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2010年3月21日 (日)

『天安門』(中篇)

あらすじ


Cap254

意識不明の田英震の元に駆けつけた部下たち

 頭を打った田英震は、意識が戻った時、天安門に巨大な美しい灯篭が掲げられていた夢を見たと言う。

 田の部下たちは、北京市民の意見を聞いてまわり、巨大な灯篭を目玉にした新しい装飾案を作る。中国の伝統的な美を取り入れた新しい案を張部長も歓迎する。

田英震らは、長い歴史を持つ北京の工芸職人に協力を仰ぎ、巨大な灯篭を作ってもらう。しかし出来上がった灯篭の大きさはまだまだ不十分で、かえって不恰好になってしまった。
 
 田は張部長から厳しい叱責を受け、なんとしても巨大な灯篭を用意するよう厳命される。

 
 しかし工芸職人たちもあれ以上大きな灯篭は作れないと言う。頭を抱える田英震に職人の一人は、自分たちよりもかつて清朝に仕えていた職人たちこそ最高の技術を持っている、彼らに頼んでみては? と提案する。

 
 かつて宮中に仕えた職人達が集まる銭湯にやってきた田たち。時代の移り変わりも我関せずの老人たちと、しばしかみ合わない会話をした後、やっと新しい国ができて建国式典が行われることを理解してもらう。

 
 老人たち話から、蘭老人こそ最高の灯篭職人であったと聞き彼を探し出すが、すっかり高齢の蘭老人はいまいち要領を得ない。それでも丁寧に頼みこみ、承諾してくれた蘭老人を天安門に連れて行く。

 
 皇帝陛下の歩く道だから、と天安門の前で拝跪しようとする蘭老人を何とか天安門に連れ込み、詳しく説明する。

Cap268

「しきたりを破ると雷に打たれる」と天安門の前で拝跪する蘭老人

だがその後、蘭老人は自分には無理だと言い出し・・・・・・。



感想



あいかわらず手厳しい北京っ子


 今の天安門の装飾をどう思うか? とあちこちで北京市民に聞いてまわる田英震の部下たち。特に革命的なモチーフにこだわっていた小馬列も、自分の喧嘩のせいで田隊長が怪我をしたのを反省したのか、だいぶ考え方が柔軟になったようだ。さて、北京市民たちの反応は、


「あんまり見目が良くないね」「ちょっとごちゃごちゃしている」「あの屋根の上の紅旗がね・・・・・・」「「全体的に見て装飾が多すぎだよ」


 とあいかわらず手厳しい。どうやら北京っ子は、華美なものよりシンプルでシックなものが好きなのだろうか?


 その結果、屋根の上に乱立させていた紅旗や、鎌と斧のオブジェもやめ、代わりに大灯籠やもともとあった石柱などを生かす、中国の伝統的美を取り入れた装飾案に。





北京の妖精(?)さんたち


 最大の目玉である「大灯籠」を作る技術を持つ職人を探すため、田英震らは北京の路地裏にある銭湯に行くことに。


 以下、銭湯ならではのうれしいサービスカット。セクシーな入浴シーンがあるよ!






Cap264

すみませんでした!



 彼らはかつて清朝に仕えていた工芸職人たちで、
時代の流れなどどこふく風。頭が19世紀末からあまり変わらないため会話もいまいち成立せず、路地裏の銭湯に
一日中浸かり歌を歌って朝から晩まで過ごしている妖怪ジジイ・・・・・・もとい北京の妖精さんとでも呼ぶべきご老人たちだ。



老人1「人民解放軍の軍人さん? あなた方は、つまり八旗(清朝の軍隊)の一部なのですか?」

田英震「いえ、私たちは人民の子弟兵です」

(中略)

田英震「たとえば、第一野戦軍,第四野戦軍とか言いまして、軍区に分かれているのです。私たちは晋察冀軍区の者です。全国が解放されたら、八つの軍区が制定される予定です」

老人たち「ああ、やっぱり八旗の方でしたか」

 
 さらに、彼らとの会話で驚愕の事実が発覚。


老人「聞くところによると、もうすぐ建国するそうですね? 国の名前はなんと言うのですか?」

上野「国の名前ですか? 国の名前はまだ討論しているところですが、どうも中華人民共和国という名に決まりそうな気配ですよ」

 ちなみにこの日は、1949年9月20日。おいおい、建国まで10日を切ってまだ国の名前が決まってなかったのかよ。(単に下は知らなかっただけかもしれないが)


 こんな調子だったが、ともかく建国式典のために灯籠職人を探していることを理解してもらい、蘭老人という最高の灯籠職人を紹介してもらう。

Cap265_2

果たして灯籠作りを引き受けてくれるか ・・・・・・と言うより生きているかどうかが心配だ、この人。



 
それにしてもこの老人たち、放っておくとあと百年くらいは銭湯に浸かっていそうだな・・・・・・。





老北京の底力


 さて、映画中で職人を集めるため田たちは北京の路地裏に赴くが、この一連のシーンでは職人たちの技の一端も見ることができる。

Cap257

これは小玲瓏。手のひらサイズだが、ちゃんときれいな音が鳴るように細工されている。

Cap267

そして鈴虫の籠(名前はわからなかった)。


この小さな籠の一つ一つに鈴虫を入れて鈴なりにし(数十個はあった)、鈴虫の音色を楽しむ趣向かな?



 こうして見ると、清朝のお膝元だったせいか、北京って工芸職人の街なんだなぁ、というのがよくわかる。

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