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2010年3月25日 (木)

西安事変7話~8話

7話~8話あらすじ

 上海の病院にお忍びで東北の民族運動家・杜重遠を訪ねた張学良。これから自分はどうすべきかと尋ねる張に杜は、共産党との連携も考慮に入れるべきだと諭し、八・一宣言(注1)を教え、張を動揺させる。

 西安に戻った張学良を楊虎城は迎えに行き、張はその心遣いをありがたく思う。張は楊に、蒋介石は東北軍のために何もしてくれない、と不満をもらす。

 楊虎城と西北軍は、東北軍に同情し、直羅鎮戦役で戦死した将兵の追悼会で遺族のために慰問金を用意する。中央政府から半ば見捨てられたようだった張学良と東北軍は、彼らの恩情に深く感謝する。

Cap088

思わず泣きそうになる張学良

 一方、共産党は抗日のために国民党内の開明派と連合する方針を固め、まず楊虎城と連絡を取ることにする。

 蒋介石は、共産党が政府に服従するなら彼らと交渉する用意があるとし、秘かに宋子文に、彼の姉で自身にとっても義姉だが政治的に対立している孫文夫人・宋慶麗と連絡を取り、仲介役になってくれるよう頼む。

 一方で戴笠には、今こそ共産党を徹底的に叩き潰すべきだと語る。戴笠は、東北軍の中で内戦停止一致抗日の思想が急速に広がっていると報告し、張学良も共産党と通じるかもしれないと言う。しかし、蒋介石は不確実なことを言うな、と戴笠を叱る。

 故郷を失った東北の学生たちのために西安に東北大学を再建した張学良。しかし校長として訪れると、学生自治会長の柳葉児に、あなたは東北を取り戻すために何をしたのかと責められてしまう。

 戴笠は西安に向かう飛行機の中で、西安の軍統の責任者・復興社の剣邦に三つの懸念事項を話し合う。一、楊虎城が共産党と接近するかもしれないこと。二、張学良の側近で東北軍の情報を統轄する李青山をこちらに取り込むこと。三、西安における日本の諜報活動が活発化している、「天狼」を使って「嫦娥」に協力を頼むこと。

 張学良と楊虎城は、突然西安にやって来た戴笠を警戒しつつ、歓待する。

 東北軍の情報部は「八条」と名づけている謎の諜報員が発した暗号をキャッチするが、どうしても解読できない。ただ、暗号の作り方から中国人ではないこと、二種類の暗号を使い分けることから二重スパイではないかと推測する。

 元・大陸浪人の日本人・鐘笑天の元には、先日とは違う謎の男が訪れ、かつてのように我々に協力し、日本の暗号を解読して欲しいと頼み、鐘笑天は承諾する。楊虎城夫妻と買い物に出かけた趙文青は、書店で鐘本鶴と再開し、楽しく語り合う。鐘笑天は、彼女が楊虎城の養女であることに注目する。

 一方、戴笠は李青山を買収することに成功する。

 共産党は楊虎城と連絡を取るため、紅軍の汪峰を派遣することにする。毛沢東は彼を労い、エドガー・スノーからもらった万年筆を贈る。羊売りに変装した汪峰であったが、しかし職業に似合わない高価な万年筆を持っていたため、関所の保安団に疑われてしまう。

 楊虎城宛ての密書を見つけられた汪峰は、自分は楊虎城が共産党に派遣した極秘の特派員だと偽り、保安団の信用を得る。しかし、運悪く復興社に繋がる憲兵隊の金徳茎にも見咎められ、身分を明らかにするため当地の県知事である党伯弧の元に連れて行かれる。

Cap093

けんぺいたいがあらわれた!(右はじが汪峰)

 党弧伯は楊虎城に連絡を取るが、もちろん楊はそんな特派員は知らない。復興社の人間につけいれられたくない楊は、彼らを憲兵隊の手に渡すよう命じてしまう。

 汪峰は怒りにまかせて帽子を党伯弧に投げつけ、金徳茎らに連行されていく。




感想


東北軍と西北軍

 それまで自分達の縄張りに入ってきたよそもの(しかも日本に故郷を追われた負け犬とも思って軽蔑している)として嫌悪していた張学良と東北軍に同情し始める楊虎城と西北軍。

 政治的意図もあるのだろうが、少なくともかなり本気で彼らの身の上に同情しはじめているようでもある。流浪の身であり中央から冷たい仕打ちを受けていた張学良や東北軍にとっては、本当に心に染みたことだろう。張学良が楊虎城に手を取り、東北軍が西北軍に敬礼し、西北軍が返礼を返す場面では、少なくともその瞬間には両軍のわだかまりが消え、心が重なったように見える。

Cap086

手を取り合う張学良と楊虎城


怒涛(?)の展開

 一方、共産党は積極的に楊虎城と連絡を取ろうとし、汪峰を派遣するのだが、羊売りとして疑われないよう完璧に変装したのに、高価な万年筆を持っていたため疑われてしまう・・・・・・アホかと思った。

「こんな高価な万年筆、西安にだってない」と関所の保安団は言うが、いや、まったくその通り。なんで一介の羊売りがそんなもん持っているんだって話だ。

 その後、汪峰は機転を利かせて保安団の信用を得るが、今度は実に悪いタイミングで保安団より立場の強い憲兵隊が現れ、県知事の下に連れて行かれ、彼が楊虎城に確認を取り・・・・・・

 このあたり、一つ危機が解決したかと思ったら、次々に新手の危機が訪れる展開でおもしろい。最後、楊虎城がうまく察してくれて楊の特派員という汪峰の偽の身分を保証してくれるのか否かももどちらにも転びそうな描写で、予断を許さないつくりもうまいと思う。

 普通だともう楊が察してくれる以外、汪峰らが助かる方法はないので、楊が救ってくれるのかと思いきや・・・・・・意外にも救ってくれずに最後の頼みの綱も切れてしまう。

ええ、もうどうしようもないじゃん、いったいどうなるの? という続きが気になる展開に。

 そしてラスト、汪峰が自分を救ってくれなかった県知事に帽子をぶつける場面がある。怒りを表す手段として極めて自然な動きだが・・・・・・・実はこの帽子の中には・・・・・・。

 この汪峰の最後の行動に隠された意味は、この段階では視聴者にしかわからず、ますますこれが次にどんなふうに話に繋がっていくのかと期待を持たしてくれる。

 この汪峰の身分保障問題は、ここまでの話の中では、もっともハラハラさせてくれる場面だと思う。

Cap094

連行される前に汪峰が投げつけていった帽子の中には実は・・・



超アットホームな楊虎城一家

楊家の買い物風景・・・・・・。なにこのアットホームぶり。

Cap091

楊の服がセンス的に、趙文青の服が時代的におかしい件について

 第二夫人の買い物の警備のために、店の近くの道路を勝手に封鎖してしまったどこぞの張学良とはえらい違いだ。



※注1:八・一宣言。1935年、中国共産党がモスクワで発した抗日民族統一戦線宣言。反蒋介石を前提にしながら、それまでの方針を転換して愛国的民族資本家なども含めた抗日戦線の結成を全国に呼びかけた。

 

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