2015年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ

ランキング

« 中国で一番サービスがいいのは図書館? | トップページ | コメントレス »

2010年5月 5日 (水)

『西安事変』11話~13話

あらすじ

 すべての捕虜とともに東北軍の陣地に戻ってきた高福原。しかし、警備隊は高福原は死んだはずだと警戒し、かなり個人的な質問までして部下の前で恥をかかせ、やっと本人だと認める。


 紅軍が捕虜を帰したとの知らせに、張学良は彼らのいる洛川の前線に向かう。高福原は内戦停止を張に訴え、通敵の罪で射殺されそうになる。しかし高福原の決死の訴えを聞いた張学良は、彼を許し交渉のため共産党に派遣することにする。


 李青山ら東北軍の情報部は、謎の諜報員・「八条」が日本人で、戴笠の軍統と日本の特務機関の二重スパイであることを突き止める。


 戴笠は蒋介石に張学良が共産党と通じていると訴えるが、かえって蒋介石は誰が裏切っても張学良だけは裏切らない、と戴笠を叱責する。


 鐘笑天は近所に開いた馬海徳医院の医師・劉鼎が共産党員ではないかと疑い、挨拶を装って探りに行き、確信を深める。

Cap160_2

劉鼎の医院に偵察に行った鐘笑天

 西安に東北大学が開学した。校長として開学式に出席した張学良だが、葉柳児ら学生に日本に抵抗しない態度を厳しく批判されてしまう。学生らの必死の訴えに対し、張学良は必ず君たちを故郷に戻す、と自分の本心を打ち明ける。

 南京の会議に出席した張学良を、蒋介石は呼び止める。かつての自分と総理・孫文の信頼関係を今の張学良と自分に当てはめ、いかに自分が張を信じているかを説く。さらに、張学良が共産党と通じているという戴笠が集めた証拠を見せ、自分はこんなものは信じない、と言う。


 張学良は蒋介石夫人・宋美齢と二人だけで会い、
12年前、上海で出会った頃の思い出を語りあう。軍閥戦争の中で自分が上海を離れなければならなかった時、美齢が見送りに来なかったのは家で泣き明かしていたからだと知った張学良は思わず「美齢」と名前で呼びかけてしまう。


 王以哲と共産党との交渉がうまくいったことから、張学良は今度は自分が会談に臨むこととし、誠意の証として紅軍に大量に武器弾薬を送ることにする。周囲の目をごまかすため紅軍と東北軍は偽の戦闘を行う。


 しかしそれは西北軍に目撃され、まったく被害が出ていないのに東北軍が撤退しその陣地から紅軍が武器弾薬を押収したことから、楊虎城は張学良もすでに共産党と通じているのではないかと疑う。

Cap211_2

東北軍と紅軍の八百長戦闘を目撃する西北軍


 張学良はついに自ら李克農ら共産党の代表団と会談に挑む。共産党の抗日に関する疑問に対する李克農の回答に、一応納得する張学良。しかし、蒋介石を排除しての抗日統一戦線には絶対に同意できないと主張する。

 李克農は「安内攘外」論を掲げた蒋介石の罪をあげつらい、抗日民族統一戦線に蒋介石を含めることはできないと主張する。張学良は激怒し蒋介石を統一戦線に含めるよう強硬に主張する。


 李克農はいったん党中央で張の主張を検討することにする。党中央の会議でも張学良の案に多くの者が難色を示す。毛沢東は今後の交渉に周恩来を派遣し、様子を見ることとする。


 張学良の元には、上海から董健語という神父が訪れ、紅区に行くための便宜を頼む。張学良は彼が政府から共産党との交渉を依頼されたと知り、蒋介石も共産党と交渉の用意があることに驚愕する。


 毛沢東は董を介して蒋介石に詩付きの手紙を送るが、蒋介石は毛が自分と対等に交渉しようとしていることを笑う。国際情勢も自分に有利と見た蒋介石は、改めて紅軍への攻撃を再開することにする。


 一方、張学良は次の交渉に共産党は周恩来を送り込んでくると聞き、予想外の大物が来ることに驚く。しかし国民党特務組織の多い西安で交渉をするのはあまりに危険が大きい。李青山は、対紅軍戦に力を入れるためという名目で前線の洛川に司令部を移せば交渉もしやすくなるし、特務や楊虎城の目も欺けると提案し、張学良はその考えを入れる。さらに楊虎城を信用させるため、司令部移転の閲兵式に楊を招待することにする。


 しかし楊虎城は、張が突然対紅軍戦に積極的になったことにかえって不信感を抱く。また彼が本当にやる気になったら、秘かに紅軍と停戦協定を結んでいる西北軍も動員されまずいことになると懸念し、側近に様子をさぐりに行かせることにする。




感想


今週のトリビア:東北軍には「跪け!」という命令がある

 紅軍から返されてきた東北軍の高福源。張学良は彼がおめおめと生きて帰ってきたことに怒り、そして彼が共産党に通じたのではないかとの疑いから張学良は高福源を呼び出す。険しい表情で高福源をにらむ学良。そして一言。



「跪下(跪け)!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひざまずけ?

 

 そしてその「命令」にあわせて、瞬時に膝をつく高福源。その方法は、足の力を抜いてほとんど地面にぶつける勢いで両膝をつくというもの。言われて即座に実効しているから、これは彼の軍で命令として常態化しているということだろう。

Cap156_2 ピックアップ場面

号令にあわせて跪く高福源

 ・・・・・・いや、「気をつけ!」とか「敬礼!」とかならわかるけど、「跪け!」なんて命令があるなんてどーいう軍隊だよ!? いったい軍事的にどんな意味が?

 他にも東北軍には「鞭打ち刑」とかあって、そのうえ「跪け」。ってどこの女王様の軍隊?



グッ!な人

 東北軍の「跪け」の衝撃に気を取られて、ストーリーが半ばどーでも良くなっていたが、他にもこんな笑える場面も。

Cap258_2

・・・・・・この人、なにやってるんだろ?

 毛沢東に張学良との交渉役を任じられた周恩来の返答のジェスチャー・・・・・・。こんな周恩来、初めて見た。



張学良と宋美齢

 南京で蒋介石と会った後、今度は蒋介石夫人の宋美齢と二人で会う張学良。

 実は二人は12年前に恋人同士であったことが語れられる。張学良が最も愛していた女性は宋美齢だという説は、近年ちらほら聞こえてくる説だが、このドラマでも生かされるとは。

 旧交を温めるだけのつもりだったのに、12年前の美齢が思っていた以上に自分のことを愛していたことを知った張学良が、思わず「美齢」と呼びかけてしまうシーンはなかなか良いですな。

Cap210




ピックアップ場面 

 共産党との交渉に当たって、誠意を示すため紅軍に大量の武器弾薬を贈ることにした張学良。

 「自然」な形で贈れるよう、そして自分がちゃんと紅軍と戦っていることをアピールするために、偽の戦闘を行うことにする。

 まず東北軍の陣地に武器弾薬を運び込む。続いて、陣地から離れすぎず、また被害が出ない位置に旗を立てる。紅軍はその旗に向かって砲撃し、東北軍は適当に撃ち返す。キリがいいところで東北軍は撤退し、紅軍は陣地から武器弾薬を回収する・・・・・・という寸法だ。

 しかし、運が悪いことにその様子は高みの見物をしていた西北軍に目撃されてしまった・・・・・・。

部下「報告! 紅軍が東北軍の陣地への攻撃を開始しました!」

西北軍将軍1「なに? ばかな、紅軍の方からしかけたというのか」(←紅軍は奇襲が得意で自分達から陣地戦をしかけることはない、という話をしていた)

西北軍将軍2「(双眼鏡で東北軍陣地を見て)紅軍の砲撃手は、またずいぶんとひどい腕前ですな。的外れなとこに落ちてばかりで、さっきから一発も当たりませんよ」

西北軍将軍1「紅軍の連中、いったいこれはどんな戦術なのやら」

(中略)

部下「軍長! 東北軍が撤退しはじめました!」

西北軍将軍2「なに? 馬鹿な、何が起こった・・・・・・。大問題だぞ」

部下「報告! 軍長、軍が東北軍の陣地を占領しました。我々は援軍を派遣しますか? 情けない東北軍の連中に、我々西北軍の力を見せ付けてやりましょう」

西北軍将軍1「うるさい! もう行け!」

西北軍将軍2「・・・・・・軍長、これは東北軍がわざと武器弾薬を紅軍に送ったのではないでしょうか?」

西北軍将軍「おそらくそうだろうな・・・・・・」

 まったく被害が出ていないのに撤退する東北軍と武器弾薬を回収する紅軍・・・・・・実に不自然極まりない光景です。

Cap212

東北軍の陣地から武器弾薬を回収する紅軍(を目撃する西北軍)


 このへん東北軍の計画とそれを知らない西北軍の認識の差が場面を盛り上げる上で実にうまく作用できている。

 

 

« 中国で一番サービスがいいのは図書館? | トップページ | コメントレス »

『西安事変』(TVドラマ)」カテゴリの記事

歴史人物」カテゴリの記事

辛亥革命~抗日戦争」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1302395/34535809

この記事へのトラックバック一覧です: 『西安事変』11話~13話:

« 中国で一番サービスがいいのは図書館? | トップページ | コメントレス »