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2010年9月25日 (土)

『太行山上』ピックアップシーン

 さて、いろいろどうしようもない映画だった『太行山上』だけど、それでもいくつかピックアップできるシーンもあるので、そのへんを紹介。・・・・・・あらすじは特に必要ないと思う、あらすじ書くほどの内容なかったし。



・林彪モード全開

 TVドラマ『八路軍』の外見も中身も原型を留めていなかった林彪とは違い、『太行山上』で別の役者さんが演じる林彪は外見も中身もけっこう林彪林彪してました(←変な表現)

 さっそく林彪節が炸裂したのは、平型関の戦いの前の国民党軍将軍らとの作戦会議の時。一応その場に一緒に座っているもののやりとりは115師(林彪は八路軍115師の師長)の他の幹部にまかせて、国共双方の話し合いを聞いているのか聞いてないのかまったくわからない様子(たぶん聞いていない)。あげくに話し合い中にいきなり立ち上がって、ふらふらと(笑)歩き出し、もはや皆を無視して戦場となる場所を無言で見つめ続けている・・・・・・・

 そう、これが林彪なのである。それまで黙って自分の脳内だけで考えて出した結論だけを、TPOもそれまでの話の流れも無視して発言あるいは行動に移し、周りがついてこれなくてもおかいまし・・・・・・という、これこそ「無口キャラ」とも言うべき行動様式。

Cap860

前フリなしに会議の場を去る林彪

 共産党の面々は慣れているからいいけど、話し合いの途中にいきなり無言で席をはずされそれっきりにされた国民党の面々は・・・なんだ?coldsweats02と思ったに違いない。林彪的には、考えをまとめるために歩き回りたくなっただけだろうけど(笑



・林彪in平型関

 『太行山上』では、タイトルで「太行山」の名を出しているにも関わらず、前半30分を平型関の戦いに費やした。や・・・・・・平型関の戦いを30分もやられちゃ見ているほうはもうおなかいっぱいって感じになるのですが・・・・・・。

 で、八路軍側のある部隊が危機に陥ったシーン。

「101(林彪の暗号名)、101!、聞こえますか!? 敵が11回目の突撃をしてきます。我が部隊はすでに弾薬が尽きました!」

 と必死の通信が送られてくるのだが、無線機を取った林彪の返答はただ一言。

「いかなる犠牲を払っても死守せよ」

Cap1036

 ほとんど表情を変えず淡々とした口調で言うあたりが林彪らしくてちょっとゾクゾク。林彪役の役者さんは、だいぶ林彪について勉強しているらしく、役作りがなかなかいい感じ。




・スメドレー→朱徳

 男ばかりのこの映画の数少ない女性で、ヒロイン(!)とも言えるのが、ジャーナリストのアグネス・スメドレー。

 彼女は抗日戦争前から朱徳や共産党を取材し、また抗戦初期には八路軍に従軍して『偉大なる道』(朱徳の伝記)『八路軍従軍記』などを書いている。

 で、この映画では、スメドレーは朱徳のことが(恋愛的な意味で)好きなんですよ?という設定らしい・・・・・・

 えええええっ?

 まあ、その噂は無きにしもあらずでしたが、ここまではっきり描いちゃうのは珍しいんじゃないかな?

Cap933

朱徳とスメドレーin秋の原っぱ 

 それがあからさまになったのは、戦局が厳しくなり朱徳が前線で取材していたスメドレーを後方(延安?)に帰るよう命じた場面。スメドレーはしぶしぶその命令に従うが、別れに際して朱徳にある要求を・・・・・・

スメドレー「では、私に西洋風の別れの挨拶をしてくれますか?」

 ・・・ああっと? 「西洋風の別れ」ってつまりここで暗に朱徳に「抱擁してくれ」あるいは「キスしてくれ」って言ってんですよな? で、朱徳はスメドレーの気持ちは百も承知だろうが、実にうまいかわし方を。

朱徳「私達は今、二人とも八路軍の軍服を着ているのですよ」

 ・・・つまり、あなたも私も八路軍、西洋はともかく八路軍には別れの時に抱擁したりキスしたりする習慣は無い、ってことでこれまた暗にスメドレーの気持ちを拒否しているのですな。スメドレーもそれで諦めたのか、

スメドレー「私は愛しています・・・八路軍のこと」

となかなか粋なことを言って失恋を受け止め去っていきます。

 まあ、スメドレーの片思いを朱徳が大人の対応でかわしたという感じですな(私は朱徳は奥さんとラブラブ派)。




・秘密の会話はロシア語で

 日本軍の大部隊が八路軍の司令部に迫り、朱徳たちは撤退。しかも無線の暗号が日本軍に解読されたらしくて(史実では日本軍は国民党軍の暗号の大半は解読していたが、八路軍の暗号はほとんど破ることができなかったのだが)他との無線連絡ともままならない。

 しかし、逃亡の途中で日本軍がある村を襲うのを目撃。警備兵くらいしかいない自分達の戦力ではどうしようもないので、近くにいる劉伯承・鄧小平率いる129師を呼び出そうとするが、しかし暗号が解読されている中で通信したら日本軍にこちらの動きが丸わかりになってしまう!

 と、そこで参謀長の佐権が妙案を思いつき、暗号も何も無しで129師に無線連絡をする。ただしロシア語で。

 佐権も劉伯承&鄧小平もソ連留学経験があり、ロシア語を話せる。だからこそ使える「暗号無し、そのまんまの会話」という無線連絡の最大の禁じ手を使えたというわけ。

 案の定、日本軍は無線を傍受したもののロシア語での会話であったので、「××地点に日本軍が×人くらいいるから急行して叩いてくれ」という超ストレートな会話だったのに、内容を把握できなかった、という展開。

 なかなか機転が利いていておもしろい場面でした。




・雄大な太行山の自然

 ぶっちゃけ、この映画ではロケ地が一番の魅力だったような気がします。

 

Cap855_2

 まず、OPで空から太行山(脈)を楽しませてくれます。2000メートル級の山々。OPは期待が持てるOPだったんですけでねぇ・・・・・・・・・・・・。

Cap965

 秋の風景もきれいです。

Cap1003

 瀑布! こういうのこそ中国自然の醍醐味の一つ。もしかして撮影場所は、有名な壷口瀑布なのかな?


Cap1006

で、最後はその瀑布での総司令部組の会話で締め。・・・・・・でもこの人たち、なんでわざわざこんなところで会話してるんだろう?



・楽しいメイキング映像

 DVDにはおまけ特典でメイキング映像が入っていました。ぶっちゃけ本編より面白かったです。

 その中でも(私が)萌えるのが。

Cap1007

 林彪役の役者さん、待機モード。相当寒い季節らしく(しかも雨?)、風が吹いた瞬間に小さくぶるっと震えて首をすくめるシーンをばっちりカメラが捉えていました!

 このりんぴょ(役)、萌え!!

 いやぁ、本編での林彪の演技もうまかったですが(さすが実質準主役)、この待機シーンが一番いい!! いかにも林彪って感じ! いかにも林彪らしい首のすくめかた!(←どんなすくめかた?)

Cap1008

 エキストラの皆さんによる戦場(シーン)作り。 あんな山の中、重機も入りづらいだろうから大変だなぁ・・・・・・。

 と、いうわけで、『太行山上』ピックアップシーンでした。次回はもっとマシな抗日映画を作っていただきたい。

※設定ミスで「続きを読む」モードになっていますが、続きはありません(直せない)。

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