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2010年5月

2010年5月29日 (土)

『西安事変』登場人物紹介1

 ドラマ『西安事変』の紹介もやっと折り返し地点まで来たので、主な登場人物の紹介でもしておきます。やたらいっぱいいますが、とりあえず抑えておくべき人物だけでも(20人以上いるけど)

 あと、あんまちゃんと調べないで書いているので、間違いとかもあるかもしれません。


主要登場人物


張学良

Cap377

東北軍総指揮、殲共副指令。

 1901年生まれ。字は漢卿。父・張作霖が「大元帥」と呼ばれたのに倣って「少師」とも呼ばれる。

 東北(満州)の馬賊・大軍閥の張作霖の長男であり、奉天軍閥の跡取りとして教育される。張作霖が日本軍により爆殺されると、それまで対立していた蒋介石の南京国民政府に帰順。中国統一への貢献と巨大な軍事力のため、国民革命軍の№2となる。

 1931年、満州事変によって東北を追われる。その際、蒋介石の命令により、戦闘もせずに東北を関東軍に占領させてしまったため全国民から「不抵抗将軍」という不名誉な名で呼ばれるようになる。

 1935年、長征によって陝西省北部を本拠地とした共産党を殲滅するため、殲共副指令(総司令は蒋介石)に任命され、東北軍とともに陝西省省都・西安に移る。しかし次第に蒋介石の安内攘外(先に内患である共産党を滅ぼしてから、外からの敵である日本と戦う)に疑問を持つようになり、内戦停止一致抗日の実現を願うようになる。


楊虎城

Cap023

国民革命軍第十七路軍総指揮,西安綏靖公署主任。

 1893年生まれ。早くに父を亡くした貧農の出身だったが、国民革命に参加し、西北軍の総指揮まで上り詰める。北伐の過程で蒋介石の国民革命軍に帰順。だがその後も陝西省西安を拠点として南京政府に対し、一定の距離をとる地方実力派として蒋介石やその直系の警戒を買っている。

 共産党と東北軍が陝西省にやって来たこと、および蒋介石の地方実力派の力を削減する方針により、危うい立場に立たされる。抗日に対しては好意的。


蒋介石

Cap378

国民政府軍事委員会委員長

 1887年生まれ。辛亥革命に参加、後に国民党に入党。革命軍の仕官養成学校である黄埔軍校の校長および北伐軍の総司令官となったことで軍の力をバックに、中華民国のトップに上り詰める。

 1927年に反共クーデターで国共合作を破綻させ、共産党との内戦を招く。その他、各地の軍閥や党内の反蒋勢力によって幾度も窮地に立たされるが、いくぶん不安定ではあるものの、30年代半ばには名実ともに中華民国の元首となる。共産党の殲滅に力を尽くすため、中国の主権を侵害する日本に対して妥協を繰り返しており、多くの反発を買っている。



東北軍

 馬賊であった張作霖が一代にして築きあげた軍。元は奉天軍と言う。陸海空軍を有し、中華民国の中で最も精鋭で近代化された軍隊であった。しかしその一方で、張作霖・張学良親子個人への忠誠や馬賊的な感覚など前近代的な側面も強い。張学良の下で結束しているが、張作霖時代からの古参幹部と若手将校の間に対立がある。

 1928年、張学良の幟によって中華民国の国民革命軍に編入される。1931年の満州事変で20万の東北軍将兵が東北から撤退し、その後、やっかいもの・敗残者として蔑まれながら中国各地をたらいまわしにされ惨めな状態となる。将兵たちは強烈な愛郷心を持ち、いつか日本から東北を取り戻し、故郷と家族の元へ返る日が来ることを願っている。


王以哲

Photo_11

東北軍第六十七軍軍長 

張学良の側近、ご意見番の一人。東北軍内での履歴は比較的浅く、東北出身でもないが、張学良からの信頼は厚い。易旗に際して、反対派の粛清を張学良から任されたこともある。穏健派で若く過激になりやすい張学良を諌める役。


李青山

Cap39

西北殲共総政訓処副処長,長官処主任

 張学良の側近、ご意見番の一人。東北軍の情報関係を統括する。張作霖時代からの古参幹部。かつて戴笠の元で諜報活動を学んだことがある。


高福源

Cap393

東北軍一〇九師六一九団団長

 紅軍との最初の戦闘で捕虜となる。人道的に扱われ、また内戦停止一致抗日の主張に共感したため共産党に好意を抱くが、東北軍軍人として生き死にたいため紅軍への参加は拒む。無条件で東北軍に返された後は張学良に内戦停止を訴え、初期の張学良と共産党の橋渡し役となる。


孫銘九

Cap385

東北軍衛隊営長。

東北軍の憲兵隊長。東北軍内でも思想的に過激な傾向にある若手将校の一人。張学良の「剣」として、ドラマ中では省党部の襲撃など過激な命令を実行させられることが多いが、彼自身はそのような命令に戸惑っているものの軍人として忠実に執行してしまう。


趙一荻

Cap394

張学良の第二夫人。公式の場とは、私設秘書の身分で張学良に同行する。




西北軍(第十七路軍)

 辛亥革命の中で誕生し、陝西省を拠点とする地方軍。30年代には中華民国政府に帰順し、国民革命軍第十七路軍の番号を与えられている。しかし、実際は半独立状態を保ち、軍費も自分たちで賄っている。

 装備は貧弱な方。陝西省一帯は「男は兵士、女は娼婦になるしかない」と言われるほど貧しい土地で、兵士たちの多くは貧困階級の出だと思われる。


杜斌丞

Cap381

十七路軍総参議

西北軍の幹部。楊虎城の側近中の側近で、楊虎城が共産党との密約を唯一知らせた相手。


馮敬業

Cap382

十七路軍第7軍軍長

 西北軍の幹部の一人。長年、楊虎城に仕えてきた。東北軍の陝西省入りには大いに不満を感じている。

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2010年5月27日 (木)

『西安事変』17話~19話

あらすじ

 張学良は自身の36歳の誕生日に書かせた肖像画にヒゲを書き込む。この年になっても偉大な父親・張作霖(彼の命日(=日本軍に爆殺された日と張学良の誕生日は同じ日である)に似ないことに悩み、自分は何者であるかと考える。

Cap370

自分の肖像画にヒゲを書き込む張学良

一方、趙一荻は、自分の贈り物より宋美齢からの贈り物に張学良が感動していることを悟っても静かに耐え忍ぶ。

 西北軍の軍需工場では、厳重な警備の下、『活路』の出版が行われる。だが、工場の工人の一人が省憲兵隊に密告。憲兵隊の雷剣峰は口封じのためその工人を殺害した後、戴笠の厳命を受けて軍需工場を捜索し、王処長を連れ去って厳しい拷問を加える。

 口を割らない王処長は無残な姿で楊虎城の前に引き出され、黒幕を言うよう雷らに迫られるが、王処長は楊虎城を守るため隙を見て窓から投身自殺を遂げる。

Cap373

省憲兵隊によって拷問を受けた王処長(すべての爪が剥がされている?)を支える楊虎城  

 南京では蒋介石が抗日に積極的になったかのような演説をし、共産党も期待を持つ。しかし、張学良に対しては共産党殲滅戦をまじめにやらないことを批判する。戦闘を迫られた張学良は、共産党に通知して別の場所へ移動させる。 

 王処長から情報を得られなかった雷剣峰は、金徳茎劉鼎の医院を襲わせ、劉鼎と柳葉児ら東北大学の学生を逮捕させる。しかし、通りかかった西北軍の憲兵隊が逆に金徳茎を逮捕し、柳ら学生を救出。

 劉鼎や東北大学の学生が逮捕されたことに激怒した張学良は東北軍の憲兵隊を完全武装させ、特務機関を襲撃させに行く。東北軍憲兵隊は劉鼎を救出するとともに、多くの秘密資料押収し、省党部の人間を拉致していった。

Cap376

張学良の命令で省憲兵隊を襲撃する東北軍

 押収した文書から中央政府の自分への大きな不信感を知った張学良は、抗日のためにはソ連の援助が不可欠との認識も伴って、東北軍を紅軍と一緒にしたいという要望を共産党に伝える。受け入れれば階級闘争の原則を完全に崩し、また蒋介石との連合を考えているソ連の計画も台無しにしかけない張学良のこの申し出に共産党内では激論が交わされる。結局、広大な抗日戦線の形成のため、当面は紅軍と東北軍が一緒になることは避けることにする。

 李宗仁らの蜂起の教訓から、蒋介石はかえって自分の安内攘外論の正しさを確信し、西安に向かう。張学良と楊虎城は、蒋介石が共産党殲滅の決意を強固にしていることに愕然とし、両軍の兵士たちも蒋の方針に反発を募らせる。

 東北軍の情報部では、ついに謎の二重スパイ「八条」の暗号を解読する。だいたいの発信地点もつかみ、雷剣峰はその周囲一帯の店を荒らし無線機を探させる。店を荒らされ父親を殴られたことに起こった鐘本鶴は、金徳茎に抗議し逆に逮捕されてしまう。趙文青は、養父の楊虎城に救出を頼み、本鶴は無事解放される。



感想

 今回もまた見所は多いが、一つあげるなら「王処長の自殺」だろう。

 西北軍の軍需工場で「危険思想」のパンフレット『活路』が印刷していたことが、省党部の雷剣峰にばれてしまう。楊虎城を追い詰めたい雷は、一気に攻勢をかけるため軍需工場の処長・王維之を連行して拷問、楊虎城の指示があったことを吐かせようとする。

(補足すると、西安には全部で三つの憲兵隊がいる。

 一つは中央政府およびその特務機関・軍統の直属である「省党部憲兵隊」で雷剣邦がトップ。あとの二つが、西北軍の憲兵隊と東北軍の憲兵隊。それぞれ西安市内で政治犯(共産党員)やスパイの摘発を行う権限を持つが、命令系統はまったく異なる。

 その中で省党部憲兵隊は、以前より張学良と楊虎城の動向にも目を光らせ、その弱みを握ろうと画策していた。と言うのも、張学良の軍も楊虎城の軍も南京の中華民国政府に帰順しているとはいえ、当初から蒋介石に従っている直系の軍とは違う「傍系」(外様)の軍であり、特務機関からすれば完全には信用できない存在だからである。特に最近は張学良と楊虎城が共産党と通じているという疑惑が浮かんでいるので、その証拠探しに彼らは血道をあげているのである)

 雷剣邦らは動揺を誘うためか楊虎城を呼び出し、拷問でぼろぼろになりながらも口を割らない王処長に対面させる。しかし、楊虎城は内面の葛藤を隠し、何気なく振舞う。

 雷剣邦らは猫撫で声で王処長に「おまえがこれ以上苦しむことなない」とか「おまえに命令をした人間は、おまえをこんな目にあわせて(←って誰が拷問したんだ)のうのうとしているんだな」とか言って、王処長に自白を迫る。

 そして王処長は行動を持って雷らのその甘言に回答した。

 王処長は無言で楊虎城を見つめると、突然窓に向かって走り出し、そのまま飛び降りてしまう。拷問に屈して楊虎城の名を言ってしまう前に自殺を図ったわけだが、その部屋は二階であったので必ずしも死ねるとは限らなかった。しかし、彼は自殺を遂げた。

 窓の下にあった柵の槍状の部分に身体が串刺しになって死んだのだ。

 ・・・・・・・・・・・・むごい。

 下のは生前の王処長。人の良さそうな親切でまじめな普通のおじさんという感じの人が串刺しになって死ぬとは・・・・・・二重にむごい。

Cap372

 また彼が自殺を選んだのは、楊虎城の抗日の大儀を守るためというより(なんとなくだが)楊虎城自身を守るためであったように思える。登場してからたった1話で退場するにはなかなか惜しい人物だった。

 で、楊虎城に方だが。

 彼は部下が拷問を受けて無残な姿にされているのを見て激怒するが、雷剣邦らの挑発には乗らず表面上は何気なく振舞う。

 このへん、本来人情家であり、王処長の身を気遣う一方で、決して自らが命令したとは名乗り出ず、部下を切り捨てることも辞さない冷酷さという楊虎城の相反する側面が同時にうまく表現されていると思う。

 自己保身と言えば言えなくもないが、彼には抗日の大儀と西北軍とその将兵たちの命運を預かる責任があり、雷らにつけいる隙を与えるわけにはいかなかったのだ(また王処長がここまで耐えて自分をかばってきたのに、名乗ってしまってはその思いさえも踏みにじることになる)。

 結果、王処長は自殺するのだが、彼が飛び降りた窓に駆け寄り、串刺しになった部下の遺体を見た楊虎城の表情にはさまざまな感情が見出せる。彼の人生にはその死に対して報いるべき多く相手があったと思うが、ここにまた一人報いるべき命が加わった。

Cap374



ピックアップ場面

 王処長から情報を得られなかった雷剣峰ら省党部憲兵隊は、次に『活路』を出版したと思われる柳葉児ら東北大学の学生と劉鼎を捕まえる。劉鼎は先に連行されてしまったが、ちょうど柳葉児らが外に連れ出された時、西北軍の憲兵隊が通りかかった。

柳葉児「放して! この土匪! なぜ私たちを捕まえるのよ!」

西北軍憲兵「おまえたち! 何をしている」

柳葉児「長官! 助けて、人攫いよ!」

学生「長官! 長官! こいつら、勝手に俺たちを逮捕しようとしています!」

金徳茎「私たちは、省党部の憲兵隊です。ちょうど今、この二名の共産党員を逮捕したところです」

柳葉児「私たちは共産党員ではありません!東北大学の学生です!」

学生「そうです長官! 私たちは東北大学の学生です」

西北軍憲兵「東北大学の学生、か。(金徳茎に)おい、君たち、逮捕状はあるのか?」

金徳茎「・・・・・・私たちは蒋委員長の命令を執行するため、共産党員を捕らえているのですよ。私たちはお互いそれぞれの任務があるでしょう、こちらの任務に口を出さないでいただきたい!」

西北軍憲兵「・・・・・・(笑って)そうですな。あなた方はあなた方の、そして私たちは私たちの任務を執行しましょう。(部下に)おい、連れていけ!」

西北軍憲兵隊、いきなり金徳茎らを取り押さえる。

金徳茎「えっ? お、おい、何をする!」

西北軍憲兵「おまえらは、この学生たちを共産党員だと主張する。そしてこの学生たちはおまえらを人さらいだと主張している。どちらも我々の司令部で取り調べるべき人間だ!」

 いや、お見事。

 どうやら、省党部によって王処長が死に追いやられたことを西北軍全体が怒っているらしい。こういう内部結束は正しい方向に向っているならなかなか良いものです。

 それにしてもこの雷剣邦の部下の金徳茎、彼は9話で土匪の馬上飛らに襲われ、護送中の汪峰を強奪されたはずだが・・・・・・まだ生きていたのか。しかも大失態を犯したのに、まだクビになっていなかったのね。

 で、その金徳茎。西北軍憲兵隊によって、柳葉児らが超形ばかりの取調べで釈放される中、一人無視されて拘留され続けてしまう(笑)。

Cap349

金徳茎の訴えを完璧に無視する西北軍憲兵隊

 この人は土匪に捕まったり、憲兵隊に逆に捕まったり・・・このままギャグ要員となるのだろうか?

 で、保護者・・・・・・・もとい雷剣邦がちゃんと迎えに来てくれました。迎えに来てもらってよかったね!

雷剣邦「楊主任! 誤解です、これは誤解ですよ!」

楊虎城「おやおや、雷主任ではありませんか。どうやら今夜この街では眠っている者より起きている者のほうが多そうですな」

雷「どうしても急ぎの用件がありまして。・・・・・・楊主任、あなたにはいろいろと申しわけないことが多いのですが、ですがすべては党と国のためなのです。どうぞご理解ください。どうか私の部下を解放してください。それと共産党員の容疑がかかっている者を引き渡してください」

楊「(部下に)寿山。雷主任が自らいらっしゃったのだ。あの男たちが本当に土匪ではないことを説明して、雷主任に引き渡してやりなさい。それと、今回の教訓をよく覚えておきなさい。もし今後、この街で犯罪者のような人間がいたら、それはすべて雷主任の所の人だそうだ

雷剣邦、絶句する。

 楊虎城もなかなか性格がいいな。

2010年5月19日 (水)

紅色(第一級)豪雨警報

水木は今、中国の広東省広州に住んでいるのですが、先週末豪雨が街を襲いました。

 いやぁ、中国は雨の規模も日本と違いまして、けっこう日本だと台風レベルかという大雨はよく経験しています。特に夜中に雷を伴った大雨が降ることが多いですね。

 また広東は春に夕方から夜にかけて毎日のように大雨になるとも聞いたこともあります。

 なので、その夜もすさまじいまでの豪雨と雷だったのですが、「あらら、まったく大陸って何もかも規模が大きいんだから。広東って今の時期は毎年こうなんだなぁ~」とか思って一晩すごしていたら、翌日の新聞に・・・・・・。

「第一級(好色)暴雨警報が発令」「この百年で2番目の降水量」

 とかいう文字が踊っていてびっくり。広東ではいつもこうなのかと思ったら、広東人もびっくりな歴史的豪雨だったらしいですね。

 私の住んでいる所はなんともなかったのですが、街ではあちこちで浸水があった模様。

 新聞報道によると、広州の中心地区での平均雨量は1時間に67mm、最大降雨地点では1時間に168mmを観測したそうです。

 すでに15時くらいには広州北部で暴雨になっていたのですが、私の住んでいる所ではまったくなんの気配もありませんでした。雨雲は6時半に広州中心地区に移動したとのこと。

 そう言えばちょうどその頃、まったく何の前触れもなく雨が降ってきました。ポツリポツリからザッーとなったのではなく、いきなりドシャッとバケツをひっくり返した勢いで降ってきたのです。

 市の方では雨雲の来襲に備えて、その30分前に「緊急通知」が発令されていたようです。

 17時に三級豪雨警戒発令、20時半に二級豪雨警戒に昇級、そして23時50分に最大レベルの第一級豪雨警戒が発令していたとのこと。

 や、全然気づきませんでしたが(笑)。でも9時半ごろ、突然、ネットが繋がらなくなり、その後火曜まで直らなかったのですが、もしかしてそれも大雨の影響かな?

『西安事変』14話~16話

あらすじ


 張学良は自ら飛行機を操縦して、周恩来との会談場所である延安の教会に向かう。張学良と周恩来は、お互いの縁を話して親交を深める。ひとしきり歓談した後、張学良は周囲に厳重な警戒を敷き、会談を始める。


 欧米を訪問したことのある張学良は中国が強くなるためには一人の指導者に強大な権限を与えるファシズムこそ理想的と言い、それに対して周恩来はファシズムは民主主義を潰し結局は民衆を苦しめるものと言う。張学良は共産党の具体的な抗日の展望を質問し、周恩来は民衆の力を信用し、党派も民族も貧富も別なく一致して日本にあたることだと答える。


 張学良と周恩来は激論を交わし、周は西安に抗日政府を樹立し張学良が総司令官になるならば紅軍は全力で擁護する、とまで言う。しかし張学良は蒋介石は立派な民族主義者で中国の実権を握る者であり抗日戦線に加えるべきだと譲らない。両者の主張は平行線になりかけたが、ついに張学良がそれまでの「連蒋抗日」を引っ込め、「逼蒋抗日」を提唱。周恩来もそれに応え、両者はついに一致して抗日に当たることを合意する。張学良は周恩来に中国全土の地図を送り、ともに国土を守ろうと言う。

Cap315_4

中国の地図の前で握手する張学良と周恩来

 張学良は、日本の次の狙いは山西省だと強い危機感を抱いている山西省軍閥・閻錫山と会談する。東北軍,西北軍,閻の山西軍そして紅軍で抗日連合軍を作るという提案に閻錫山は同意し、張学良の仲介で共産党と連絡を取り合うようになる


 そのような中、広東と広西の李宋仁らの国民党軍(桂系)が反蒋抗日を掲げて反乱を起こした。東北軍の若手将校らは彼らが抗日を掲げているなら支援するべきだと主張するが、西北軍の将軍たちは新たな内戦が起こればそれだけ日本を利することになると主張する。張学良は即座に蒋介石の擁護する声明を出そうとするが、楊虎城は彼らが抗日を掲げているため民心が傾いており、様子を見るよう諭す。蒋介石はこの反乱をうまく収めるが、これを教訓に地方の実力派軍閥の力を徹底的にそぐ決意をする。


 楊虎城の元には、彼の古い親友で東北の民族活動家である高崇民が訪れる。高崇民は国民党への徹底的な失望を語り、張学良に抗日統一戦線の結成を説得しに来たと言う。高崇民は、楊虎城の援助で共産党地区へ医薬品を運びこむが、それを東北軍に見つかってしまう。


 楊虎城もすでに共産党と通じていることを確信した張学良は、医薬品を運んでいた西北軍の特務連長・梁宇豪の身柄を引き連れて楊虎城に面会。

Cap317_4


 楊は張と二人だけで話し合い、自分も東北軍が紅軍に武器弾薬を送ったことを知っている、とぶつける。ついに二人は互いがそれぞれ共産党に通じていた秘密を明かしあう。

 
 楊虎城は自分の考えを腹を割って打ち明け、張学良も周恩来と会ったことを打ち明ける。二人は一刻も早く、西北に抗日の基地を築くことを確認し、張学良は幹部を養成するための軍校を建て、その学校では対日戦専門の戦術講義などを行うこととする。さらに東北軍内に抗日同志会を結成する。


 しかし、抗日同志会のことは「媟娥」=鐘笑天によって戴笠の元に伝わる。蒋介石は各地の地方軍閥が不穏な動きをする中でこの件の処理は後回しにすることにする。


 だがこの極秘情報は日本側にも漏れ、日本大使が中国軍隊の中に抗日組織が出来たことを厳重に抗議しに来る。外交部長の張群は、このようなものは日中の離間を狙ったデマ情報、一国がスパイの情報で重要な国策を左右されるな、とやりこめる。また蒋介石は逆に、日本が大量の移民を満州に派遣していること、中国を仮想敵国にしていること、大陸に軍を増派していることを正式に抗議する。


 鐘笑天は、養子として育てている鐘本鶴が、親友であり実の父親の日本軍人の覇気を受け継いでいないことを嘆く。また彼が中国人の少女に恋していることも叱責する。


 劉鼎と高崇民は東北大学の柳葉児ら学生とともに、国民党の不抗日政策を暴露する雑誌・「活路」の発行を計画する。と、銃声が響き、街中で子供が撃ち殺されたていた。その子供は、戴笠の情報員が手紙の運搬に利用していた子供であった。


 高崇民は張学良に「活路」のことを話し、張学良は安全に印刷するため楊虎城に協力を頼む。楊虎城は、西北軍の軍需工場内で印刷することとする。

 



感想



 張学良の内戦停止の決意,張と楊虎城はついに互いの秘密を明かしあい、また共産党や山西の閻錫山、東北の学生たち、日中双方の特務などそれぞれの動きが活発になってきた。これがやがて一本の流れに合流していく複線も随所にちりばめられていて、実にわくわくする展開だ。

 特に張学良と楊虎城がお互いの持つカードをひっくり返すように、今まで疑惑止まりだったそれぞれの共産党との関係を明かしあう場面が極めてスリリングだった。


すっかり仲良くなったようで


 広東と広西の反蒋抗日を掲げた反乱に自分たちはどう対処するべきか、を話し合っている東北軍と西北軍の将軍たち。どうやらこれは互いの司令官が召集した会議ではなく、彼らが自主的に集まって自由に話しているらしい。

Cap323_4

あらすじ

 って、当初は、西北軍は東北軍を警戒し、東北軍は西北軍に遠慮して・・・その結果、お互いあまり関わらないようにしていた頃と比べるとすごい変化だ。しかもその内容と言えば、政治的になかなかきわどい話題。

 結局、両軍の間で意見はまったく一致しなかったが、それでもこうも率直な見解を口にし、それを遠慮なく批判するとは、一定の信頼関係や仲間意識がなければできないだろう。そう思うと、なんかほほえましい場面だななぁ(笑)



むかつく日本の外交


 東北軍内で抗日同志会ができた情報が伝わり、蒋介石の元に抗議しに来る日本の駐在大使。これがまたむかつくむかつく。「日本は中国との友好を心がけているのに、中国の軍隊の中に抗日の主張が出るのはどういうことだ」とか、もうどうしようもないこと言っていたけど・・・・・・


いや、それ当然ですから

んで、特に軍の№2である張学良の軍でそういう主張が出ていることを怒っているけど

だから、それ、さらに当然ですから!

 もう何でもかんでも自分の思い通りになると思ったら大間違いですね。日本大使の「抗議」は聞いていてムカムカしましたが、張群と蒋介石にきっぱりとやり込められ、さらに蒋が逆に抗議したのを見て少しすかっとしました。いいぞ、もっと言ってやれ・・・とか思いました。



馬海徳=ジョージ・ハテム登場

Cap32_3


 紅軍に外国人医師が登場。彼の名は、ジョージ・ハテム。中国名は馬海徳。シリア系アメリカ人医師で中国共産党員というなかなかイロモノおもしろい属性を持った男だ。

 ちなみに「馬」という苗字は、中国では回民または回族、つまりイスラーム教徒がよく用いている苗字だ。「海徳」はおそらく「ハテム」の当て字だろうが、「馬」は彼がシリア系であることに由来していると思われる。あるいは彼の実家がムスリムだからなのかもしれない(彼自身はたぶん無神論者だろうが)。

 シリア系アメリカ人医師で元ムスリムの中国共産党員・・・・・・ますますカオスになった。(中国共産党って時々こういう人がいるからおもしろい)




ピックアップ場面

 共産党に医薬品を送ろうとした楊虎城の部下を捕まえた張学良。楊虎城共産党と通じていることを確信した張学良は、言い逃れできぬよう楊の部下の身柄を伴って楊の家に乗り込む。もちろん、彼を問い詰めるためではなく、その本心が自分と同じであることを彼の口からはっきり言わせるためである。


 だが楊虎城の方だって、張学良が共産党と通じていることを
8割方確信していたし、彼が紅軍に武器弾薬を送った秘密も握っている。だが慎重な楊虎城はそれを切り出すタイミングを計っていただけだろうし、もしかしたらずっと黙っているつもりだったかもしれない。しかし張学良の方が乗り込んできた今、彼も慎重策を放棄した。


 この後、二人は丁々発止なやりとりを繰り広げるが、この時点で二人とも相手が共産党と通じていることを確信していただろうし、自分の秘密を明かすべき時だと決心していたのだろう。


「おまえが共産党と通じているのを知っているぞ、自分もだけど」という裏の声が聞こえてきそうな以下の二人にやりとりは役者さんの演技も含めて実に秀逸。特に、最後に二人がこらえきれなくなって笑い出す場面は本当にいい。


張学良「虎城兄、あなたに贈り物を持ってきましたよ」


楊虎城「贈り物?」


張(部下に)「連れて来い」


 張の部下、楊虎城の特務連長を連行して部屋に入る。


張「この男、軍用車で紅軍に医薬品を送っていたので、我が軍が洛川の前線で拘束しましたのですよ。西北軍の対共産党の先鋒隊の人間が共産党と通じていたとはね。・・・・・・(拳銃を楊の机に置きながら)この男の身柄はあなたに預けますよ」


(中略)


楊「漢卿(張学良の字)」


張「はい?」


楊「二人だけで話をしたいのだが」


張(部下に)「出ていきなさい」


楊「漢卿! これは何の悪ふざけだ?」

Cap318_4


張「悪ふざけ? 仰ることの意味がわかりませんが?」


楊「西北軍も君の対共産党部隊の指揮下にある、つまりは全員君の部下だ。共産党に通じた人間の処罰する権限ももちろん君にある。だと言うのに、彼を私の所に連れてくるとは、なんだ? 実は私自身が共産党に通じているとでも暗に言いたいのか?」

Cap319_4


張「いえ、違います違います、そんなつもりではなかったのです。私はただ、彼が西北軍の人間ならば、処置はあなたにまかすべきだと思っただけです。」


楊「なるほど。漢卿は私に面子を立てさせてくれるというわけか。それなら・・・・・・敵に通じた者は厳しく処罰しなければいけないな、もちろんその長官も責任を免れない。私の知る所によると・・・・・・東北軍の六十七軍、王以哲の部隊もかつて前線で紅軍に武器弾薬を贈ってやったことがあるそうだ。さて、漢卿、このことをを知ったからには、君はどう処理するかね?」

張「ああ、虎城兄。もうごまかしあうのはやめましょうよ」

 二人、笑い出す。

Cap321_3




歴史解説

「反蒋抗日」「連蒋抗日」「逼蒋抗日」・・・・・・なんかいろいろでてきましたが、ちょっとまとめてみます。

 って、私もちゃんと調べないで、ハンパな知識だけで書いているので、あんまり信用しないでください。特に「逼蒋抗日」なんてほとんどノリで書いています。

反蒋抗日:蒋介石に反対し、抗日をする。共産党の当初の主張。蒋介石を売国奴と見なし、抗日統一戦線には当然含めない(統一戦線に愛国的民族的ブルジョアジーおよび国民党員も加えるのが従来の主張と違う)。むしろ抗日のためには「売国奴」蒋介石の打倒が先決であるとする見方。ドラマ中でも李宗仁らが「反蒋抗日」を掲げて蜂起し失敗した。現実的には受け入れられない主張。

連蒋抗日:蒋介石と連合して、抗日を行う。張学良の当初の主張。蒋介石は今のままで十分に愛国的民族主義者だと見なし、彼をリーダーとする。しかし蒋介石は抗日に消極的だと見なされており、これまた現段階では非現実的な主張。

逼蒋抗日:蒋介石に抗日を迫る。蒋介石は売国奴ではなく民族主義者であるが、現段階では抗日に消極的でその内実にも問題がある。蒋介石が抗日に積極的になりやすい世論,情勢を形成し、その過程で彼の抗日の問題点を矯正する。統一戦線結成後の彼の位置づけはあいまい。しかし、反蒋も連蒋にも距離を置きたい多くの勢力の支持を得やすく、国民的合意を得られそうな案である。

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2010年5月17日 (月)

コメントレス

 いただいたコメントの公開はしていないのですが、せっかくいただいたのに何も反応しないのはやっぱりなんだか悪い気がしてきました。

 なので、定期的にエントリーを立ててそこでレスすることにしました。いただいた方の名前は公開しないので、心当たりがあるレスを探してください。

・・・・・・まあ、これがいい方法とも思えないのですが・・・・・・コメントの扱いについてはどうするのが一番いいかな?と思案中です。

 とりあえず、今までコメントくださった方ありがとうございました。

5/5

>跪下

 皇帝への挨拶だったのですね。このドラマはかなり細かい点まで調べているみたいなので、たぶん実際の東北軍でもこういうのがあったのだと思いますが、確かに封建的ですよね。おもしろいのはドラマの中で、他の登場人物は私服で中国服を着ることがあるのに、張学良だけは軍服でなければ必ず洋装なんです。絶対中国服を着ない。張学良は欧州で過ごしたことがあって(で、イタリアのファシズムにちょっと憧れ(笑))、そのせいかちょっと西洋かぶれしている面があるのですが、その一方でこういう封建的なことをやってしまう。そのギャップもまたおもしろいと思います。

>公共図書館

 そう、以外にも親切なのですよ。DVDコーナーの説明をしてくれた他には、職員が進んでカウンターから出てきて探している本のある場所に連れていってくれたり、手続きの場所とかまで付き添ってくれたりするのです。だいたい階段の上り下りが必要でしたが、嫌そうな顔をされたことはないですね。「為人民服務」が自然な形で発揮されているように感じました(笑)。・・・・・・まあ、中には確かにいまいちな職員もいましたが。総体的に見て、日本の図書館と同じくらいのサービスは期待できるかな、と思います。

 あと、博物館の学芸員さんもけっこう親切ですよ。思わぬ情報を教えてくれる場合もあります。

2010年5月 5日 (水)

『西安事変』11話~13話

あらすじ

 すべての捕虜とともに東北軍の陣地に戻ってきた高福原。しかし、警備隊は高福原は死んだはずだと警戒し、かなり個人的な質問までして部下の前で恥をかかせ、やっと本人だと認める。


 紅軍が捕虜を帰したとの知らせに、張学良は彼らのいる洛川の前線に向かう。高福原は内戦停止を張に訴え、通敵の罪で射殺されそうになる。しかし高福原の決死の訴えを聞いた張学良は、彼を許し交渉のため共産党に派遣することにする。


 李青山ら東北軍の情報部は、謎の諜報員・「八条」が日本人で、戴笠の軍統と日本の特務機関の二重スパイであることを突き止める。


 戴笠は蒋介石に張学良が共産党と通じていると訴えるが、かえって蒋介石は誰が裏切っても張学良だけは裏切らない、と戴笠を叱責する。


 鐘笑天は近所に開いた馬海徳医院の医師・劉鼎が共産党員ではないかと疑い、挨拶を装って探りに行き、確信を深める。

Cap160_2

劉鼎の医院に偵察に行った鐘笑天

 西安に東北大学が開学した。校長として開学式に出席した張学良だが、葉柳児ら学生に日本に抵抗しない態度を厳しく批判されてしまう。学生らの必死の訴えに対し、張学良は必ず君たちを故郷に戻す、と自分の本心を打ち明ける。

 南京の会議に出席した張学良を、蒋介石は呼び止める。かつての自分と総理・孫文の信頼関係を今の張学良と自分に当てはめ、いかに自分が張を信じているかを説く。さらに、張学良が共産党と通じているという戴笠が集めた証拠を見せ、自分はこんなものは信じない、と言う。


 張学良は蒋介石夫人・宋美齢と二人だけで会い、
12年前、上海で出会った頃の思い出を語りあう。軍閥戦争の中で自分が上海を離れなければならなかった時、美齢が見送りに来なかったのは家で泣き明かしていたからだと知った張学良は思わず「美齢」と名前で呼びかけてしまう。


 王以哲と共産党との交渉がうまくいったことから、張学良は今度は自分が会談に臨むこととし、誠意の証として紅軍に大量に武器弾薬を送ることにする。周囲の目をごまかすため紅軍と東北軍は偽の戦闘を行う。


 しかしそれは西北軍に目撃され、まったく被害が出ていないのに東北軍が撤退しその陣地から紅軍が武器弾薬を押収したことから、楊虎城は張学良もすでに共産党と通じているのではないかと疑う。

Cap211_2

東北軍と紅軍の八百長戦闘を目撃する西北軍


 張学良はついに自ら李克農ら共産党の代表団と会談に挑む。共産党の抗日に関する疑問に対する李克農の回答に、一応納得する張学良。しかし、蒋介石を排除しての抗日統一戦線には絶対に同意できないと主張する。

 李克農は「安内攘外」論を掲げた蒋介石の罪をあげつらい、抗日民族統一戦線に蒋介石を含めることはできないと主張する。張学良は激怒し蒋介石を統一戦線に含めるよう強硬に主張する。


 李克農はいったん党中央で張の主張を検討することにする。党中央の会議でも張学良の案に多くの者が難色を示す。毛沢東は今後の交渉に周恩来を派遣し、様子を見ることとする。


 張学良の元には、上海から董健語という神父が訪れ、紅区に行くための便宜を頼む。張学良は彼が政府から共産党との交渉を依頼されたと知り、蒋介石も共産党と交渉の用意があることに驚愕する。


 毛沢東は董を介して蒋介石に詩付きの手紙を送るが、蒋介石は毛が自分と対等に交渉しようとしていることを笑う。国際情勢も自分に有利と見た蒋介石は、改めて紅軍への攻撃を再開することにする。


 一方、張学良は次の交渉に共産党は周恩来を送り込んでくると聞き、予想外の大物が来ることに驚く。しかし国民党特務組織の多い西安で交渉をするのはあまりに危険が大きい。李青山は、対紅軍戦に力を入れるためという名目で前線の洛川に司令部を移せば交渉もしやすくなるし、特務や楊虎城の目も欺けると提案し、張学良はその考えを入れる。さらに楊虎城を信用させるため、司令部移転の閲兵式に楊を招待することにする。


 しかし楊虎城は、張が突然対紅軍戦に積極的になったことにかえって不信感を抱く。また彼が本当にやる気になったら、秘かに紅軍と停戦協定を結んでいる西北軍も動員されまずいことになると懸念し、側近に様子をさぐりに行かせることにする。




感想


今週のトリビア:東北軍には「跪け!」という命令がある

 紅軍から返されてきた東北軍の高福源。張学良は彼がおめおめと生きて帰ってきたことに怒り、そして彼が共産党に通じたのではないかとの疑いから張学良は高福源を呼び出す。険しい表情で高福源をにらむ学良。そして一言。



「跪下(跪け)!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひざまずけ?

 

 そしてその「命令」にあわせて、瞬時に膝をつく高福源。その方法は、足の力を抜いてほとんど地面にぶつける勢いで両膝をつくというもの。言われて即座に実効しているから、これは彼の軍で命令として常態化しているということだろう。

Cap156_2 ピックアップ場面

号令にあわせて跪く高福源

 ・・・・・・いや、「気をつけ!」とか「敬礼!」とかならわかるけど、「跪け!」なんて命令があるなんてどーいう軍隊だよ!? いったい軍事的にどんな意味が?

 他にも東北軍には「鞭打ち刑」とかあって、そのうえ「跪け」。ってどこの女王様の軍隊?



グッ!な人

 東北軍の「跪け」の衝撃に気を取られて、ストーリーが半ばどーでも良くなっていたが、他にもこんな笑える場面も。

Cap258_2

・・・・・・この人、なにやってるんだろ?

 毛沢東に張学良との交渉役を任じられた周恩来の返答のジェスチャー・・・・・・。こんな周恩来、初めて見た。



張学良と宋美齢

 南京で蒋介石と会った後、今度は蒋介石夫人の宋美齢と二人で会う張学良。

 実は二人は12年前に恋人同士であったことが語れられる。張学良が最も愛していた女性は宋美齢だという説は、近年ちらほら聞こえてくる説だが、このドラマでも生かされるとは。

 旧交を温めるだけのつもりだったのに、12年前の美齢が思っていた以上に自分のことを愛していたことを知った張学良が、思わず「美齢」と呼びかけてしまうシーンはなかなか良いですな。

Cap210




ピックアップ場面 

 共産党との交渉に当たって、誠意を示すため紅軍に大量の武器弾薬を贈ることにした張学良。

 「自然」な形で贈れるよう、そして自分がちゃんと紅軍と戦っていることをアピールするために、偽の戦闘を行うことにする。

 まず東北軍の陣地に武器弾薬を運び込む。続いて、陣地から離れすぎず、また被害が出ない位置に旗を立てる。紅軍はその旗に向かって砲撃し、東北軍は適当に撃ち返す。キリがいいところで東北軍は撤退し、紅軍は陣地から武器弾薬を回収する・・・・・・という寸法だ。

 しかし、運が悪いことにその様子は高みの見物をしていた西北軍に目撃されてしまった・・・・・・。

部下「報告! 紅軍が東北軍の陣地への攻撃を開始しました!」

西北軍将軍1「なに? ばかな、紅軍の方からしかけたというのか」(←紅軍は奇襲が得意で自分達から陣地戦をしかけることはない、という話をしていた)

西北軍将軍2「(双眼鏡で東北軍陣地を見て)紅軍の砲撃手は、またずいぶんとひどい腕前ですな。的外れなとこに落ちてばかりで、さっきから一発も当たりませんよ」

西北軍将軍1「紅軍の連中、いったいこれはどんな戦術なのやら」

(中略)

部下「軍長! 東北軍が撤退しはじめました!」

西北軍将軍2「なに? 馬鹿な、何が起こった・・・・・・。大問題だぞ」

部下「報告! 軍長、軍が東北軍の陣地を占領しました。我々は援軍を派遣しますか? 情けない東北軍の連中に、我々西北軍の力を見せ付けてやりましょう」

西北軍将軍1「うるさい! もう行け!」

西北軍将軍2「・・・・・・軍長、これは東北軍がわざと武器弾薬を紅軍に送ったのではないでしょうか?」

西北軍将軍「おそらくそうだろうな・・・・・・」

 まったく被害が出ていないのに撤退する東北軍と武器弾薬を回収する紅軍・・・・・・実に不自然極まりない光景です。

Cap212

東北軍の陣地から武器弾薬を回収する紅軍(を目撃する西北軍)


 このへん東北軍の計画とそれを知らない西北軍の認識の差が場面を盛り上げる上で実にうまく作用できている。

 

 

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