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2010年7月

2010年7月30日 (金)

謎の二重スパイ「八条」は誰?

 さて、ドラマ『西安事変』の中では、オリジナル設定として「八条」と呼ばれるスパイが暗躍して、東北軍・西北軍の重要な情報が外部に漏れてしまっている。

 東北軍の情報管理を統括する李青山が、この「八条」を追っているが、「八条」に関して確定的な情報は18話終了段階で以下の3つだけ。

  1.  西安市内に潜んでいる
  2.  表向きは戴笠の特務機関に属しているが、実は日本の特務機関に属する二重スパイである
  3.  日本人である

 現段階で最も「八条」である可能性が高いのは、ずばり鐘笑天。・・・・・・と言うか、ドラマはあからさまに彼が「八条」である可能性を随所で示している。

 まず彼について分かっていることと言えば

  1.  日本人
  2.  元大陸浪人で「嫦娥」というコードネームを持つ諜報員
  3.  今は戴笠の元にいる昔の友人「天狼」の依頼で東北軍などの極秘情報を流している

怪しい。 

 しかも彼は「天狼」の前では、「自分は中国人として」と言って戴笠たちのために働くことを誓っていながら、養子の鐘本鶴に対しては「私は日本人であることを忘れていない」と言い、中国人を見下すようなことを言っている。

 中国側に忠誠を誓っているふりをしながら、日本側にばんばん情報を流している・・・二重スパイの気配が実に濃厚である。

 その他にもドラマの随所で彼こそが二重スパイであるかのような伏線をはりまくっている。それは十人中九人が、鐘笑天=二重スパイ「八条」という図式を成り立たせられるほどわかりやすい伏線の張り方であった。

 ・・・・・・だが、18話まで見た時点でだんだん疑問がでてきた。

 いくらなんでもあからさますぎね?

 

 そして疑問をさらに強化したのが、連絡役に使われていた靴磨きの子どもが何者かに殺された件。

 この子どもは何も知らずにただ小遣い賃をもらって、「天狼」から文書を預かり「嫦娥」に渡す仕事をしていた。しかし、偶然、李青山がその場面を目撃し、「天狼」は彼に尾行されることになってしまった。

 その後、この子どもは靴を磨かせてもらおうとあるのあとを追い回し、殺されてしまっている。その後の場面で、この殺人に少なくとも「嫦娥」は関わっていないことが匂わされる。

 さて、これは李青山にマークされた「天狼」が、これ以上の情報漏えいを防ぐため女の部下を使って子どもを口封じに殺した、とも解釈できる。

 ・・・・・・しかし、故意にこの女の顔を写さないようにしているかのようなカメラワークになっているのが気になる。これはこの女が単に戴笠系の女特務その一ではなく、もっと重要な役どころであることを示唆しているかのようである。

 実は、繰り返されるあからさまな「嫦娥」=「八条」描写は、監督がしかけた視聴者へのミスリードなのではないだろうか?

  考えてみえば、「天狼」が戴笠のために西安に放ったスパイが「嫦娥」だけとは限らない。しかし、表向き戴笠系の「天狼」に仕えているが、実は日本のスパイ「八条」が紛れ込んでいた、というのではなかろうか?

 実は、この時、子どもを殺した謎の女こそ、「八条」なのではないか?

 彼女もまた表向きは戴笠系に属しているからには、この子どもとの接触があっただろうし、この子どもが李青山にマークされた以上、自分の秘密を守るため殺害した、という可能性は充分に考えられる。

 だが、このドラマでの女性キャラは非常に限られている。

 まあ、まったくの新キャラという可能性もあるが、とりあえず今までに登場(?)した女性キャラはこの6人だけ。

  1. 張学良の第二夫人・趙一荻
  2. 楊虎城の妻
  3. 蒋介石夫人・宋美齢
  4. 楊虎城の戦友の遺児で養女になった趙文青
  5. 東北大学の学生自治会長・柳葉児
  6. 西安郊外を荒らしまわす馬賊・馬上飛一味の女馬賊

 女性キャラ少な!

 ・・・・・・まあ、とりあえず、オリジナル要素が強い上に明確に「日本人」とされている「八条」が実在人物である1~3の女性である可能性は限りなく薄い。

 と、するとオリジナルキャラの4~6だが、1話しか登場してない(しかも声だけ)謎の女馬賊が「八条」の可能性も除外していいだろう。

 と、すると考えられのは

Cap425

↑趙文青か

Cap428

↑柳葉児ってことになるけど・・・・・・。

 そう考えると急に「趙文青」が怪しくなってきた!

 まず柳葉児は東北大学の学生会長で、西安に来る前から他の学生たちに知られており、身元はしっかりしていると思われる。

 しかし、趙文青は「楊虎城の戦友の遺児で、父の死後、母と二人で暮らしていたが、その母も亡くなり、その遺言で楊虎城を頼って西安に来た」という(実際、楊虎城も戦友の死後姿を消した母子の面倒をみようと長年探していた)。

 でもこれ、

 全部彼女の自己申告なんだよね・・・・・・。

 

 いや、待て、確か彼女は楊の戦友の娘であることを証明するため、家族写真を見せたはず!

 で、その場面を確認、確かに家族写真に写っていた。でも

 彼女10歳前の写真だけどね!

 や、今の彼女は16歳なのだから、10歳以前の写真見せたって同一人物かどうかわからんだろ。単に写真をゲットして提示しただけじゃなかろうか?

 確かに楊の戦友はその娘が10歳ころに死んだという話なので、父娘関係を証明するのに小さい頃の写真を見せるのは仕方ないかもしれないが・・・・・・でも、楊虎城は戦友の妻のことも知っているのだから、最近母親と一緒に写っている写真でも良かったのではなかろうか?

 つーか、楊虎城も自己申告と小さい頃の写真だけであっさり信じるなよ・・・・・・。

 

 そもそも彼女は何のためにドラマに出ているのか?

 最初は「西安事変」という歴史ドラマに一般人の視点を加えることを目的としたのかと思っていたし、今でも別にそれでも不自然ではない。 

 また戴笠系スパイであることが明白な鐘笑天の息子・鶴本と恋仲になったという展開から、笑天に騙された人質にとられ、楊が追い詰められるという展開になるのかとも思う。

 

 う~ん、疑えば疑うほど怪しく思えてくる趙文青ですが・・・・・・出来れば彼女が「八条」でないことを切に願います(疑いかけといてなんですが)

 だって、それじゃあ、楊虎城かわいそうすぎるもの!

 だってあんなに趙のこと「実の娘」としてかわいがっているんだよ!?(「今日から私のことをお父さんと思いなさい」)

 年頃の娘っていうのは難しいぜ、って半分デレながらパパになろうとしているんだよ!?(「まだ子どもなのに、恋なんて早くないか?」)

 なのに、彼女がスパイだったらただでさえいろいろかわいそうすぎる楊虎城がさらにかわいそうになるじゃないかー!(これが愛人に騙されただったらまだ自業自得だが、人情から親子になった娘に騙されたんじゃ目も当てられない)。

 いっそ、やっぱり鐘笑天=「嫦娥」=「八条」なあからさまな展開の方が百倍救いがあります。

 あと、「子どもを殺した謎の女」がさして意味を持たないなら「天狼」が「八条」っていう可能性もありますね。「嫦娥」に収集させた情報を、戴笠に送る一方で日本側にも渡していたというのは、無理の無い展開でしょう。また、子どもからこれ以上の情報が漏れるのが困るのは彼も同じ。

 さて、結局、謎のスパイ「八条」の正体は

  1. 趙文青
  2. 鐘笑天
  3. 「天狼」

 を有力候補として、私の予想が当たるかどうか見ていこうと思います。

 でも当たったら泣く。

(あ、大穴で「鐘鶴本」というのもあるかな)

 

2010年7月29日 (木)

『回民支隊』総合案内

Cap396

放映:1959年

製作:八一映画

監督:馮一夫、李俊

脚本:李俊、馬融、馮一夫

出演:里坡(馬本齋),胡朋(馬の母) ,買方(政委)

※白黒,中国語字幕無し

評価

ストーリー:★★         人物造詣:★★★

文学度:★★★         エンタメ度:★

萌え度:★★           総合お勧め度:★★

あらすじ:日本軍に蹂躙される河北(冀中)の回族の村。元軍人の馬本齋は、回族の男たちを糾合し、抗日武装集団を結成する。しかし、抗日への闘志はあるもののいい加減な生活に慣れた男たちは、厳しい規律に不満を覚えるようになる。また馬本齋も高圧的な態度で挑み、それを母に注意される。

 やがて馬本齋は共産党の八路軍指揮下に入ることを決め、彼の部隊は「回民支隊」となる。しかし離反者も現れ、さらに馬の母も日本軍に人質にとられてしまう・・・・・・

解説:河北の回民支隊とその指導者である馬本齋(実在人物、ムスリム)およびその無名の母を描く。

回民支隊とは?

 抗日戦争時代、回族主体で結成され、共産党・八路軍の指揮下で日本軍と戦った部隊。

 回族とはイスラーム教(回教)の信徒のこと。中国では、彼らは各地で村などの共同体を作り、一つの民族と同じ扱いになっている。映画の舞台となっている河北省は回族が多い地域である。

 華北の他の地域にも共産党指揮下の回民支隊は存在したが、馬本齋率いる冀中平原(河北省)の部隊が特に有名。また映画中で馬本齋の母が日本軍の人質に取られた話も実話を元にしている。

簡単感想:回族の抗日闘争を描く、と言う点で異色作と言えるかもしれない。従来の抗日戦争では、抗日の戦士は極めて模範的人物として描かれることが多いが、本作では血の気が多いばかりで、粗野で無教養で飽きっぽい、ほとんどごろつきと変わらないような抗日戦士たちの姿が描かれるのもなかなか興味深いだろう(ただし、私はこの点についてある大きな問題を感じている。後で詳しく論じたい)。

 その中で、一人まじめな馬本齋の情熱が、見事に空振りばかりして、ついには高圧的暴力的な手段で部下を押さえつけようとする様子も見所だろう。

 だが、一番の注目は馬本齋の「無名の母」の存在である。封建社会の中で女の地位は「生まれては父に、嫁しては夫に、老いては子に従え」とあるように極めて低い。あらゆる権利や教養から疎外された存在であり、時には人間扱いさえされない。

 馬本齋の「母」もまた、そのような無数の無名の女性の一人だったのだろう。作中で彼女は、このような国家の大事に女が口を出すべきではないとばかりに、回族の指導者となっていく息子をただ見守りながら縫い物をしている。しかし、情熱が空回りする息子が部下を暴力で従わせようとした時、彼女は息子の前に立ち「そんなことはしてはいけない」と静かにだが力強く諭し、反省させる。

 そして、ついに皆に見放され一人になった息子を慰める場面、さらに日本軍に捕まりいっさいの懐柔策を拒否して衰弱していく場面・・・・・・その姿のなんと凛としていることか。映画の中で、この無名の取るに足らない控えめな一人の女性は、無限の慈愛と強さを持った存在となって見る者に迫ってくるのだ。

 おそらく彼女のような「母」は無数にいた。女は自己主張しないことが美徳される時代にただ耐え続け、何の力もなく、名前も言葉も歴史に残すことのできず、おそらく難しい「救国の道理」も理解できない「母」たち。しかし、映画は逆接的にもそのような「母」の中にこそ、民族解放の原動力を見たのではないだろうか? 馬本齋の「母」は、英雄の影にいるそのような無数の「母」の象徴なのであろう。

 ・・・・・・で、蛇足だけど・・・・・・馬と政治委員の関係も萌え!(すいません)↑ちなみに上の画像は馬本齋と政委だけど、政委は片腕を戦闘で失ってありません。 

購入可能なショップ:現在、見つけられません。(神保町などの中国書店などにお問い合わせください)

※本作は中国語字幕がついておらず、ブログ主はいつも以上に内容の正確な把握が困難です。そのため紹介は簡略モードで行います。

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2010年7月26日 (月)

(夏なので)抗日戦争モノ特集でもやってみようかと

  おや? いつのまにかテンプレートが変わっている?

 どうも元々配信が終了していた上に、ココログ側のメンテの際に消えてしまったらしい。

 む~、あの(間違っている)中国的な雰囲気とゆるゆるな雰囲気が、このブログにはとてもあっている気がして気に入っていたのに。(ブログの内容がアレなので、テンプレでふざけ感とゆるゆる感と出したかった)

 話は変わって、やっと時間ができたので、遅れている『井崗山』と『西安事変』の続きでも・・・・・・と思ったら、二つとも今ちょっと事情があって人に預けてちゃっていた!

・・・むう、今月末には手元に戻るので、それまでは動画サイトであらすじだけでも追ってすぐにアップできるようにしときます。

 さて、それとは別に、夏、特に八月と言えば、かつてはよく終戦特集でTVで戦争を題材にしたドラマなどが集中的に流れていたものでした。

 なので(?)、8月末までをメドに「抗日戦争」を題材にした中国映画の特集をやります。と言っても、紹介できるのは多くて2,3本でしょうが。

 ドラマの方も紹介したいのですが・・・・・・「西安事変」と「井崗山」が終わってない時点でやるのはちょっと・・・・・・でもやりたい・・・・・・う~ん。

 もしドラマ紹介するとしたら「八路軍」か「地道英雄」のどちらか一本かな? ・・・・・・「狙撃手」「中国兄弟連」「鉄道遊撃隊」(ドラマ版)もやってみたい気はするが・・・・・・。

 とりあえず映画の方は何を選ぶかはお楽しみということで。もし何かやって紹介して欲しい抗日映画がありましたら、http://red-theatre.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-9682.htmlを参考に(表示されませんが)コメントより要望してください。またリストに載っていない映画でも対応できる場合があります。

 ドラマは一応上記にあげたもののうち、(紹介を始める前の段階で)要望のあったものをやろうと思います。なかったらたぶん「八路軍」になるかな?

2010年7月 5日 (月)

コメントレス

 最近忙しいので、「井崗山」や「西安事変」の続きがなかなか見られません・・・・・・。

 実はもうすぐ帰国するので、その前にできるだけ図書館で借りられるドラマを優先して見ようかと思いまして。(『馬賊的妻子』もその口です)

 今、『陳賡大将』というTVドラマを見ているのですが、見終わるかはかなり微妙。『離開雷鋒的日々』や『林海雪原』はもう無理かな・・・・・・。

 以下、コメントレスです。コメントありがとうございました。

>「西安事変人物紹介」2

 確かに西安事変はドラマチックですよね。監督もそこを充分に生かそうとしていて好感が持てます。

 まだクライマックスまで見ていませんが、飛行機に乗り込むシーンになる可能性は高いですね。個人的には、その後に東北軍内で起きた対立も描いてほしいのですが・・・・・・飛行機で去ってしまうところで終わり、というのが、やはりくぎりがいいかもしれませんね。

 

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