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2010年10月27日 (水)

『西安事変』第26話~27話(ついに西安事変勃発)

Cap1103


あらすじ

  張学良は憲兵の目をごまかすため、孫銘九劉圭五ら実行部隊の核となる5人を人夫に偽装させ、張学良公館に呼んで具体的な打ち合わせをする。特に劉圭五には、東北軍内には蒋介石に恨みを持っている人間も多いことから、蒋介石の身を守るよう任務を与える。張学良は口実を設けて劉圭五らを華清池に連れていき蒋介石に会わせるが、そこで彼が12日の朝に西安を発つことを知る。

  鐘本鶴虎城家に招いた趙文青は手料理で彼をもてなすが、忙しい楊虎城が一緒に昼食を取る約束を破ったことに腹を立て、鐘本鶴ともケンカになってしまう。本鶴を追い返した文青は、鐘笑天が楊虎城への土産として本鶴にもたせた酒を飲んで、スケートに行く。

 一方、張学良は13日の決行予定を12日の早朝、蒋介石が西安を発つ前に前倒しすることにし、趙一荻を楊虎城の妻に接触させ、その情報を知らせる。

  鐘笑天は楊虎城が酒を飲まなかったことに失望し、すべての真実を明かす。すなわち、自分は楊虎城を暗殺するため酒に遅効性の毒を仕込んでいたのだ、と。なぜなら楊虎城は抗日を策しているが、日中間で戦争になれば多くの若い日本軍人の命が失われる。自分の親友であり、本鶴の父親と同じように。それを防ぐために楊虎城を殺したかったのだと。

  本鶴は慌てて楊虎城家に戻り、趙文青が酒を飲んでしまったことを知る。本鶴はいつも二人で会っていた厚い氷の張った湖でスケートを滑る文青を見つけ、文青は本鶴が来てくれたことを喜ぶ。しかし、本鶴の目の前で文青は苦しみだし、そのまま息絶えてしまう。嘆き悲しむ本鶴は湖の氷を破り、いつも文青が憧れていた「氷の下の世界」に文青の遺体とともに身を沈める。

  暗殺に失敗した笑天の元には、特務の「天狼」が彼を始末するためにやってくるが、逆に笑天に殺されてしまう。

Cap1096

湯飲みに毒を塗って始末をつけに来た天狼を返り討ちにする鐘笑天

 笑天は西安から逃亡するため人力車に乗って駅を目指すが、そこにはすでに載笠の手が回っており笑天はそのままさらわれてしまう。

 11日夜、東北軍幹部との最後の打ち合わせを終えた張学良は、蒋介石に呼ばれて華清池で夕食をともにする。しかし、蒋介石はずっと上の空のままの張学良をやや不審に思う。その後、張学良は楊虎城が西安に集っていた中央の高官たちをもてなす宴に出席し、隙を見て「今夜12時半に楊公館に集合」することを告げる。

 華清池では、日記を書いて蒋介石に甥で侍従長の蒋孝先が、ずっと渡しそびれていた戴笠からの指示を見せる。張学良が何かをたくらんでいるのですぐに西安から離れるように、との言葉に、蒋介石は張学良の幹部である李青山を急遽呼び出すことにする。

 12月11日夜11時、張学良公館に集まった幹部たちは、李青山が蒋介石に呼ばれたことに動揺する。華清池に呼ばれた李青山は、蒋介石の張学良への猜疑を何とかうまくかわす。一方、約束の時間を過ぎても張学良らが来ないことに、西北軍の幹部らは彼らが裏切ったのではないかと疑心暗鬼になる。張学良の元に戻った李青山は、蒋介石が張学良を疑っていることを伝えるが、張学良は計画を続行するため皆と楊虎城の元へ向かう。

  計画の漏洩に楊虎城の動揺するが、「いざとなればあなたは自分を捕まえて蒋介石に差し出せばいい」と軽口を言う張学良に「俺をそんな人間だと思っているのか」と怒りを爆発させる。そのまま言い争いになる二人だったが、楊の妻に諌められて落ち着きを取り戻し、深夜1時の鐘の音とともに計画を発動する。

Cap1097

張学良の態度に激昂する楊虎城

 劉多茎率いる孫銘九,劉圭五らの東北軍部隊はくれぐれも蒋介石を傷つけないよう厳命を下して華清池に向かい、西北軍の部隊は中央軍の要人が泊まるホテルを包囲する。

 1936年12月12日午前5時。それぞれの持ち場についた各部隊はいっせいい行動を開始。

 劉多茎の部隊は華清池に突入し、警備の兵らと激しい銃撃戦を展開。途中、劉多茎は負傷するが、圧倒的兵力差によって抵抗するものをすべて殺して華清池を制圧。

Cap1098

華清池を襲撃する東北軍

 外の騒ぎについた蒋介石は紅軍の襲撃かと思い、蒋孝先とその弟の蒋鎮先らに助けられ、寝巻き姿のまま窓から外に逃亡する。

Cap1099

窓から逃亡を図る蒋介石

 劉圭五らは蒋介石の部屋に踏み込んだ時はすでにもぬけの空であったが、ベッドがまだ暖かいことからそう遠くには行っていないと判断する。





感想

 数話前から西安事変へのカウントダウンが始まっていた西安事変が、27話後半でついに勃発!

 と、その前に、その前日(12月11日)にオリキャラである趙文青,鐘本鶴,鐘笑天があいついで舞台から退場!・・・・・・・・・・・・えっ?

 あの、そこで(超)あっさり殺して(鐘笑天はまだ生死不明だが・・・生きてはいないだろう)しまうのですか、監督さん? ってこの三人はいったい何のために出てきたのですか? しかも趙文青の死のシーンが不自然すぎて、あとで蘇生するのかと思ってたら二人で凍った湖の底に沈んでいっちゃったよ!

 う~む、私は趙文青が西安事変の際に鐘笑天に人質にとられるとか、実は二重スパイ「八条」かと思っていたが・・・・・・どうやらやっぱり「一般人代表」だったらしい。

 つまり中国人の趙文青と日本人の鐘本鶴の恋人たちは、日中のはざま、時代に押しつぶされてしまった、というわけだ。それならば二人の服装がとても30年代とは思えない、ぶっちゃけ2000年代からタイムスリップしてきたとしか思えない子たちだったのも、未来の平和な時代であればこのような結末は迎えなかっただろうに、という思いが込められているのかもしれない。30年代に二人が幸せになれる場所は「氷の下の世界」しかない。

Cap1095

 趙文青と自分を埋葬するため、湖の氷を割る鐘本鶴

 あるいは「日中間で戦争が起きたら日本の若い軍人が犠牲になるから」という手前勝手極まりない(そもそもまず最初にやったのはどっちだよって話)論理で動く鐘笑天という古い世代によって、純粋な若い世代の未来が潰される様を描きたかったのかもしれない。


 さて、そんな事件があったもののドラマは容赦なく西安事変へと、すなわち「1936年12月12日早朝5時」へと向かっていく。

 このドラマは類似の歴史ドラマとは違い、今まで戦闘シーンなどはわりと淡白に描かれてきた。だが、西安事変勃発シーン、すなわち蒋介石の泊まる華清池襲撃シーンでそれは一変する

 今までの淡白な戦闘シーンは、この場面を盛り上げるためにあったのかと思えるようなカタルシス。なるほど、普段か火薬の使用量を競うかのようにドンパチやっているより、ここに至までは抑制を重ねタメを作っておいた方が、一番肝心な場面が盛り上がるというものだ。

 一方で、この華清地襲撃シーンは単に「かっこいい」ばかりではない。最初こそかっこいいBGMが流れる中、東北軍の華清池襲撃部隊が出撃しているのだが、いかんせん襲撃部隊と華清池守備部隊では兵力差がありすぎるる。襲撃部隊の攻撃はまさしく「制圧」というのにふさわしく、後半ではほとんど守備隊は皆殺しという感じになる。

Cap1101

華清池を攻める東北軍

 そこにはこの襲撃の「英雄性」よりもむしろ「暴力性」が前面に出されているような気がするが・・・・・・どうなのだろう?




ピックアップシーン

孫銘九「もう一度だけ、貴様らに厳命する! 華清池の第二門をくぐった後は、抵抗する者は見つけ次第殺せ! 30歳前後の相手ならば、発砲を許可する。40歳前後の相手ならば取り押さえろ。その人物が抵抗しない限りは、発砲を許可しない。もし貴様らが痩せてハゲている男を見つけた時は・・・・・・よく聞いておけ!・・・・・・何があっても絶対に発砲するな! その男は蒋委員長である可能性が高い。ただちに彼を保護し、劉師長にわたせ! わかったか!?」

兵士たち『はいっ!』

劉多茎「出発!」

兵士その1「あのっ、営長、質問であります。もし委員長が流れ弾に当たってしまったらどうしましょう?」

孫銘九(兵士を殴って)「ばかやろう! 流れ弾も当てるな!」

兵士その1「はいっ!」

 いよいよ華清池に出撃するに至って、部隊にもう一度厳命(蒋介石は絶対に傷つけるな)を下す営長(大隊長)の孫銘九。

 ・・・・・・って「流れ弾も当てるな」って、そういうことができない弾だから流れ弾なんじゃないか?  とりあえずおまえがまず落ち着けよ、ってセリフですな。

孫銘九「委員長はどこだっ!?」

劉圭五「布団がまだ暖かいです!」

兵士「軍服も残っています! まだそう遠くには逃げてないはずです!」

孫銘九「探せ!」

 

「布団がまだ暖かい(被窝还是热的)」キッターー!

 西安事変の有名なエピソードですね。蒋介石が間一髪のところで部屋から逃げ、部屋に誰もいないのを見て襲撃部隊の連中が「しまった、逃げられた。失敗だ」と一瞬思いかけたところで、機転の利く兵士が布団に手をつっこみ「まだ暖かい」こと確認→「遠くには行っていない、挽回のチャンスあり」とみなが気を取り直すシーン。

Cap1100

蒋介石のベッドに手を入れ、まだ暖かいことに気がつく

 ここでこの兵士が布団の暖かさを確認したことで、すばやいその後の対応ができたわけだから、こんな状況でとっさにそんなことした兵士もなかなかグッジョブである。

 さて、次回は西安事変も本格化。西安市内の制圧と蒋介石の捜索の話ですよ~。

 以下はBLですよ(反転)。

 

Cap1102

 机の下で楊虎城の手を握る張学良!?

 いやぁ、さすがにこのドラマのやたらしっかりした張学良も決行直前になって不安で仕方なくて、思わず楊虎城にすがってしまったおいしいシーンか!? ・・・・・・と思っていたら、中央の高官をもてなす晩餐で、特務の目を盗んでお手紙のやりとりするためのものでした。

 ・・・・・・まあ、そんなオチだよねぇ。べ、べつに変な期待していたわけじゃないからねっ!

 でも・・・・・・よく見ると(←見るなよ)、なんか必要以上に強く握っていない? やっぱり「そういう意味」もあったのかね? う~ん。

 ちなみにこの時渡したお手紙は「今夜、12時半に虎城のとこいくからねheart(注:東北軍の幹部みんなで)」という内容でした。

 なのに、李青山が蒋介石に呼び出されたことで張学良も動くことができず、時間を過ぎても張学良が来ないのにさすがの楊虎城もヤキモキ。

 そしてやっと現れた張学良の「もし計画がばれているなら、虎城は自分を捕まえて蒋介石に差し出して身の安全図ればいいよ」との軽口に、楊虎城は初めて激怒。「きっさま、俺がそんな人間だと思うか、おまえが処刑台に上るなら俺だって登る覚悟なんだぞ」って。・・・・・・えっ、楊虎城今までさんざん張学良に振り回されつつ、寛大な態度だったのに、激怒ポイントはそこなんだ? なんかもう楊虎城ってほんといい人だなぁ、って思う。張学良にはもったいないよ~。

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