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2010年3月20日 (土)

『西安事変』4話~6話

第4話~6話 あらすじ

 楊虎城のかつての戦友の娘・趙文青が両親を失い、西安にやってきた。楊は彼女を養女として迎える。張学良の元には東北大学の学生たちが来訪し、東北を取り戻すため何もしない張を非難する。

 趙文青は学生たちに襲われる日本人の少年・鐘本鶴を助ける。一方、かつて大陸浪人だった鐘の父・鐘笑天が経営する書店には、謎の男が諜報活動を依頼しに来ていた。

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楊虎城の養女・趙文青と日本人の少年・鐘本鶴は魅かれあう

 紅軍の捕虜となった高福原は怪我の治療を拒んでいたが、紅軍副指令・彭徳懐にその態度を厳しく叱責される。国民党の会議に出席する張は紅軍との戦闘を一時停止するよう命じるが、王以哲らの部隊が戦端を開いてしまう。かえって彭に対して信頼感を抱くようになっていた高は、東北軍を迎え撃つ彭と抗日について語り合う。


 紅軍は東北軍を直羅鎮という村に誘い込む。南京の張学良は紅軍が戦わずに敗走した知らせに喜び、直羅鎮を占領した牛元峰率いる部隊も夜間、油断して宴会を開く。そこに紅軍の奇襲を受け、部隊は惨敗。牛元峰は投降を拒み、部下達を故郷の東北へ帰してやってくれるよう紅軍へ頼んで銃で自殺する。

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直羅鎮の勝利は紅軍の運命を変える

蒋介石は落ち込む張学良に対し、東北軍の惨敗をなじる。張学良は東北軍を援助し、戦死した将軍の家族に慰問金を出して欲しいと訴えて「戦死名簿」を渡すが、蒋介石は見ようともせず張学良は大いに傷つく。

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戦没者名簿を見ようともしない蒋介石に大いに傷つく張


 さらに楊虎城の部隊を追い出して西安を東北軍に渡してもいいと言うが、張は「私が骨を埋める場所は東北です」ときっぱりと言い出て行く。一方で、蒋介石は楊虎城に対し「東北軍はおまえの西安を乗っ取ろうとしている」と言って張への不信感を煽ろうとするが、楊は離間策を見抜き、かえって落ち込む張に同情する。



 落ち込む張学良を楊虎城は慰める。楊は、蒋介石は東北軍のために何もしてくれないだろう、と言うが、蒋介石を信じる張学良は一笑にふす。しかし日本が突きつけた排日活動の取り締まりや欧米との接近をやめて日本と親善すること,満州国を承認することなどの「対華三原則」に対して政府が交渉のテーブルに着くことを知って驚愕し、中国を日本の附庸国に貶めるものだ、と非難する。


 一方、蒋介石は軍統のトップ・戴笠(ドラマ中では雨濃の名前で呼ばれる)を呼び出し、張学良の監視を強化し、張と楊虎城が親しくなりすぎるのを阻止するよう命じる。また、ソ連の中国支持を期待し、共産党が反政府武装闘争をやめ中央に服従するなら彼らと交渉の用意があることも伝える。


 結局、蒋介石自身の命令によって、東北軍には補充もなければ戦死者への慰問金も出ず、さらに敗北した部隊の番号も取り消されることになる。深く傷ついた張学良は上海に行き、友人の宋子文や青帮のトップ・杜月桂らに不満をぶつける。宋は「蒋介石に帰順したことを後悔しているか?」と尋ねるが、張は「あの当時、日本からも自分を支援して東北の王にするという申し出があった。今の溥儀と同じになれる機会があったが、自分は中国人だ、と言って拒絶したのだ」と応える。


 杜月桂は上海の有名な算明の先生を張に紹介する。その先生によれば唐の時代に中国の未来を予言した書が書かれ、今日の日本の侵略を示唆する言葉もあったと言う。また十二月の半ばにまた何か大きなことが起こる、と予言し、みなを不安がらせる。


 杜月桂は西北を経由して外モンゴルへアヘンを密売することを黙認することと引き換えに、上海での張が秘密の行動をできるよう保障する。張は、趙一荻とともに病院に入院中のある人物のもとを訪ねる・・・・・・。

 




感想

 


 楊虎城の養女となる張文青や謎の情報工作員らしき大陸浪人の親子、東北の女学生などオリジナルキャラクターも登場し、話はますますおもしろくなってきた。全36話と聞いて最初は西安事変で36話も使って何をするのか疑問だったが、この分なら最後まで充分楽しめそうだ。

 

 このような実在人物を主人公とする歴史ドラマにオリジナルキャラを登場させるのは、近年の中国ドラマでよく見られるが、残念ながら「登場させただけ」なものが多い。しかしこのドラマでは、それぞれ個性や役割を持ちながらしっかりストーリーに絡んでくるようだ。それでいて史実とオリジナルのバランスを崩し、実在人物の活躍を霞めてしまって歴史ファンを失望させるようなことも今のところ心配なさそうである。

 


 本編では、半ば異様とも言える陰湿さで張学良を精神的に追い詰める蒋介石、それでも蒋介石を信用しようとしながら傷ついていく張学良、張学良を警戒していたはずなのにいつのまにか彼に同情し気遣う楊虎城、と西安事変の裏にある人間関係の基礎が出来上がっていく。


 蒋介石は張学良の前では「楊虎城を追い出して西安をおまえにやってもいい」と言う一方で、楊虎城に対しては「張学良は西安に居座るつもりかもしれない」と言って両者の離間を図るなど、その政治的ないやらしさがうまく表現されている。


 しかし、貧農から苦労を重ねて西北軍のトップにまでなり、荒波すぎる政治策略の波を今までかいくぐってきた楊は簡単にはのせられない。逆に張学良と連携を深めようとし、蒋介石への注意をさりげなく促すが、かえって張学良は自分は蒋を信頼していると楊に訴える。しかし、それは半ば自分自身に言い聞かせているようでもあった。一方、楊は彼が殻に閉じこもり自分の意見を受け付けない様子を見ると、それ以上説得はせず今はこれまでとすぐに話を引っ込める。政治家として未熟さが目立ちまくる張学良と人情家でありながら政治的な駆け引きの呼吸もうまい楊の対比が浮き彫りになる。

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落ち込む張学良を慰める楊虎城

 
 一方、張学良いじめが目立つ蒋介石だが、彼も別に単なる「売国奴」としては描かれない。彼は彼なりに反共意識に規定されながら、中国のことを真剣に考えているように描かれている。

以下、どうでもいい腐女子感想(反転)

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・・・・・・張学良の側近・王以哲軍長。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いやあああああ!! 誰、このおっさん!

 王以哲は、王以哲はちがあああううう!!

 楊虎城に続いて王以哲までこんな惨状に!

 しかもドラマ中では、張学良の側近であることがあまり強調されていない。5話目まで登場しないなんておかしいと思ったら・・・・・・。

 王以哲は単なる張学良の部下その一じゃないもん! ダメダメな張学良のお兄さん的存在だもん!(←書いていて自分が痛々しい)

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