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2010年3月20日 (土)

『天安門』(後編)

Cap289

左から順に小馬列,上野,田英震,老郭,双喜

※以下、映画『天安門』ラストまでのネタばれがあります。

あらすじ

 蘭老人は、もしうまく大灯篭を作れなければ、子供たちにまで災いが降りかかるだろう、清朝の時代、期待に答えられなかった職人は家族ごとと殺されたと言う。田英震は、すべての責任は自分がとる、と誓い必死に頭を下げる。その熱意にほだされ、蘭老人は改めて灯篭作りを引き受ける。 

 蘭老人と息子たちは作業の前に、天安門で伝統的な祈りを捧げる。小馬列は、「封建的信仰」と言うが、田は黙認する。 

Cap270

天安門で灯篭造りの前に儀式を行う

 だが用意した竹は、巨大な灯篭の骨組みとして耐えられなかった。蘭老人は、江南の特別な竹が必要だ、と言って自分の家の屋根を解体し、そこに使われている先祖が江南から持ってきた竹を使用することにする。 今度の竹は圧力に耐え、立派な灯篭が出来上がり、蘭老人は満足する。

Cap272

竹で灯篭の骨組みを作る、巨大な圧力にも江南の竹は耐える

 9月30日、建国大典を明日に控え、式典の予行演習もはじまり、天安門前の盛り上がりは最高潮。みなは毛主席が演説していると聞き、その姿を一目みようとする。

 田の部下の双喜は、あの時見た女性を見つけ、子供たちと一緒に天安門の仲間たちの前で歌ってもらう。 

 最後の仕上げをしながら、「前夜祭」を楽しむ田たち。しかし、突然上野が今から帰国することを告げる。彼は日本に戻る船にやっと乗れることになり、この機会を逃せばさらに一ヶ月、家族との再会が遅れるという。田は一緒に式典を見られないことを悲しみながら、彼が書いた天安門の装飾図を贈る。 

 上野との別れを惜しむ間もなく、天安門は今から警備局の管轄化に入るため30分で撤収するよう命じられる。式典に参加できないことに呆然とする田英震と部下たちであったが、田は命令に従う。田の部下・老郭は、育てていた花を天安門の鉢植えに移し変え、自分の代わりに毛主席を見てくれるよう願う。 

 1949年10月1日の早朝、緊急事態が発生したと言われ、天安門に呼び戻される。飾りつけの一部が、某国家の国旗と同じデザインになっていることを視察に来た周恩来に指摘されたのだという。彼らはその飾りをはずす。

 田英震は張部長に任務完成の報告をし、張部長はその労をねぎらう。そして舞美隊も式典への参加を、また田には天安門の上に登ることを許可する。

 かつての自分たちの「陣地」である天安門で、田英震はいまいち居場所がない。そんな中、ついに群集の歓呼の声の中、毛主席が天安門にあがってくる。

Cap240

天安門を埋め尽くす群集と紅旗(用意は間に合ったらしい)

 田英震はひとごみを掻き分け、なんとか握手をしてもらおうとするが、その手が届くことはなく、田は精一杯の敬礼をする。天安門広場では小馬列たちが、そして日本行きの船の中では上野がラジオを聞きながら、建国を祝っていた。 

Cap279_2

毛主席には握手できなかったが・・・・・・ 

・・・・・・60年後、田英震は妻と孫と一緒に天安門を訪れる。孫に、がんばって天安門を装飾したのにあなたには何の栄誉もなく毛主席と握手さえできなかったのは残念ではないか、と聞かれ田英震は、私たちが作った大灯篭は60年間天安門にあった、と誇らしげに語る。

Cap283

60年後の天安門を訪れた田英震




感想

 と言うわけ大団円。

 いや、「西安事変」でも思ったけど、この葉大鷹監督は本当に作品造りがうまいなぁ、と思います。90分楽しめました。

 でも、やっぱり「西安事変」でも思ったけど、この監督、女描くことにまったく興味がないよ

 ヒロインとして女性キャラがなんとか一人出てきたけど・・・・・・出てきた意味がまったくない。登場時間が5分に満たず、台詞も二言くらいしかないヒロインってある意味すごいなぁ。それ以外にも、北京には女がいないのかってくらいモブにさえ女性の姿がない。

 このヒロインも一人くらい女性出さないとクレームが来そうだからしかたなく出した感が漂いまくりだし、「西安事変」もさすがにもう少し女性キャラの出番があるけど、それだってテレビドラマで女性がまったく出てこなかったら視聴者から大顰蹙を買うだろうって配慮からちょっと出してます、って感じだ。

 まあ、それはそれとして(私も別に女性はあんまりどうでもいい)、見せ場シーンをいくつか紹介。



「あの・・・・・・彼ら封建的迷信をやって・・・・・・」

 なんとか灯篭造りを承諾してくれた蘭老人は、作業を始める前に天安門の一角に線香を立ててなにやら礼拝みたいなことを始めた。たぶんの日本の地鎮祭と似たような考えで、こういう作業を始める前には天やら皇帝陛下やら祖先やらに祈りを捧げるものなのだろう。

 もちろん反封建・反迷信の人民解放軍としては、そんなことは看過できない・・・・・・はずだが。

小馬列「隊長、彼ら封建的迷信をやっていますよ」

田英震「おまえに灯篭が作れるのかよ・・・・・・こら、おまえら見るな!見るな!」

Cap286

部下たちの覗き見を取り押さえ、何も見なかったことにする 

何も見なかったことにしました!

このへんノリは笑えます。

 あと、本編とは関係ないけど、DVDの特典映像としてメイキング映像が入っていたのですが、その中にこんな場面が・・・・・・

Cap294

メイキング映像より

映画撮影の前にこんなことやるのかー!!

まあ、安全に撮影が終わってほしいという願掛けなんでしょうが、なんか意外です。




天安門で前夜祭

 灯篭も完成し、建国大典前日にその他の準備もほとんど終わって、後はもうトラブルの心配もない細々とした仕上げだけ。今までばたばたしていた田英震たちもホッとし、毛主席の演説練習を聞いたり、例の女教師と子どもたちに歌を歌ってもらったり、一緒に天安門の上ではしゃいだり・・・・・・。

 まさしく前夜祭のノリです。

 明日には、ここ天安門は建国大典が開催され、偉い人たちの場所になるけど、今夜は田たちのもの。文化祭でも当日よりもその準備や前夜祭が一番楽しいとよく言われますが、

 天安門で建国大典の前夜祭、とはある意味すごいぜいたくですね。

Cap291  

天安門で子どもたちとはしゃぐ田たち



たった一人の建国大典

 しかし、明日が建国大典という夜に悲しい別れも。上野が日本に帰る船に乗れることになったというのだが、その出航は明日。つまり上野は田英震らと一緒に建国を祝えない・・・・・・。

 上野が書いた天安門装飾図を送り、彼が無事祖国の家族と再会できることを願って田らは上野を送り出す。

 そして建国大典当日、田英震は天安門の上で、小馬列ら田の部下は広場で、そして上野は日本行きの船の上で、建国宣言を聞いた。

 他の日本人引き揚げ者が疲れて眠りにつく中、上野は一人ラジオに耳をつけ、ゆっくりチャンネルを回しながら、なんとか建国大典が聞こえる電波を探す。

Cap280

引き揚げ船の中で建国大典の様子を聞こうとする上野

 真剣なのだが、決してめちゃくちゃにチャンネルを回すわけでもなく、ただ慎重に絶対に電波を捉えようとしている様子が伝わっている。直前までの天安門での熱狂的な雰囲気と静寂に包まれた引き揚げ船の対比もいい。

Cap293

ついに建国大典の電波を拾えた

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