軍は兵士レベルで交流し、お互いの溝を埋めていく。



感想

 それでは、今回もストーリー的にはそれほど見所がなかったので、キャラクター中心で見ていこうと思います。全般的にまともではない(腐女子的)内容になったので、大丈夫な人だけ「続きを読む」からどうぞ。




毛沢譚の場合

 朱徳軍と合流(して都市攻略)のために主力が出て行って手薄になった井崗山は、さっそくその一部が敵に占領される。井崗山奪回のために紅軍の一部が戻ってくるが、国民党軍は「どうせ毛沢東率いる主力は戻ってきてないんだろ」と余裕。が、

陳開財「あっ! 師長っ、見てください、あの男!(遠くの丘を指差し)あの痩せて背の高い男は毛沢東です! 俺は彼を見たことがあります!あそこ、あそこです!」

楊如軒師長「撤退だ!」

 なんと戻ってきた部隊の中に毛沢東の姿を発見! 遠目の確認であったが、陳開財も毛沢東だと断言し、楊如軒ら敵は紅軍の主力が戻ってきたのかと慌て一時撤退。だが、彼らが見た「毛沢東」の招待は・・・・・・

Cap911

弟の毛沢譚でした。

替え玉ネタキッター!

 そうだよね、これだけそっくりだって設定なんだもの。そのお約束(?)ネタをやらなきゃ嘘ってもんだ。製作者もそのへんよくわかっている。そしてこういうネタはべたべたなほどベタなのがいいのだ。

 それにしても↑なんて天真爛漫な笑顔だ(某中国の文献によると毛沢譚は「明るく天真爛漫」な性格なのだそうです)。作戦が成功したことを告げる賀子珍らに向けた笑顔、本当に可愛いですなぁ。

 ちなみに「兄」の方。

Cap1071

 先回りして敵の拠点を占拠し、戻ってきた敵軍に城砦の上から高笑い・・・・・・さまになりすぎています、ラスボスみたいです。



袁文才の場合

 あいかわらず毛沢東が大好きな袁文才。

 まず一度敵に迫られた時に袁文才の家も焼き払われ、井崗山を奪還した後、燃えた家の片付けをする袁文才夫婦の元に毛沢東が見舞いにやってくるシーン。

 毛が来るやいなや片付けで煤だらけになった顔のまま、満面の笑顔で飛び出してくる袁文才。その嬉しそうな様子といったら、少女マンガで憧れの先輩に優しくしてもらった女子中学生か何かのよう・・・・・・(いや、マジで)。乙男(おとめん)化がますます進んでいるようです。

 さらにその後、衝撃的なシーンが。

 再建された袁文才の家に遊びに来た賀子珍。そこで袁文才夫婦から、もう18歳になったんだから、と結婚を勧められしまう。しかも袁には賀子珍の相手として誰か推薦したい男がいる様子。

 しかし、自立心の強い賀子珍は結婚なんてするつもりはなく、猛反発。決して口には出さないが(でも周囲にはばればれだな)毛沢東が気になっているのに他の男と結婚なんて冗談じゃないと思ったのだろう。

 この段階で袁文才が勧める相手が「誰」なのか、ドラマ中ではまだ明らかにされていない。しかし歴史を知っていれば、あるいは名前を出さなくても袁文才の言葉の端々から賀子珍の結婚候補がまさに妻を失ったばかりの「毛沢東」であることはなんとなく視聴者にはわかるだろう(賀子珍はまったく気づいてないが)。

 反発ばかりの賀子珍に袁文才もつい言葉を荒げ、とんでもない一言を・・・・・・。

袁文才「俺は本当にすばらしい相手を見つけたんだ! 俺という人間は今まであまり他人を尊敬することはなかった。だが、「その人」のことは本当に、五体投地(仏教で体を地面に投げ出して仏に祈る行為のことで、転じて自分のすべてを投げ出してもいいという最大限の敬いの感情を表現する)するほど尊敬している。もしも俺が女だったら、俺こそその人に嫁ぎたいくらいだ!

ついに言っちゃったよ、この人ーーー!!!

 言っとくけど、これ私の幻聴でも誤訳でもないからね! マジでこんなセリフ、中国語字幕付きで言ったのだからね!

・・・・・・こんなの放送していいんかい、中国国営放送・・・・・・なんだ?検閲官は寝ていたのか?・・・・・・や、一応、このシーンでその「相手」が「毛沢東」って明示されていなかったので(でもみんなわかるよ?)ギリギリOKなのかもしれないが・・・・・・。

 ちなみに賀子珍もドン引きしているのですが・・・・・・。あと、側に袁文才の妻もいたのだけど、夫のこんなぶっとんだ発言を笑って受け流すというなかなかの大物ぶりを発揮していた。

 
 一方、意外な相手との交流も。

 とある会議の席上で、なぜか林彪に親しげに話しかけていたりもするのだ。林彪はそっちを見ただけで特に反応を返さなかったが・・・・・・相手が誰であれ反応が無いのは林彪の標準装備だしね。

 林彪はこの頃20歳前くらいだが、見た目はさらに幼い。袁文才的には「あれ? こんな所に子供がいる」って感じで(笑)、面倒をみてやりたくなっているのかもしれない。

 
 以下マニアックな話題になるけど(←今まではマニアックではなかったとでも?)

 袁文才が林彪に話しかける時、「イーロン」という言葉が出てきた。そしてなぜか中国語字幕にもその発言は出てこない(役者さんのアドリブか?)。

 イーロン? イーロンってもしかして・・・・・・林彪が「林彪」と改名する前の本来の名前である「林 育蓉」(中国語読みで「リン イーロン」)のことかぁぁ!!

 うわっ、びっくりした! 林彪のことを本名の「育蓉」で呼ぶ人なんて家族以外にいないと思っていたのだが・・・・・・毛沢東だって林彪のことは「林彪」としか呼ばないだろうに(一般的に、改名している男性を改名前の本名で呼ぶのは、家族や幼なじみなど極めて親しい間柄の者だけである)。なんで袁文才が、そんなになれなれしく「育蓉(イーロン)」って呼んでるのか?

 って言うか、TVで林彪が本名の「育蓉」って呼ばれるの初めてじゃないか? 「わ~、こんなふうな発音なんだぁ、」とちょっと萌えてしまった! いや、それ以前に中国においてだってこんなマニアックなネタを何の説明もなしでがわかる人どんくらいいるんだ? 「育蓉(イーロン)」が林彪の本名だって知らなきゃ、袁文才が何て言っているのかさえわからんだろ。




林彪の場合

 さて、その林彪。前回までも少し見せていたが、今回から本格的に後に人民解放軍の勝利の女(?)神と呼ばれる(←呼ばれてない)にふさわしい活躍を見せはじめた。

 まずは、井崗山に攻めてくる国民党軍の楊如軒を迎え撃つ戦いにおいて。この時、林彪はまだ紅軍全体の一部隊を率いるだけの立場だったのだけど・・・・・・

Cap1125

 実際に部隊を指揮する林彪(画面中央)。出世の早い林彪は長征の時には、もう紅軍の軍団長という高い地位についているので、逆にこうやって拳銃片手で徒歩で部隊を率いていくシーンは珍しい。ちゃんと「隊長」やっている、って感じでなんか新鮮(で可愛い)。

 さて、この後林彪は、朱徳や陳毅、王尓琢ら紅軍首脳部が作戦について話し合う場に偶然居合わせることになり・・・・・・

何長工「朱徳軍長! (敵の)周体仁に先に黄拗(地名)を奪われました」

朱徳「どうやら敵は、我々が遂川を攻めることを知っているようだな。部隊を派遣して、我々を阻止するつもりのようだ」

(中略)

朱徳「ならば三大隊を撤退させるぞ」

王尓琢「えっ? 撤退ですか?」

朱徳「そうだ、撤退しつつ敵を挑発して敵を動かしていく。すぐに執行せよ」

王「(部下に)肖勁に撤退を命じろ」

部下「はいっ」

袁崇全「朱軍長、肉を口元まで持ってきているのに食べないのですか(かっこうの敵がいるのに倒さないのですか)」

朱徳「いや、(井崗山に引き込んで)二十九団(連隊)に食べさせてやるのさ(手柄をやる)」

(中略)

王「朱徳軍長の仰る通りです。二十九団ならばきっと勝てるでしょう。(部下に)君、陳主任と胡少敏団長を探して朱徳軍長の命令を伝え、すぐに戦闘に参加させなさい」

林彪「・・・・・・朱徳軍長。私に意見があります」

朱徳「言ってみなさい」

林彪「先ほど、あなたは(敵の)周体仁は黄拗で我々の進軍を阻止しようとしている、と仰いましたね。もしそうだとしたら、周体仁の主力は、決して我々の陽動に惑わされ井崗山に向かいはしないでしょう。私達は遂川への攻撃をやめ、周体仁の部隊と決戦すべきです」

朱徳「なるほど、君の言うとおりだ」

 無表情&黙って幹部達の話し合いを聞いていた林彪は、突然口を開くとあいかわらず何の表情もなく実に淡々とした口調で自分の意見を述べだす。最初はポツポツと呟くように話していたが、そのうちその抑揚が無い声もわずかに熱を帯びてくる。話しながら自分の考えに陶酔していくように。 しかもその「陶酔」は確かな自身に裏打ちされたものだった。

 このへん、役者さんの演技&林彪の役作りがすごいうまいと思う。林彪って表情や口調の変化がほとんど無いから(笑)、役者さんにとって演じるの難しいと思うんだよね。ほんのわずかな表情と声の変化で的確に感情の変化を表現しきらなくちゃならん。

 その意味で、この場面は、戦争以外の他の一切に関心がなく作戦を語る時にだけ感情の起伏が見られる林彪って人物をよく表現できていたと思うよ(何より紅軍幹部に向かってずけずけと意見言っちゃう林彪って超可愛いじゃん!)

Cap1070_2

 そしてその意見は朱徳の賛同を得て、幹部達の話し合いによってほぼ決まりかけていた作戦計画を覆してしまった。その瞬間、林彪の顔にわずかに興奮しているような表情が生まれすぐに消えた。自分の意見が容れられた(=戦争に関して自分が一番優秀であることが証明された)興奮と、幹部連中の前でその感情をあからさまにしてしまうことをはばかる気持ちがせめぎあったような微妙な表情・・・・・・うまいなぁ、と思う(そして可愛い)

 さて、作戦が思い通りになった林彪は戦場でも静かにはっちゃけます。うまく敵が自分たちが隠れて待ち伏せている地点に差し掛かり、後はいつ攻撃を開始しようかという場面。

王尓琢「(双眼鏡越しに敵が来たのを確認して)やはり来たか・・・・・・(隣の副官に)やるか?」

(突然、林彪が敵に発砲)

王「なっ! おまえ!」

(そのまま戦端が開かれる)

王「きさまなぁ!」

林彪「七割がた整ったら、さっさと攻撃すべきです!」

Cap1126

勝手に戦端を開く林彪(右)と驚く王尓琢参謀長 (左)

 いやいやいや、隣の上官がまだ何も命令していないのに勝手に戦端を開きますか?

 しかも怒った上官に平然と「あんたらがぐずぐずしているのがいけないんだろ」的なことを言い返す・・・・・・実は上官をなめきっていますね? ・・・・・・まあ、林彪が従うのって「上官命令」でも「組織」でもなく「勝利」だけなんだろうなぁ、と改めて思う。

 にしても普段おとなしそうにしていて、やることは過激・・・・・・と言うかおとなしそうな奴こそいざという時過激と言うべきか。(とりあえず可愛いからOK)



ピックアップ場面

 さて、結局いろいろ勝手をやったけど、未来の勝利の女神らしく成果をあげている林彪は、なぜかまだ中隊長なのに幹部連中の作戦会議に出席までできるようになった。

 だけどもう一人、井崗山には未来の勝利の女(?)神がいる。彼の名は「栗祐」。

 毛沢東は夜遅く、皆が寝静まった後もなにやら勉強を続けている栗祐をねぎらう。

毛沢東「おや、君は地図を描けるのか?」

栗祐「どうぞご覧になってください。ヘタでしょう?」

毛沢東「・・・・・・君は党代表(各級部隊を政治的に指導するポスト)なのに、なぜこんなに地図に関心を持っているんだい?」

栗祐「これはぼくの個人的な考えなのですが、軍人たるものどこに行こうと、その地の地形や環境を把握しなければいけないと思うのです」

毛沢東「はは、いつでも戦えるよう準備しているというわけか」

栗祐「はい・・・・・・毛委員。ぼくの言うことは何か間違っていますか」

毛沢東「いや、君はそのうち将軍になれる」

(栗祐、はにかんで笑う)

 いや、栗祐も可愛いな~・・・・・・じゃなくて、はい、将軍になりました、この人

 今はまだ芽が出てないけど、彼は林彪とよい軍人友達(←どういう友達?)になれるんじゃないかと思う。林彪も無能(だと思っている)上官・幹部よりも栗祐と勉強した方がいい刺激になるんじゃないだろうか?

 

では、井崗山がますます変人ワールドであることもわかったことでもあるし、今回はここまで。

  

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