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2010年3月18日 (木)

『井崗山』2話~6話

第2話~6話あらすじ

 八・一南昌起義を起こした共産党は惨敗し、朱徳沢譚らとともに軍を率いて落ちのびる。一方、毛沢東らは軍旗も作り、意気盛んに秋収蜂起を行い一時的に成功するが、国民党の大部隊の攻撃にあえなく失敗してしまう。

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軍旗を制定した毛沢東たち

 現状で、都市を基盤にした武装蜂起は不可能であることを痛感した毛沢東は、攻めがたく守りやすい天然の要塞・井崗山に篭り実力を養おうと提案する。軍の幹部達はこの案に大反対するものの、一人、総指揮の廬徳銘が毛沢東を支持し、井崗山に向かうことにする。しかしその途中で伊整壁という保安団の罠にかかり、国民党軍の待ち伏せを受け、廬は戦死する。理解者の死を嘆く毛は他の幹部達に当たり、自分達を罠にかけた男を自ら殺そうとするが、羅栄桓に止められる。

 その後、毛らは三湾という村で部隊を休ませる。ここの村人は皆、伊整壁保安団に連れ去られていたが、逃げ出し戻ってきた鐘大竜方小風いう若い夫婦が家族の仇を討つため、紅軍に入ることを希望する。一方、毛は兵士達に帰りたいものには路銀を渡して家に帰る許可を出し、革命への意思が堅固な者だけで軍を再編する。   

 毛沢東は井崗山を実行支配する緑林の英雄にして共産党員の袁文才に自分達を迎え入れて欲しいとの手紙を送る。袁文才は同じく井崗山の首領である王佐とともにこの申し出に困惑するが、義妹である少女英雄の賀子珍に押し切られる形でともかく使者と会うことにする。しかし袁は使者との会談が失敗した場合は、彼らを射殺する目的で部下達を付近に忍ばせる。

 会談の使者には毛沢東自身が従者を二人だけ連れ現れる。三人だけで会いに来たことに驚く袁はどこかに大部隊を潜ませているかもしれないことに警戒し、また金を与えて紅軍が井崗山を根拠地にすることを断ろうとする。そこに袁が毛を暗殺しようとしているのではないかと心配する賀子珍が乱入して場が混乱するが、結局、紅軍から大量の銃を贈られ、さらに毛に自分のやってきたことを評価された袁は態度を改め、井崗山に紅軍を迎え入れることを承諾する。

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衝撃の出会い(笑)毛と袁の会談の場に乱入する賀子珍

 




感想


……まあ、率直に言って、あんまりおもしろくない。すでに2話目にしてそんな予
感がしていた。 

 いろいろ問題点はあるが、何より「動き」が無いことが最大の欠点だろう。延々と会議をしている場面ばかり続くのは勘弁してほしい。

 それでも私が何とか我慢して見続けたのは、後に記すようにちょっと腐女子的な理由からだが、それでも5話目から少しおもしろくなってきた。と言うのも井崗山の首領・袁文才がなかなかおもしろいキャラだからである。

Photo

袁文才、字(アザナ)選三


 日本などで出ている中国近現代史関係の本では、よく井崗山の首領・袁文才と王佐を地元の山賊の親玉のように描いているものがある。それも大筋で間違いではないが、農村部などで秘密結社が普通に存在する中国の「山賊」を日本的なイメージのそれで考えてはいけない。『水滸伝』などに見られるように、徒党を組んで山に篭り自治的な社会を作る彼らは時代のアウトローであり、反体制であり、しばしば義賊的な性格を帯びて民衆に慕われる存在でもある。

 その二人の首領のうち、王佐はいかにも無教養で荒っぽい無法者といった感じだが、袁文才は落ち着きがありもの静かで教養もある男と描かれている。実は彼はもともと読書人で教師を志していたが挫折し、井崗山に登ったのだ。・・・教師になるのに失敗したから山賊になるというのもなんだかすごいが、まあ、中国の「山賊」の概念はそれほど日本的なものと違うということだ。  同格の首領とは言え、文盲の王佐は教養ある袁を大変尊敬している。袁はインテリくずれであるにも関わらず、そんな王佐を馬鹿にすることなく、抗争で怪我をした王を優しく労わるなど二人の絆は固い。

 また、袁は後に毛沢東の二番目に妻となる賀子珍と義兄妹らしい!

 史実はどうだったかわからないが、賀子珍の姉が袁の妻なのだという。

 この賀子珍は当時は1617歳のはずだが、これがまたものすごく気が強く、口の減らない少女で袁文才も彼女に振り回されているようだ。

 あまりの賀子珍の口うるささに「おまえは俺の嫁か?」とツッコんでいるがまさしくそんな感じでも全然違和感ない(笑)

 まあ、とりあえず気が強く無鉄砲な妹に振り回される苦労性の兄という感じ。

 実際、毛沢東に大量の銃を贈られてあっさり彼を歓迎してしまったり、小娘の好き勝手に頭を痛めながら許容してしまったりするあたり、根は素直でいい人なんだと思う。

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インテリががんばって荒くれ者たちの親分をやっている感じ

 で、賀子珍の方だけど。

 彼女は二丁拳銃の使い手で、それはいいのだが、何かあると話も事情も聞かずとりあえず銃をぶっ放す過激な少女なのだ。袁文才も夜道でいきなり彼女に銃を突きつけられた。「あなたと義兄弟の縁を切るわよ」と賀子珍は袁を責めるが・・・・・・挨拶代わりに義兄に銃を突きつける女とはむしろ縁を切ったほうがいいのではないかと思う。

 でも基本的に人懐っこいので、機嫌がいいと袁文才に「姐夫(姉の夫に対する呼称)」と子供っぽく甘えてみたりと可愛らしいのだが。

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夜道で義兄に銃をつきつける賀子珍





ピックアップ場面


 
毛沢東ら紅軍を迎え入れることを渋り、王佐と相談しに行った袁文才を賀子珍が待ち伏せし問い詰めるシーン(5話)

賀子珍「あなた、こんな夜に王佐の所を訪ねていって、また何かでたらめなことをするつもりでしょう」

部下「子珍・・・そんな話は」

賀「黙りなさい! 私はあなたと話しているんじゃないわ!……選三兄さん(※袁の字)、はっきり言わせてもらうけどね、中央委員の毛沢東はもうすぐそこまで来ているのよ、あなたの所に手紙も来たんでしょ、なのに迎え入れないつもり? ……(袁を叩いて)ちょっと聞いてるの?」

袁文才「おまっ!」

賀「あなたは読書人(知識人)のくせに礼儀もわきまえてないの!しかも共産党員でもあるのに」

袁「それは、おまえとおまえの兄貴に入党させられただけの話だ。ここには党の実態なんて何もないじゃないか、俺に何の関係が・・・・・・うわっ!」

賀(袁のえりくびつかんで)「袁文才同志! そんな言い方はやめなさい! もう一度そんなことを言ったら、あなたと兄妹の縁を切るわ!」

袁(怒って去って行く子珍の腕をつかむ)「子珍!」

賀(袁の腕を振り払って)「今、党の中央委員はそこまで来ている! そしてあなたは共産党員! さあ、彼らに会うの会わないの!」

袁「…………ああ、会うよ。会えばいいんだろ、子珍」

賀「……その場逃れのごまかしじゃないでしょうね」

袁「違う、ちゃんと会うさ」

賀「天にも地にも誓って破らない?」

袁「誓う誓う、もう何にでも誓ってやるから」

賀(笑って)「じゃ、帰るわよ!」

袁「おまえ、俺の嫁か何かのつもりか? まったく俺は何だってこんな義妹を持ってしまったんだろうな・・・・・・」

 

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賀子珍に頭があがらない袁文才

 


 と、こんな調子(笑)

 16,7の小娘に頭が上がらない山賊の首領っていったい・・・・・・

 袁文才はすでに入党しているらしいが、この様子だとそれも賀子珍に押し切られてしまってのことなんだろうなぁ。

以下腐女子的感想。反転してください。

 あまりおもしろくないドラマだが、それでもあいかわらず毛沢東の弟・毛沢譚がなんとも愛らしい。

Cap079

 彼は兄とは別に朱徳の軍と行動をともにしているのだが、やる気はあってもいまいち実力がともわない。それでも一生懸命がんばる。

 敵との戦闘でもなれない手つきで懸命に銃を撃つのだが、朱徳に「おまえはさがれ!」と言われてしまる。しかし沢譚は「下がりません!」と可愛い顔してなかなか頑固なところを見せるのだが、「戦闘経験の無いおまえに何ができる!」と結局下がらされてしまう。

 なんだな、けなげにがんばる弟キャラとは無条件にいいものだと思います。

 で、可愛いと言えば彼も。

Cap080

栗祐!!!

なに? 彼はこんな可愛い子だったの?

この時何歳なのか知らないけど、いっそ十代でも通るな。

今まで全然注目していなかったけど、なんか気になってきた。(彼は戦術の天才と言われ、建国後大将になった人です。元帥になれなかったのは、軍事的資質の問題と言うより政治的な理由によるものだろう)

しかも戦闘でぼろぼろな様子が・・・また・・・なんとも・・・・・・

林彪らしき子もちらりと出てきたけど、これがまた可愛い可愛い。今後の本格的登場が楽しみ!

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