2015年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ

ランキング

« 『井岡山』第一話 | トップページ | 『風暴』中盤 »

2010年1月26日 (火)

『風暴』(後半)

Cap130

※映画のラストシーンねたばれがあります。

 192325日、大ストライキにより北京-武漢間の全鉄道路線をストップさせた京漢鉄道の労働者たち。

 欧米の帝国主義者たちは、何としても鉄道の運行を再会するよう呉偑フウに迫る。呉は、林祥謙と施洋を話し合いに呼び出すふりをして捕らえようとするが、労働者たちが罠に気づいて二人を連れ戻す。

Cap131

労働運動の弾圧を呉偑孚に迫る欧米帝国主義者

 卑劣な欧米帝国主義者のやり方に激怒した労働者たちはデモ隊を組織し、租界に雪崩れ込んで抗議する。

 27日、呉はついに軍隊を労働者地区へ派遣し、血の弾圧を強行する。労働者たちは角材で抵抗するが、次々と殺され家々には火をつけられる。

Cap136

労働者たちは軍隊に抵抗するが・・・

 施洋の家にも軍隊が迫り、彼は重要書類を燃やしてから窓から逃亡を図るが、屋根の上で捕らえられてしまう。

 林祥謙も捕らわれ、警察署の庭に連行される。警察署長は刀で彼を脅迫しながら、ストライキの解除を迫るが、林は決して屈服はしない。

Cap140

林はストの解除を拒み殺されていく

 「2.7惨案」の衝撃は全国を駆け巡り、全国の労働者たちは怒涛の勢いで抗議に立ち上がる・・・・・・

(劇終)

感想・解説

 「2.7惨案」の虐殺は本で知っていたが、映像で見るとまたより深くそのひどさが伝わってくる。特に軍隊が労働者たちの粗末な家に火を放ち、燃え盛る炎の中を人々が逃げていく様子は映像ならではの方法で、帝国主義者とそれに追随する中国権力者への怒りがわいてくる。

 Cap138

軍に家を放火される労働者たち

 映画で捕らえられた林祥謙が刀で脅迫される所でまでしか描いていないが、史実はもっとむごたらしく、彼はこの後何度も刀で切りつけられストライキを解除するよう迫れそれでも屈服しなかったため殺されたということだ。

 映画ラストでは「2.7惨案」に対する怒りの抗議闘争が全国的に巻き起こり、労働運動の勝利に対する希望があるように描かれている。しかし(私の理解によれば)史実では確かに全国的な抗議闘争は起こったが、この事件の後、白色テロも吹き荒れ中国の労働運動は低調期に入る。そして中国共産党も方針を変え、軍閥や列強が武力で弾圧してくる現実の前には革命の側も武装すべきだという考えから国民党と合作し革命軍の創設を目指す。そういう意味で、この「2.7惨案」は中国の革命運動の一つの転換点となったと言える。

この映画は、プロレタリア映画としてもよくできているし、娯楽映画ではないのでエンタメ性は低いが、話もそれなりにおもしろい。 映画自体は極めてシンプルな作りであるが、逆にそのシンプルさが良い味を出している。まじめに活動する労働組合の映画鑑賞会にお勧めの一品ではないかと思う。

Cap137

燃え上がる組合旗

« 『井岡山』第一話 | トップページ | 『風暴』中盤 »

『風暴』」カテゴリの記事

歴史人物」カテゴリの記事

辛亥革命~抗日戦争」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1302395/33701684

この記事へのトラックバック一覧です: 『風暴』(後半):

« 『井岡山』第一話 | トップページ | 『風暴』中盤 »